【J2第24節】京都サンガF.C. 2-1 FC町田ゼルビア

京都サンガF.C. 2-1 FC町田ゼルビア
日時:2021年8月9日(月)18:33KO
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(4,331人/曇 27.1℃ 78%)
主審:中井敏博
13′-京都/ピーター・マドゥアブチ・ウタカ(右足)
41′-町田/奥山政幸(ヘッド←CK:吉尾)
50′-京都/オリグバッジョ・イスマイラ(ヘッド←飯田)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK34:若原智哉
DF2:飯田貴敬
DF23:ヨルディ・バイス
DF19:麻田将吾
DF17:荻原拓也(60′-DF6:本多勇喜)
MF24:川﨑颯太
MF31:福岡慎平(74′-MF33:三沢直人)
MF16:武田将平
FW14:中川寛斗(46′-FW39:オリグバッジョ・イスマイラ)
FW9:ピーター・マドゥアブチ・ウタカ(87′-MF8:荒木大吾)
FW4:松田天馬

■FC町田ゼルビア(4-2-2-2)
GK42:福井光輝
DF2:奥山政幸
DF5:深津康太
DF4:水本裕貴
DF19:土居柊太
MF8:髙江麗央
MF41:安井拓也
MF14:吉尾海夏(87′-FW30:中島裕希)
MF10:平戸太貴
FW18:長谷川アーリアジャスール(64′-FW28:太田修介)
FW9:チョン・テセ(64′-FW11:ルイス・エドゥアルド・ドス・サントス・ゴンザガ “ドゥドゥ”)

オリグバッジョ・イスマイラ選手(京都)
「自分がゴールを取ったけれど、きょうの勝利はチームみんなのものさ。
得点シーンは、ナイスなコンビネーション。
フリーマンをうまくつくり出して、われわれの特徴が出せたプレイだった。
パンデミックの中で、スタジアムに来て声援を送ってくれたサポーターには本当に感謝しているよ。
監督からは『サッカーで人々の心にエンターテイメントを届けよう』と言われていて、きょうの試合で実現できたと思う。
チームにとってもサポーターにとっても、ハッピーな結果になったね」

曺貴裁コーチ(京都)
「中断期間は、もっと強くなろうとサンガダウンでのトレーニングを積み重ねてきました。
それが結果につながって、この素晴らしいスタジアムでサポーターに勝ち点3を届けられたことはよかったです。
きょうピッチに立てた選手、立てなかった選手がいますけれど、選手たちは本当によく頑張りました。
(――イスマイラ選手の投入で流れが変わった?)
いえ、前半に中川がこぼれ球を含めて、セカンドボールをよく拾ってくれたことで、チームにスイッチが入りました。
そういう意味で、中川とイスマイラ、2人の得点だと思います。
5人まで選手を交代できる中でどういった戦略を練るかは、日頃から考えていること。
得点を取った人が頑張ったわけじゃなくて、交代選手含めてチームとしてやってきたことが勝利という結果に繋がりました。
(――シーズン後半戦に向けて)
次の試合に向けて、勝ち点3を取る。
そういう努力をわれわれは続けるだけです。
先を見ずに、次のことをしっかりやっていきたいと思います」

ランコ・ポポヴィッチ コーチ(町田)
「選手たちはよくやってくれたし、プレイの面で相手を上回れた部分もあった。
われわれは、これからも積み上げてきたサッカーを見せ続けるしかないんだ。
京都には素直におめでとうと言いたい。
ただ、ジャッジでは納得できないことも多かったが……」

【J2第23節】京都サンガF.C. 1-1 アルビレックス新潟

京都サンガF.C. 1-1 アルビレックス新潟
日時:2021年7月17日(土)18:33KO
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(7,949人/晴 26.8℃ 75%)
主審:“ザスパ” 御厨貴文
34′-京都/荻原拓也(左足←ウタカ)
75′-新潟/高木善朗

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK34:若原智哉
DF2:飯田貴敬
DF23:ヨルディ・バイス
DF6:本多勇喜(83′-MF8:荒木大吾)
DF17:荻原拓也(75′-DF19:麻田将吾)
MF24:川﨑颯太
MF31:福岡慎平(62′-DF41:白井康介)
MF16:武田将平
FW13:宮吉拓実(62′-MF33:三沢直人)
FW9:ピーター・マドゥアブチ・ウタカ
FW4:松田天馬

■アルビレックス新潟(4-2-3-1)
GK1:小島亨介
DF25:藤原奏哉
DF5:舞行龍ジェームズ
DF35:千葉和彦
DF31:堀米悠斗
MF8:高宇洋
MF17:福田晃斗
MF24:ロメロ・ベロカル・フランク・ラーク(46′-MF20:島田譲)
MF33:高木善朗(86′-FW39:矢村健)
MF19:星雄次(60′-MF10:本間至恩)
FW7:谷口海斗(77′-FW9:鈴木孝司)

曺貴裁コーチ(京都)
「われわれも新潟さんも、自分たちの良さを最大限に生かした内容。
サポーターがお互いのチームを心底応援できるような、90分目が離せない、とてもいい試合ができたと思います。
われわれとしては、1-0で守りきってクローズするつもりはありませんでした。
選手を交代して、2-0、3-0に持っていきたかったですけど、新潟さんも意地があったでしょう。
1-1は最良の結果ではないものの、最悪の結果ではありません。
勝ち点1にとどまった悔しさを持ち帰って、中断期間のトレーニングを選手たちと一緒にやっていきます。
シーズンも半分も過ぎて、これからは“一戦必勝”のつもりで臨まなければならない。
しかし、きょうのプレイ強度を確保したうえで、試合に勝ちきるようなチームになれれば、サンガの未来は明るいと思います」

アルベルト・プッチ・オルトネダ コーチ(新潟)
「前半は、相手の高い位置からのハイプレッシャーに苦しんだよ。
彼らはしっかりと対策を練ってきたんだろう。
だから後半はシステムを変えて、2列めの中央に人数をかけるようにした。
(本間)至恩の投入もあったけれど、何よりシステム変更が功を奏したね。
チャンスがうまくつくれるようになって、そして同点にすることができたんだ。
藤原がペナルティエリアで倒されたシーンについてはノーコメント。
わたしからはPKに見えたが…。
もうひとつ主審に言いたいのは、怪我につながる後ろからのファウルはしっかりとコントロールしてほしいということ。
これは、きょうの試合に限って言っているのではない。
クオリティーの高い選手というのは常に危険なプレイから守ってほしいんだよ」

【J2第22節】ギラヴァンツ北九州 0-2 京都サンガF.C.

ギラヴァンツ北九州 0-2 京都サンガF.C.
日時:2021年7月11日(日)19:03KO
会場:福岡県北九州市北九州スタジアム(2,394人/曇 28.1℃ 60%)
主審:谷本涼
3′-京都/福岡慎平(右足)
76′-京都/武田将平(左足ミドル←ウタカ)

■ギラヴァンツ北九州(4-2-2-2)
GK21:加藤有輝
DF15:野口航
DF22:生駒仁
DF5:村松航太
DF24:前田紘基(71′-DF44:藤谷壮)
MF17:針谷岳晃
MF36:井澤春輝(65′-MF8:六平光成)
MF10:髙橋大悟
MF26:斧澤隼輝(65′-MF11:永野雄大)
FW18:富山貴光(71′-FW19:平山駿)
FW9:狩土名禅(56′-MF13:前川大河)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK34:若原智哉
DF2:飯田貴敬
DF23:ヨルディ・バイス
DF6:本多勇喜
DF17:荻原拓也(87′-DF19:麻田将吾)
MF33:三沢直人(84′-MF11:曽根田穣)
MF31:福岡慎平(46′-MF24:川﨑颯太)
MF16:武田将平
FW14:中川寛斗(46′-MF4:松田天馬)
FW9:ピーター・マドゥアブチ・ウタカ
FW8:荒木大吾(65′-DF41:白井康介)

福岡慎平選手(京都)
「苦しい展開の中、しっかりと勝ちきれてよかったです。
得点シーンは、自分の前にたまたまボールがこぼれてきました。
試合前、曺さんから
『そういうシーンがあったら、深呼吸して打て』
と言われていたので、落ち着いてゴールを見てコースを狙って流しこみました。
深呼吸の余裕はなかったですけどね(笑)。
(――Jリーグ出場通算100試合目だった)
100試合というのはあまり考えていなかったですが、それだけ出場できたのはうれしいこと。
でも、まだまだ通過点。
これに満足せずに、チームの勝利にもっと貢献していきたいなと思っています。
(――リーグ戦では、久しぶりのスタメンとなった)
監督にも言われていたとおり、ピッチの上で『戦う』という姿勢を見せようと思っていました。
それがゴールにつながったのは大きかったですし、チームの勝利に貢献できたこともうれしかったです」

曺貴裁コーチ(京都)
「堅い守備の北九州さん相手に、非常に厳しい試合になると予想していました。
前節長崎戦で、相手に気持ちの部分でも上回られたという反省もあって、選手たちには試合前
『きょうはハードワークではなく、心の“ハートワーク”だ』
と話しました。
週ナカの柏の試合、きょうの北九州の試合、
『身体の本質からプレイしていく』
というわれわれのサッカーを、選手たちはまた思い出してやってくれたと思います。
苦しい試合でしたけど、勝ち点3を取った選手たちを誇りに思います。
(――早い段階で先制点が取れた)
ゴール前に人数をかけて入っていくというのは、現代のサッカーにおいていちばん大切なこと。
オギと大吾がしっかり崩してくれて、最後、慎平も落ち着いて決められた。
チーム全体がやってきたことが形になって、よかったです。
(――福岡に『深呼吸をしてシュートを』と言っていた)
変な指示だったので、それがよかったのかどうかは分かりません(苦笑)。
慎平はちょっと怪我をしていたんですけど、キレイなプレイだけじゃなくて、チームを助ける泥臭いプレイをできてこそ、彼の技術やアイデアが生かされます。
そういうところを、今シーズン徐々に積み上げられていると思います。
彼はアカデミーの出身。
プレイ内容がユース、ジュニアユースの選手に伝わって、彼のようになりたいという選手がたくさん出てくることこそが、彼の使命です。
きょうのようなプレイは、これから続く子供たちに勇気を与えたんじゃないでしょうか。
(――シーズン後半戦の初戦に勝利できた)
次の新潟戦でオリンピックの中断に入ります。
次節に全精力を傾けて、あしたからまたトレーニングをしていきます」

小林伸二コーチ(北九州)
「前回対戦時、スローインでバイスが関わるということが大きなポイントでした。
きょうバイスは抑えられたんですけど、立ち上がりのスローインのところは……ちょっともったいなかったなぁと。
予測していたよりスピードが早くて、守備を剥がされてしまったのがもったいなかったです。
その後は落ち着いて試合を進めることができて。
チャンスもあったんで、点を取ることができればよかったんですけどね。
メンバーを代えながら、いくつかのチャンスがあって。
ただ、いいボールが入っても合わない、準備できてないとか。
まぁ……もったいないゲームと言えばそうですけど(苦笑)。
2点目、シュートをあそこに決められるというのは、相手が一枚上手だったということかもしれませんね。
(――後半戦に向けて)
きょうみたいな積極的なプレイをしつつ、もっといい準備をするというのが必要だと思うんですね。
もうちょっと、のところまでは来ているんで。
きょうも自分たちでボールを運ぶということはできているので、そこは大事にしたい。
ボールを保持しながら運ぶ、裏を取る……。
もう少しピンポイントで合ったところに運べればいいんですけど、なかなか合わないので。
そこをなんとか繋げて、合うようにしていきたい、そして点を取っていきたいと思います」

【JFA 全日本サッカー選手権大会3回戦】柏レイソル 1-2 京都サンガF.C.

柏レイソル 1-2 京都サンガF.C.
日時:2021年7月7日(水)18:00KO
会場:千葉県柏市日立柏サッカー場(1,907人/曇り 25.5℃ 56%)
主審:井上知大
12′-柏/戸嶋祥郎
40′-京都/中野克哉(ヘッド←白井)
89′-京都/荒木大吾(左足)

■柏レイソル(3-1-4-2)
GK17:キム・スンギュ
DF25:大南拓磨
DF50:山下達也(69′-DF3:高橋祐治from京都サンガ)
DF4:古賀太陽
MF22:ドウグラス・モレイラ・ファグンデス “ドッヂ”(69′-MF18:瀬川祐輔)
MF13:北爪健吾(69′-FW35:細谷真大)
MF27:三原雅俊
MF28:戸嶋祥郎(83′-MF8-ヒシャルヂソン・フェルナンデス・ドス・サントス)
MF20:三丸拡
FW9:クリスチアーノ・ダ・シウヴァ “クリスティアーノ”
FW23:ペドロ・ハウール・ガライ・ダ・シウヴァ “ペドロ・ハウル”

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK21:清水圭介
DF41:白井康介
DF15:長井一真
DF6:本多勇喜
DF5:黒木恭平
MF46:森脇良太(74′-MF33:三沢直人)
MF31:福岡慎平
MF29:中野克哉
FW14:中川寛斗(90′-MF11:曽根田穣)
FW20:李忠成
FW32:上月壮一郎(65′-MF8:荒木大吾)

因縁断切の夜

この日は柏に“密航”。
メインスタジアム左側(=アウェイ側)から観戦&感動した!
京都のスタメンは完全にターンオーバー。
しかし、そのメンバーでもJ1相手に遜色ない戦いを見せ、そして勝ちあがることができたのだから。

キックオフから、押し気味に試合を進めたのは柏。
守備時はリトリートして前にスペースを与えておいて、ボールを奪ったら外国人2トップを走らせ、ロングボールを送る。
で、その2トップ、クリスティアーノとペドロ・ハウルはともにフィジカル強めなんだな、これが。
単純な攻め方ながらも、京都の守備陣はかなり手を焼いていた。

失点シーンもキム・スンギュが素早くロングキックを右サイドに蹴り込み、抜け出したペドロ・ハウルがシンプルにクロス。
まだ守備が整っていなかった京都をあざ笑うように、戸島のダイレクトシュートが決まった。
ホントにあっさりと失点してしまって、このときは「13失点」の悪夢が蘇ったよね(苦笑)。

対する京都は、最終ラインから丁寧にボールをつなごうとするんだけど、守備陣形を固くセットしてくる柏に苦戦。
最終ラインのパス回しを試みるも…結構危なかったり。
また、サイドで三角形を作って突破を図ろうにも相手に潰されてしまう。
正直、ボールを持たされてるって印象。
アンカーに入った森脇がよくボールを引き出していたものの、得点の予感はほとんどなかった。

しかし、前半終了間際のいい時間で京都に同点ゴールが生まれる。
センターライン付近で黒木かな?、スッと縦パス。
受けた李忠成は、ゴールを背にしながらちょっとタメを作る。
柏の守備陣が真ん中に意識が集まったところに、いい感じで抜け出した上月にスルーパス。
上月の左足クロスが逆サイドまで抜けてしまったんだけど、駆け上がった白井がもう一回クロス。
このとき3トップに加えて森脇までボックスに入ってくる。
その圧力がきいたのか、中野がタイミングよくヘディングでファーに流してくれた。

中野は前半終了間際にも、左足でいいミドルシュートがあった。
今季なかなか結果が出せてない中で、いい仕事をしてくれたね〜。

後半は、「縦に早い柏」vs「バックパスも交えながら、繋いでくる京都」の構図がよりはっきりしてくる。
そんな中で、京都には運もあった。
GKからのパスを奪われクリスティアーノが抜け出してシュート→清水の股間を抜けるも、ボールはポストに跳ね返って決まらず。
あと、クリスティアーノのミドルがバーを叩いたシーンも。

69分、柏は瀬川、細谷と攻撃的な選手を投入、最終ラインにおひさしぶり!高橋祐治が入って4バックにして、勝ち越し点を狙いにきた。
ただ、全体的に前がかりになったことに加え運動量の低下もあって、ボールを奪われたあとの帰陣が遅くなってきたように思う。
上月に代わって入っていた荒木の前にスペースがあくようになり、京都の左サイド起点で得点の匂いがするようになる。
決勝点は荒木の単独突破からのネット天井ズドンスーパーゴールだったけど、その前にもカットインからの右足シュートもあった。

先制されてからの逆転勝ちは今シーズンはじめて。
それをJ1チーム相手に成し遂げたのは、ホントにすばらしい。
荒木のゴールの直後、そしてタイムアップの瞬間の、京都ベンチの雰囲気も最高だったな!

2019年11月――13失点で柏の地に残された“怨念”も、これで霧散したことだろう。
七夕の夜に、願いごとが叶ったね。

【J2第21節】京都サンガF.C. 0-2 V・ファーレン長崎

京都サンガF.C. 0-2 V・ファーレン長崎
日時:2021年7月3日(土)18:33KO
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(4,466人/曇 27.3℃ 74%)
主審:小屋幸栄
22′-長崎/カイオ・セザール・ダ・シウヴァ・シウヴェイラ
56′-長崎/エヂガル・ジュニオ・テイシェイラ・リマ

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK34:若原智哉
DF2:飯田貴敬
DF23:ヨルディ・バイス
DF19:麻田将吾
DF17:荻原拓也(61′-DF41:白井康介)
MF24:川﨑颯太
MF33:三沢直人(61′-MF11:曽根田穣)
MF16:武田将平(76′-DF46:森脇良太)
FW13:宮吉拓実(61′-MF14:中川寛斗)
FW9:ピーター・マドゥアブチ・ウタカ
FW4:松田天馬(76′-FW20:李忠成)

■V・ファーレン長崎(4-2-2-2)
GK1:富澤雅也
DF16:毎熊晟矢
DF25:新里亮
DF24:江川湧清
DF15:加藤聖(88′-DF26:二見宏志)
MF6:カイオ・セザール・ダ・シウヴァ・シウヴェイラ
MF13:加藤大
MF28:ウェリントン・ソアレス・ダ・シウヴァ “ウェリントン・ハット”(85′-DF23:米田隼也)
MF19:澤田崇(90+4′-MF35:安部大晴)
FW7:エヂガル・ジュニオ・テイシェイラ・リマ(90+4′-FW33:植中朝日)
FW27:都倉賢(85′-MF10:ルアン・マドソン・ゲデオン・ヂ・パイヴァ)

曺貴裁コーチ(京都)
「この素晴らしいスタジアムでわれわれが見せたいサッカー、それを最初から選手たちは表現してくれていました。
しかし何回かチャンスがある中で得点が取れず、そんな中でちょっとしたスキを見せてしまった。
失点シーン、相手にペナルティーエリアに入られたのは1回めか2回めで、まだ危険を察知できていなかったし、どこかに油断があったんだと思います。
ただそれは選手の責任じゃなくて、僕が示唆しなければならなかったこと。
そういうことを含めて、きょう勝てなかった責任は僕にあります。
長崎さんはファイティングスピリットを出した素晴らしい試合をされて、さすが松田さんが作られたチームだなと勉強にもなりました。
この悔しさを次に繋げていくことがわれわれにとって大事です。
あした練習に来るときに10センチでも15センチでも顔を上げて、しっかり次に向かおうと、選手たちには話をしたところです。
選手全員で敗戦から学んで、次に向かいたいと思います。
(――0-2になってからの交代策の狙いは?)
前半から悪くなかったんですけど、調子のいい選手もベンチに控えていたので、そういった選手でかき回して1点、2点を取ろうと考えました。
なかなかフィニッシュまで行けず、その手前で跳ね返される状況も多かったですけども、自分が信じて出した選手なので後悔はないです。
この敗戦で、僕は僕で自分に矢印を向けて次に繋げていく材料を探していかなければならない。
3ヶ月負けていなかった中での敗戦を、チームが成長できるきっかけとしたいです」

松田浩コーチ(長崎)
「どっちに転んでもおかしくない試合でした。
特に序盤、最初の15分ぐらいはだいぶ苦しめられましたし、サッカーは本当にちょっとしたことで結果が左右されるんだと実感しています。
京都さんの精度がもう少し高ければ違う結果になっていたかもしれません。
われわれは我慢しながら劣勢でも失点せずにゲームを進められたことが、最終的に勝因になりました。
前節磐田さんに負けてややもすれば自信を失ないがちなところで、首位のチームに勝てたということは後半戦に向けてやっていけるなという手応えを感じられるんじゃないでしょうか。
ハードワーク、やるべきことをやる、相手を分析して対策を立てて進める……そういうことをやらずして勝利は手に入りません。
これをやり続ける、というのが一番大事なことかなと思います」