【J2第13節】京都サンガF.C. 1-2 レノファ山口

京都サンガF.C. 1-2 レノファ山口
日時:2018年5月6日(日)15:04KO
会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(7093人)
主審:笠原寛貴
45+1′-山口/オナイウ阿道
65′-山口/山下敬大
77′-京都/田中マルクス闘莉王

■京都サンガF.C.(4-2-2-2)
GK21:清水圭介
DF30:石櫃洋祐(75′-FW13:岩崎悠人)
DF15:染谷悠太
DF24:増川隆洋
DF26:下畠翔吾
MF8:重廣卓也(66′-MF18:望月嶺臣)
MF14:仙頭啓矢
MF22:小屋松知哉
MF10:エスクデロ競飛王(56′-MF5:マティアス・エセキエル・カセラス・タベルナ)
FW4:田中マルクス闘莉王
FW9:レンゾ・ロペス・パトロン

■レノファ山口FC(4-1-2-3)
GK44:藤嶋栄介
DF6:前貴之
DF3:渡辺広大
DF2:坪井慶介
DF11:鳥養祐矢
MF15:池上丈二
MF29:三幸秀稔
MF7:大﨑淳矢(46′-MF24:山下敬大)
MF8:小野瀬康介(90+4′-FW27:大石治寿)
FW19:オナイウ阿道
FW18:高木大輔(87′-FW9:岸田和人)

その後、クラブ史上初めてJ2最下位に転落。チーム関係者によると、スポンサーからも監督交代を求める声が強まったという。3日の栃木戦に1-3で敗れると、クラブは布部監督を擁護できなくなり交代を決断した。

引用:降格圏無視できず事実上の「解任」 サンガ布部監督、退任へ : 京都新聞

この日はボスコ・ジュロブスキー・コーチが指揮。同コーチが保持する海外の指導者資格が、Jリーグ監督に必要なS級ライセンスに該当するのか確認待ちで、承認されれば監督へ昇格する。山中大輔社長はこの事態に「監督は今日は休養。指揮を執れる状態じゃなかった」と釈明した。

引用:異例「監督不在」京都、コーチ指揮で黒星最下位転落 – J2 : 日刊スポーツ

指揮官が「休養」(山中社長談)でもリリースなしとか、隠蔽体質と言われてもしかるべき状況だな。
で、暫定指揮官・ボスコさんはツインタワーをスタメンで選択。
前半途中まではパワーで圧倒していたものの、ゴールが奪えなかったのが痛かった。
トゥーさんの運動量がだんだん落ちて、前線からの守備が崩れて、山口に対応されるようになってきた。
後半は、清水のスーパーセーブに助けられた部分もあって、敗戦もしかるべきというのが正直な感想。
戦術、選手起用含めて大きな「チェンジ」がないと、現状の悪い流れは止められそうにない。

【京都サンガ】布部陽功氏「退任」との報道

ついに…ついに…。
京都の夜明けぜよ!

J2・21位と不振の京都。布部陽功監督が退任へ。「選手の責任でもある」と主将の染谷悠太:EL GOLAZO(エルゴラッソ)FLASH NEWS

2節前、4月21日の段階では、サポーターの“居残り”に対して、小島強化部長が監督続投を名言。
その約10日後、わずか1敗しただけで、この“結論”はやや驚いた。
やっぱり、
「落ちひーん!」(←何を根拠に?)
発言が何らかのフラグになったか…。
フラッグも出ただけに…。

第12節栃木SC戦では、小島強化部長の「落ちひーん!」発言がゲーフラになって登場(栃木グリスタ)

ただ、公式では何の発表もなく、Twitterものんきな感じなので、このあとも予断は許さない。
ハリルホジッチ来日時に、敏腕フロントが秘密裏に交渉をまとめ…るわけはないか(笑)。

【J2第12節】栃木SC 3-1 京都サンガF.C.

栃木SC 3-1 京都サンガF.C.
日時:2018年5月3日(木)14:03KO
会場:栃木県宇都宮市栃木県グリーンスタジアム(4,643人)
主審:佐藤誠和
10′-栃木/西谷和希
50′-栃木/服部康平
74′-京都/レンゾ・ロペス・パトロン(左足)
90+3′-栃木/牛之濵拓

■栃木SC(3-4-2-1)
GK15:ジョニー・レオーニ
DF3:西河翔吾
DF19:服部康平
DF30:田代雅也
MF27:久富良輔(69′-MF29:川田拳登)
MF5:ヘニキ・ルイス・ヂ・アンドラーデ
MF11:岡﨑建哉
MF28:温井駿斗(79′-MF2:西澤代志也)
FW16:榊翔太(56′-MF21:牛之濵拓)
FW14:西谷和希
FW25:ネイツ・ペチュニク

■京都サンガF.C.(4-2-2-2)
GK21:清水圭介
DF30:石櫃洋祐
DF17:牟田雄祐(70′-DF4:田中マルクス闘莉王)
DF24:増川隆洋
DF26:下畠翔吾(57′-MF11:湯澤洋介)
MF2:磐瀬剛(46′-MF14:仙頭啓矢)
MF8:重廣卓也
MF22:小屋松知哉
MF13:岩崎悠人
FW10:エスクデロ競飛王
FW9:レンゾ・ロペス・パトロン

ゴールが入らない…。
いや、前半からポゼッションはできていたんですよね。
ただ、最終ラインでボールを持った段階で、もう手詰まりの状況。
栃木が前線から意思疎通がなされたプレッシングを披露して、お手上げっていう感じです。
重廣が相手の前線と中盤の2ラインの間、中央に位置して「ボールを一旦預けてくれ」っていう仕草を再三見てせてましたが、プレスからの逆襲が怖いからかボールは出ず。
後半途中まで、サイドライン周辺で意味のないパス交換を行っていたなぁという印象でした。

前線の選手をどんどん投入していって、最後は小屋松が左サイドバック(!)に。
ただ、有効な攻めの形はなかなか見せられない。
ゴールは結局、闘莉王を投入してから。
ハイボール→闘莉王が競ってこぼれたところをロペスがうまいトラップから左足。

攻撃に関して、今季ポゼッション志向を表明していたが、前線含めて「闘莉王大作戦」でしか得点の匂いが感じられないという。
5月になってもチームに進歩の「し」の字もない。
末期、だな。

【J2第11節】水戸ホーリーホック 1-2 京都サンガF.C.

水戸ホーリーホック 1-2 京都サンガF.C.
日時:2018年4月28日(土)14:03KO
会場:茨城県水戸市立競技場 “Kスタ”(4366人)
主審:岡宏道
77′-水戸/岸本武流(pen.)
81′-京都/重廣卓也
90′-京都/重廣卓也

■水戸ホーリーホック(4-2-2-2)
GK1:本間幸司
DF14:佐藤祥
DF24:細川淳矢
DF5:伊藤槙人
DF6:ヂエゴ・ジャラ・ホドリゲス
MF4:ンドカ・ボニフェイス
MF32:黒川淳史(63′-MF13:田中恵太)
MF26:小島幹敏
MF10:木村祐志(78′-MF23:外山凌)
FW40:岸本武流
FW9:ジェフェルソン・シウヴァ・ドス・サントス “ジェフェルソン・バイアーノ”(44′-FW15:宮本拓弥)

■京都サンガF.C.(4-2-2-2)
GK21:清水圭介
DF30:石櫃洋祐
DF15:染谷悠太
DF24:増川隆洋
DF26:下畠翔吾
MF2:磐瀬剛
MF8:重廣卓也
MF14:仙頭啓矢(90+1′-FW10:エスクデロ競飛王)
MF13:岩崎悠人
FW19:大野耀平(57′-MF22:小屋松知哉)
FW9:レンゾ・ロペス・パトロン(78′-FW4:田中マルクス闘莉王)

重廣がチームを救った!
とはいえ、試合全体を通してみたら、褒められた内容ではなかった。
攻撃もサイドの岩崎、仙頭による単独突破頼みで、インナーハーフの選手との有機的な連動もなし。
大野とレンゾの2トップは前線の基準点となりえず。
結果、闘莉王投入からの放り込みで2ゴールが生まれた形。
1点めは、CKを闘莉王がせったこぼれを重廣がDirectボレー。
2点めは、最終ラインからのロングボールに闘莉王がジャンプでスラして、その流れから重廣がプッシュ。
うーん…、結局は昨シーズンと同じやり方かな?という印象を持った。
とりあえず喜ぶべきは、磐瀬がボランチでフル出場できたことかな。
重廣=攻撃的、磐瀬=守備的なボランチとして、いい関係が今後構築できると、チームの“背骨”が固まりそうだ。

【J2第10節】京都サンガF.C. 1-2 ロアッソ熊本

京都サンガF.C. 1-2 ロアッソ熊本
日時:2018年4月21日(土)15:03KO
会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(4405人)
主審:野田祐樹
28′-京都/レンゾ・ロペス・パトロン
54′-熊本/黒木晃平
90+4′-熊本/園田拓也

■京都サンガF.C.(4-2-2-2)
GK21:清水圭介
DF30:石櫃洋祐
DF26:下畠翔吾
DF15:染谷悠太
DF6:本多勇喜
MF8:重廣卓也(80′-MF11:湯澤洋介)
MF18:望月嶺臣(76′-FW10:エスクデロ競飛王)
MF22:小屋松知哉
MF14:仙頭啓矢
FW9:レンゾ・ロペス・パトロン(65′-FW19:大野耀平)
FW4:田中マルクス闘莉王

■ロアッソ熊本(3-1-4-2)
GK30:佐藤昭大
DF23:小谷祐喜
DF15:青木剛
DF4:園田拓也
MF14:田中達也
MF27:中山雄登(69′-警告×2=退場)
MF22:上原拓郎(65′-MF8:上村周平)
MF19:八久保颯
MF2:黒木晃平
FW9:安柄俊(73′-MF31:伊東俊)
FW11:皆川佑介(86′-FW18:巻誠一郎)

ディレイにてDAZN観戦でしたが、ロスタイムで失点したときは思わず「やっぱり!」と苦笑してしまったよね…。

末期を超えた“臨死状態”へ突入した京都サンガ。
日曜開催で讃岐が勝ったことで、10節を終えて勝ち点はわずか「6」。
最下位に沈んだ。

現在のJ2は昨シーズン中位、下位だったチームが戦術的に向上している印象が強い。
10節時点で1位、2位の大分、岡山は以前よりやっているサッカーを継続・進化。
3位の山口は霜田氏が“欧州トップモード”を導入。
11位だが金沢もハイプレスと運動量の高いサッカーが目を引く。

翻って京都は、昨シーズン同様攻守ともにチグハグなまま。
今季「パスサッカー」を掲げるも、明確な崩しの形もなく、単純なパスミスすら頻繁に見られる。
守備でも昨シーズン同様、前線からのプレスが散発的で、チーム全体としてボールを取りにいけるという状態ではない。

攻撃でゴールが取れないならば、「良い攻撃は良い守備から」という“定石”通り、守備に頑張れる選手を前線に入れるのはどうだろうか?と思っていたら…。
ロペス+闘莉王のツインタワー復活(笑)!
まさに“自傷”行為!

この日も、前半最後のほうから闘莉王の運動量が落ち前からの守備もおろそかになり、後半は渋谷監督の戦術修正も入ったことで、熊本のワンサイドゲーム。
熊本にレッドカードが出て数的優位にありながらも、ロスタイムに逆転されてしまった。

10節を終えても、選手起用、戦術浸透、チームの一体感構築などすべての面でまったく進歩が見られない京都。
小島強化部長が盟友・布部氏を「交代させない」というなら、文治&西村時代(2004年)同様、強化部トップ&指揮官の“W追放”しかない情勢となっている。
約15年ぶりの“暗黒期”だな。

※参考
人間性見極めJ1復帰へ 小島・京都強化部長:日本経済新聞

16年の5位から大きく順位が下がった中、布部陽功監督を続投させた。近大時代の同級生だからでは、との批判は甘んじて受け止めた上で、あくまで情実を排した決定と断言する。「監督とは上辺だけの付き合いはできない。フロントとしっかり連携を取り、ぶれずに、強い気持ちでできる人を探したら布部しかいなかった」
マケドニア代表監督を務めたボスコ・ジュロブスキー氏を参謀役としてコーチに招いたのは「布部の成長のためでもある」。盟友の指揮に目を光らせつつ、ともに苦境を打開したい思いがにじむ。