【J2第22節】ギラヴァンツ北九州 0-2 京都サンガF.C.

ギラヴァンツ北九州 0-2 京都サンガF.C.
日時:2021年7月11日(日)19:03KO
会場:福岡県北九州市北九州スタジアム(2,394人/曇 28.1℃ 60%)
主審:谷本涼
3′-京都/福岡慎平(右足)
76′-京都/武田将平(左足ミドル←ウタカ)

■ギラヴァンツ北九州(4-2-2-2)
GK21:加藤有輝
DF15:野口航
DF22:生駒仁
DF5:村松航太
DF24:前田紘基(71′-DF44:藤谷壮)
MF17:針谷岳晃
MF36:井澤春輝(65′-MF8:六平光成)
MF10:髙橋大悟
MF26:斧澤隼輝(65′-MF11:永野雄大)
FW18:富山貴光(71′-FW19:平山駿)
FW9:狩土名禅(56′-MF13:前川大河)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK34:若原智哉
DF2:飯田貴敬
DF23:ヨルディ・バイス
DF6:本多勇喜
DF17:荻原拓也(87′-DF19:麻田将吾)
MF33:三沢直人(84′-MF11:曽根田穣)
MF31:福岡慎平(46′-MF24:川﨑颯太)
MF16:武田将平
FW14:中川寛斗(46′-MF4:松田天馬)
FW9:ピーター・マドゥアブチ・ウタカ
FW8:荒木大吾(65′-DF41:白井康介)

福岡慎平選手(京都)
「苦しい展開の中、しっかりと勝ちきれてよかったです。
得点シーンは、自分の前にたまたまボールがこぼれてきました。
試合前、曺さんから
『そういうシーンがあったら、深呼吸して打て』
と言われていたので、落ち着いてゴールを見てコースを狙って流しこみました。
深呼吸の余裕はなかったですけどね(笑)。
(――Jリーグ出場通算100試合目だった)
100試合というのはあまり考えていなかったですが、それだけ出場できたのはうれしいこと。
でも、まだまだ通過点。
これに満足せずに、チームの勝利にもっと貢献していきたいなと思っています。
(――リーグ戦では、久しぶりのスタメンとなった)
監督にも言われていたとおり、ピッチの上で『戦う』という姿勢を見せようと思っていました。
それがゴールにつながったのは大きかったですし、チームの勝利に貢献できたこともうれしかったです」

曺貴裁コーチ(京都)
「堅い守備の北九州さん相手に、非常に厳しい試合になると予想していました。
前節長崎戦で、相手に気持ちの部分でも上回られたという反省もあって、選手たちには試合前
『きょうはハードワークではなく、心の“ハートワーク”だ』
と話しました。
週ナカの柏の試合、きょうの北九州の試合、
『身体の本質からプレイしていく』
というわれわれのサッカーを、選手たちはまた思い出してやってくれたと思います。
苦しい試合でしたけど、勝ち点3を取った選手たちを誇りに思います。
(――早い段階で先制点が取れた)
ゴール前に人数をかけて入っていくというのは、現代のサッカーにおいていちばん大切なこと。
オギと大吾がしっかり崩してくれて、最後、慎平も落ち着いて決められた。
チーム全体がやってきたことが形になって、よかったです。
(――福岡に『深呼吸をしてシュートを』と言っていた)
変な指示だったので、それがよかったのかどうかは分かりません(苦笑)。
慎平はちょっと怪我をしていたんですけど、キレイなプレイだけじゃなくて、チームを助ける泥臭いプレイをできてこそ、彼の技術やアイデアが生かされます。
そういうところを、今シーズン徐々に積み上げられていると思います。
彼はアカデミーの出身。
プレイ内容がユース、ジュニアユースの選手に伝わって、彼のようになりたいという選手がたくさん出てくることこそが、彼の使命です。
きょうのようなプレイは、これから続く子供たちに勇気を与えたんじゃないでしょうか。
(――シーズン後半戦の初戦に勝利できた)
次の新潟戦でオリンピックの中断に入ります。
次節に全精力を傾けて、あしたからまたトレーニングをしていきます」

小林伸二コーチ(北九州)
「前回対戦時、スローインでバイスが関わるということが大きなポイントでした。
きょうバイスは抑えられたんですけど、立ち上がりのスローインのところは……ちょっともったいなかったなぁと。
予測していたよりスピードが早くて、守備を剥がされてしまったのがもったいなかったです。
その後は落ち着いて試合を進めることができて。
チャンスもあったんで、点を取ることができればよかったんですけどね。
メンバーを代えながら、いくつかのチャンスがあって。
ただ、いいボールが入っても合わない、準備できてないとか。
まぁ……もったいないゲームと言えばそうですけど(苦笑)。
2点目、シュートをあそこに決められるというのは、相手が一枚上手だったということかもしれませんね。
(――後半戦に向けて)
きょうみたいな積極的なプレイをしつつ、もっといい準備をするというのが必要だと思うんですね。
もうちょっと、のところまでは来ているんで。
きょうも自分たちでボールを運ぶということはできているので、そこは大事にしたい。
ボールを保持しながら運ぶ、裏を取る……。
もう少しピンポイントで合ったところに運べればいいんですけど、なかなか合わないので。
そこをなんとか繋げて、合うようにしていきたい、そして点を取っていきたいと思います」

【JFA 全日本サッカー選手権大会3回戦】柏レイソル 1-2 京都サンガF.C.

柏レイソル 1-2 京都サンガF.C.
日時:2021年7月7日(水)18:00KO
会場:千葉県柏市日立柏サッカー場(1,907人/曇り 25.5℃ 56%)
主審:井上知大
12′-柏/戸嶋祥郎
40′-京都/中野克哉(ヘッド←白井)
89′-京都/荒木大吾(左足)

■柏レイソル(3-1-4-2)
GK17:キム・スンギュ
DF25:大南拓磨
DF50:山下達也(69′-DF3:高橋祐治from京都サンガ)
DF4:古賀太陽
MF22:ドウグラス・モレイラ・ファグンデス “ドッヂ”(69′-MF18:瀬川祐輔)
MF13:北爪健吾(69′-FW35:細谷真大)
MF27:三原雅俊
MF28:戸嶋祥郎(83′-MF8-ヒシャルヂソン・フェルナンデス・ドス・サントス)
MF20:三丸拡
FW9:クリスチアーノ・ダ・シウヴァ “クリスティアーノ”
FW23:ペドロ・ハウール・ガライ・ダ・シウヴァ “ペドロ・ハウル”

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK21:清水圭介
DF41:白井康介
DF15:長井一真
DF6:本多勇喜
DF5:黒木恭平
MF46:森脇良太(74′-MF33:三沢直人)
MF31:福岡慎平
MF29:中野克哉
FW14:中川寛斗(90′-MF11:曽根田穣)
FW20:李忠成
FW32:上月壮一郎(65′-MF8:荒木大吾)

https://twitter.com/sangafc/status/1412748821478580231

因縁断切の夜

この日は柏に“密航”。
メインスタジアム左側(=アウェイ側)から観戦&感動した!
京都のスタメンは完全にターンオーバー。
しかし、そのメンバーでもJ1相手に遜色ない戦いを見せ、そして勝ちあがることができたのだから。

キックオフから、押し気味に試合を進めたのは柏。
守備時はリトリートして前にスペースを与えておいて、ボールを奪ったら外国人2トップを走らせ、ロングボールを送る。
で、その2トップ、クリスティアーノとペドロ・ハウルはともにフィジカル強めなんだな、これが。
単純な攻め方ながらも、京都の守備陣はかなり手を焼いていた。

失点シーンもキム・スンギュが素早くロングキックを右サイドに蹴り込み、抜け出したペドロ・ハウルがシンプルにクロス。
まだ守備が整っていなかった京都をあざ笑うように、戸島のダイレクトシュートが決まった。
ホントにあっさりと失点してしまって、このときは「13失点」の悪夢が蘇ったよね(苦笑)。

対する京都は、最終ラインから丁寧にボールをつなごうとするんだけど、守備陣形を固くセットしてくる柏に苦戦。
最終ラインのパス回しを試みるも…結構危なかったり。
また、サイドで三角形を作って突破を図ろうにも相手に潰されてしまう。
正直、ボールを持たされてるって印象。
アンカーに入った森脇がよくボールを引き出していたものの、得点の予感はほとんどなかった。

しかし、前半終了間際のいい時間で京都に同点ゴールが生まれる。
センターライン付近で黒木かな?、スッと縦パス。
受けた李忠成は、ゴールを背にしながらちょっとタメを作る。
柏の守備陣が真ん中に意識が集まったところに、いい感じで抜け出した上月にスルーパス。
上月の左足クロスが逆サイドまで抜けてしまったんだけど、駆け上がった白井がもう一回クロス。
このとき3トップに加えて森脇までボックスに入ってくる。
その圧力がきいたのか、中野がタイミングよくヘディングでファーに流してくれた。

中野は前半終了間際にも、左足でいいミドルシュートがあった。
今季なかなか結果が出せてない中で、いい仕事をしてくれたね〜。

後半は、「縦に早い柏」vs「バックパスも交えながら、繋いでくる京都」の構図がよりはっきりしてくる。
そんな中で、京都には運もあった。
GKからのパスを奪われクリスティアーノが抜け出してシュート→清水の股間を抜けるも、ボールはポストに跳ね返って決まらず。
あと、クリスティアーノのミドルがバーを叩いたシーンも。

69分、柏は瀬川、細谷と攻撃的な選手を投入、最終ラインにおひさしぶり!高橋祐治が入って4バックにして、勝ち越し点を狙いにきた。
ただ、全体的に前がかりになったことに加え運動量の低下もあって、ボールを奪われたあとの帰陣が遅くなってきたように思う。
上月に代わって入っていた荒木の前にスペースがあくようになり、京都の左サイド起点で得点の匂いがするようになる。
決勝点は荒木の単独突破からのネット天井ズドンスーパーゴールだったけど、その前にもカットインからの右足シュートもあった。

先制されてからの逆転勝ちは今シーズンはじめて。
それをJ1チーム相手に成し遂げたのは、ホントにすばらしい。
荒木のゴールの直後、そしてタイムアップの瞬間の、京都ベンチの雰囲気も最高だったな!

2019年11月――13失点で柏の地に残された“怨念”も、これで霧散したことだろう。
七夕の夜に、願いごとが叶ったね。

【J2第21節】京都サンガF.C. 0-2 V・ファーレン長崎

京都サンガF.C. 0-2 V・ファーレン長崎
日時:2021年7月3日(土)18:33KO
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(4,466人/曇 27.3℃ 74%)
主審:小屋幸栄
22′-長崎/カイオ・セザール・ダ・シウヴァ・シウヴェイラ
56′-長崎/エヂガル・ジュニオ・テイシェイラ・リマ

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK34:若原智哉
DF2:飯田貴敬
DF23:ヨルディ・バイス
DF19:麻田将吾
DF17:荻原拓也(61′-DF41:白井康介)
MF24:川﨑颯太
MF33:三沢直人(61′-MF11:曽根田穣)
MF16:武田将平(76′-DF46:森脇良太)
FW13:宮吉拓実(61′-MF14:中川寛斗)
FW9:ピーター・マドゥアブチ・ウタカ
FW4:松田天馬(76′-FW20:李忠成)

■V・ファーレン長崎(4-2-2-2)
GK1:富澤雅也
DF16:毎熊晟矢
DF25:新里亮
DF24:江川湧清
DF15:加藤聖(88′-DF26:二見宏志)
MF6:カイオ・セザール・ダ・シウヴァ・シウヴェイラ
MF13:加藤大
MF28:ウェリントン・ソアレス・ダ・シウヴァ “ウェリントン・ハット”(85′-DF23:米田隼也)
MF19:澤田崇(90+4′-MF35:安部大晴)
FW7:エヂガル・ジュニオ・テイシェイラ・リマ(90+4′-FW33:植中朝日)
FW27:都倉賢(85′-MF10:ルアン・マドソン・ゲデオン・ヂ・パイヴァ)

曺貴裁コーチ(京都)
「この素晴らしいスタジアムでわれわれが見せたいサッカー、それを最初から選手たちは表現してくれていました。
しかし何回かチャンスがある中で得点が取れず、そんな中でちょっとしたスキを見せてしまった。
失点シーン、相手にペナルティーエリアに入られたのは1回めか2回めで、まだ危険を察知できていなかったし、どこかに油断があったんだと思います。
ただそれは選手の責任じゃなくて、僕が示唆しなければならなかったこと。
そういうことを含めて、きょう勝てなかった責任は僕にあります。
長崎さんはファイティングスピリットを出した素晴らしい試合をされて、さすが松田さんが作られたチームだなと勉強にもなりました。
この悔しさを次に繋げていくことがわれわれにとって大事です。
あした練習に来るときに10センチでも15センチでも顔を上げて、しっかり次に向かおうと、選手たちには話をしたところです。
選手全員で敗戦から学んで、次に向かいたいと思います。
(――0-2になってからの交代策の狙いは?)
前半から悪くなかったんですけど、調子のいい選手もベンチに控えていたので、そういった選手でかき回して1点、2点を取ろうと考えました。
なかなかフィニッシュまで行けず、その手前で跳ね返される状況も多かったですけども、自分が信じて出した選手なので後悔はないです。
この敗戦で、僕は僕で自分に矢印を向けて次に繋げていく材料を探していかなければならない。
3ヶ月負けていなかった中での敗戦を、チームが成長できるきっかけとしたいです」

松田浩コーチ(長崎)
「どっちに転んでもおかしくない試合でした。
特に序盤、最初の15分ぐらいはだいぶ苦しめられましたし、サッカーは本当にちょっとしたことで結果が左右されるんだと実感しています。
京都さんの精度がもう少し高ければ違う結果になっていたかもしれません。
われわれは我慢しながら劣勢でも失点せずにゲームを進められたことが、最終的に勝因になりました。
前節磐田さんに負けてややもすれば自信を失ないがちなところで、首位のチームに勝てたということは後半戦に向けてやっていけるなという手応えを感じられるんじゃないでしょうか。
ハードワーク、やるべきことをやる、相手を分析して対策を立てて進める……そういうことをやらずして勝利は手に入りません。
これをやり続ける、というのが一番大事なことかなと思います」

【J2第20節】京都サンガF.C. 2-0 ファジアーノ岡山

京都サンガF.C. 2-0 ファジアーノ岡山
日時:2021年6月26日(土)18:33KO
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(4,669人/曇 25.2℃ 62%)
主審:清水勇人
38′-京都/ピーター・マドゥアブチ・ウタカ(右足)
55′-京都/川﨑颯太(右足←ウタカ)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK34:若原智哉
DF2:飯田貴敬
DF23:ヨルディ・バイス
DF19:麻田将吾
DF17:荻原拓也(84′-DF6:本多勇喜)
MF24:川﨑颯太
MF33:三沢直人
MF16:武田将平
FW13:宮吉拓実(73′-DF41:白井康介)
FW9:ピーター・マドゥアブチ・ウタカ(88′-FW20:李忠成)
MF4:松田天馬(88′-MF14:中川寛斗)

■ファジアーノ岡山(4-2-2-2)
GK31:梅田透吾
DF5:井上黎生人
DF4:濱田水輝
DF22:安部崇士(53′-MF10:宮崎幾笑)
DF2:廣木雄磨
MF7:白井永地
MF6:喜山康平
MF16:河野諒祐
MF27:木村太哉(84′-DF33:阿部海大)
FW14:上門知樹
FW20:川本梨誉(84′-MF26:パウロ・ホベルチ・ゴンサガ “パウリーニョ”)

川﨑颯太選手(京都)
「90分間“常にアラート”に、点は取りに行って守備はゼロで抑える――。
それをチーム全員で声を出して実践できたので、とてもいい勝利だったと思います。
(――得点シーンは冷静に押し込んだ)
ありがとうございます(笑顔)。
ホームのサポーターの前で、点を決めることができました。
曺さんからはハーフタイムに、
『ボールを持ったらパスだけじゃなくてドリブルで仕掛けていけ』
という話を頂いていました。
そのとおり、ドリブルで1枚剥がしてからの(ウタカとの)ワンツー。
パスアンドゴーも前節の金沢戦からチームで意識してやっていたことなので、得点に結びついて良かったです。
(――ここまで20試合全試合に出場している)
目標は全試合フル出場。
チームのJ1昇格という目標に貢献できるようにがんばります」

曺貴裁コーチ(京都)
「試合に出た選手、出なかった選手含めて、全員でつかんだ勝利だったと思います。
試合の立ち上がりは少し押された場面がありましたけれど、すぐに落ち着けて、90分通じてしっかりとオーガナイズした試合ができました。
そして自分たちの形で2点を取り、さらにゴールを奪おうとする姿勢も見せてくれた……。
選手たちは素晴らしい試合をしたと思いますし、彼らの学ぶ力には正直言って驚かされる毎日です。
自分は、監督として未熟なところがたくさんあります。
そんな中で彼らたちから学ぶものは本当に大きいですし、僕がもっともっと成長していかないと、彼らを率いるには値しないと思います。
選手のために何ができるかということを、これからも考えていきたいです。
(――ホームでの勝利について)
ホームでは引き分けが続いていて、サポーターに勝利を届けられてうれしいです。
サンガスタジアムは、日本で一番ヨーロッパに近い雰囲気を持っているスタジアム。
僕自身、ドイツにいたときスタジアムでたくさん試合を見ていますけど、それに近い、あるいはそれ以上のものがあります。
そんな素晴らしいスタジアムで躍動する選手たちを、皆さんにまた見に来てもらいたいです」

有馬賢二コーチ(岡山)
「今(順位が)上にいる京都さん相手に、選手たちは臆することなく戦ってくれました。
ただ、もう一歩が……。
やはり、勝負を分けるところでああいったミスをしていけない。
2点のビハインドになっても、ゴールに向かっていって何回かチャンスは作れたので、それを次にしっかりち繋げていきたいと思います」

【J2第19節】ツエーゲン金沢 1-2 京都サンガF.C.

ツエーゲン金沢 1-2 京都サンガF.C.
日時:2021年6月19日(土)19:03KO
会場:石川県西部緑地公園陸上競技場(3,666人/曇 22.4℃ 80%)
主審:上田益也
6′-京都/三沢直人(右足ミドル)
29′-金沢/渡邊泰基
36′-京都/宮吉拓実(左足←三沢)

■ツエーゲン金沢(4-2-2-2)
GK1:後藤雅明
DF5:松田陸
DF4:石尾崚雅
DF39:庄司朋乃也
DF15:渡邊泰基(84′-DF25:高安孝幸)
MF8:藤村慶太(84′-MF22:力安祥伍)
MF6:大橋尚志
MF7:嶋田慎太郎
MF29:ホドルフォ・チト・ヂ・モラエス(60′-FW30:大谷駿斗)
FW9:丹羽詩温
FW10:瀬沼優司(75′-FW11:杉浦恭平)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK34:若原智哉
DF2:飯田貴敬
DF23:ヨルディ・バイス
DF19:麻田将吾
DF17:荻原拓也(78′-DF5:黒木恭平)
MF24:川﨑颯太
MF33:三沢直人(88′-MF32:上月壮一郎)
MF16:武田将平
FW13:宮吉拓実(62′-DF41:白井康介)
FW9:ピーター・マドゥアブチ・ウタカ(78′-FW20:李忠成)
FW4:松田天馬

宮吉拓実選手(京都)
「ゴールシーンは(三沢)直人がシュートを打ったところで、そのまま流れてくるか、キーパーが弾くことを予想して動き出しました。
うまく、プッシュできて良かったです。
きょうは、スタートの選手、サブの選手、京都に残ってトレーニングしていた選手含め、チーム全員で90分戦った結果の勝利。
自分自身としては久々の試合で動ききれない部分もあったので、また次に向けていい準備ができればなと思います」

曺貴裁コーチ(京都)
「チームの中に、引き分けが続いたことによる停滞感はありませんでした。
ただ勝てていないことで、選手たちにはどうしても勝ちたいという思いがあったでしょう。
ミヤ(宮吉)がゴールを取ったり、交代で入った選手が4人とも素晴らしかったり、われわれの総合力を見せることができました。
金沢が非常にハードに戦ってきて苦しめられた中で、最後は無骨でしたけど、勝ち点3を勝ち取った選手たちを誇りに思います。
もちろん3点目、4点目が取れればもう少し楽な展開になったはずですが、サッカーはそんなに甘いものではありません。
ただ、われわれは後ろに下がって失点を少なくするより、“前への攻撃の矢印”を常にもってやっていきたい。
そうすることで裏返されたり、うまくいかないこともあるでしょうが、一喜一憂せずに続けることが大事だし、きょうまた新たな一歩を進められたと思っています」

柳下正明コーチ(金沢)
「90分間、攻守にわたってたくさんいいプレイは見られた。
でも勝ち点3が取れなかったということは、細かなところに足りない部分があるから。
負けたくないだとか勝ちたいとか、そういう気持ちがあれば、最後のプレイが変わってくるはずなんだけども、ね?
そういうのが変わってない選手もいるので……。
うん、もっともっと成長していかないと、勝ち点3を取り続けるというのは難しい。
(――きょうの攻撃面での狙いは?)
向こう(京都)も(前に)出てくるんで、奪ったときはたくさんスペースがあるから、カウンター、あるいはディフェンスラインの背後を、狙いをもっていっていたけれども。
カウンターに関しては、向こうも戻りが早いし、ウチの難しいパスでミスしていた部分もある。
ただ、相手陣地に押し込んだときには落ち着いてボールを動かしてチャンスはつくっていた。
そのあたりは成長しているのかなぁとは思います、はい」

ヤンキー母校に帰る

西部緑地公園での「ツッパリナイト」でタイマン勝利!
しかしオーラス、杉浦のシュートがゴールに入らなかったことを含め、苦戦したもの事実。
金沢、マジ半端なかった。

苦しんだ要因としては、京都の前からのプレッシングがうまくはまらなかったことがあったように思う。
「第一プレッシャーライン」である3トップの寄せを金沢がうまく回避すると、中盤は「京都3vs金沢4」で数的有利をつくられていた。
特に京都の右サイドに関しては、やすやすと最終ラインまでボールを運ばれる。
ここらへんはヤンツーさんがうまく準備をしてきたのか、あるいは、久しぶり先発の「宮吉&三沢」コンビの連携がまだとれていなかったせいか。
しかしこのふたりが得点しているのだから、サッカーってホント不思議なものだなぁと。
ウタさんがちょっと身体重めだった中で、よくゴールを決めてくれた。

一方、好材料として挙げられるのは、途中交代で入った白井のキレが良かったことかなと。
今シーズン、あれだけ1対1で勝負するシーンをつくれた選手はいなかった。
特に夏場、運動量が落ちやすい後半に投入すれば、かなりの見せ場をつくってくれそうな予感が漂うね。