【J2第6節】ジェフユナイテッド市原・千葉 2-2 京都サンガF.C.

ジェフユナイテッド市原・千葉 2-2 京都サンガF.C.
◇日時:2017年4月1日(土)14:03KO
◇会場:千葉県蘇我球技場“フクアリ”(7716人/雨のち曇 8.5℃ 64%)
◇主審:松尾一
8′-市・千/清武功暉
24′-京都/小屋松知哉
60′-京都/仙頭啓矢
90+1′-市・千/近藤直也

ジェフユナイテッド市原・千葉(3-1-4-2)
GK23:佐藤優也
DF37:キム・ボムヨン
DF3:近藤直也
DF20:若狭大志(62′-FW11:船山貴之)
MF15:熊谷アンドリュー
MF4:北爪健吾
MF6:山本真希(71′-MF21:ホルヘ・マルティン・サリーナス・マルティネス)
MF32:高橋壱晟
MF25:比嘉祐介(77′-MF22:羽生直剛)
FW8:清武功暉
FW9:ホアキン・オスカル・ラリベイ

京都サンガF.C.(3-4-2-1)
GK1:菅野孝憲
DF3:高橋祐治
DF15:染谷悠太
DF6:本多勇喜
MF30:石櫃洋祐
MF14:仙頭啓矢
MF18:望月嶺臣
MF2:湯澤聖人
FW19:大野耀平(72′-FW13:岩崎悠人)
FW22:小屋松知哉(87′-MF7:田村亮介)
FW16:イ・ヨンジェ

▼「これはだめかもわからんね」
今季、初現地観戦。
前半から思ったのは、「やばいな、この集団…」と。
ピッチ全域を見ると、DAZNで見る以上にやばかった。
そして、アディショナルタイムでのあっけない失点——タイムアップ。
冒頭の、日本航空JAL123便墜落事故(1985年)での機長のことばが思い出された。
余談ですがJALといえば、稲盛サンガ名誉会長があわせてJAL名誉会長も務められてますね、はい(はいじゃないが)。

—-

まず指摘すべきは、ピッチ上の選手の動き。
攻守において秩序がない。
どう攻め、どう守るか?
戦術・戦略がない。

守備面では、ボールホルダーに対して直近の選手が詰める…。
が、その周囲の選手が連動してプレッシングをしているわけではない。
だから、ひとりがつっかけてボールがこぼれても、マイボールになるわけでもない。
実質5バックなのに、相手アタッキングサードの局面でなぜか1対1になっている。

攻撃面では、パスが繋がらないったらありゃしない。
まず奪って最初のパスがミス、2本連続でパスが繋がるなんて、バックパス・横パス以外は数えるほど。
狙いがあるパス交換で相手を崩せたのってできたってのは、後半、石櫃選手が右サイドを深くえぐった1回だけじゃないですかね。
ドイヒーで、心の中がモヤモヤさまぁ〜ずでした。

ま、それでも千葉の極端なハイライン、さらにGKが極端に前に出る布陣のミスをついて、2点は取れたという僥倖。
その他も相手のバックライン背後に高いボールを蹴り込み続けるだけで、チャンスは作れてたんですがね。

—-

続いて、采配面もやばい。
実質5バックなのに、サイドではなぜか1対1になる局面が多く、何度クロスを上げられたことか。
リードしてから、ジェフが布陣を変えたのに、特に対策も取らず。
牟田も下畠もベンチに入れておきながら、バックラインにひとり加えてハイクロスに対抗するという、“王道”な策を取ることもなく。
“時間稼ぎ”の交代をするわけでもなく。

さらに、千葉のフアン・エスナイデル氏がプレーが止まっているとき何度か個別に選手を呼んで指示を出しているのに対して、布部氏は立って声を出しているだけ。
それが選手(イ・ヨンジェ)に伝わってないと判断したのか、通訳がテクニカルエリアを飛び出して指示を送るという、なんともいただけないシーンもあった。

—-

そんなわけで、今やってるサッカーのクオリティでいえばバドゥさん、WADAさん以下という印象だ。
つまりは、近年ではワーストというのが現状。

2節終了時点にして早くも「次期指揮官のリストアップを」と書いたけど、今すでに“墜落寸前”って感じですね。
最悪J3覚悟で、指揮官ともども若手の成長に期待する1年と切り替えるならば、続投でもいいんでしょうけど。
ただ、いつ解任、もしくは辞任があってもおかしくない“末期感”がフクアリからは漂っていました。
ちょうど、森内棋士もフリークラスに転身しましたし…!

【J2第5節】京都サンガF.C. 1-0 V・ファーレン長崎

京都サンガF.C. 1-0 V・ファーレン長崎
◇日時:2017年3月25日(土)15:03KO
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(5854人/曇 16.9℃  21%)
◇主審:清水修平
42′-長崎/ファン・マヌエル・デルガド・ジョリア “ファンマ”

京都サンガF.C.(3-4-2-1)
GK1:菅野孝憲
DF3:高橋祐治
DF17:牟田雄祐
DF15:染谷悠太
MF30:石櫃洋祐
MF5:吉野恭平
MF18:望月嶺臣(53′-MF14:仙頭啓矢)
MF6:本多勇喜
FW19:大野耀平
FW22:小屋松知哉(79′-MF8:ハ・ソンミン)
FW16:イ・ヨンジェ

V・ファーレン長崎(3-4-2-1)
GK1:増田卓也
DF13:乾大知
DF2:田代真一(89′-DF23:北谷史孝)
DF5:田上大地
MF3:飯尾竜太朗
MF10:養父雄仁(77′-MF16:宮本航汰)
MF15:島田譲
MF28:翁長聖
MF19:澤田崇
MF7:幸野志有人(74′-MF20:中村慶太)
FW9:ファン・マヌエル・デルガド・ジョリア “ファンマ”

【J2第4節】ファジアーノ岡山 2-1 京都サンガF.C.

ファジアーノ岡山 2-1 京都サンガF.C.
◇日時:2017年3月19日(日)13:03KO
◇会場:岡山県総合グラウンド陸上競技場 “Cスタ”(1万214人/晴 18.9℃ 22%)
◇主審:佐藤隆治
61′-京都/望月嶺臣
89′-岡山/赤嶺真吾
90+4′-岡山/赤嶺真吾(pen.)

ファジアーノ岡山(3-4-2-1)
GK22:一森純
DF3:久木田紳吾
DF39:篠原弘次郎
DF14:喜山康平
MF21:加地亮
MF16:関戸健二
MF5:渡邊一仁(79′-FW11:三村真)
MF17:パク・ヒョンジン
FW30:豊川雄太(58′-MF10:大竹洋平)
FW7:伊藤大介
FW20:藤本佳希(76′-FW24:赤嶺真吾)

京都サンガF.C.(3-4-2-1)
GK1:菅野孝憲
DF3:高橋祐治
DF17:牟田雄祐
DF15:染谷悠太(64′-DF4:田中マルクス闘莉王)
MF30:石櫃洋祐
MF5:吉野恭平
MF18:望月嶺臣
MF6:本多勇喜
FW19:大野耀平(61′-FW13:岩崎悠人)
FW22:小屋松知哉
FW16:イ・ヨンジェ(78′-FW31:大黒将志)

【J2第3節】アビスパ福岡 2-1 京都サンガF.C.

ファジアーノ岡山2-1京都サンガF.C.
◇日時:2017年3月12日(日)14:03KOレベスタ
◇会場:福岡県東平尾公園博多の森球技場“レベスタ”(7586人/晴 18.7℃ 42%)
◇主審:井上知大
3′-福岡/山瀬功治
71′-福岡/ウェリントン・ルイス・ヂ・ソウザ
73′-京都/仙頭啓矢

アビスパ福岡(4-2-2-2)
GK23:杉山力裕
DF3:駒野友一
DF14:冨安健洋
DF36:岩下敬輔
DF18:亀川諒史
MF33:山瀬功治(82′-DF5:實藤友紀)
MF7:三門雄大
MF6:ルイス・ダニルソン・コルドバ・ロドリゲス
MF16:石津大介
FW8:松田力(60′-FW21:ウィリアン・ポッピ)
FW17:ウェリントン・ルイス・ヂ・ソウザ(73′-FW10:城後寿)

京都サンガF.C.(3-4-2-1)
GK1:菅野孝憲
DF6:本多勇喜
DF15:染谷悠太
DF17:牟田雄祐
MF5:吉野恭平
MF14:仙頭啓矢
MF24:内田恭兵
MF30:石櫃洋祐
FW10:エスクデロ競飛王(84′-FW16:イ・ヨンジェ)
FW22:小屋松知哉(69′-FW19:大野耀平)
FW31:大黒将志(55′-FW13:岩崎悠人)

【J2第2節】京都サンガF.C. 1-0 徳島ヴォルティス

京都サンガF.C. 1-0 徳島ヴォルティス
◇日時:2017年3月4日(土)15:03KO
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(5948人)
◇主審:東城 “TJ”穣
90′-京都/田中マルクス闘莉王(右足←オリス)

■京都サンガF.C.(3-4-2-1)
GK1:菅野孝憲
DF15:染谷悠太
DF4:田中マルクス闘莉王
DF6:本多勇喜
MF30:石櫃洋祐
MF5:吉野恭平
MF14:仙頭啓矢
MF2:湯澤聖人(55′-DF24:内田恭兵)
FW10:エスクデロ競飛王
FW16:イ・ヨンジェ(62′-FW13:岩崎悠人)
FW31:大黒将志(55′-FW9:ケヴィン・ジュリエンヌ・ヘンリクス・オリス)

■徳島ヴォルティス(3-5-1-1)
GK21:梶川裕嗣
DF20:キム・ジョンピル
DF5:石井秀典
DF2:ニコラ・ヴァシリェヴィッチ
MF22:広瀬陸斗
MF4:藤原広太朗
MF8:岩尾憲
MF6:カルロス・ペレイラ・ベルト・ジュニオール“カルリーニョス”(74′-MF23:前川大河)
MF27:馬渡和彰
MF26:杉本太郎(82′-FW16:渡大生)
FW17:山﨑凌吾(59′-FW18:佐藤晃大)

▼早々に、指揮官“Switch”も?
うーん…。
2試合連続、ひどい試合だった。
得点はパワープレーのみ。
攻守にわたって、何をしたいのか?
ピッチ上からはまったく伝わってこなかった。
指導からキャンプまで、何が行われていたのだろうか。

DAZNで他試合を眺めている限り、京都サンガの“戦術力”はJ2ボトム3といったところ。
他チームが外国籍監督を呼んだり、実績のある監督を起用していて、今季のJ2はかなりハイレベルな戦いになる予感がある。
そんな中で、2試合の段階ながら早くも京都から“ヤバイ”匂いしかしない。

今季昇格できなければ、予算規模を大きく削らざるを得ない――。
そう、フロントが明言しておきながら、京都との縁もなく、また、コーチ経験しかない人材を指揮官として招いたこと。
そしてその人物が、名古屋から来た小島卓強化担当の親友という事実。
京都は、指揮官として“良くないカード”を引いてしまったのだろうか?
しかし、祖母井⇒バドゥさんラインといい、人事に“私情”を入れると本当に良くないよね…。

さらに、アンバランスな選手補強も気になった。
京都出身者を大量に雇用したとはいえ、昨年来言われているプレースキッカーは不在なまま。
堀米、岩沼退団による“左利き”の選手も不足している。

2試合を見て思ったことは、「今季もまた、シーズン中の指揮官解任が見られるかもしれないな」ということ。
シーズン開幕から、こんなに暗い気持ちになるのは久方ぶり(バドゥさん、和田サンのときも開幕当初は良かった)だなぁ、って思いました。