【J1第2節】京都パープルサンガ2-7川崎フロンターレ

和裕さんにはげましのおたよりを書こう

京都パープルサンガ2-7川崎フロンターレ
◇日時:3月11日(土)16時04分KO
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(7921人)
◇主審:奥谷彰男 “金もらってません”
前半1分【川崎F】我那覇和樹(ヘッド←森)
前半22分【川崎F】中村憲剛(右足35mミドル)
後半3分【川崎F】カルロス・アウベルト・カルヴァーリョ・ドス・アンジョス・ジュニオール “ジュニーニョ”(右足)
後半6分【川崎F】カルロス・アウベルト・カルヴァーリョ・ドス・アンジョス・ジュニオール “ジュニーニョ”(右足)
後半18分【川崎F】我那覇和樹(右足)
後半20分【京都】パウロ・アントニオ・デ・オリヴェイラ “パウリーニョ”(ヘッド←美尾)
後半31分【川崎F】マルコス・アウベルト・スカヴィンスキ “マルコン”(ヘッド←ジュニーニョ)
後半39分【川崎F】カルロス・アウベルト・カルヴァーリョ・ドス・アンジョス・ジュニオール “ジュニーニョ”(右足ループ)
後半44分【京都】OG(箕輪←CK:美尾)

■京都パープルサンガ(4-2-2-2)
GK1:平井直人
DF4:鈴木和裕
(後半21分-DF23:大久保裕樹)
DF2:鈴木悟
DF3:ヒカルド・カヴァルカンテ・ヒベイロ “リカルド”
DF7:児玉新
MF18:米田兼一郎
(後半22分-MF14:中払大介)
MF16:斉藤大介
MF27:加藤大志
MF8:美尾敦
FW10:パウロ・アントニオ・デ・オリヴェイラ “パウリーニョ”
FW20:林丈統
(後半21分-FW31:田原豊)

■川崎フロンターレ(3-4-1-2)
GK21:相澤貴志
DF5:箕輪義信
DF13:寺田周平
DF2:伊藤宏樹
MF19:森勇介 “復讐”
(後半21分-MF17:茂原岳人)
MF14:中村憲剛
MF29:谷口博之
MF6:マルコス・アウベルト・スカヴィンスキ “マルコン”
MF11:マルクス・ヴィニシウス・デ・モライス
FW9:我那覇和樹
(後半25分-DF4:井川祐輔)
FW10:カルロス・アウベルト・カルヴァーリョ・ドス・アンジョス・ジュニオール “ジュニーニョ”

柱谷幸一コーチ(京都)
「川崎はカウンターを得意としているチームですから、先に点は取られたくなかったのですが…。
立ち上がりに点を取られてしまって、その後もボールをポゼッションされて、ペースをつかまれてしまいました。
大量失点になったのは、ホームで点を欲しかったため攻めにいった結果だと思います。
今後は試合の入り方に気をつけないといけません。

とにかく、西京極に来ていただいたお客さんには勝ちゲームを見せられなくて残念な気持ちでいっぱいです。
ただ、自分たちのスタイルのサッカーを見せることができたとは思っています。
このサッカーでフィニッシュ、得点、相手の攻撃を遅らせる守備をして、攻撃的なスペクタクルなサッカーをお見せできると自負しています。
時間はかかりますが、ご理解ください」

やっぱり来てた稲盛和夫名誉会長(京都)
「みじめな試合は見たくない。
どう立て直すのか、監督の意見を聞かないといけない」

ム・ファーベックさんって今、どこにいるんでしたっけ?
…って、冗談はさておき、本格的に降格の心配をしたほうがよさそうだ。
きのうメインPCの電源が入らなくなり、10.4インチモニタのノートパソコン引っ張りだしてきてまして、あんま長い文章書きたくなかったのに、こういうときにかぎって、両チームあわせて9得点という(苦笑)。

とにかく、この2試合で見えてきたのは圧倒的な個人能力の差。
もうね、日本海溝くらい深い深~い差が。
オフシーズンでの補強を怠ったツケがいま回ってきました形でしょうか。
思い出すのは、前回の降格時。
天皇杯を獲る→日本人だけでいける→降格。
J2圧勝→そのままでいける→降か…。
うーん、鏡写しのようだ(苦笑)。

前半、攻撃は何もできず、守備は後手後手。
内容的にはナッシング。
後半、和裕さん、リカルドがジュニーニョに背中をつかまれながら抜け出されるというミスを重ね、連続失点。
これで、緊張の糸が切れてしまった。
で、大量失点。

つか、和裕さんはかんたんにクロスをあげられ1失点目。
ミスパスをして2失点目。
ゴール前でジュニーニョに追い越されて3失点目。
右サイドでジュニーニョに追い越されて5失点目(我那覇)につながる。
…という、4失点に絡む裏MVP!
いや、なんかお祓いとかしてもらったほうがいいですって、マジで。

しかし、和裕さんに全責任を負わせるというよりは、チーム全体のリズムが悪すぎた。
プレス弱いし、球際の競り合いに弱いし。
2試合目で早すぎるよ!とつっこまれるのを承知で言わせていただければ、今からでも補強したほうがいいんじゃないっすかね。
シーズンオフから何度も言ってきてちょっと飽きて来ちゃったんですが、身体能力高いセンターバックとセンターフォワードがほしい。
リカルド、アレモンを解雇して、新外国人を探すくらいのドライさが必要かもしれない。
いや、そうしてほしいと思うなぁ。

って、大敗後の感情が入っているので多少、割り引いて読んでくださいませ。
けっしてリカルド、アレモンが悪い選手といってるのではなく、外国人枠でスーパーな選手がいないと、チーム全体が底上げできないという意味です、はい。

でも柱谷コーチが強化担当を兼ねているから、難しそうですが。
名誉会長激怒、私財投入でビッグな選手獲得とかありませんかね。
専用スタジアムより、しっかりとしたチームがほしいっす。

えー、最後にポジティブな話題もしておきましょ。
中払のボランチは、わりといいかもしれない。
展開力があるし、なによりマリーシアがある(笑)。
そして、きょう光っていたのは美尾。
劣勢の中、巧みなキープ力とラストパスを見せてくれました。
で、逆にいえば、美尾と斉藤くらいしかほめられる選手がいなかったという事実。

さぁ、来週は磐田戦。
きびしい相手が続くけど、「ポーション」飲んでがんばって応援します!

UEFAチャンピオンズリーグRound of 8 ドロー

アーセナル(イングランド)×ユヴェントス(イタリア)
オリンピック・リヨン(フランス)×ミラン(イタリア)
アヤックス(オランダ)-インテル(イタリア)の勝者×ビジャレアル(スペイン)
バルセロナ(スペイン)×ベンフィカ(ポルトガル)

アーセナル、くじ運悪い…。

【UEFAチャンピオンズリーグRound of 16・Second leg】アーセナル0-0(agg.1-0)レアル・マドリッド

レーマンの指先、レアルの死

アーセナル0-0(agg.1-0)レアル・マドリッド
◇日時:2006年3月8日(水)20.45KO(日本時間翌4.45)
※Aggregate Score1-0でアーセナルがベスト8進出

■アーセナル(4-3-2-1)
GK1:イェンス・レーマン
DF27:エマヌエル・エブエ
DF28:ハビブ・コロ・トゥーレ
DF20:フィリップ・センデロス
DF16:マシュー・フラミーニ
MF19:ジウベルト・アパレシド・ダ・シウヴァ
MF15:フランセスク・ファブレガス・ソレール “セスク”
MF8:カール・フレデリク・リュングベリ
MF13:アレクサンドル・フレブ
(76分-MF7:ロベール・ピレス)
MF9:ホセ・アントニオ・レジェス・カルデロン
FW14:ティエリ・ダニエル・アンリ

■レアル・マドリッド(4-2-2-2)
GK1:イケル・カシージャス・フェルナンデス
DF2:ミゲル・アンヘル “ミチェル” サルガド・フェルナンデス
(84分-MF10:ホブソン・デ・ソウザ “ホビーニョ”)
DF4:セルヒオ・ラモス・ガルシア
DF15:ラウール・ブラヴォ・サンフェリックス
DF3:ホベルト・カルロス・ダ・シウヴァ
MF16:トーマス・グラヴェセン
(68分-MF8:ジュリオ・セサール・バティスタ)
MF14:ホセ・マリア・グティエレス・エルナンデス “グティ”
MF23:ダヴィド・ロベルト・ヨゼフ・ベッカム
MF5:ジネディーヌ・ジダン
FW7:ラウール・ゴンサレス・ブランコ
(73分-FW19:アントニオ・カッサーノ)
FW9:ホナウド・ルイス・ナザリオ・デ・リマ

アルセーヌ・ヴェンゲル・コーチ(アーセナル)
「選手たちはフィールドで卓越したスピリットを示してくれた。
偉大なレアルを相手に2試合を通じて1失点もしなかったんだ。
これがアーセナルというチームなんだ。
もちろん、2、3のツキもあったことは認めよう。
そして、あのレーマンのビッグセーブがなければ勝利がなかったこともね。

きょうの試合は、両チームが得点を渇望していた。
お互いが攻撃的に戦いあったんだ。
その結果が0-0というスコアになったわけだ。

今シーズンのわれわれは確かにもろさがあった。
若い選手が多く、成熟度は不足していた。
しかし、われわれは自分たちの身の丈を知っていたし、そして誠実にわれわれのサッカーをやろうとしつづけたんだ。
この2ヶ月でチームは大きく成長できたと思う。

チェルシーとリヴァプールが姿を消した?
リヴァプールが勝つんじゃないかと予想したけれど、これでベンフィカはマンUとリヴァプールを倒したことになる。
彼らは”何か”をもっているんじゃないかな」

ウールの浮かせた右足シュートがバーを叩いた。
そのとき、レーマンは体を倒していた。
跳ね返ったボールをふたたびラウールの足下へ。
右足を無人のゴールに向けて振り抜くと、そこに起きあがったレーマンが体勢を崩しながらも、指先でシュートを掻き出した!

そのほかにも、レジェスのシュートがバーを叩いたり、ラストにカシージャスが攻撃参加したり。
ヴェンゲルさんがいうとおり、攻めに攻めに攻め合った両チーム。
結果は「退屈じゃない0-0」(アンリ談)だった。
アンリ、フレブの突破力が光っていたけれど、個人的にはセスクのキープ力にはまたうならされた。
すんばらしー。

【UEFAチャンピオンズリーグRound of 16・Second leg】ACミラン4-1(agg.5-2)バイエルン・ミュンヘン

スーペル・ピッポ

ACミラン4-1(agg.5-2)バイエルン・ミュンヘン
◇日時:2006年3月8日(水)20.45KO(日本時間翌4.45)
8分【ミラン】フィリッポ・インザーギ “ピッポ”
※23分【ミラン】アンドレイ・シェヴチェンコPK大失敗
25分【ミラン】アンドレイ・シェヴチェンコ
35分【バイエルン】ヴァレリアン・イスマエル
47分【ミラン】フィリッポ・インザーギ “ピッポ”
59分【ミラン】ヒカルド・イゼシオン・ドス・サントス・レイテ “カカー”
※Aggregate Score5-2でミランがベスト8進出

■ACミラン(4-1-2-1-2)
GK1:ネルソン・デ・ジェスス・ダ・シウヴァ “ヂダ”
DF31:ヤープ・ヤコブ・スタム
DF13:アレッサンドロ・ネスタ
DF4:カハベール “カッハ”・カラーゼ
DF27:セルジオ・クラウディオ・ドス・サントス “セルジーニョ”
MF21:アンドレア・ピルロ
MF14:ヨハン・フォーゲル
MF20:クラレンス・セードルフ
MF22:ヒカルド・イゼシオン・ドス・サントス・レイテ “カカー”
(86分-MF10:セサール・マヌエル・ルイ・コスタ)
FW9:フィリッポ・インザーギ “ピッポ”
(72分-FW11:アルベルト・ジラルディーノ)
FW7:アンドレイ・シェヴチェンコ
(76分-MF23:マッシモ・アンブロジーニ)

■バイエルン・ミュンヘン(4-1-2-1-2)
GK1:オリバー・カーン
DF2:ウィリー・サニョル
DF3:ルシマール・ダ・シウヴァ・フェレイラ “ルシオ”
DF25:ヴァレリアン・イスマエル
DF69:ビシェンテ・リザラス
(52分-MF11:ジョゼ・ホベルト・ダ・シウヴァ “ゼ・ホベルト”)
MF6:マルティン・ガストン・デミチェリス
MF26:セバスティアン・ダイスラー
(63分-MF7:メフメット・ショル)
MF31:バシュティアン・シュヴァインシュタイガ
MF13:ミヒャエル・バラック
FW14:クラウディオ・ミゲル・ピサーロ・ボッシオ
FW10:ロイ・マカーイ
(46分-FW33:ホセ・パオロ・ゲレーロ)

フィリッポ・インザーギ “ピッポ”選手(ミラン)
「足首の怪我をしていたときは、復帰できるか不安だった。
これで選手生活も終わりじゃないのか、ってね。
でも、活躍できる日が来ることをずっとずっと夢見ていたんだ。
きょう、それが現実になるなんて、最高の気分だ。
ディ・ステファノの記録に追いついた?
彼のような偉大な選手に肩を並べられるのは栄誉なことだ。
でもそれより大事なことは、チームが最高のサッカーをして勝ち抜けたことなんだよ。
きょうの僕の2得点も、チーム全体がすばらしいできだったからさ」

カルロ・アンチェロッティ・コーチ(ミラン)
「ネスタとカラーゼは完璧だった。
サイドバックは何度もオーバーラップし、中盤の選手はアグレッシブで、そして3人のアタッカーが4得点を決めてくれた。
これ以上何もいうことがないゲームだったね」

フェリックス・マガト・コーチ(バイエルン)
「ミランの最初の得点はオフサイドだ。
ほかにも、われわれにとって不利な判定ばかりつづいた。
ミランのような強いチームに審判が味方についたら、勝つなんて至難の技だろう。
確かに、2-2に追いつくチャンスもあったんだ。
しかし、ミランが追加点を挙げてしまって、あとは守備固めに入られてしまったね。
われわれにとっては悲しい夜になったよ」

んだがテンションが低いバイエルンが、ミランに圧倒されてしまった。
出色はやっぱりピッポことインザーギ。
PKを誘った飛び出しとか、2点目の鼻先での合わせ方など、まさにインザーギでインザーギな得点感覚にあふれていた。
この日の2点によって、ヨーロッパにおけるカップ戦での得点を通算50として、レアル・マドリッドの名選手アルフレド・ディ・ステファノと並ぶ歴代5位タイとなったのだった。

【UEFAチャンピオンズリーグRound of 16・Second leg】バルセロナ1-1(agg.3-2)チェルシー

静かな、あまりに静かな再戦

バルセロナ1-1(agg.3-2)チェルシー
◇日時:2006年3月7日(火)20.45KO(日本時間翌4.45)
78分【バルセロナ】ホナウド・デ・アジス・モレイラ “ホナウジーニョ”
90+2分【チェルシー】フランク・ジェイムズ・ランパード(PK)
※Aggregate Score3-2でバルセロナがベスト8進出

■バルセロナ(4-3-3)
GK1:ヴィクトール・ヴァルデス・アリバス
DF23:オレゲール・プレサス・レノン
DF5:”チャーリー” カルレス・プジョル・サフォルカーダ
DF4:ラファエル・マルケス・アルヴァレス
DF12:ジョヴァンニ・ファン・ブロンクホルスト
MF15:エヂミウソン・ゴメス・デ・モラレス
MF20:アンデルソン・ルイス・デ・ソウザ “デコ”
MF3:ティアゴ・モッタ
FW30:リオネル・アンドレス・メッジ
(25分-FW7:ヘンリク・ラーション)
FW9:サミュエル・エトオ・フィル
FW10:ホナウド・デ・アジス・モレイラ “ホナウジーニョ”

■チェルシー(4-3-3)
GK1:ペトル・チェヒ
DF20:パウロ・ヘナト・レボーショ・フェレイラ
DF26:ジョン・ジョージ・テリー
DF6:ヒカルド・アウベルト・シウヴェイラ・カルヴァーリョ
DF13:ウィリアム・ガラ
MF4:クロード・マケレレ
MF8:フランク・ジェイムズ・ランパード
MF16:アルイェン・ロッベン
FW10:ジョージ・ジョン・”ジョー” コール
(83分-DF29:ロベルト・フート)
FW15:ディディエ・ドログバ
(58分-FW9:エルナン・ホルヘ・クレスポ)
FW11:デイミアン・アンソニー・ダフ
(58分-MF22:エイドゥル・シマーリ・グジョンセン)

◇試合データ
Barcelona – Chelsea
1 Goals 1
0 1st Half Goals 0
4 Shots on Target 4
4 Shots off Target 6
7 Blocked Shots 0
2 Corners 0
20 Fouls 31
0 Offsides 5
2 Yellow Cards 1
0 Red Cards 0
74 Passing Success 74.1
27 Tackles 35
55.6 Tackles Success 77.1
55 Possession 45
65.8 Territorial Advantage 34.2

ジョゼ・マリオ・ドス・サントス・モウリーニョ・フェリックス・コーチ(チェルシー)
「試合を総括するならば、2試合を通じて11人同士が戦うことはなかった。
そしてバルセロナは11人を相手には勝利することはできなかった、ということだ。

チャンピオンズリーグの歴史上、ホームにおいて2-1で敗れたチームが、アウェイでそれをひっくり返せたことは数えるほどしかない。
スタンフォードブリッジでの結果がすべてだったといえるだろう。
とにかく、このレベルでの戦いでは小さなディテールが大きな差を生み出す。

私の経験でいえば、ポルトの監督時代、ラストプレイで得点を挙げて勝ち抜けたことがあった。
昨シーズンのリヴァプール戦は、開始早々ゴールインしていなかった得点で敗れ去った。
今シーズンは、第1戦を60分あまりを10人で戦うことを強いられた。
それが結果につながったんだよ。

われわれはなんとしても点を取らなければなかなかった。
選手たちには
『85分までに点を入れることができたら、チャンスがあるぞ』
と言ったんだがね。
91分にやっと点をとっていては、あと1点を追加するのは難しい。
きょうのバルサは、いつもよりプレスがきつく、守備的に、ラインを押し上げて戦っていた。
彼らはカウンターアタックを狙って、そしてホナウジーニョの個人技で1点を取り、われわれを殺したというわけさ。
チェルシーにも、20回とまではいわないものの、多くの得点機があった。
前半のジョー(・コール)とロッベン、後半のクレスポ…。
そうしたチャンスに得点をあげることができていれば、バルサにプレッシャーを与えれただろうが、残念ながらそうはならなかった。

バルセロナ?
すばらしいチームだ。
チェルシーとバルサはまったく別種のチームだろうね。
ある一面でバルサは高い次元にあり、別の一面でわれわれは高い次元にある。
次の試合でも、バルサは勝つに値するだろう。
バルサはチャンピオンズリーグの決勝戦にむけて頑張ってほしい。
われわれはプレミアシップとFAカップを狙うことにしよう」

っとイエローカードがとびかい、モウリーニョが激高し、観客がピッチに乱入し…。
そんなゲームを期待(?)してたんだけれど、ごくごく順当な結果だった。

第1戦をみれば、バルサのチーム力がチェルシーを上回っていることは明らか。
そして、ホームのカンプノウに戻っても、バルサはチェルシーを攻め立てるだろう。
そう思ったんですが、この日のバルサはサイドバックが攻撃を自重し、相手ボールになったらエトーやラーションまで自陣に戻ってくるディフェンシブな戦い方だった。
そんな「守備的バルサ」でも、ボールを奪ったら左に開いているホナウジーニョに預ければ、なんらかのファンタジーが生まれるのだからすごい。

モウリーニョもきっと、攻めに出る相手の裏を取ろうとスピードスターを3枚(コール、ロッベン、ダフ)そろえたんですが、逆に攻めのスペースがなく、ボール回しもままならないしまつ。

因縁の対決はリアリストに徹したライカールト&バルサが制した。
2度あることは3度ある。
来年もまた両チームの対戦があることを期待したい。