【J2第42節】柏レイソル 13-1 京都サンガF.C.

柏レイソル 13-1 京都サンガF.C.
日時:2019年11月24日(日)14:03KO
会場:千葉県柏市日立柏サッカー場(1万1,736人/曇 18℃ 90%)
主審 :池内明彦
6′-柏/マイケル・オルンガ・オガダ
23′-柏/マイケル・オルンガ・オガダ
27′-柏/瀬川祐輔
33′-柏/マイケル・オルンガ・オガダ
38′-京都/小屋松知哉
57′-柏/マイケル・オルンガ・オガダ
60′-柏/クリスチアーノ・ダ・シウヴァ “クリスティアーノ”
65′-柏/マイケル・オルンガ・オガダ
67′-柏/マイケル・オルンガ・オガダ
70′-柏/クリスチアーノ・ダ・シウヴァ “クリスティアーノ”
78′-柏/マイケル・オルンガ・オガダ
79′-柏/マテウス・ゴンザウヴェス・サヴィオ
84′-柏/クリスチアーノ・ダ・シウヴァ “クリスティアーノ”
90+1′-柏/マイケル・オルンガ・オガダ

■柏レイソル(4-2-2-2)
GK23:中村航輔
DF33:高橋峻希(82′-DF32:川口尚紀)
DF50:山下達也
DF2:鎌田次郎
DF4:古賀太陽
MF35:ヒシャルヂソン・フェルナンデス・ドス・サントス
MF27:三原雅俊(73′-MF7:大谷秀和)
MF9:クリスチアーノ・ダ・シウヴァ “クリスティアーノ”
MF18:瀬川祐輔
FW10:江坂任(73′-FW22:マテウス・ゴンザウヴェス・サヴィオ)
FW26:マイケル・オルンガ・オガダ

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK21:清水圭介
DF16:安藤淳
DF25:上夷克典
DF4:田中マルクス闘莉王(46′-FW39:エスクデロ競飛王)
DF6:本多勇喜(14-‘DF28:冨田康平)
MF10:庄司悦大
MF31:福岡慎平
MF41:金久保順
FW14:仙頭啓矢
FW23:一美和成(61′-MF7:ヘナン・カルヴァーリョ・モタ “レナン・モッタ”)
FW22:小屋松知哉

砂をつかんで立ち上がれ

歴史を目撃できたな(白目)。
柏に行ってたんですが、サッカーの試合を見て目の前で14点入るってそうそうないよね…。
柏とは4節で戦ったときも負けたけど、あのときより完成度がかな〜り上がっていたと感じた。
そして、外国人選手のフィジカルおよび個人能力が桁違い!で、チームとして大きな差があったことは明白だった。
チーム力が下のチームが勝つことだってあるんだけど、一方でダブルハットを決められることもあるという、「サッカーの真理」を目の当たりにした一戦だった。

敗因を挙げるなら、まずひとつはアクシデント的な要素。
怪我明けの本多が早々負傷交代。
前半終了間際には、安藤との競り合いで負傷した闘莉王が、自ら「バツ」サインを出し、ユニを脱いでベンチへ下がる。
このとき、ファンに拍手をしながら歩いていたので、これが「ラストゲーム(引退)」ということなのだろう。
結果、オルンガに対抗できるフィジカルをもった2人がピッチから去り、きょうは控えにセンターバックがいなかった。
安藤+上夷の4バックで後半に挑んで、チーム全体も前がかりになって…。
ひたすらロングボールとカウンターで失点を重ねるという展開になってしまった。
柏DFラインから長いボールでオルンガが体躯を生かしてボールキープ、その後ろから2列めの選手が走り込む形で、得点シーン以外にも何度決定機を作られたことか。

敗因の2つめとしては挙げざるをえないのは、後半戦ずっと課題として残っていたフィニッシュの部分。
ボールは保持できども、パスを出す役割の人が多くて、ボールを受ける人、裏へ抜ける人の数が少ない。
おまけにきょうは小屋松、仙頭がサイドで柏のサイドバック+サイドハーフ2枚での守備で封殺されてしまった。
ペナルティボックスの周りをパス回しして、サイドライン付近に持っていっても、そこでまた後ろに戻してやり直して…。
これで最悪シュートにまでいければいいんだけど、たいてい途中でパスカットされてしまう。
で、中盤がスカっているのでカウンターを喰らう悪循環。
頼みのエスクデロは不発、フィジカルと中盤センターからの飛び出しに定評がある重廣はまぁ…ベンチ外だし(遠い目)。

というわけで、失点数は想定外だったけど、敗北という結果は当然だったといえるだろう。
しかしここまでの完敗・大敗だと、「昇格プレーオフに進めなかった」ということに対する後悔がまったくないな〜(苦笑)。

きょうをもってオフシーズンに突入。
シーズン総括は稿を改めるとして…。
ただ昨シーズンJ3降格1歩手前までいったチームが、戦力の大きな上積みもなく8位にまで順位を上げられたことは評価できる。
Jリーグ指揮未経験の中田一三氏が「監督決定」というニュースを聞いたときは最悪の事態も予想していたが、それを考えるとまぁ「悪くない」シーズンだったと思う。
走力&馬力&フィジカルで攻守にハードワークするチームが多いJ2の中で異質のサッカーを展開し、それを貫き通したことも興味深かった。
願わくは今季の戦い方をベースに、チームに適した選手を加えることで、来シーズンの昇格に向けてチャレンジしてほしいけれど。

【J2第41節】京都サンガF.C. 1-0 ジェフユナイテッド市原・千葉

京都サンガF.C. 1-0 ジェフユナイテッド市原・千葉
日時:2019年11月16日(土)14:04KO
会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(1万1,216人/晴 20.8℃ 41%)
主審:柿沼亨
84′-京都/仙頭啓矢(右足←福岡)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK21:清水圭介
DF31:福岡慎平(87′-DF16:安藤淳)
DF4:田中マルクス闘莉王
DF25:上夷克典
DF5:黒木恭平
MF10:庄司悦大
MF13:宮吉拓実(60′-FW39:エスクデロ競飛王)
MF41:金久保順
FW14:仙頭啓矢
FW23:一美和成(79′-MF7:ヘナン・カルヴァーリョ・モタ “レナンモッタ”)
FW22:小屋松知哉

■ジェフユナイテッド市原・千葉(4-2-3-1)
GK23:佐藤優也
DF50:米倉恒貴
DF17:新井一耀
DF4:エベルト・シウヴァ・サントス
DF49:下平匠
MF14:小島秀仁(70′-MF7:佐藤勇人)
MF22:工藤浩平(87′-MF39:見木友哉)
MF8:堀米勇輝(57′-MF25:茶島雄介)
MF10:船山貴之
MF13:為田大貴
FW9:クレーベ・ラウベ・ピニェイロ

7位、“他力”を信じて最終節へ

苦しい時間帯も凌いで凌いで――。
84分での決勝ゴールで、プレーオフ進出へ望みをつなぐ勝ち点3をゲットできた。
他会場では水戸が鹿児島に負けたため1つ順位をあげ、7位で最終節を迎えることになった。

ゲームを振り返ると、京都は前半からボール回しがうまく行かない。
逆に奪われてから、容易にファイナルサードへの進出を許してしまっていた。
特に右サイドを単純なワンツーパスで、福岡が裏を取られ、何度となくピンチを招く。

攻めても「意思疎通不足な、他人任せのパスを出す」という悪癖がチラホラ。
49分、庄司がショートコーナーを試み、金久保と集中に欠けたダイレクトパス交換でミスをしたシーンなんかは、その最たるもの。
あそこで、中途半端な体勢でボールを受けてから次の展開を考えるようなプレイをしていれば、相手プレスの餌食になるもやむをえない。
船山のカウンターは黒木が身を挺して止めたものの、イエローカードを喰らって次節累積警告で欠場となってしまった。

一方、得点シーンは福岡が相手ディフェンダー2人がいながら縦に仕掛けて、生まれたもの。
ゴールライン、ギリギリまでドリブルしてマイナスの折返しからシュート!
って、今季ずっと京都が目指していた得点スタイルだと思うけど、ホントにキレイに決まったな。
仙頭が得点後、福岡のもとへ駆け寄っていたけど、福岡の「自分でなんとかしてやる」って気迫を感じたグレートプレイだった。

ということで、内容的には総じて褒められたものではないけれど、41節になってしまえば内容よりも結果!
最終節まで、昇格の可能性を残したシーズンになったことは、昨シーズンに比べれば大きな進歩だと言えるだろう。
個人的にも、最終節のチケットが“消化試合”にならなかったのも、ありがたい(笑)。
大木さん時代の昇格プレーオフ・徳島戦、改修前の国立競技場でのゲーム以来の、緊張する生観戦になりそうだ。

改修前といえば、“聖地”西京極もラストゲーム。
阪急西京極駅から狭い歩道橋を渡って、ゲートをくぶり、総合運動公園の中を抜けていく…。
幾度となく経験したあの道のりを、もう歩かなくなるだろうことは、感慨深いものがある。
あ、でも改修後、たまーに西京極開催もあったりする計画だから、可能性はゼロではないのかな。
最後の最後で、芝のコンディションが良くなかったのはちょっと残念だったけど、西京極での試合を勝ちで(いったん)締めくくれたことも良かった良かった。

【J2第40節】FC琉球 0-3 京都サンガF.C.

FC琉球 0-3 京都サンガF.C.
日時:2019年11月10日(日)16:03KO
会場:沖縄県総合運動公園陸上競技場 “タピスタ”(7,523人/晴 24.4℃ 36%)
主審:世界の西村雄一
75′-京都/庄司悦大(pen.)
82′-京都/一美和成(右足←小屋松)
85′-京都/小屋松知哉(左足←黒木)

■FC琉球(4-2-3-1)
GK23:石井綾
DF21:上原慎也
DF4:岡﨑亮平
DF33:福井諒司
DF5:徳元悠平
MF6:風間宏希(89′-MF19:越智亮介)
MF20:上里一将
MF36:風間宏矢(78′-MF25:キム・ソンスン)
MF14:上門知樹
MF13:河合秀人
FW9:山田寛人(78′-MF34:ハモン・ヂ・アラウージョ・シケイラ)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK21:清水圭介
DF31:福岡慎平
DF25:上夷克典
DF4:田中マルクス闘莉王
DF5:黒木恭平
MF10:庄司悦大
MF13:宮吉拓実(65′-FW39:エスクデロ競飛王)
MF41:金久保順(89′-MF50:藤本淳吾)
FW14:仙頭啓矢
FW23:一美和成(84′-MF20:ジュニオール・シウヴァ・フェレイラ “ジュニーニョ”)
FW22:小屋松知哉

樅ノ木は残った

後半20分、エスクデロの投入から流れが変わった。
中盤でフィジカルを生かしてボールを納め、細かいドリブルで、時間と周りの選手を駆け上がらせる空間を作り出す。
同じころ、FC琉球の運動量が落ちてきたこともある。
前半からボールをなかなか回せず苦戦していたのが嘘のような3ゴール連取。
采配ズバリ、そして早めの選手交代も良かった。
なんとか、プレーオフ戦線に踏みとどまった。

正直、キックオフからおおむね琉球にゲームを支配されていたのは事実だろう。
それもそのはず、京都の最終ラインがボールを持てば、琉球の前の選手たちが全力疾走で駆け寄りプレスをかけてくる。
サボる選手がおらず、京都としてはボールを持たされ「ハメられていた」という感があった。
一方、京都の前線はそこまでプレッシャーをかけない。
琉球は最終ラインから中盤にパスをつなぎ、庄司の脇でボールを収めて、サイドに展開するかスルーパスを狙うか、というシンプル攻めに徹していた。
前半、清水のビッグセーブ。
後半、京都セットプレイからのカウンター、相手の数的優位な状況での仙頭のシュートブロック。
この2局面に関しては完全に「1点モノ」で、ここでゴールが決まっていたら、結果はどうなったかわからない。
運も味方してくれたのかな。

得失点差ながら、順位はひとつあがって8位。
まだプレーオフ圏外であり、残り2戦を勝ち続けることは「必達」の条件となる。
そんな中できょう気になったのは、繰り返しになるけど前半の不出来。
相手に対して受けすぎていたというか、全体的にパワー不足、気力不足のように見えてしまったのだ。
「負けられない」のだからもうちょっとガツガツ、とは思うのだけど…。
まぁ、選手のほうが余裕があるということなのかもしれない。
まずは次の千葉戦、2019シーズンホーム最終節、そして本拠地としての西京極も最終ゲーム。
記憶に残る試合にしてほしい。

【J2第39節】京都サンガF.C. 0-1 ヴァンフォーレ甲府

京都サンガF.C. 0-1 ヴァンフォーレ甲府
日時:2019年11月4日(月)14:03KO
会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(1万2,356人/晴 17.8℃ 41%)
主審:上田益也
82′-甲府/金園英学
※93′-京都/仙頭啓矢PK失敗

■京都サンガF.C.(4-2-2-2)
GK21:清水圭介
DF16:安藤淳
DF4:田中マルクス闘莉王
DF6:本多勇喜(23′-DF25:上夷克典)
DF5:黒木恭平
MF7:ヘナン・カルヴァーリョ・モタ “レナンモッタ”
MF31:福岡慎平(86′-MF11:湯澤洋介)
MF22:小屋松知哉
MF20:ジュニオール・シウヴァ・フェレイラ “ジュニーニョ”(86′-FW39:エスクデロ競飛王)
FW14:仙頭啓矢
FW23:一美和成

■ヴァンフォーレ甲府(3-4-2-1)
GK1:河田晃兵
DF22:小出悠太
DF8:新井涼平
DF6:エデル・リマ・ドス・サントス
MF2:湯澤聖人
MF40:小椋祥平
MF26:佐藤和弘
MF39:内田健太(90+1′-DF3:小柳達司)
FW11:曽根田穣
FW29:アラーノ・ブレンドン・ヂ・ソウザ・リマ(90+1′-MF50:田中佑昌)
FW9:ピーター・マドゥアブチ・ウタカ(76′-FW17:金園英学)

9位へと後退

本当に、ツラい敗戦。
82分、自分たちのフリーキックからの流れからカウンターで失点。
最後、湯沢が広げた手にボールが当たってPKを得たところで、少し運も来たかと思ったけれど…。

きょうの京都は、またまた戦い方を少しモデルチェンジ。
甲府のウイングバック、および両センターバックのオーバーラップに対して、ノーマルポジションおよび守備時は4-4-2、攻撃に転じるとモッタがアンカーに落ちて福岡が前に出る4-1-3-2的な布陣をとった。

しかし京都の右サイド、甲府のアラーノが仕掛けるドリブルに手を焼き、前半から危ないシーンがいくつか見られた。
特に33分、シンプルなワンツーからアラーノが抜き出してフリーでシュートを打ったのは完全に1点モノだったけど、ここは清水がビッグセーブ。

普段は左に張っている小屋松を右に置いたのは、小屋松の突破力で相手の攻め上がりを抑えようとしたのだろう。
けど、エデルリマ、アラーノにウタカが絡むと、甲府に時間もスペースも支配されて、なんだか危ないなーという雰囲気が漂い続けていた。

惜しむらくは、この状態に対して早めに手を打てなかったかという点だろうか。
左に入ったジュニーニョと合わせて、両サイドはほとんど“死んでいた”状態だったのは事実。
だったら、シーズン序盤によくやっていた冨田を右ウイングに置いて守備力を持ってリマ&アラーノを制しつつ、小屋松を左に回す、みたいな。
何らかの策を打てなかったのかとは、少し疑問に思った。
ただ、本多の負傷で早々交代カードを1枚切っていたので、動きにくかったのかな。

モッタの狭いスペースでの旋回力、および縦パスの付け方は効いていたものの、そこからの攻撃でトライアングルをうまく作れず、決定的なシーンはといえば、
・17分 細かいパス回しから福岡のシュートは相手GK正面
・28分 福岡の斜めのパスを仙頭がボックス手前で受け、相手をうまく交わしてシュートもGKに阻まれる
・73分 抜け出した福岡の折返し、仙頭のシュートは阻まれる
くらいだろうか。
振り返ってみたら、3つとも中央付近での崩し。

そして仙頭の最後、PK失敗は責められないよね。
今シーズン、貴重なゴールでチームを救ってきているし。
むしろ、あの局面で蹴ってくれてありがとう、というか。

さて次節。
崖っぷち崖っぷちと言っていて、本当に崖っぷち。
仙頭・一美・小屋松の3トップに、モッタがアンカーの4-3-3は新潟戦の最後の時間帯以外は見てないので、先発から見てみたい気はするけれど、琉球相手にハマるだろうか。
ただ、勝ち点1ではなく「3」がほしいだけに、ある程度攻撃に比重を置かざるをえないのは間違いない。
日曜日の開催、さらに一番最後の16時キックオフ。
他会場の結果もわかっている状態での試合となる。
結果次第で、今シーズンの“運命”もある程度見えているのかもしれない。

【J2第38節】アルビレックス新潟 3-1 京都サンガF.C.

アルビレックス新潟 3-1 京都サンガF.C.
日時:2019年10月27日(日)14:05KO
会場:新潟県新潟スタジアム“ビッグスワン”(1万7,022人/曇時々晴 17.3℃ 54%)
主審:清水勇人
31′-新潟/シウヴィオ・ホセ・カルドソ・ヘイス・ジュニオール “シウヴィーニョ”
58′-新潟/レオナルド・ナスシメント・ロペス・ヂ・ソウザ
69′-新潟/レオナルド・ナスシメント・ロペス・ヂ・ソウザ
81′-京都/一美和成(右足)

■アルビレックス新潟(4-2-3-1)
GK1:大谷幸輝
DF28:早川史哉
DF5:舞行龍ジェームズ
DF4:大武峻
DF31:堀米悠斗
MF6:戸嶋祥郎
MF25:秋山裕紀(78′-MF40:小川佳純)
MF11:渡邉新太
MF8:シウヴィオ・ホセ・カルドソ・ヘイス・ジュニオール “シウヴィーニョ”(81′-FW19:矢野貴章)
MF20:本間至恩(59′-MF13:ヴァルミール・アパレシド・フランシ・ヂ・カンポス・ジュニオール “フランシス”)
FW9:レオナルド・ナスシメント・ロペス・ヂ・ソウザ

■京都サンガF.C.(4-1-4-1)
GK21:清水圭介
DF16:安藤淳
DF17:牟田雄祐
DF6:本多勇喜
DF5:黒木恭平
MF10:庄司悦大(65′-MF44:中坂勇哉)
MF20:ジュニオール・シウヴァ・フェレイラ “ジュニーニョ”(78′-DF28:冨田康平)
MF7:ヘナン・カルヴァーリョ・モタ “レナンモッタ”
MF13:宮吉拓実(63′-FW23:一美和成)
MF22:小屋松知哉
FW14:仙頭啓矢

いまこそリバウンドメンタリティ

新潟でハッピーなターン、とはならず完敗。
プレーオフ圏からついに脱落。
前節の“上げ潮”な流れを、ズバッと断ち切ってしまった。
そんなゲームを振り返ると、「自滅」の意味合いも大きかったかと思う。

まず、モッタ&庄司をなぜ先発W起用したか?
庄司は広角に長く早いパスを出せるものの、その“横展開”が相手を脅かす攻撃にと繋がらなかったのも事実。
対して、前節はその庄司をあえて外すことで、攻撃のメカニズムをマイナーチェンジ。
アンカーに入ったモッタは縦パスの意識が強く、またパスを出したあと細かくポジションを変えて次の展開に備えた。
また、インサイドハーフに入った中坂が相手の最終ラインとボランチの間、いわゆる「中間ポジション」でドリブルを試み、相手の守備を困惑させていた。
で、きょう、庄司=アンカー、モッタ=インサイドハーフで、パスを出す人が2人になって、逆に中央エリアでやや渋滞が発生。
即興のワンツーパス、ダイレクトパスを失敗させては、相手の速攻を許す場面がしばしば見られた。

そうした、パスミスからの相手速攻を喰らってしまっていたのも、新潟がリトリート気味に守り、裏のスペースをしっかりケアしていたから。
前節うまく行った「仙頭0トップ」も、飛び出すスペースが見つからず空転。
守っても、組織だったプレッシャーがかけられず、中盤でのパスミスを奪われた流れで失点してしまった。

さて、「自滅」と感じてしまった第2の要素は、悪い流れを断ち切るような戦術アレンジ、選手交代ができなかったこと。あるいは、手を打つのが遅かったこと。
「後半開始から、庄司を下げて一美投入!」と思ったんだけど、庄司とモッタのポジション交換で様子をみているうちに、速攻で追加点を食らってしまった。
相手に先制点を奪われた中で、「0トップ」がますます機能していなかっただけに、早く手をうってほしかったところだった。

もし昇格プレーオフに挑めたとしても、下の順位から戦う可能性が現状では高い。
となると、一発勝負のゲームで求められるのは勝利。
そして今の戦い方だと、先制されると同点、逆転するのが相当厳しいと言わざるをえない。
理想は交代選手の中に、チームに変化をつけられる選手がいることなんだけど…。
きょうも一美のロングシュート以外は、同じリズムでパス回しを繰り返しているだけで、決定機はあまり生み出せていなかった。
そして正直、最後の交代カードで、なんで冨田!?とは思ってしまったよね。

最後の1ヶ月――11月、残り4試合。
願わくは、対戦時に千葉が残留を決めていて、柏が優勝を決めていて、それぞれのメンタリティーが少し緩んだ状態で戦うことができれば…!って、めっちゃ他力本願(笑)。
そうではなくて、自分たちの力で自信を取り戻して、負けなしのNovemberにしたいですね。