【J2第33節】京都サンガF.C. 1-2 東京ヴェルディ

京都サンガF.C.1922 1-2 東京ヴェルディ1969
日時:2020年11月11日(水)19:03KO
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(1,926人/晴 8.1℃ 75%)
主審:谷本涼
51′-東V/山下諒也
55′-京都/ピーター・マドゥアブチ・ウタカ(右足←宮吉)
89′-東V/井出遥也

■京都サンガF.C.1922(4-2-2-2)
GK21:清水圭介
DF31:福岡慎平(90′-DF2:飯田貴敬)
DF23:ヨルディ・バイス
DF6:本多勇喜
DF5:黒木恭平
MF10:庄司悦大
MF24:川﨑颯太
MF15:仙頭啓矢(90′-FW18:野田隆之介)
MF8:荒木大吾(65′-MF11:曽根田穣)
FW13:宮吉拓実(65′-MF22:谷内田哲平)
FW9:ピーター・マドゥアブチ・ウタカ

■東京ヴェルディ1969
GK31:マテウス・カルデイラ・ヴィドット・ヂ・オリヴェイラ
DF2:若狭大志
DF6:高橋祥平
DF5:平智広
DF16:福村貴幸(83′-MF14:森田晃樹)
MF36:藤田譲瑠チマ
MF9:佐藤優平(71′-MF33:松橋優安)
MF11:井出遥也
FW19:小池純輝(71′-MF21:山本理仁)
FW25:端戸仁(90+2′-DF3:近藤直也)
FW20:井上潮音(46′-FW48:山下諒也)

實好礼忠コーチ(京都)
「スタートから4バックは今シーズン初だったんですけど……。
今までの距離感などが違う中で、選手たちはよくやってくれたと思います。
4バックにしたのは、前から守備の人数をかけたかったということがひとつ。
また攻撃面ではビルドアップで人が重なるところがあったので、そこを修正したかったというのもあります。
みんなが隙がなくやってくれていたんですが……。
うーん、ただ僕自身が選手交代でギアをあげられたらな、とは思いましたね」

永井秀樹コーチ(東V)
「いままでもハードワークをして良いサッカーをしていた。
ただ、サッカーの神様が笑顔を向けてくれなかったのが、やっと…だね。
相手が後ろが4枚であろうと5枚であろうと、われわれは崩す形は持っている」

【J2第32節】栃木SC 1-0 京都サンガF.C.

栃木SC 1-0 京都サンガF.C.
日時:2020年11月8日(日)14:03KO
会場:栃木県グリーンスタジアム(2,548人/晴 19.1℃ 75%)
主審:鶴岡将樹
66′-栃木/明本考浩

■栃木SC(4-2-2-2)
GK1:川田修平
DF33:黒﨑隼人
DF23:柳育崇
DF30:田代雅也
DF15:溝渕雄志(75′-DF6:瀬川和樹)
MF25:佐藤祥(84′-MF5:岩間雄大)
MF14:西谷優希
FW19:大島康樹(75′-MF17:山本廉)
MF18:森俊貴
FW9:エスクデロ競飛王(65′-FW16:榊翔太)
FW8:明本考浩(84′-FW29:矢野貴章)

■京都サンガF.C.(3-4-2-1)
GK21:清水圭介
DF16:安藤淳
DF23:ヨルディ・バイス
DF6:本多勇喜
MF2:飯田貴敬(90′-FW18:野田隆之介)
MF10:庄司悦大
MF24:川﨑颯太(79′-MF31:福岡慎平)
MF5:黒木恭平(75′-MF8:荒木大吾)
MF11:曽根田穣(75′-MF22:谷内田哲平)
MF15:仙頭啓矢
FW9:ピーター・マドゥアブチ・ウタカ

田坂和昭コーチ(栃木)
「選手たちが最後、厳しい時間まで戦ってくれた。
高い位置でのプレスからのカウンターは我々の武器。
先制点もボールの奪って、素早く中に行くというわれわれのコンセプトを実現できたと思う」

實好礼忠コーチ(京都)
「しっかりとした準備をして、相手のやり方も理解していた中で……我慢強くはできました。
うーん、ボールの動かし方なんかはもっとできたという感じはありましたが……。
結果は負けましたど……、チームいいものがたくさん見えたゲームではありました。
それを共有して前を進んでいきたいですね。
交代させた選手には、特に指示というよりは、選手たちが自分のプレイを出してほしいと思って送り出しました。
(同点にするにひあ何が足りなかったか?)
……うーん、なかなかゴールが入らない部分はあります。
ただ、やっているサッカーは間違っていない。
繰り返し繰り返しトレーニングしてやっていくしかないです」

【J2第31節】京都サンガF.C. 2-1 ファジアーノ岡山

京都サンガF.C. 2-1 ファジアーノ岡山
日時:2020年11月4日(水)19:03KO
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(2,307人/晴 9.6℃ 69%)
主審:田中玲匡“亜土夢兄”
53′-岡山/山本大貴
54′-京都/曽根田穣(左足←仙頭)
56′-京都/ヨルディ・バイス(左足)

■京都サンガF.C.(3-4-2-1)
GK21:清水圭介
DF16:安藤淳
DF23:ヨルディ・バイス
DF6:本多勇喜
MF2:飯田貴敬(62′-MF31:福岡慎平)
MF24:川﨑颯太
MF10:庄司悦大
MF5:黒木恭平
MF11:曽根田穣
MF15:仙頭啓矢
FW9:ピーター・マドゥアブチ・ウタカ(85′-FW18:野田隆之介)

■ファジアーノ岡山(4-2-2-2)
GK22:ポープ・ウィリアム
DF23:松木駿之介(89′-DF8:田中裕介)
DF4:濱田水輝
DF3:後藤圭太
DF41:徳元悠平
MF7:白井永地
MF14:上田康太(66′-MF26:パウロ・ホベルト・ゴンサガ “パウリーニョ”)
MF17:関戸健二(76′-MF6:喜山康平)
MF19:上門知樹
FW18:齊藤和樹(76′-MF34:デューク・カルロス)
FW15:山本大貴(66′-FW9:イ・ヨンジェ)

ヨルディ・バイス選手(京都)
「正直、内容はまったくよくなかったね。
勝利に値するプレイができたかどうか、といえば疑問が残る。
ただ、そうした日でも勝つことができるのがフットボールなんだ。
チームとしてセカンドボールを大事にしている中で、自分のパワーを生かしてゴールできて良かったよ。
半袖でプレイ?
ここはシベリアでも南極でもないじゃないか(笑)。
気温がまだ10度ぐらいあるんだから、寒さなんて気にならないさ」

實好礼忠コーチ(京都)
「我慢のする時間帯が多いゲームでした。
後半は……うーん、前半は自分たちの形がうまく出せなかったので……。
みんなで我慢して戦おうと話して、選手たちを送り出しました。
今後に向けて……うーん……、すべてを高めてはいきたいんですが……。
ただ割り切るところは割り切るしかないし、我慢する部分は我慢もして勝ち点3をとっていきたいです」

有馬 “マッケンジー” 賢二 コーチ(岡山)
「狙い通り、相手の3バックの横を崩して先制点を取ることができた。
クロスの質も、クロスへの入り方も良かったと思う。
しかし、その後の2失点が残念だった。
真ん中の“絞り”の部分でミスが出てしまったし、相手の勢いをそのまま受けてしまったことに反省が残る」

「近道なんてなかった 足掻くしかない」

横パスと手数の京都、縦パスと速攻の岡山――好対照な戦いを見せた両チーム。
前半はお互い決め手を欠いていたが、岡山の先制からゲームが一気に動く。
53分からの4分間で飛び出した3ゴール。
京都、バイスの逆転弾は。今季初めて相手のド真ん中を(強引だけど)崩したものだった。

しかし、試合後バイスと實好さんが振り返っていたように、内容面では岡山に分があったように思った。
支配率は6:4で岡山、パス数は岡山が京都の約1.5倍。
優位にゲームを運ばれてしまった要因として、岡山の前線・齊藤和樹らに入る縦パスを潰せなかったことが挙げられるだろう。
岡山に素早く前線で基準点を作られ、そこから他選手の攻め上がりを許してしまった。
失点シーンも、アバウトなボールを追った齊藤がフィジカルで本多をぶっちぎったところから。
それ以外でも、前からのプレスはハマらず、守備時5バックで相手の中盤に自由にボールを回されたりもして、「3バックいまだ完成に至らず」という印象を持ってしまった。

そんな良くない状況においても…逆転できて、本当によかった。
なにより失点後すぐに追いつき、悪い流れを断ち切れたことがよかった。
仙頭のタイミングよい飛び出しとグラウンダーのクロス、そして曽根田が絶妙なタッチでボールをゴールに流し込む。
まさに岡山が狙っているような攻めを、京都がやり返した格好だった。
ただ、ゴールシーン以外では、ウイングバックがボールを持ったところで相手のプレスにハメられることも多々。
“縦ポン”以外、再現性のない攻撃を繰り返し、いまの布陣で攻撃の“肝”であるウイングバックも有効な突破を見せられず。
守備同様、攻撃にもいまだ課題多し、だ。

實好さんが何度も口にしていたように、本当に「ザ・ガマン」の結果、得られた勝ち点3だった、

【J2第30節】京都サンガF.C. 3-0 モンテディオ山形

京都サンガF.C. 3-0 モンテディオ山形
日時:2020年11月1日(日)14:03KO
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(4,744人/曇 19.8℃ 48%)
主審:吉田哲朗
29′-京都/曽根田穣
53′-京都/ピーター・マドゥアブチ・ウタカ(右足←本多)
85′-京都/庄司悦大

■京都サンガF.C.(3-4-2-1)
GK21:清水圭介
DF16:安藤淳
DF23:ヨルディ・バイス
DF6:本多勇喜
MF31:福岡慎平(90+2′-MF8:荒木大吾)
MF24:川﨑颯太
MF10:庄司悦大
MF5:黒木恭平
MF11:曽根田穣(71′-MF41:金久保順)
MF15:仙頭啓矢(83′-FW13:宮吉拓実)
FW9:ピーター・マドゥアブチ・ウタカ(83′-FW18:野田隆之介)

■モンテディオ山形(4-2-2-2)
GK30:佐藤昭大
DF4:三鬼海
DF23:熊本雄太
DF5:野田裕喜
DF19:松本怜大
MF7:岡﨑建哉(83′-MF8:小松駿太)
MF17:中村駿
MF40:渡邊凌磨(77′-FW16:北川柊斗)
MF20:加藤大樹(64′-MF50:前川大河)
FW18:南秀仁(77′-MF25:末吉塁)
FW9:ヴィニシウス・ヴァスコンセロス・アラウージョ(65′-FW13:大槻周平)

曽根田穣選手(京都)
「この試合までに選手同士で話し合って、リスタートするという気持ちを強くして臨みました。
自分自身もいままで勝利に貢献できていないと思っていたので、きょう初ゴールが決められてホッとした思いがあります」

實好礼忠コーチ(京都)
「みんなで頑張ってきたことが結果につながってうれしいです。
(山形相手にやりたいことがハマった?)
うーん……、ハマったというか、みんなで粘り強く、ポジショニングも丁寧にやったからだと思います。
みんなが準備した結果の勝利ですね、はい。
ボールを持ったときにゴールを狙うこともできたし、無失点に抑えることもできました。
とにかく波があるチームなんで、波をなくせるように…。
きょうのようなゲームを引き続きできるように準備をしていきたいですね」

石丸清隆コーチ(山形)
「完敗です。
相手の間延びしたサッカーに付き合ってしまった。
自分たちの距離感が作れず走らされてしまったし、ディフェンスラインも低くなってしまった。
相手のやりたいことをやらせたというのが正直な感想。
今シーズン、いままでで一番悪いゲームだと思う」

石丸さんにシーズンダブル

石丸さん的フットボール――きれいな2ラインを敷いた4-4-2を久しぶりに見たな、懐かしや。
そして善戦しても負けてしまうという結果も懐かし(白目

試合序盤は山形にややペースを握られていた。
山形はディフェンスラインを押し上げ、京都最終ラインのボール保持に対してもFWがダッシュでプレスをかける。
一方、京都は、ウイングバックが福岡&黒木のペアだったこともあって、サイドで縦に行く仕掛けは見られない。
前線の3人が孤立気味で、そこで溜めて時間を作ってくれないと、すぐ山形にボールを奪われてしまうシーンもあったのだ。

そんな中できょうのキーマンは仙頭と川﨑くんかなと。

まず左サイドでよい起点となれていたのが、金髪立ち上げヘアで“ヤカラ”っぽくなってた仙頭(センターパートの韓国っぽい風貌はどこ行った…)。
プレイでも危険な存在であり続け、曽根田のゴールをアシスト。
この先制点で、試合開始からの山形の勢いを抑えることができたと思う。
また、川﨑くんは「庄司の上位互換」と言ってもいいぐらいの、プレッシング強度、前へのパス能力を見せてくれた。
庄司の今季初シュートが決まったのも、川﨑がいることで後ろのケアが任せられるため、積極的に前に出られたのじゃないかな。

石丸さんが試合後に振り返っていたように、
「京都の選手たちは距離感が(意識的に)間延びしている」
と分析していたけど、確かに今季の京都はそんなサッカー。
しかし、きょうのようにウタカが休養十分で足元にボールが収まる状況で、ダブルボランチを敷いて中盤の守備に強度が加われば、そう悪くないサッカーが展開できることがわかった。
だからこそ返す返すも、ウタカをターンオーバーさせず、庄司1アンカーに固執した時期が長かったのは残念だ。

【J2第29節】FC琉球 2-1 京都サンガF.C.

FC琉球 2-1 京都サンガF.C.
日時:2020年10月25日(日)18:33KO
会場:沖縄県総合運動公園 陸上競技場 “タピスタ”(1,442人/晴 23.6℃ 43%)
4′-京都/仙頭啓矢
47′-琉球/風間宏矢
67′-琉球/阿部拓馬

■FC琉球(4-2-3-1)
GK1:ダニー・ガブリエル・カルバハル・ロドリゲス
DF38:上原牧人
DF9:リ・ヨンジ
DF15:知念哲矢
DF14:沼田圭悟
MF20:上里一将
MF6:風間宏希(85′-MF29:市丸瑞希)
MF8:風間宏矢(84′-MF27:茂木駿佑)
MF28:小泉佳穂(46′-MF23:池田廉)
MF13:河合秀人
FW16:阿部拓馬

■京都サンガF.C.(3-4-2-1)
GK21:清水圭介
DF2:飯田貴敬
DF6:本多勇喜
DF16:安藤淳
MF32:上月壮一郎(73′-FW18:野田隆之介)
MF24:川﨑颯太(73′-MF10:庄司悦大)
MF31:福岡慎平
MF28:冨田康平(85′-DF5:黒木恭平)
MF15:仙頭啓矢(85′-FW13:宮吉拓実)
MF22:谷内田哲平(68′-MF11:曽根田穣)
FW9:ピーター・マドゥアブチ・ウタカ

樋口靖洋コーチ(琉球)
「選手たちは非常にアグレッシブに戦ってくれた。
京都のストロングであるウタカ選手、彼をどう抑えるか、彼にたいしてボールを入れさせないか。
それををやり通すことができたと思う。
確かに失点はやってはいけない単純なミスだった。
ハーフタイムには、『われわれは負けているのだからボールを奪いに行こう、前から取りに行こう』と選手に伝えた」

實好礼忠コーチ(京都)
「いい形では入れたんですけど……ホント……。
サポーターの方が来てくれている中で、いい戦いを見せられず残念です。
先制点?
うーん、記憶に飛んでいる状況です。
なんか……後半の立ち上がり……、集中力のところが足りなかった。
落ち着いてゲームを運びたかったのに、イライラしちゃったりしてしまいましたね。
『次へ』という言葉を、今シーズン何回も発してはいるんですが…。
次こそ勝ち点3を取り続けること、勝ち続けることをしていきたい」

「なぜ君はトップチームの監督になれないのか」

前節勝利したいい流れで、早い段階で先制点を奪っておきながら…。
本当にもったいない試合だった。
後悔することが、2つほど。
まず飯田の使い方。
前回対戦で琉球の沼田を“チンチン”にしていたけれど、バイス、エビちゃんの負傷でセンターバックで使ってしまった。
麻田選手を右で使ったこともあるし、なぜ琉球を“楽”にさせてしまったのか?
ちょっと疑問が残るスタメン配置だった。

あとは同点にされたあとの、選手交代の遅さ。
プレスの出足も遅くなり、中盤を支配されてしまった中で、もう少し早めに手を打てなかったか。
今シーズン同様なことが多いのだが、流れが悪くなったときに采配で対応できたことがない。
ピッチ上の状況に応じて選手を代えるなり、配置を代えるなりの手を早く打ってほしいところだ。
ただ、實好さんが、トップコーチというより育成コーチ向きなのかな…と、思いはじめてる自分もいる。