京都サンガF.C. 0-5 サンフレッチェ広島
日時:2024年5月19日(日)14:03KO
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(1万2,753人/雨 17.1℃ 88%)
主審:小屋幸栄
9′-広島/川村拓夢
12′-広島/新井直人
25′-広島/新井直人
55′-広島/松本泰志
69′-広島/新井直人(FK直接)
■京都サンガF.C.(3-4-3)
GK94:ク・ソンユン
DF4:松田佳大(46′-MF16:武田将平)
DF50:鈴木義宜
DF3:麻田将吾
MF2:福田心之助(58′-DF24:宮本優太)
MF19:金子大毅(75′-FW31:平賀大空)
MF7:川﨑颯太
MF44:佐藤響
FW23:豊川雄太(70′-FW13:宮吉拓実)
FW11:山﨑凌吾
FW14:原大智(75′-FW22:一美和成)
■サンフレッチェ広島(3-4-2-1)
GK1:大迫敬介
DF15:中野就斗
DF4:荒木隼人
DF19:佐々木翔
MF13:新井直人
MF7:野津田岳人(46′-MF24:東俊希)
MF8:川村拓夢(72′-MF11:満田誠)
MF16:志知孝明
FW77:大橋祐紀(46′-FW51:加藤陸次樹)
FW14:松本泰志(70′-MF40:小原基樹)
FW20:ピエロス・ソティリウ(64′-MF32:越道草太)
曺貴裁コーチ(京都)
「いろんなトライをして臨んだ試合でした。
しかし前半に3失点、後半もセットプレイ含めて2失点。
気持ちが切れてしまっても仕方がないところを、選手たちは最後まで踏ん張って戦いました。
今までの敗戦もそうですが、この結果は監督の俺の責任だと思います。
用意してきたゲームプランが、早い時間の失点で台無しになってしまいました。
ただ、後半に勇気をもって相手のフィールドに入っていった姿勢、あれが選手たちの本来の姿です。
きょうの試合を自分で検証して反省してもみなさんにとって何の意味もないと思いますけど……。
監督である自分の責任を感じます。
次の試合に向けては、早くリカバーして、自分たちがやってきたことをもう一度見つめ直してやっていきたいと思います」
お前らゼロか? ゼロの人間なのか?
「俺はこれからお前たちを殴る!」
……とはならんだろうけど、試合後のロッカールームがどんな雰囲気だったか気になる。
前節0-3に続き、0-5。
復調の気配すらなく、重苦しい空気が京都サンガを覆っている。
曺さんは「100%監督の責任」と言ったけど、きょうに関しては選手の出来、判断も良くなかった。
なぜ、相手にマークされている金子にボールを預けるのか。
なぜ、最終ラインから無理な縦パスを通そうとするのか。
広島の狙い=「ミドルゾーンから前に勢いがついた形でボールを奪い、そのままゴールを急襲する」ための〝罠〟にみすみす引っ掛かっているようだった。
もちろん、ベンチワークにも大いに疑問が残った。
なぜ、今季機能してなかった「3CF」を前に並べる3トップに戻してしまったか。
最終ラインがボールをもっても、3人が前線に張り付いているからロングボールを放り込むしかない。
裏抜けもないし、中盤の選手との入れ替わりもないし、ボールの出しどころに困るから、いちかばちかの縦パスという選択肢をとらざるをえないのだ。
そして、相手に攻められているうち、バイタルが空く悪癖も相変わらず。
きょうは前半3バックだったため、並びとしては5-2-3あるいは3-4-3で、結果的に中盤センターで数的不利を強いられていた。
広島では、シャドーの大橋、松本が中盤に降りてガシガシと守備をしているのと比べると、差は歴然。
〝ゲーゲンプレス〟についても広島が1枚上手だった。
広島のハイプレスはパスの方向を切りつつ、中盤の〝奪いどころ〟にパスが入るよう、相手を誘導する感じ。
一方、京都は相手ボールホルダーに向かって後追いで全力プレスするけど、その後ろ(中盤以降)が連動しているとまでは言えないものだ。
広島のやり方は、京都にとってはよいお手本になるだろう。
絶望的な中で、強いて好材料を見出すとしたら、平賀のアジリティー(旋回力)と宮吉のラインブレークの動きかな。
2人の良さを活かすには、平賀左MF、宮吉は背が高い選手と組む4-4-2とかだろうけど、曺さんはこのフォーメーションを基本採らないんだよな。
次節の相手・名古屋も縦に早いチーム。
はたして、1週間の間にどういったアジャストがなされるだろうか。