【J2第23節】ジェフユナイテッド市原・千葉 0-0 京都サンガF.C.

ジェフユナイテッド市原・千葉 0-0 京都サンガF.C.
日時:2020年9月30日(水)19:03KO
会場:千葉市蘇我球技場 “フクアリ”(1,768人/晴時々曇 20.2℃ 70%)
主審:谷本涼

■ジェフユナイテッド市原・千葉(4-2-2-2)
GK1:新井章太
DF37:本村武揚
DF15:チャン・ミンギュ
DF16:鳥海晃司
DF33:安田理大
MF4:田口泰士
MF39:見木友哉
MF13:為田大貴
MF10:船山貴之(90+3′-FW21:アラン・ロペス・ピニェイロ)
FW44:川又堅碁(44′-FW24:山下敬大)
FW9:クレーベル・ラウビ・ピニェイロ “クレーベ”

■京都サンガF.C.(3-1-4-2)
GK34:若原智哉
DF16:安藤淳
DF23:ヨルディ・バイス
DF6:本多勇喜
MF10:庄司悦大
MF2:飯田貴敬
MF11:曽根田穣(84′-MF29:中野克哉)
MF31:福岡慎平(84′-MF22:谷内田哲平)
MF5:黒木恭平(90+5′-MF8:荒木大吾)
FW14:中川風希(53′-FW18:野田隆之介)
FW9:ピーター・マドゥアブチ・ウタカ

田口泰士選手(市原・千葉)
「お互い、守備意識は高かった。
そんな中で後半、自分たちの時間帯をつくろうと、意識的にボールを保持してリズムがでてきたと思う。
残念ながらチームは勝ち点を失い続けている。
いまは失った勝ち点を取り返して積み上げていかなければならないんだ」

ユン・ジョンファンコーチ(市原・千葉)
「選手を代えなかったのできょう結構きついと思ったんですけど、選手たちは気合が入っていたと思う。
ボールを持つ時間もあったけれど、シュートまでのシーンが少なかった。
そのあたり、“質”の部分が課題になってくると思う。
相手もリトリートしていたので、そこを崩すアイデアが足りなかった」

實好礼忠コーチ(京都)
「お互い、う〜ん……スキをみせないようなゲームでした。
どうしてもボールが足元足元になっていたので……。
ハーフタイムでは相手を広げるために裏への意識を強くするように指示しました。
(ウタカが下がってゲームを作っていたが)
ウタはいろんなことができるんでね(笑)、おまかせでやらせてました。
その代わり曽根田、福岡が裏へアクションして、前を向けるシーンも増えていたので、どこかでゴールを仕留めたかったのが正直なところです。
ワイドにボールが入ったりもしたので、そこからいいコンビネーションで仕掛けていけるかなぁ〜と思ってたんですけどね」

ヤマなしオチなし意味なし

フクアリが暗いこともあって「自粛ムードか?」と思ってしまったぐらい!
ヤマなし、オチなし、意味なし――やおいサッカーともいうべき、低調な一戦だった。

ずっとターンオーバーをしてきた千葉が、スタメンをいじらず、交代枠も2つしか使わなかったのは謎。
対する京都は、先発起用、交代カードの切り方、および切る時間。
ベンチワークのすべてに疑問が残った。

試合後に實好さんが振り返ったとおり、千葉がコンパクトな陣形を敷いてきたため、裏への飛び出しがほぼ皆無。
ボールは繋げど、攻めに“奥行き”がなかった。
さらに、ウタカ-庄司-バイスという“30代センターライン”は連戦でさすがに疲労が目立った。
ウタカはときに踏ん張りきれず、庄司はボールを貰いに行く動きがいつもより少なく、バイスも競り合いで少し精彩を欠いていた。
前半、こんなサッカーを展開するぐらいなら、ウタカは後半投入ぐらいでちょうどいい。
きょうのスタメン11人がスタートで本当によかったのか?
後悔の念を覚えたのだった。

また、後半千葉がボールを持てるようになってきたことに対して、無策すぎたのも気になった。
交代カード、野田以外を切るのがおそすぎた印象。
シーズンも後半戦になり、降格圏にある上位チームとは差がある。
勝ち点3を取るために遮二無二ならないといけない「秋」だ。
しかし、ベンチからはそういった空気が感じられなかった。

ミッドウィーク開催のため現地には行けなかったけれど、行ってたら
(´;ω;`)お金返して
と言いたくなっただろうな…。
返す返すも、残念感たっぷりのゲームだった。

【J2第22節】京都サンガF.C. 2-4 大宮アルディージャ

京都サンガF.C. 2-4 大宮アルディージャ
日時:2020年9月26日(土)18:33KO
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(4,133人/曇 22.2℃ 85%)
主審:佐藤隆治
12′-京都/中川風希
15′-京都/中川風希
52′-大宮/篠塚一平 “イッペイシノヅカ”
57′-大宮/黒川淳史
76′-大宮/畑尾大翔
90+3′-大宮/奥抜侃志

■京都サンガF.C.(3-1-4-2)
GK34:若原智哉
DF46:森脇良太(90′-MF40:黒木聖仁)
DF23:ヨルディ・バイス
DF25:上夷克典
MF10:庄司悦大
MF2:飯田貴敬
MF11:曽根田穣(79′-MF32:上月壮一郎)
MF22:谷内田哲平(56′-MF31:福岡慎平)
MF5:黒木恭平
FW14:中川風希(79′-MF8:荒木大吾)
FW9:ピーター・マドゥアブチ・ウタカ(56′-MF41:金久保順)

■大宮アルディージャ(3-4-2-1)
GK40:フィリップ・クリャイッチ
DF50:畑尾大翔
DF24:西村慧祐
DF4:ヴィターリス・マクシメンコ(46′-DF13:渡部大輔)
MF18:篠塚一平 “イッペイシノヅカ”
MF41:小野雅史(46′-MF7:三門雄大)
MF6:河面旺成
MF26:小島幹敏(46′-MF11:奥抜侃志)
MF10:黒川淳史(90′-FW28:富山貴光)
FW19:アブドゥラーヒム・ラーヤブ “イバ”(46′-MF9:菊地俊介)

高木琢也コーチ(大宮)
「なかなか結果が出ていない状況だが、『勝利を味を忘れるな』と言い続けてきた。
そんな中で、ホームでいままで負けていない京都さんに、0-2からひっくり返すことができたのは本当に大きい。
勝因?
ひとつ挙げられるのは、後半、選手を代えて長いボールを効果的に使えたことだと思う」

實好礼忠コーチ(京都)
「ん〜……、すごく残念ですし、相手の後半の圧力が来るのはわかっているのに、こんな展開をしてしまって…。
反省してます。
大宮のゲームプランは把握していたんですけど…。
ん〜…、後半の入り、後ろを重くしたということはなかったんですが、結果的に受けに回るようになってしまった。
残念なゲームでした。
いまロッカーで、選手はみんないろんな思いをぶちまけていました。
しっかり切り替えて、次戦に向けて勝ち点3を取る準備をしていきたいです」

0トップに死す

ま、前半の大宮が運動量すくなすぎたよな〜。
イバを下げて菊地を入れて、菊地が前線のいろんなところに顔を出して、ボールを収めるように。
また、京都が一番苦手とする、前線からのハイプレスを敢行されて、展開は一変した。
逆に、京都はウタカを下げ、前線でボールを収め、時間をつくれる選手がいなくなった時点で詰んでしまった。

致命的だったのは、ミスによる同点ゴール被弾。
1失点後、あまりに早く同点にされたことで、大宮は勇気づき、京都はメンタルコントロールが難しくなってしまった。
ただ、それ以上に、きょうの敗戦に関してはベンチワークのミスが大きかったと思う。

まず、本職FWをベンチに入れていなかったこと。
ウタカを下げて金久保、中川を下げて荒木。
本来中盤が本職の2人は、前線で身体を張れるタイプでもなく、ゴール感覚に優れているわけでもない。
どうしても1点が必要な展開で、点取り屋が交代カードにないのは痛かった。

第二に、4-4-2のシステムチェンジが空転したこと。
バイスを上げた4バックに切り替えたものの、苦笑してしまうほど機能しなかった。
攻撃ではボールをまったく前に運べなくなり、守備は崩壊。
結果、4失点で終わったけれども、それ以外にも決定機を多数創出されていた。
後半、ゴール前で奥抜にワンフェイクで突破を許したり精彩を欠いていた庄司が、ピッチに残り続けたのも謎。
最後の交代、森脇→黒木に意味があったかも含め、交代カードを切るたびに、状況が悪化していた感があった。

シーズンにはこんな日があるとはいえ、大宮が11連戦中、ここのところ調子がよくないことを考えれば、めちゃくちゃもったいないゲーム。
昇格できるチームは、こういう試合は落とさないんだよなぁ……う〜む。

【J2第21節】京都サンガF.C. 3-2 栃木SC

京都サンガF.C. 3-2 栃木SC
日時:2020年9月23日(水)18:33KO
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(1,797人/曇 23.9℃ 67%)
主審:世界の西村雄一
31′-栃木/明本考浩
43′-京都/ピーター・マドゥアブチ・ウタカ(←野田)
76′-京都/福岡慎平(←谷内田)
80′-京都/ピーター・マドゥアブチ・ウタカ(pen.)
89′-栃木/柳育崇

■京都サンガF.C.(3-1-4-2)
GK34:若原智哉
DF25:上夷克典
DF23:ヨルディ・バイス
DF6:本多勇喜(87′-DF46:森脇良太)
MF10:庄司悦大
MF2:飯田貴敬(87′-MF32:上月壮一郎)
MF31:福岡慎平
MF22:谷内田哲平(77′-MF24:川﨑颯太)
MF5:黒木恭平
FW18:野田隆之介(61′-MF8:荒木大吾)
FW9:ピーター・マドゥアブチ・ウタカ(87′-MF17:ジュニオール・シウヴァ・フェレイラ “ジュニーニョ”)

■栃木SC(4-2-2-2)
GK1:川田修平
DF15:溝渕雄志
DF4:髙杉亮太(79′-DF23:柳育崇)
DF30:田代雅也
DF6:瀬川和樹
MF25:佐藤祥(86′-MF5:岩間雄大)
MF14:西谷優希(86′-MF13:ウ・サンホ)
MF17:山本廉
MF19:大島康樹(57′-FW34:有馬幸太郎)
FW9:エスクデロ競飛王(57′-FW29:矢野貴章)
FW8:明本考浩

福岡慎平選手(京都)
「なかなかゴールを決められていなかった中で、ようやくチームの勝利に貢献できてうれしいです。
ヤッチー(谷内田)とは、練習からいいコンビでできていて。
後半も、ふたりのコンビで崩そうと話していたんです。
ヤッチーからいいボールが来て、ホント偶然なんですけど、いい感じでボールが当たってくれました。
(昨シーズン、チームメイトだったエスクデロ競飛王について)セルくんとはメールでも『バチバチやろうね』と言っていました。
相手にいると嫌だし、リスペクトできる選手です。
いまは攻撃でも守備でもチーム全体で連動できていると思います。
これからも勝ちつづていきたいですね」

實好礼忠コーチ(京都)
「いや〜、ホント〜、相手の激しいプレスを冷静に対応できた結果だと思います。
ウタカのゴールは〜もう〜、実力通りというか〜。
谷内田・慎平のところもゴールに向かってくれて、いいプレイでした。
きょうのゲームは、冷静に戦おうという部分、しっかりゴールに向かおうという部分、両方できましたね。
シーズン前半戦を振り返ると、もっともっとできたなという思いがあります。
その『できたな』という部分を、後半戦は上積みしていきたいです。
引き続き強度の高いトレーニングをして、ゲームに出していきたいなぁ〜と」

田坂和昭コーチ(栃木)
「いま把握している敗因は『ウタカを抑えられなかった』ということ。
相手が攻めているところのカウンターというのはわれわれが狙っていたところで、うまく先制点が取れた。
結果的には負けましたけれど、選手たちはしっかりと戦ってくれた。
シーズン前半戦、われわれがやるべきハードワークができつつあると思う。
残りの試合は精度を上げて、前半戦以上の勝ち点を上げていきたい」

18歳からハタチへと

未来が広がる決勝ゴール!!
ゲーム内容的に停滞しててドロー感が漂っていただけに、18歳と20歳のインサイドハーフコンビが素晴らしい結果をもたらしてくれた。

きょうの京都の攻撃、サイドのレーンでの組み立てはある程度うまいいっていた。
ただ、サイドへサイドへと「逃げていた」と言える面もあった。
中央でのくさびのパスは1本は入るけれども、そこからダイレクトのパス交換で突破しようとしても、パスの出し手・受け手の息が合わない場面がしばしば。
そんな中で2点目につながったのは、谷内田がボックス内での仕掛け。
縦へのドリブルでの仕掛けが、この日のサンガの攻撃には足りていなかった「ゴールへ向かう姿勢」だった。

ゲーム後のインタビューを読むと、ウタカが若い2人に「前に仕掛けろ」と助言していた模様。
交代で入った川﨑も、相手の背後からのプレスをフィジカルで耐えきったりしていて、若い選手の成長が著しい。
上夷も最終ラインに欠かせない存在になってきたし、シーズン当初と比べて主力選手がだいぶ様変わりしてきたなと感じさせられた一戦だった。

【J2第20節】ヴァンフォーレ甲府 0-0 京都サンガF.C.

ヴァンフォーレ甲府 0-0 京都サンガF.C.
日時:2020年9月19日(土)14:03KO
会場:山梨県小瀬スポーツ公園陸上競技場 “YCHBJPJTスタ”(2,338人/晴 29.7℃ 50%)
主審:川俣秀

■ヴァンフォーレ甲府(3-4-2-1)
GK31:岡西宏祐
DF3:小柳達司
DF8:新井涼平
DF5:今津佑太
MF2:藤田優人
MF15:中村亮太朗
MF14:武田将平
MF39:内田健太
FW16:松田力
FW11:泉澤仁
FW9:ハファエウ・マルケス・マリアーノ “ラファエル”(62′-FW18:太田修介)

■京都サンガF.C.(3-1-4-2)
GK34:若原智哉
DF46:森脇良太
DF23:ヨルディ・バイス
DF25:上夷克典
MF10:庄司悦大
MF2:飯田貴敬
MF11:曽根田穣
MF41:金久保順(57′-MF31:福岡慎平)
MF5:黒木恭平
MF8:荒木大吾(57′-FW18:野田隆之介)
FW9:ピーター・マドゥアブチ・ウタカ

カッチカチやぞ

かなーり似ている両チームの対決。
攻撃から守備へ局面が変わると、素早い帰陣で「5バック化」。
相手ボールホルダーに対してスライドして対応、無理してまでは前からプレスを欠けない。
お互い中央はガチガチに固めて、ボールを持てどパスは回せど、シュートにまでは至らない。
決定的なミス待ち、神経戦のような90分、という感じだった。

ともに交代カードをかなり残したのも同じだった。
甲府なんてフォワードを1枚変えただけで、交代枠を4枚残した。
伊藤彰さん、アキラ20%(笑)、お盆全然動かさないという。
選手を入れ替えることでどこかに“穴”ができることを恐れたからだろうけど、両指揮官の性格が出た一戦だったなと。
もしも、伊藤さん、實好さんが代表監督になってワールドカップ予選グループステージを戦ったならば…。
勝ち点では並んだものの得失点差で敗退しそうだな、と思ったりした。

京都は、荒木を先発FWとして初起用。
そのせいもあってか、あるいはなかなか決定的な場面を作れなかったせいか、ウタカが今まで以上に中盤に下がって攻撃の組み立てに関わっていた。
点取り屋が中盤に下がったせいで、ボールは保持できてもシュートまでに至らないという“ポゼッションの罠”にハマってしまったのかなと。
またガッチリ守られているだけに、相手の最終ラインと中盤の間に入り込んで“狭い”スペースでドリブルできる選手、相手の“懐”で自分でボールを動かせる選手が必要だったのかもしれない。
そういう意味で、金久保、福岡ではなく、中川、谷内田を見たかった展開だった。
ま、ふたりが入っても無得点だった可能性も高いけどね…。
対戦相手に合わせた選手起用、というよりは、トレーニングで調子が良かった選手が先発に使われる傾向があるな。

次戦はミッドウィーク・栃木戦。
今季、ストーミングでJ2に旋風を巻き起こしている。
この日の京都のスタメンなら、森脇、庄司のところにロングボールを入れて、フィジカル勝負からセカンドボールを狙われそうだ。
自分たちのサッカーをめざして現状のスタメンをベースにターンオーバーしてくるのか?
あるいは、栃木対策を踏まえた11人を選んでくるのか?
なんにしろ、甲府戦とはまったく違うゲームになりそうだ。

【J2第19節】京都サンガF.C. 1-0 FC琉球

京都サンガF.C. 1-0 FC琉球
日時:2020年9月13日(日)18:33KO
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(2,972人/曇 24.7℃ 71%)
主審:村上伸次 “のぶつぐ51歳”
61′-京都/野田隆之介(ヘッド←飯田)

■京都サンガF.C.(3-1-4-2)
GK34:若原智哉
DF46:森脇良太
DF23:ヨルディ・バイス
DF25:上夷克典
MF10:庄司悦大
MF2:飯田貴敬(90+5′-MF41:金久保順)
MF11:曽根田穣(87′-MF24:川﨑颯太)
MF31:福岡慎平
MF5:黒木恭平
FW18:野田隆之介(88′-MF22:谷内田哲平)
FW9:ピーター・マドゥアブチ・ウタカ(90+5′-DF16:安藤淳)

■FC琉球(4-2-3-1)
GK1:ダニー・ガブリエル・カルバハル・ロドリゲス
DF11:田中恵太(77′-DF38:上原牧人)
DF9:リ・ヨンジ
DF3:福井諒司(86′-DF15:知念哲矢)
DF14:沼田圭悟
MF20:上里一将
MF29:市丸瑞希
MF8:風間宏矢(77′-MF18:山口和樹)
MF13:河合秀人(86′-MF23:池田廉)
MF28:小泉佳穂(65′-FW21:上原慎也)
FW16:阿部拓馬

實好礼忠コーチ(京都)
「みんないいモチベーションで試合に入ってくれました。
ゴールはなかなか割れなかったが、アグレッシブに冷静に戦ってくれた結果が勝利につながったと思います。
ウタカのゴールを誤審された?
あれに動揺することなく、次またチャンスを絶対ものにするぞという気持ちでやってくれました。
3連勝、3試合無失点で終えることができたのは、守備の役割分担、強度、判断、すべて素晴らしかったから。
少しでも上に行けるように、強度の高いトレーニングしてやるべきことを整理して、引き続き努力していきたい」

樋口靖洋コーチ(琉球)
「前半からボールの取りどころが決まらないゲームだった。
特に、右サイドの2番の選手にやられ続けてしまった。
スカウティングしていた以上に早くて、戸惑いがあったかもしれない。
最後、中は高さでやられてしまったのが残念だ。
チームとしての課題は2つある。
ひとつは、ボールの取りどころをしっかりさせること。
もうひとつは、攻撃面。
もう少しボールを主体的に動かしていかないといけない」

うれしはずかし3連勝

あらためて、「守備を安定させるための攻撃」を組み込んでいると感じた試合だった。
過去のゲームでは数多く見られた、張り出したウイングバックへのロングパス。
その回数が、明らかに減ってきた。
特にきょうは、ゴール前で人を増やして中央突破を何度もチャレンジ。
ある程度人数をかけているおかげで、相手にボールを取られても、すぐに奪い返すように試みる。
以前のように、ボールを奪われたら即時帰陣、リトリート一辺倒の守り方とは確実に代わってきている。

と、そんな「中央志向」の中で、右サイド・飯田のドリブルが炸裂しまくり。
1対1で沼田をぶち抜きまくって、野田のゴールもアシストした。
左の黒木が、ときにはセンターハーフ然と振る舞ったりバランスを取る中で、“右翼”の圧で琉球を押し込んでいた。
対峙した沼田との相性が良かったのか、今季最高の出来。
荒木と違って、攻撃面では“キレキレ”というまでの試合はなかっただけに、ついに本領発揮!かな。

https://twitter.com/sangafc/status/1305148164035420162