【UEFAチャンピオンズリーグRound of 16・Second leg】ユヴェントス2-1(agg.4-4)ヴェルダー・ブレーメン

神から戦犯

ユヴェントス2-1(agg.4-4)ヴェルダー・ブレーメン
◇日時:2006年3月7日(火)20.45KO(日本時間翌4.45)
13分【ブレーメン】ヨハン・ミク
65分【ユーヴェ】ダヴィド・トレセゲ
88分【ユーヴェ】エメルソン・フェレイラ・ダ・ローザ
※Aggregate Score4-4、ユーヴェがアウェイゴールでベスト8進出

■ユヴェントス(4-2-2-2)
GK1:ジャンルイジ・ブッフォン
DF27:ジョナサン・ゼビナ
DF21:リリアン・ユリアン・テュラム
DF28:ファビオ・カンナヴァーロ
DF19:ジャンルカ・ザムブロッタ
(70分-DF14:フェデリコ・バルツァレッティ)
MF4:パトリック・ヴィエラ
MF8:エメルソン・フェレイラ・ダ・ローザ
MF16:マウロ・ヘルマン・カモラネージ
(57分-MF18:アドリアン・ムトゥ)
MF11:パヴェル・ネドヴェド
FW9:ズラタン・イブラヒモヴィッチ
(57分-FW10:アレッサンドロ・デル・ピエロ)
FW17:ダヴィド・トレセゲ

■ヴェルダー・ブレーメン(4-1-2-1-2)
GK18:ティム・ヴィーゼ
DF15:パトリック・オヴォモイェラ
DF2:フランク・ファーレンホルスト
DF4:ホナウド・アパレシド・ホドリゲス “ナウド”
DF27:クリスティアン・シュルツ
MF6:フランク・バウマン
(73分-DF3:ペトリ・パサネン)
MF22:トルシュテン・フリングス
MF24:ティム・ボロヴスキ
MF10:ヨハン・ミク
FW17:イヴァン・クラスニッチ
(81分-FW9:ネルソン・アエド・ヴァルデス)
FW11:ミロスラフ・クローゼ

半から神懸かり的なミラクルセーブを連発していたブレーメンのキーパー、ヴィーゼ。
ところが、試合も残すところあと2分となったところで、クロスを飛びついてキャッチして着地したところで、まさかのポロリ!
また悪いことに、そこにエメルソンがいて、軽く蹴りこんだボールがコロコロとゴールへ…。

しかし、ブレーメンはかっこよかった。
アウェイにもかかわらず、試合開始から攻撃の姿勢を見せ、早々にシュルツのスルーから抜け出したミクが先制点。
守っても、ここ数年のサッカー界ではありえない、トチ狂ったような高い高い高い高いディフェンスラインをキープする。
そして第1戦同様にユーヴェに裏を狙われつづけるも、ヴィーゼが美技美技連発!
あと2分、あと2分だけ、もちこたえていたならば…。

【J1第1節】横浜F・マリノス4-1京都パープルサンガ

西日とビニールシートと敗北

横浜F・マリノス4-1京都パープルサンガ
◇日時:3月5日(日)15時35分KO
◇会場:横浜市横浜国際総合競技場 “横酷”(2万3607人)
◇主審:松尾一
前半3分【FM】マルシオ・ホドリゲス “マグロン”(左足)
前半30分【FM】久保竜彦(ヘッド←西村のキャッチミス)
前半37分【FM】久保竜彦(ヘッド←マルケス)
後半35分【FM】マルケス・バチスタ・デ・アブレウ(左足)
後半36分【京都】パウロ・アントニオ・デ・オリヴェイラ “パウリーニョ”(左足)

■横浜F・マリノス(3-4-1-2)
GK1:榎本達也
DF3:松田直樹
DF30:栗原勇蔵
DF22:中澤佑二
MF17:吉田孝行
(後半18分-MF7:田中隼磨)
MF6:上野良治
MF8:マルシオ・ホドリゲス “マグロン”
MF5:アントニオ・モンテイロ・ドゥトラ
MF14:奥大介
(後半18分-FW18:清水範久)
FW9:久保竜彦
(後半39分-DF35:河合竜二)
FW19:マルケス・バチスタ・デ・アブレウ

■京都パープルサンガ(4-2-2-2)
GK26:西村弘司
DF4:鈴木和裕
(後半23分-MF22:渡邊大剛)
DF2:鈴木悟
DF3:ヒカルド・カヴァルカンテ・ヒベイロ “リカルド”
DF7:児玉新
MF18:米田兼一郎
MF16:斉藤大介
MF11:星大輔
(後半39分-FW20:林丈統)
MF14:中払大介
(後半14分-MF8:美尾敦)
FW10:パウロ・アントニオ・デ・オリヴェイラ “パウリーニョ”
FW31:田原豊

ってきました横酷。
強風で寒すぎたぞ横酷。
西日でグラウンドが見づらいぞ横酷。
なぜかピッチ外の陸上トラック部分にビニールシートがかかったままだったぞ横酷。
で、いまTBSチャンネルの録画見ました。

んー、想定の範囲内でいちばん悪い結果って感じ?(苦笑)
結論からいえば、「J2で圧倒的に勝ってきたからといってJ1の中位以上のチームには劣る」という、当たり前の結果なわけですよ、はい。

柱谷コーチも戦前におっしゃってたように、横浜FMは守備が堅いチーム。
点を取られたくなかった。
できれば完封して、なんとか1点とって勝ちたかった。

だからきょうのゲーム、横浜の攻撃といかにしのぐかがポイントでした。
つーか、横浜の攻撃を5・7・5で表現するなら
 「放り込み/ドゥトラのドリブル/久保ヘッド」
なわけで、そこさえケアすればなんとかいってくれるんじゃないか~、と期待してました。
が!
試合開始4分で期待は打ち砕かれました。
ちゃんちゃん!
ええ加減にしなさい!
どうも、ありがとうございました~。

って、舞台裏に戻ってる場合じゃない!

いやね、やっぱ右サイドをいいように蹂躙されすぎました。
ハイここ、きょうの敗北の最大のポイント。

前半はバックスタンド2階高めで見てた(後半はゴール裏に移ったので前半だけのジャッジです)んですが、リカルドがけっこう前めにポジションを取ってるんです。
そして、和裕さんはかな~り真ん中に絞ったポジショニングをしている、と。
で、ドゥトラの前に広大なスペースが空き、そこにドリブルされてあわてて和裕さんがサイドをケアする。
そんな場面がね、何度も何度も何度も何度もリピート放送のように繰り返されたのだった。
なんつったって、前半の3失点はぜーんぶ右サイド(相手の左サイド)なんだもん。
バクスタ前で=おれの目の前で…嫌がらせかと思いましたよ!
去年、J1で横浜と戦うチームはドゥトラ対策を入念にやってましたが、京都はバカ正直に、ふだんの自分たちのとおりに戦いすぎたっていう印象を受けました。
右SBリカルドとか、そういう奇策で向かっていってもよかったのかもしれませんが、「たられば話」には意味ないので、次、後半の話。

まぁ、後半は横浜がセイフティにやってきたことで、わりと京都がボールをもてるようになった。
で、ここできょうの敗北の2番目のポイント。
奪ってからの展開が遅い。
サイド攻撃が機能しない。
つか、星、和裕さん、ハライ、児玉と、サイドの選手たちがまったく縦への勝負ができなかった。
厳密にいえば、させてもらえなかったのかもしれない。
やっぱ、J1レベルではそう簡単に突破させてくれませんでした。
とくに深刻だったのが星で、う~ん…。
いいクロスは皆無だし、シュートチャンスでスッ転んじゃうし。
やっぱ、対J1チームとの戦いという意味においては、ドリブルで勝負できる大志くんのほうが向いてるかもしれません。

また、田原も相手が中澤&松田ということで、なかなかポストになれずじまい。
後半に、ハライのクロスから惜しいヘッドが一発あったんですが、これはキーパーの正面でした。
たしかにパウの1点はありましたが、あれはスーパーゴールであり、個人技であるからして、そうそう今後は期待できないのでして。
あ、2点目を取られる直前、パウの抜け出しに中澤が足をかけた場面は、ビデオで見たらPKくさかったですね。
あれがPKで同点になっていればまだ…。
っていけね!
また「たられば話」しちった。

ネガなことばっかりになっちゃったので、よかった選手を挙げるならば、
 リカルド、斉藤、パウ
でしょうか。
リカルドは高さへの対応がダメでしたが、ボールカット、攻撃時のビルドアップ、右サイドからの攻め上がりでチームにリズムを与えてました。
パウはあの得点。
そして、斉藤。
前半のランパードっぽいドリブル突破とか、ミドル連発とか、とてもいいデキだっだと思いました。
相手のプレスにあっても、体の軸がぶれない強さも頼もしい。
もう、斉藤不在の京都は考えられないといっていいでしょう。

以上、まとめるならば守備も攻撃も課題山積のゲームだったと思いました。
でも、次! 次!
来週はホーム開幕戦だし、ビシッ!と締め直して戦ってほしい。
そして勝ってほしいです。
お相手は川崎。
…え?
きょう、6対0で爆勝してるっ!?
左サイドの新外国人・マルコンが2アシストっ!?

◇採点
西村 5
鈴木和裕 4.5
(後半23分-渡邊 5.5)
鈴木悟 4.5
リカルド 5.5
児玉 5
米田 5.5
斉藤 6.5
星 4.5
(後半39分-林 ー)
中払 5
(後半14分-美尾 6)
FW:パウリーニョ 6
FW:田原 5

※追記
「J」みどころ
うは、湯浅さんと「たられば」オチでカブった。

柱谷幸一コーチ(京都)
「非常に残念…完敗でした。

敗因のひとつには、開幕戦の雰囲気に選手たちが自分たちの力を出せなかったこと。
もうひとつには、ディビジョン1のチーム相手に恐れてしまって、前を向いてボールをポゼッションができなかったこと。
そしてもうひとつには、普段はやらないようなかんたんなミスを冒してしまったことがあると思います。

特に、前半のようなプレイはもう見たくありません。
あれでは今後を戦うには厳しいですし、お金を払って見てきていただくお客さまに申し訳ないと思います。
攻撃に転じるときには、恐れずにもっと前に出て相手を引きつけるようなプレイをしなければなりません。
守備でも、ラインをプッシュアップしないといけないし、ボールをイージーに前線に放り込まず、しっかりつなぎを考えるべきです。
安全なプレイ、受け身なプレイに終始してしまいました。

ハーフタイムでは
『これで死ぬわけじゃない、怖がることはないからもっと前へ仕掛けていこう』
と指示しました。
それに選手たちが応えてくれたことは好材料だと思います。
とにかく、後半のようなプレーを前半からできるようにしなくてはいけません。
勝利にふさわしいチームになるには、敗北を真摯に受け止める必要があります。
きょうの経験を次のホームゲームで生かせるよう、メンタリティのアップを計るとともに、しっかりとトレーニングをしていきたいと思います。
次の試合でもビビッている選手がいたら?
その選手はもう使いません」
(以上、公式ページを超訳しました)

やっぱり来てた稲盛和夫名誉会長(京都)
「あとに引きずらないといいけれど…。
とにかく次ですよ、次」

【J2第1節】ヴィッセルに降格1年目のサンガが重なる

スカパー!がたくさん中継していたので、ザッピングしながら観戦してみた。
いちばん締まった試合は鳥栖対湘南かなと。
神戸はつらいスタート。
ラモス軍団は大橋のプレースキックを対策されたときに真価が問われそうです。

愛媛FC1-0横浜FC
後半43分【愛媛】猿田浩得(単独突破から左足)

※もとサンガの石丸選手がボランチとしてフル出場。
広島からレンタル移籍の高萩の右足クロスが美しい。

ヴィッセル神戸0-3ザスパ草津
後半4分【草津】山崎渡(右足←右:島田のクロスのこぼれ)
後半28分【草津】高田保則(ヘッド←右:島田)
後半44分【草津】中井義樹(左足←キーパーのミスから)

※去年のメンバーから大きく変わった草津は攻撃的3トップで完勝。

柏レイソル1-1湘南ベルマーレ
後半27分【柏】岡山一成(右足←ヂエゴ)
後半44分【湘南】ジョセ・ファビオ・サントス・デ・オリヴェイラ(ヘッド←須田)

※北嶋選手の拒点を連発…。
もとサンガの松本昂聡選手がセンターバックとして89分出場。

水戸ホーリーホック1-1モンテディオ山形
前半23分【山形】OG
前半34分【水戸】高橋周大(右足←権東)

サガン鳥栖0-1コンサドーレ札幌
後半20分【札幌】ジヴァニード・ヴィエイラ・デ・ソウザ “フッキ”(FK直接:左足)

ラモス軍団4-1徳島ヴォルティス
前半23分【徳島】羽地登志晃(ヘッド←CK:片岡)
前半44分【ラモス】萩村滋則(ヘッド←CK:大橋)
後半9分【ラモス】ヴァルデシ・バジーリオ・ダ・シウバ(PK:右足)
後半33分【ラモス】大橋正博(FK直接:右足)
後半40分【ラモス】ヴァルデシ・バジーリオ・ダ・シウバ(ヘッド←FK:大橋)

※大橋ショー。
セットプレイだけはすごい、J1でもトップレベルではないか。
もとサンガの萩村選手がセンターバックとしてフル出場。
山城高校出身としておなじみの石塚氏も観戦に来ていたみたいです。
Jリーグ開幕:hk_blog

【京都サンガ】柱谷監督が開幕戦を展望

「相手を60%の力で抑えればチャンスはある」とのこと。
【京都】柱谷監督「サプライズ」狙う

そして、OKA-changの情報戦は続く。
昨シーズンはファンタジーサッカーで泣かされましたよ…。
ことしは「サッカーのやり方を変える」と公言してるOKA-changですが、こっちのほうは変わらないのかな。

松田腰痛で別メニュー
横浜DF松田、腰に張り – nikkansports.com > サッカーニュース