監禁男

●映画「電車男」が公開されるまえに、世間は「監禁男」の話題一色ですね。

○兵庫県赤穂市の少女(18)が約3カ月間監禁され、青森県出身の男(24)が監禁容疑で逮捕された件だな。
事件の猟奇性と、容疑者の
「自意識過剰のビジュアル系くずれ」(日刊スポーツ)
な風貌もあって、ワイドショーやスポーツ新聞では連日報道が続いている。

●やっぱりキモメンで、2次元の世界に生きていれば勝ち組なんですYO!
うかつに整形してイケメンふうになって、3次元の世界に行ってしまったから、
タイーホされるんですYO!

○急に「しろはた」ふうになるなよ!
しろはた~にじげんでもいいぢゃないか をたくだもの。
具体的な監禁の内容だが、容疑者は監禁した女性に首輪をつけて
「ご主人様と呼べ」
と命令したり、ほかにもSM行為を強要したと報道されている。
本当だとしたら、酷い話だね。

●ルックスとハードSの性格が見込まれて、映画「花と蛇3」で杉本彩と共演が決まったそうで。

○そんなわけねーよ!
しかし、この容疑者、平成14年に当時住んでいた北海道で
「20歳の同棲相手を監禁レイプした」
として逮捕された経歴もあった。
なんでも、平成13年ごろから、十数人の女性や少女を北海道江別市の自宅に誘い込んでは、レイプや虐待を繰り返していたらしい。
その手口は、出会い系サイトで女性にアポイントをとっては、
「君はダイヤモンドの原石だ」
などと口説くものだったらしい。

●ふむふむ、
「ダイヤモンドの原石」
といえば、オンナは付いてわけですね。メモメモ。

○「ホットドッグプレス」じゃねーんだから!
話を続けると、口説いて自宅に連れ込むと態度が「S」に豹変。
竹刀で殴ったり、と欲望のままに振舞っていたという。
それに、逮捕されたときには、ほかにも監禁されていた少女2人がいたそうだ。

●コンサドーレ札幌の取締役が、出会い系サイトで知り合った中学生2人を1万円で売春したり…。
オレも、「JAL北海道」キャンペーンで感動の大地に行ってきます。
JAL北海道2005

○犯罪だよ、犯罪!
その前回の逮捕時には、この容疑者、4人の女性に婚姻届を書かせては、数日でスピード離婚を繰り返して、
「結婚生活をしているだけ」
と言い逃れようとしていたらしい。

●フランスの古城で盛大な結婚式をした後、86日で破局したロナウドもびっくりの「ハットトリック」ぶりです!
まさに銀河系!!

○やかましい!
今回の逮捕劇に話を戻すと、「鬼畜系」と呼ばれる18禁パソコンゲームが大量に押収されたらしい。
「鬼畜系」というのは、美少女を自分好みに調教していったりするゲームで、
「首輪」や「竹刀」はその中によく出てくるアイテムみたいだ。

●虚構の世界と現実の世界を取り違えてしまったんでしょうね。
虚構の世界で好きだったのが、現実でもそうなってしまった。

○まさにそうだろうね。

●竹内結子たん、目を覚ませ!
映画「いま、会いにゆきます」で夫婦役をしたから、中村獅童が好きだと勘違いしてるだけだぞ!!

○そっちの話かよ! いい加減にしろ!

【J2第12節】京都パープルサンガ0-3サガン鳥栖

だから、解説が遠藤だとダメなんですよ@スカパー! 一平じゃないと。

京都パープルサンガ0-3サガン鳥栖
◇日時:5月14日14時4分KO
◇会場:西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(7235人)(25.4℃)
◇主審:村上伸次
前半15分【鳥栖】鈴木孝明
前半21分【鳥栖】鈴木孝明
前半44分【鳥栖】新居辰基

■京都パープルサンガ(4-2-2-2)
GK1:平井直人
DF4:鈴木和裕
(後半21分-MF27:加藤大志)
DF20:鷲田雅一
DF3:リカルド・カヴァルカンテ・リベイロ
DF13:三上卓哉
MF18:米田兼一郎
(後半7分-FW31:田原豊)
MF16:斉藤大介
MF11:星大輔
MF14:中払大介
(後半7分-MF8:美尾敦)
FW10:パウロ・アントニオ・デ・オリベイラ “パウリーニョ”
FW30:松田正俊

■サガン鳥栖(4-2-2-2)
GK14:シュナイダー潤之介
DF30:奈良崎寛
(後半42分-DF4:一柳夢吾)
DF24:井手口純
DF18:八田康介
DF31:高地系治
MF5:アンドレ・ルイス・デ・ソウザ・シルバ “ビジュ・復讐”
MF28:飯尾和也
MF10:宮原裕司
MF13:高橋義希
FW27:新居辰基
(後半40分-MF26:長谷川豊喜)
FW25:鈴木孝明
(後半15分-FW20:阿部文一朗)

ホームで0-3(´・ω・`)ショボーン

なんか、前半試合開始から圧倒的にボールキープして、
「いつでも点取れるぞ」
な雰囲気が、リカのパスミスから鈴木孝のミドル→平井神、恒例のポカーンで先制され、
(´・ω・`)ショボーンとしてるうちに、追加点取られて、
そして前半終了まぎわに3点目(´・ω・`)ショボーン

基本的には、「ショートカウンター」で点を狙うチームなんで、
逆にボールキープの時間が長くなると「詰まって」しまうな、と。

なんか第1クール無敗とかでチームもオレも余裕出てたんで、
ここで引き締めて、また戦う集団に戻ってほしいネバーネバーサレンダー
と個人的には思うのですが、
スタジアムに来てくれた7235人のお客さんの、とくにライトなサポさんから
「もう来ねーよ、プンプン」
という人が出ないといいね。

柱谷幸一コーチ(京都)
「3失点は、相手を甘く見てしまったからです。
『これくらい距離があるなら、シュートを打たれても良いだろう』
とか、甘い考え方がありました。
たくさんのお客さんの前でこんな試合をしてしまって、申し訳ない。
選手、首脳陣を含めてもっと厳しさをもたなくてはいけません。
次の試合はもっと頑張ります」

選手採点
GK1:平井直人(5)
 相変わらず、CBとの連携がちぐはぐ。水原獲ろうよ水原
DF4:鈴木和裕(5)
 きょうはカバーリングが不発。
DF20:鷲田雅一(5)
 マークが中途半端だったか…。
DF3:リカルド・カヴァルカンテ・リベイロ(5.5)
 ミスはあったが、最終ラインから再三ビルドアップを。
DF13:三上卓哉(5.5)
 2失点、3失点目は左サイドからのクロス。
 オーバーラップで魅せたが…。
MF18:米田兼一郎(6)
 パスの散らしが冴え、前線にも顔出し。
MF16:斉藤大介(5.5)
 攻撃的なCMFだけに米田がいないと正直きつそう。
MF11:星大輔(5.5)
 前半は再三きわどいクロスを供給。最後は疲れた。
MF14:中払大介(5)
 中に切れ込んで三上へスペースを開ける動き中心。
 存在感薄く、ものたりない。
FW10:パウロ・アントニオ・デ・オリベイラ”パウリーニョ”(5.5)
 球離れが悪く、攻撃のリズムがスローダウン。
FW30:松田正俊(5)
 相手CBの寄せでポストにも四苦八苦。
 ひとりで点が取れる選手ではないので、いいクロスがないと。
FW31:田原豊(5)
 松田とのツインタワーは逆にお互いを殺しあってしまった。
 終了間際のトラップ→ボール浮かして→左足シュートはビューティフル。
 ……シュート以外はね。
MF8:美尾敦(5)
 流れに乗れず、これといった仕事ができないまま
MF27:加藤大志(6)
 1対1で果敢に勝負。キレていた。

【J2第11節】横浜FC1-2京都パープルサンガ

横浜FC1-2京都パープルサンガ
◇日時:5月7日14時4分KO
◇会場:横浜市三ツ沢公園球技場(3347人)(21.0℃)
◇主審:大西弘幸
前半6分【京都】 松田正俊(ヘッド←星が右サイドからクロス)
前半40分【京都】松田正俊 (ヘッド ←鈴木和が右サイドからクロス)
後半20分【横浜FC】ジェフェルソン・ヴィエイラ・ダ・クルス(ヘッド←左CK:小野信)

■横浜FC”フリューゲルス”(4-2-2-2)
GK21:菅野孝憲
DF2:重田征紀
DF4:スティーブン・トゥイード
DF26:山尾光則
DF27:中島崇典
MF13:佐藤一樹
MF18:小野信義
MF3:富永英明
(後半38分:MF10:内田智也)
MF7:小野智吉
(後半31分-MF6:シルビオ・レイナルド・スパン)
FW9:城彰二
FW17:北村知隆
(後半17分-FW11:ジェフェルソン・ヴィエイラ・ダ・クルス)

■京都パープルサンガ(4-2-2-2)
GK1:平井直人
DF4:鈴木和裕
DF20:鷲田雅一
DF3:リカルド・カヴァルカンテ・リベイロ
DF13:三上卓哉
MF18:米田兼一郎
MF16:斉藤大介
(後半36分-MF17:石井俊也)
MF11:星大輔
(後半21分-MF27:加藤大志)
MF8:美尾敦
FW10:パウロ・アントニオ・デ・オリベイラ”パウリーニョ”
FW30:松田正俊
(後半15分-FW31:田原豊)

シルビオ選手が、神奈月モノマネによる馳浩に異常に似ている件について。
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そんなわけで久々の現地観戦@三ツ沢のレポート行くぞゴラァ((((゚Д゚ )))!
馳つながりで、気合入れていくぞゴラァ((((゚Д゚ )))!
珍しく、バックスタンドではなくメインスタンドで見たので、柱谷幸一コーチのコーチングが丸聞こえだったぞゴラァ((((゚Д゚ )))!
なので、その点を中心にレポだゴラァ((((゚Д゚ )))!

前半、京都はボールをポゼッションできるんだけど、ど~も攻撃が手詰まり、糞詰まり。

柱谷コーチは、前半、ベンチサイドだった左サイド・美尾を呼んで、
 「三上がボールをもったとき、中で待たずに、もっとサイドに開いて、スペースに走りこむように」
といったようなことを指示していた。いわゆる「積極的な無駄走り」ってヤツだ。

一方、守備面では、クロスをあげようとする相手の選手にたいして、もっと厳しく寄せるように声をあげていた。そういえば、ことしのサンガは寄せが中途半端で、カンタンにクロスをあげられるシーンが多いような気がする。この日の横浜を含めて、相手の決定力がないことに助けられてるのだが。

前半34分、松田から後ろからチャージを受けて倒されるも主審がスルー。で、柱谷コーチが激怒ですよ! ファッキン、マザーファッカー!! すかさず、大西主審つくり笑顔でにじり寄ってきて、注意する。ただ、この日の主審はチャージにたいしてファールを取る基準が曖昧すぎ。後半23分はまさに真骨頂。肩を合わせただけの田原になぜかイエロー! 2回目だよと言いたかっただけと違うんかと。指を2本立てればカッコイイレフェリーだと思ってるだけと違うんかと。これにはコーチもまたぶちギレですよ!

時間軸戻して、後半は途中から横浜ペースになってしまったので、おもに守備をサボるなという声が中心。
 「パウ! パウ!」
とパウリーニョに、ファースト・ディフェンスを要求していた。いやしかし、この日のパウリーニョ、全選手のなかでいちばん運動量があったんじゃないだろうか。スローインのときにボールを受けに来るときとか、突如キュッと走ってもらいにくるし。松田はそういうときもけっこうノソノソしてる。点取ったからいいけれど。

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ま、そんなこんなでなんとか逃げ切り。コーチも笑顔で選手をお出迎え。しかし、恥ずかしながら初三ツ沢体験だったのだが、専用スタジアムだけあって、ピッチが近いし新鮮。いつもは位置高めの席で観戦することが多いのだけど、この日ばかりはスタジアムの雰囲気を味わうこと優先で、最前列の席に座ってみた。おかげで、向こうサイドでの歓喜のようすもこのとおり、きっちり10倍ズームでキャッチ。

最後に一句!?
グタグタでもいいじゃないか
勝ち点3だもの
みつを(偽)

柱谷幸一コーチ(京都)
「黄金週間に3試合というタイトなスケジュールのなか、選手たちは足を止めることなく、よくやってくれたと思います。
ただ、もちろん反省点はあります。
2点取ったあとに3点目が取れず、先に相手に1点を奪われて、勢いを与えてしまいました。
追加点を確実に取れて、ゲームの流れを自分たちに引き寄せられるような――そんな強いチームをめざしていかなれればなりません。

後半、横浜がジェフェルソンを入れて放り込みをやってくるのは想定の範囲内です。ただ、
 ・相手のFWとしっかり競ること。
 ・セカンドボールに対応すること。
 ・その後、ラインを上げること。
ができずに、苦戦してしまいました。
特にボールをはね返したら、一度ラインを押し上げて相手の選手をペナルティボックスから出させるように、ラインコントロールをしなければいけません。
相手がボックスにいるかぎり、偶然シュートが決まることもありますし、セカンドボールを拾われれば、すぐにシュートチャンスになってしまうわけですから。

これで第1クールは終わりました。
振り返ると、シーズン前からの目標どおり、隙のないチーム、失点をしない守備をベースにした戦いは、じょじょにできてきていると思います。
あとは、攻撃で決定的なシーンが作れるようになれば、もっともっといい戦いができるでしょう。

松田についてですか?
僕が山形で監督をやっているとき、レギュラーになって点も取れていたのに大怪我をして…。
それから手術をして、つらいリハビリを重ねていましたが、残念ながら戦力外通告を受けました。
ただ僕は松田の実力を知っていたし、信じていました。
何人かポストプレーヤーの補強候補がいるなかで彼を選びました。
だから、こうやって結果を出してくれたことはとてもうれしい。
努力を続けてきた松田を褒め称えたい気持ちです」

選手採点
GK1:平井直人(5.5)
 スカパー!で見直したら、失点となったCKに至ったのは、
 平井神が前に飛び出して目測を誤って→後逸、ライン割るという経緯だと判明…。
 確かに、少し風はあったけど、ジャッジミスが続いている。
DF4:鈴木和裕(6.5)
 ワン・アシスト。終盤は守備でも身体を張る。
DF20:鷲田雅一(6)
 試合終了間際、ドリブルで前線まで上がっていったのに驚く。
DF3:リカルド・カヴァルカンテ・リベイロ(6)
 失点シーンでは、ジェフェルソンのマークを外していたが、そのほかはテクニカルな守備見せる。
DF13:三上卓哉(6)
 美尾とのコンビで、何度もオーバーラップ。
 試合開始早々には、松田にドンピシャのクロス(松田が外してしまった)。
MF18:米田兼一郎(6)
 「アンカー」として、バランス取りに腐心。
 前半の左足アウトでのシュートは見事(ポストだったが)。
 終盤はポジション、下げざるをえなくなってしまった。
MF16:斉藤大介(6)
 前線によく顔を出していた。
 後半、抜け出してドフリーのシュートチャンスをGKに当ててしまうのはご愛嬌。
 最後はスタミナ切れ?
MF11:星大輔(6.5)
 クロスのボールの質、すばらしい。
 守備はやや緩慢だったかも。
MF8:美尾敦(6.0)
 よくもなく、悪くもなく(期待高いだけに、いい意味で)。
 ちなみに、横浜の足達監督は、湘南ユース時代に世話になった恩人らしい(MODより。ヘェヘェヘェ)。
FW10:パウロ・アントニオ・デ・オリベイラ”パウリーニョ”(6.5)
 得点はないものの、攻撃にリズムを与えていた。
 下がってきての守備もこなしていたのも、評価したい。
FW30:松田正俊(6.5)
 2得点は立派。攻撃の第一歩にもなっていた。
 後半、米田のパスに抜け出してポストを叩いたシーンは残念(決めればハットトリック!)。
FW31:田原豊(5.5)
 きょうは不発。
 不可解なイエローもあって、前線でうまくDFと競れないように見えた。
MF27:加藤大志(5.5)
 ドリブル突破がここ数試合影を潜めている。
MF17:石井俊也(6)
 「クローザー」として、最終ライン前のスペースを埋めるいい仕事。

【UEFAチャンピオンズリーグ準決勝第2戦】PSVアイントホーフェン3-1(agg3-3) ACミラン

PSVアイントホーフェン3-1ACミラン(合計スコア3-3アウェイゴールでACミランが決勝進出)
◇日時:5月4日20時45分KO
◇会場:フィリップス・スタディオン(アイントホーフェン)
◇主審:テルイェ・ハウグ(ノルウェー)
9分【PSV】パク・チソン
65分【PSV】フィリップ・ジョン・ウィリアム・コク
90+1分【ACミラン】マッシモ・アンブロジーニ
90+2分【PSV】フィリップ・ジョン・ウィリアム・コク

PSVアイントホーフェン(4-3-3)
GK1:エウレーリョ・ダ・シウヴァ・ゴメス
DF16:テオ・ルシウス
DF5:ウィルフレッド・ボウマ
(70分-FW29:ホベルト・デ・ピーニョ・デ・ソウザ “ホベルチ”)
DF4:アレッサンドロ・ホドリゴ・ディアス・ダ・コスタ “アレックス”
DF3:イ・ヨンピョ
MF8:フィリップ・ジョン・ウィリアム・コク
MF14:ヨハン・フォーゲル
MF6:マルク・ファン・ボメル
FW17:ジェフェルソン・ファルファン
FW9:ヤン・フェネホール・オフ・ヘッセリンク
FW7:パク・チソン

■ACミラン(4-3-2-1)
GK1:ネルソン・デ・ジェスス・ダ・シウヴァ “ヂダ”
DF2:マルコ・エヴァンゲリスタ・デ・モラレス “カフー”
DF13:アレッサンドロ・ネスタ
DF31:ヤープ・ヤコブ・スタム
DF3:パオロ・マルディーニ
(46分-DF4:カハベール “カッハ” カラーゼ)
MF21:アンドレア・ピルロ
MF8:ジェンナーロ・イヴァン・ガットゥーゾ
MF23:マッシモ・アンブロジーニ
MF22:ヒカルド・イゼシオン・ドス・サントス・レイテ “カカー”
MF20:クラレンス・セードルフ
(69分-FW15:ヨン・ダール・トマソン)
FW7:アンドレイ・シェヴチェンコ

フース・ヒディング・コーチ(PSVアイントホーフェン)
「すばらしい夜だった。しかし、最後の数分で決勝進出を逃してしまったね。残念ながら、ミランのようなワールド・クラスのクラブをロープ際まで追い詰めながら、何も得られなかった。フットボールの格言が教えているように、試合終了の笛が鳴るまで集中しなさいということさ」

マルク・ファン・ボメル選手(PSVアイントホーフェン)
「結果には失望している。2試合を通じてミランよりいい試合をしたのだから、勝ちあがれるハズなのに…。アウェイゴールのシステムはおかしい」

パク・チソン選手(PSVアイントホーフェン)
「ゴールを決めたときはとても気持ちよかったですし、これで勝てると思いました。でも…。今は残念としかいいようがないです」

カルロ・アンチェロッティ・コーチ(ACミラン)
「試合前のプランでは、最初から飛ばして、ボールをキープして、早い時間にゴールを奪おうと考えていた。でも、選手はとても疲れていたから、キツい試合になってしまったよ」

ヤープ・ヤコブ・スタム選手(ACミラン)
「PSVはすばらしかった。ミランの得点機会はワンチャンスしかなかったしね。でもそれで十分だったんだよ」

朴智星(パク・チソン)は京都パープルサンガの登録商標です。
それはさておき。

第1戦を2-0と完勝したACミランは、シェヴチェンコを1トップに、セードルフとカカーが後ろに控える「4-3-2-1」、いわゆる「クリスマスツリー」の布陣を敷いた。
もちろん、狙いは得点よりも失点をしないこと。

一方、PSVアイントホーフェンはフォーメーションはいつもと同じ「4-3-3」だが、左右のサイドバック、ルシウスとイが高い位置を取った。
ミランの「1トップ+2シャドー」はセンターバックの2枚とボランチのコクがケアして、サイド攻撃に活路を見出そうという構えだ。

2点差をはね返すには、そして逆転するには、はやい時間でまず1点を返しておきたい――。
PSVの全員が、そしてスタジアムに詰め掛けたサポーターが願っていただろう、その思いを、パクが叶える。
9分、ヘッセリンクがエリア内でポストになって潰れたところを、左足でゴールネットの上へ。
力強く、美しい、スーパー・シュートだった。

先制後もボールを支配しつづけるPSV。
だがミランの守りは堅く、キープはできるが、決定的な場面は訪れない。
逆にミランも、攻撃ではパスミスが散見されるなど、まったくいいところなし。
結局、前半はこのまま終了する。

後半も、前半同様攻めるPSVとゴール前に壁をつくるミランという展開が続くが、ついに65分。
左サイド、カフーをかわしたイが速いクロスを左足で上げると、いつの間にかゴール前にいたコクが、カラーゼの前で頭で合わせる。
叩きつけたボールは、GKヂダが手に当てたもののファンブルしてしまい、ゴールイン。
なんと、戦前の予想(ミラン有利)を覆して、PSVが同点に追いついてしまった。

追いつかれたミランのアンチェロッティ監督は、フォワードのトマソンを投入。
PSVのヒディング監督も、この後センターバックのボウマに代えて、ホベルチを入れ、勝負に出る。

そしてこのまま延長かと思われた、91分にミランに歓喜が訪れた。
カカーとのパス交換で攻めあがったアンブロジーニが、フリーでヘディングシュート。
あきらめないPSVは1分後、前線への長いクロスからのリバウンドを、コクが振り向いての左足ループで反撃するも、勝利にはもう1点が必要――しかし、残り時間はあと1分と少なすぎた。
結局、トータルスコアでは並んだものの、アウェイゴール方式により、ミランが決勝進出を決めたのだった。

【UEFAチャンピオンズリーグ準決勝第2戦】リヴァプール1-0(agg1-0)チェルシー

リヴァプール1-0チェルシー
◇日時:5月3日20時45分KO
◇会場:アンフィールド・ロード(リヴァプール)
◇主審:ルボシュ・ミヘル(スロヴァキア)
4分【リヴァプール】ルイス・ハヴィエル・ガルシア・サンス

■リヴァプール(4-2-3-1)
GK1:イェルズィ・デュデク
DF3:スティーヴ・フィナン
DF4:サミ・ヒュイピャ
DF23:ジェイミー・キャラガー
DF21:ヂミー・トラオレ
MF16:ディトマール・ハマン
(73分-MF7:ハリー・キュウェル)
MF25:イゴール・ビシュチャン
MF10:ルイス・ハヴィエル・ガルシア・サンス
(84分-MF18:アントニオ・ヌニェス・テナ)
MF8:スティーヴン・ジェラード
MF6:ヨン・アルネ・リーセ
FW5:ミラン・バロシュ
(60分-FW9:ジブリル・シセ)

■チェルシー(4-1-2-3)
GK1:ペトル・チェヒ
DF14:ジェレミー・ソレーレ・ヌジタップ・フォッソ
(76分-DF29:ロベルト・フート)
DF26:ジョン・テリー
DF6:ヒカルド・アウベルト・シウヴェイラ・デ・カルヴァーリョ
DF13:ウィリアム・ガラ
MF4:クロード・マケレレ
MF30:チアーゴ・カルドーソ・メンデス
(68分-FW9:マテヤ・ケジュマン)
MF8:フランク・ランパード
FW10:ジョー・コール
(68分-FW16:アルイェン・ロッベン)
FW15:ディディエ・ドログバ
FW22:エイドゥル・シマーリ・グジョンセン

疑惑のゴール? 確かにテレビカメラの感じだと入ってるげにも見えたが、カメラは真横からじゃないし、なんとも判断できない。チェルシーのジョゼ・モウリーニョ監督は「ルイス・ガルシアのゴール? 入ったかどうか誰にもわからないじゃないか」と怒り、一方、リヴァプールのラファエル “ラファ” ベニテス・マウデス監督は「たとえ入ってなかったとしても、バロシュを倒したチェヒは退場だろうし、我々にはペナルティーキックが与えられていたはずだ」と反論した。

にしても。

その後のリヴァプールのリトリート(引きこもり)大作戦は見事だったし、チェルシーにはそれをこじ開けられるような選手が負傷もあったいなかった。フートを前線に投入するくらいだし。

でも「サッカーは残酷なもの。よかったほうのチームが負けることもあるのだ」というモウリーニョのことばにはうなずける。やっぱ、チェルシー、決勝で見たかったなぁ。試合後泣いていたテリーが印象的。