【イングランド・プレミアシップ第32週】アーセナル1-1トットナム・ホットスパー

アーセナル1-1トットナム・ホットスパー
◇日時:4月22日(土)12.45KO(日本時間20.45)
66分【トットナム】ロビー・キーン(←ダヴィッツ)
84分【アーセナル】ティエリ・ダニエル・アンリ(右足アウト←アデバヨール)

4位を争う2チームの戦いはドローに終わった。
CLがミッドウィークにあるアーセナルは、アンリとセスクがベンチスタート。
そして、その2人を同時に投入したあと、悲劇が起きる。
アーセナルの選手同士がぶつかってピッチ中央で倒れ込んだ。
主審も気にするけれど、笛は吹かれず、アーセナルの守備陣の足が止まってしまって、そこをダヴィッツからキーン!
ヴェンゲル監督もベンチで激怒な、ちょっとアンフェアな感じの先制点。

このまま負ければ、おそらく4位=来季CL出場権はなくなる。
そんなピンチで決めたのが、やっぱりアンリだった。
アデバヨールの丁寧なスルーに走り込んで、そのタイミングでアウトで打ちますか!なビューティフルゴール。

結局でドロー試合終了。
両者の勝ち点差は4のまま。
残る試合はトットナム2、アーセナル3。
とりあえずアーセナルの自力優勝はなくなった。
希望は、トットナムが取りこぼすこと。
そして、もうひとつの希望はCLに優勝してしまうこと。
どうなる?

【J1第9節】京都パープルサンガ1-2鹿島アントラーズ

気持ちを、動きを、もっともっと

京都パープルサンガ1-2鹿島アントラーズ
◇日時:2006年4月22日(土)15時04分KO
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(1万2295人)
◇主審:松尾一
前半10分【鹿島】青木剛(右足←本山)
後半39分【鹿島】田代有三(ヘッド←新井場)
後半44分【京都】松田正俊(右足←斉藤)

■京都パープルサンガ(4-2-2-2)
GK1:平井直人
DF3:ヒカルド・カヴァルカンテ・ヒベイロ “リカルド”復讐失敗
DF19:登尾顕徳
DF5:鷲田雅一
DF7:児玉新
MF18:米田兼一郎
(後半42分-FW9:カルロス・アドリアーノ・デ・ジョス・ソアレス “アレモン”)
MF16:斉藤大介
MF14:中払大介
(後半26分-MF11:星大輔)
MF8:美尾敦
FW20:林丈統
FW31:田原豊
(後半20分-FW30:松田正俊)

■鹿島アントラーズ(4-2-2-2)
GK1:小澤英明
DF20:内田篤人
DF3:岩政大樹
DF4:大岩剛(後半40分-警告*2=退場)
DF7:新井場徹
MF6:本田泰人
MF24:青木剛
MF8:小笠原満男
MF10:本山雅志
(後半31分-MF25:野沢拓也)
FW9:アレシャンデル・ペレイラ・カルドーソ “アレックス・ミネイロ”
(後半32分-FW11:深井正樹)
FW19:田代有三
(後半42分-DF14:羽田憲司)

柱谷幸一コーチ(京都)
「90分をつうじいいゲーム内容だっただけにくやしい敗北です。
前半はボールを失ったあとのプレッシャーがゆるかったのが問題でした。
『もっとプレスに行くように』とピッチサイドから指示を出して、そこから展開が好転したと思います。
とくに、斉藤と米田がマイボールになったときに真ん中でひじょうにいいポジショニングをしてくれました。
ただ、そこから両サイドにボールを振っても、さすが鹿島はなかなか突破させてくれません。
前線の選手も引いてきて、スペースがありませんでした」

パウロ・アウトゥオリ・デ・メロ・コーチ(鹿島)
「選手たちが疲れていた?
連戦が続いているのでそうだろうが、それはほかのチームも同じだ。
たしかに内容はよくなかった。
しかし、サッカーはあくまでも相手よりも点数が上回るのが勝ちというゲーム。
そういう意味では、きょうはうちは相手よりもしっかりやれたんじゃないの」

松田正俊選手(京都)
「J1初ゴールですが、その喜びよりも負けた悔しさのほうが大きいです。
これからも敵の中でうまくボールを受けて、点数を取っていけるようがんばります」

稲盛和夫名誉会長(京都)
「何とかしなければならん状況にはありますね」

べてがスローモーションで進んでいるような試合でした。
ヤマなしオチなし意味なし。
やおいサッカー。

ピッチでは、それはそれはみずぼらしいパフォーマンスが繰り広げられていました。
出足の遅さ。
アバウトなダイレクトパス。
単純なトラップミス。
パスを受ける際の体の使い方がラフで、相手のプレスにバランスを失なう。
中盤の底でボールをもっているのに、前線では選手がてくてく歩いている。
おかげで出しどころがなく、あげくのはての放り込み。
フリーランニングの少なさ。
フィジカルコンタクトでの弱さ。
中盤での高さ不足で、セカンドボールが奪えないこと。
縦にドリブルで仕掛けられない右サイド。
なぜか、試合終了後イエローもらってるアレモン。

反省点ばかりです。

じゃあ、そのぶん相手がよかったのかといえば、けっしてそんなわけではありません。
鹿島も、京都におつきあいしてくれたように、時間が進むにつれミスを繰り返す。
両者がグタグタ。
中身はスカスカ。
結果、試合前にテレビで眺めていたJ2の試合のほうがずっと見どころがあったのでした。

1-2というスコアだけ見れば、惜しくも敗れ去ったように見えてしまうのがおそろしい。
だけど、これは敗走です。
自分から負けにいって、そして負けたんだと思います。
浦和戦までは、ここまでひどくなかったんじゃないでしょうか。
誤解を恐れずにいえば、7点取られても、まだ京都の戦いに「光」を見つけられたんです。
でも、この2戦は悲しくなるぐらいに、コンテンツがない/やる気がない/運動量がない。
浦和と鹿島にたいして、必要以上にびびってしまって、そしてチーム全体がおかしくなってしまった。
いちばん悲しいのは、(きっと動員があったのだろうけれど)1万人が集まった前でこんなやる気のない、テンションの低いサッカーを見せてしまったことです。

また、心配なのが柱谷さんの顔。
なにか追いつめられた、やることなすことがうまくいかない、借金で街金に追い込まれてニッチもサッチもいかなくなった工場のおやじさんのような表情に見えました。
そもそも、このところ用兵、交代策、すべてが相手チームありきで、「受け」に回っているのが気になります。
そして、開幕以来まったく機能していない4-4-2に固執していることも。

暗い内容ですみません。
明るいこと…なにか、明るいこと。
ああ、斉藤。
斉藤だけが心のよすがです。
プレス、体の張り方、散らし、ドリブル、勝負心、責任感。
まちがいなく、両チームの選手のなかでいちばん輝いてました。
きょうの小笠原と本山が日本代表なら、斉藤は宇宙代表ですよ。
斉藤が6つ子だったらよかったのに。

ただ、つぎはパウが帰ってきますんで。
きょうよりはひどくなることはないと信じます。
もう、ディフェンスラインはピム時代くらい押し上げて。
マイボールになったらガンガン走りまくって。
自分たちの手で流れをつかみ取ってくれればと思います。

臆病なカウンターサッカーはもういいや。

※追記
「負けたけど試合内容は良かった」サンガ、鹿島に迫り手応え
MAJI?
なんか各地で負けつづけているのに国民への発表は違う、大戦時の日本軍みたいな気がするのは、わたくしだけでしょうか。
教えて、名誉会長!

【京都サンガ】鹿島戦は田原を先発起用へ

土曜日の鹿島戦は、アレモンに代わって田原が先発するもよう。
田原めがけてドッカンドッカンやって相手DFが疲れたところでアレモン投入、完璧じゃないか青少年諸君。

京都・柱谷監督「収まりがつく」FW田原を抜テキ

柱谷監督は「ボールを持てるから収まりがつく」とアレモンに変わる起用の意図を説明。コンビを組む林も「ボールをキープできるし、体も張れる。足元の技術もしっかりしているからサポートしやすい」と歓迎した。

10人での逆転劇を演じた鹿島にパウリーニョを欠く京都が挑む! 京都が前節の轍を踏まなければ金星も・・・。

浦和戦ではトップ下の山田へのチェックが甘くなるなど相手の陣形にも悩まされた京都だが鹿島は4−4−2とマッチアップが比較的分かりやすく守備の混乱も少ないはずだ。守りのリズムが出てくれば速攻も出てチャンスも生まれる可能性は高くなる。

【UEFAチャンピオンズリーグsemi-finals 1st-Leg】アーセナル1-0ヴィジャレアル

最後のハイバリー@ヨーロッパ

アーセナル1-0ヴィジャレアル
◇日時:4月19日(水)20.45KO(日本時間翌3.45)
41分【アーセナル】ハビブ・コロ・トゥーレ(右足←フレブ)

■アーセナル(4-3-2-1)
GK1:イェンス・レーマン
DF27:エマヌエル・エブエ
DF28:ハビブ・コロ・トゥーレ
DF20:フィリップ・センデロス
DF16:マシュー・フラミーニ
MF19:ジウベルト・アパレシド・ダ・シウヴァ
MF15:フランセスク・ファブレガス・ソレール “セスク”
MF7:ロベール・ピレス
MF13:アレクサンドル・フレブ
(80分-FW10:デニス・ニコラス・ベルカンプ)
MF8:カール・フレデリク・リュングベリ
(81分-FW11:ロビン・ファン・ペルシィ)
FW14:ティエリ・ダニエル・アンリ

■ヴィジャレアル(4-3-1-2)
GK25:マリアノ・ダミアン・バルボサ
DF17:ハヴィエル・ロドリゲス・ヴェンタ “ハヴィ・ヴェンタ”
DF4:セサール・アルソ・アンポスタ
DF16:エンリケ・アルヴァレス・サンファン “キケ・アルヴァレス”
DF3:ロドリフォ・マルティン・アルアバレナ
MF19:マルコス・アントニオ・センナ・ダ・シウヴァ “マルコス・セナ”
MF18:アレッシオ・タッキナルディ
MF12:ファン・パブロ・ソリン
(72分-MF6:ホセ・ホアキン・モレノ・ベルドゥ “ホシコ”)
MF8:ファン・ロマン・リケルメ
FW23:ホセ・マリ・ロメロ・ガルシア・ポジョン “ホセ・マリ”
(55分-FW99:ギジェルモ・ルイス・フランコ “ギジェ”)
FW5:ディエゴ・マルティン・フォルラン・コラソ
(90+4分-FW11:ハヴィエル・カジェハ・レヴィージャ)

アルセーヌ・ヴェンゲル・コーチ(アーセナル)
「ビジャレアルは難敵だった。
守備も堅いし、カウンターへの対処もばっちりだ。
とくに中盤でのプレスには舌を巻いたよ。
もう1点取っておくべきだった?
いや、逆にスキをつかれて点を取られれば、おしまいじゃないか。
無失点で押さえながら、なおかつ攻撃するという任務をバランスよくやる必要があったんだ。
それに、連戦の疲れもあってか少し運動量が落ちてしまったこともある。
だから、1-0というスコアは悪いものじゃないよ。
次の試合、スペインではアウェイだからといって守り倒すことはない。
自分たちのフットボールをお見せしたいと思う」

マヌエル・ルイス・ペッレグリーニ・リパモンティ・コーチ(ヴィジャレアル)
「今夜は最高、ではなかったが、悪くない結果だ。
確かにアーセナルはいい戦いをしたけれど、われわれもボールを奪ったらもう少し狡猾にプレイしてチャンスをつくるべきだった。
だが、まだ勝負は終わっていない。
ホームでは、勝ちあがるために求められる結果が出せると確信しているよ」

アレッシオ・タッキナルディ選手(ヴィジャレアル)
「ヴィジャレアルはまだ生き残っている。
1-0ならばまだなにがどうなるか、まったくわからないよ。
たしかにアーセナルは戦いにくい相手だった。
アンリだけを前線に残して、あとは全員で守って、全員で早い攻撃を仕掛けてくる。
とにかく次のホームの試合にすべてがかかっている。
きっと、スタジアムに集まったファンが後押ししてくれるだろう。
ぼくは出場停止だけれど、チームのみんなが決勝進出というプレゼントをしてくれると信じている。
でも、あのタックルは警告を受けるほどのものとは思えなかった。
きょうの主審はおかしいよ」

髪まじりのナイスミドル監督対決は、ヴェンゲルさんがペジェさんに勝利。
試合展開としては、前半圧倒していたアーセナルが後半、運動量ががっくり落ちた。
逆にヴィジャレアルはリケルメにボールを集めて、キープする時間が増えていく。
とはいえ、あまり攻撃に人数をかけないため、決定的な場面にはつながらなかった。
逆に、アーセナルはアンリが個人技で突破、またFKからの超人的なヘッドで折り返すなどで決定機をつくるも、相手守備陣に体を張って守りきられる。
ということで、アウェイのヴィジャレアルとしては許容範囲内の0-1で第2戦へ。

【京都サンガ】リカルドを右サイドバックにテスト

19日の練習試合JFL佐川印刷戦でヒカルド・カヴァルカンテ・ヒベイロ “リカルド”選手が右サイドバックで登場。
しかし30分ハーフのスコアは0-0で、終了後はチーム全体が殺伐とした雰囲気になったもよう。
浦和戦を見ているかぎり、問題はサイドバックよりもサイドハーフの守備力だと思うんですけれどねぇ。
あと、FWのコースの切り方とか。

柱谷幸一コーチ(京都)
「きょうは攻撃のコミュニケーションがあまりよくありませんでした。
選手たちには『うまくいかなかったら試合中に自分たちで修正しなさい』と伝えました。
リカルドの右サイドバック?
全然あかん、ちょっと厳しいかなと思います」

斉藤大介選手(京都)
「JFLのチームが相手ですが、自分たちのサッカーができていなかった。
試合後に1本目に出た11人で話しあいました。
とりあえず、みんなの思いが聞けてよかったと思います」