【J2第33節】京都サンガF.C. 2-1 SC相模原

京都サンガF.C. 2-1 SC相模原
日時:2021年10月10日(日)14:03KO
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(5,911人/晴 29.3℃ 50%)
主審:小屋幸栄
36′-京都/ピーター・マドゥアブチ・ウタカ(右足)
68′-京都/ピーター・マドゥアブチ・ウタカ(左足)
76′-相模原/ユーリ・ソウザ・アウメイダ

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK34:若原智哉
DF2:飯田貴敬
DF23:ヨルディバイス
DF19:麻田将吾
DF17:荻原拓也(70′-DF6:本多勇喜)
MF24:川﨑颯太
MF33:三沢直人(85′-FW39:オリグバッジョ・イスマイラ)
MF16:武田将平
FW13:宮吉拓実(70′-MF31:福岡慎平)
FW9:ピーター・マドゥアブチ・ウタカ
FW4:松田天馬(90′-DF41:白井康介)

■SC相模原(3-4-2-1)
GK21:竹重安希彦(40′-GK16:三浦基瑛)
DF35:藤原優大(67′-DF24:鎌田次郎)
DF18:白井達也
DF30:川﨑裕大
MF2:夛田凌輔
MF37:兵藤慎剛(46′-MF38:成岡輝瑠)
MF15:川上竜
MF36:澤上竜二
MF39:松橋優安(61′-MF14:安藤翼)
MF4:藤本淳吾(46′-FW9:ユーリ・ソウザ・アウメイダ)
FW23:平松宗

ピーター・マドゥアブチ・ウタカ選手(京都)
「きょうのゲームが難しいものになるとは予想していたさ。
相模原はコーチが変わってから素晴らしいサッカーをしているしね。
先制点のシーンは、相手のゴールキーパーがキックのあと何かトラブルをかかえたようだった。
宮吉からのボールが来る前に確認して、ゴールが無人だと分かっていたので、流し込むだけだったよ。
2点目は、多くの選手が前線になだれ込んで、ラッキーにも目の前にこぼれてきたボールを押し込んだんだ。
前の試合に0-2で負けてしまったけれど、しっかり切り替えることができたね。
緊急事態宣言も解除されてサポーターが多くスタジアムに来てくれた中で、2つのゴールを決められたこともうれしい。
タイトルレースに向けて重要な試合はまだ続くから、これからもしっかりと戦っていくよ」

曺貴裁コーチ(京都)
「……いい形で得点を重ねたのに、1本目のコーナーキックで、あんな形で失点してはダメだと思います。
自分たちが前半にできていたことを後半もそのまま続ければいいんだけれど、選手の判断が少しずつ遅くなって……。
自分たちがやってきたことに戻るというよりは、少し余裕をもってやったばっかりに、ボールを失ったりピンチを迎える場面を多くつくってしまった。
相当反省しなければいけないですし、こんなことじゃ厳しい戦いに勝っていけないと思います。
頑張ってない、と言ってるわけじゃないんです。
ただ、頑張ったからといって勝てるわけじゃありません。
そのことを選手は学ばないといけないし、そういう状況を招いてしまった僕のマネジメントにも責任があります。
きょうの失点を含めた、あの時間帯は本当に『お粗末』だったと思います。
自分たちで自分たちを苦しめてしまったし、その前にやるべきことはあったはずでした。
相手に関わらず、やるべきことを最後まで貫いて、最後まで足を止めないでプレイするというのが自分たちのスタイル。
もう一度選手たちと話し合って、反省点と向き合ってやっていきたいと思います」

高木琢也コーチ(相模原)
「京都さんのサッカーは、監督が曺さんになってかなり変わりました。
僕自身も曺監督とは何度も戦ってきて、どんなことが大事がというのもよく分かっています。
そういう意味では予想通りだったし、逆にわれわれのチームはまったく何もさせてもらえなかった。
粘りは見せたとはいえ、完敗だったと思います。
後半は、前半のような形は取らずにとにかくゴールをめざそうと、選手たちには話をしていました。
自分たちの本来の姿ではないですが、得点を取って相手に対して食らいついていったということは評価できるとは思います。
前半やったことも、後半やったこともサッカーだ、と試合後に話はしました。
気持ちを切り替えて、次の試合に勝つことだけを考えて、選手たちにとって残りの日数はすべてをサッカーに打ち込む、そういう時間であってほしいと思います」

【J2第32節】V・ファーレン長崎 2-0 京都サンガF.C.

V・ファーレン長崎 2-0 京都サンガF.C.
日時:2021年10月2日(土)14:03KO
会場:長崎県立総合運動公園陸上競技場 “トラスタ”(5,507人/晴 30℃ 40%)
主審:田中玲匡 “亜土夢兄”
30′-長崎/毎熊晟矢
65′-長崎/植中朝日

■V・ファーレン長崎(4-2-2-2)
GK1:富澤雅也
DF16:毎熊晟矢
DF25:新里亮
DF24:江川湧清
DF23:米田隼也
MF22:鍬先祐弥(90+1′-FW32:セグンド・ビクトル・イバルボ・ゲレーロ)
MF6:カイオ・セーザル・ダ・シウヴァ・シウヴェイラ “カイオ・セザール”
MF19:澤田崇(82′-FW18:山崎亮平)
MF14:名倉巧(82′-MF13:加藤大)
FW33:植中朝日(78′-FW27:都倉賢)
FW7:エヂガル・ジュニオ・テイシェイラ・リマ(90+1′-FW11:玉田圭司)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK34:若原智哉
DF2:飯田貴敬
DF23:ヨルディ・バイス
DF19:麻田将吾
DF17:荻原拓也(54′-DF6:本多勇喜)
MF24:川﨑颯太(70′-MF33:三沢直人)
MF31:福岡慎平(54′-DF41:白井康介)
MF16:武田将平(70′-MF8:荒木大吾)
FW13:宮吉拓実(46′-FW39:オリグバッジョ・イスマイラ)
FW9:ピーター・マドゥアブチ・ウタカ
FW4:松田天馬

松田浩コーチ(長崎)
「結果には充実感がある。
選手たちは、1秒たりとも集中力を切らさずにやってくれた。
首位のチームにこれだけやってくれたことを、誇りに思う。
京都はとにかくアグレッシブに来るチームだから、カウンターは効きやすい。
セットプレイから先制点が取れたことで、その状況を活用しようと思った。
2点目は、まさにそのカウンター。
相手の特徴をうまく利用できたことが、結果につながった。
いろんな意味で“心技体”が揃ったゲームだったと思う。
ただ昇格に向けては、これからも勝ち点3を取っていく必要がある。
きょうの試合をベースに、実力を積み上げていきたい。
勝利におごらず、精進していきます」

曺貴裁コーチ(京都)
「非常にタフな試合になりました。
長崎さんが自分たちの形を信じてやってくるというのは、映像を分析して把握していました。
われわれにもチャンスはありましたし、後半入ってすぐのシュート(※イスマイラ)が決まっていれば、そのあとの展開は分からなかったでしょう。
結果的には、長崎さんの集中した守備を崩せませんでした。
ただ、残り試合が少ない中で、こういった経験をポジティブにとらえていくことがチームとして大事になります。
われわれは間違いなく『座して』負けたわけではなく、相手に向かっていって勝ち点が得られなかったということ。
反省するところは反省しながら、次に試合に前向きに向かっていきたいです。
(――ハーフタイム、早い段階で選手を変えてきたが?)
宮吉も決して出来が悪かったわけではありませんが、ボールの起点をピッチの浅いところ・深いところでつくりたいという狙いからでした。
それが、うまくいったかは分かりません。
映像を見て判断して、次の試合の参考にしたいと思います」

座して死を待つより闘いに生きる

コーナーキックから失点。
同点にするべきバイスが上がったところを、カウンターから失点……。

前半ある程度ビルドアップはできていたけれど、決定的なシュートを打つまでには至らなかった。
後半開始からイスマイラを入れて4-4-2にチェンジ。
前線に長いボールを入れることが多くなって、中盤に“間”が生まれカウンターを許しやすくなってしまった。

ある程度ボールは持てても、ファイナルサードで崩し切れないのは、今季ずっと続いている課題でもある。
まぁ、典型的な“負けパターン”だったなと。

【J2第31節】京都サンガF.C. 2-0 栃木SC

京都サンガF.C. 2-0 栃木SC
日時:2021年9月25日(土)18:33KO
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(4,703人/曇 25.5℃ 56%)
主審:川俣秀
28′-京都/荻原拓也(左足←ウタカ)
65′-京都/宮吉拓実(ヘッド←松田)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK34:若原智哉
DF2:飯田貴敬
DF23:ヨルディ・バイス
DF19:麻田将吾
DF17:荻原拓也(60′-DF6:本多勇喜)
MF24:川﨑颯太
MF31:福岡慎平(75′-DF41:白井康介)
MF16:武田将平
FW13:宮吉拓実(75′-MF33:三沢直人)
FW9:ピーター・マドゥアブチ・ウタカ(89′-FW39:オリグバッジョ・イスマイラ)
FW4:松田天馬(89′-MF8:荒木大吾)

■栃木SC(4-2-2-2)
GK50:オビ・パウエル・オビンナ
DF33:黒﨑隼人
DF5:柳育崇
DF36:乾大知
DF49:溝渕雄志
MF14:西谷優希
MF25:佐藤祥(75′-MF41:松本凪生)
MF32:畑潤基(82′-DF20:三國ケネディエブス)
MF10:森俊貴(46′-FW29:矢野貴章)
FW31:豊田陽平(75′-MF13:松岡瑠夢)
FW34:有馬幸太郎(71′-MF23:植田啓太)

荻原拓也選手(京都)
「ゴール前へシンプルに上がっていって、ウタさんを使っていい形でボールをもらえたので、あとは落ち着いてゴールに打ち込むだけでした。
順位などいろいろ考えることはありますけど、
『今シーズン、あと12試合しかないんだ』
と思い、1試合1試合大事にしたい気持ちをもって、きょうの試合に入りました。
(――髪の色を、ゴールドに薄くパープルを入れた“サンガカラー”に変えて気合が入った?)
“サンガカラー”かはわからないですけれど(※髪の毛を触りながら)……まぁ、はい(苦笑)」

曺貴裁コーチ(京都)
「栃木さんはパワフルで、非常にタイトな戦い方をされます。
それを受けずにラインを高くキープしながら、自分たちの良さを出していこうと準備をしてきました。
選手たちはよく遂行してくれたと思いますし、誇りに思います。
正直、われわれのゲームプランではない時間帯もありました。
航海で言えば、嵐が来ているときは進まずに状況を見ていることも大事になります。
そして視界が開ければスイスイ前に進めるようにやっておくのは、サッカーにおいても同じ。
そういう点では、シーズン開幕時に比べてバタバタせずに、自分たちのリズムを貫き続けて勝つことができたと思います。
(――シュートに至るまでに、多くの選手たちが躍動していた)
得点というものが生まれるには、相手のボックス近くで誰かがアイデアを出したり、勢いのあるプレイをしたりすることがが必要です。
偶然で取れるゴールよりも、必然で取れるゴールを増やしていったほうが、選手にとって自信になります。
きょうのゴールが“必然”のものかは、賛否分かれるところはあると思いますけれど、本当によくやってくれました」

田坂和昭コーチ(栃木)
「激しい攻防の中で、できたところ、できなかったところがあって、結果としては残念ながら勝ち点が取れなかった。
できたところは、守備。
まぁ、ウタカが抑えられなかったですが……。
ウタカにプレイをさせなければ、ほぼほぼ相手をハメていたので、全体的に怖さはなかったですし、よく守っていた。
できなかったところは、攻撃で点が取れなかったこと。
(――後半、選手を変えての狙いは?)
前半よくハメていたので、ショートカウンターを狙うか、オープンに開いてクロスを入れようと考えました。
守備はハイプレスだけでなく、ブロックをつくって構えるシーンも選択して守れていたと思います」

【J2第30節】モンテディオ山形 0-2 京都サンガF.C.

モンテディオ山形 0-2 京都サンガF.C.
日時:2021年9月18日(土)19:03KO
会場:山形県総合運動公園陸上競技場 “んだスタ”(4,588人/曇 22.7℃ 87%)
主審:世界の西村雄一
44′-京都/宮吉拓実(右足)
60′-京都/三沢直人(左足ミドル)

■モンテディオ山形(4-2-2-2)
GK1:ビクトル・イバニェス・パスクアル
DF6:山田拓巳
DF2:山﨑浩介
DF5:野田裕喜
DF28:吉田朋恭
MF15:藤田息吹
MF18:南秀仁
MF41:中原輝
MF35:樺山諒乃介(71′-FW20:クエンテン・ジョーディ・フェリックス・マルティノス)
FW14:山田康太(71′-FW13:木戸皓貴)
FW9:ヴィニシウス・ヴァスコンセロス・アラウージョ(82′-FW39:林誠道)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK34:若原智哉
DF2:飯田貴敬(84′-FW39:オリグバッジョ・イスマイラ)
DF23:ヨルディ・バイス
DF19:麻田将吾
DF17:荻原拓也(71′-DF6:本多勇喜)
MF24:川﨑颯太
MF31:福岡慎平(53′-MF33:三沢直人)
MF4:松田天馬
FW13:宮吉拓実(71′-DF41:白井康介)
FW9:ピーター・マドゥアブチ・ウタカ
MF8:荒木大吾(46′-MF16:武田将平)

三沢直人選手(京都)
「上位争いで負けられない試合が続いていく。
きょう、勝てて良かった。
ゴールシーンは、宮(吉)くんからワンツーのような形でボールを受け、シュートという判断を取れた結果。
シュートの感触は正直……全然ダメでしたが(苦笑)。
交代のときの指示は、攻撃守備でハードワークして、狙えるときは狙っていけと」

曺貴裁コーチ(京都)
「山形さんは自分たちのストロングを全面に出し、それを受けない形でわれわれも戦いました。
きょうの試合を見た人は、お互いの良さが出たゲームだったと感じてもらえたんじゃないでしょうか。
サッカーというのは残酷なもの。
2-0という結果ほど差があったとは思いませんし、確かにわれわれには運がありました。
しかし、相手のシュートミスを誘ったりウチに得点が入ったのも、いつもサンガタウンでトレーニングしていることが結果として現われたんだと思います。
(――山形のボール回しに対する守備について)
前半は、守備に統一感が欠け、ボックス付近でボールを持たれたときに相手のスピードアップを許す展開もありました。
そこで戦術的修正を加え守備の形を変えて、人も入れ替えながら後半を戦ったことでうまくいったと思います。
もちろん山形さんも織り込み済みだったでしょうが、いい形で2点目が取れたことも大きかったです。
(――山形のサイドアタッカーに対して、飯田・荻原への評価は?)
あのポジション(※サイドバック)はわれわれの戦術の肝。
『攻守で先手を取る』ということでいえば、何回か危ない場面もありましたけれど、本多を含めて非常に良い働きをしてくれました。
1対1の強さが、山形さんのストロングを消したのは間違いありません。
(――磐田が引き分けたため首位に返り咲いた)
首位だろうが2位だろうが5位だろうが3位だろうが、自分たちがプロとして次に試合に向けてしっかり準備をしてやるだけ。
順位が自分たちを後押しするものでもなんでもありません。
謙虚に自分たちのサッカーを突き詰めるということにフォーカスして、これからもやっていきたいと思います」

ピーター・クラモフスキ コーチ(山形)
「非常にいいパフォーマンスだった。
ペナルティーエリアの中に何度も侵入して、数多くのチャンスもつくれていた。
敗北という結果は信じられない。
ただ、これもまたフットボールなんだ」

首位ふたたび

正直、かなり押されていた試合!
山形のビルドアップは仕組み化されており、その中で上田、樺山というFマリノス・レンタルコンビの個人技も怖さがあった。
手数を掛けない形で取れた先制点、および三沢選手の
「つれー、ペナルティーエリア外から軽く足を振っただけでシュートが決まってつれーわー」
的な追加点が大きかったな。

また、「(荒木)大吾が悪かったわけではなくて」(※試合後の曺さんのコメントより)、戦術的な意味合いで後半から松田天馬をウイングに戻したのも功奏。
やっぱり、サイドプレーヤー、通称“アクセル”の守備力&プレッシング能力は重要視されるのだ、とあらためて認識した。
荒木はタメも作れていたし、ピッチ上で唯一1対1で勝負してぶち抜いてくれる“匂い”があった選手だと思うけど、サイドバックが真ん中のレーンにも入ってくる山形相手には松田天馬がベターだということだろう。
いまの京都がやってるサッカーにおいて1対1での勝負は、ウイングよりも両サイドバックに託されている印象がある。

磐田が岡山相手に引き分け、首位に浮上。
というより、3位グループにいる山形を叩けて、町田-長崎が痛み分けに終わったことも大きい。
いい気分で連休を過ごせるね♪

【J2第29節】京都サンガF.C. 2-1 FC琉球

京都サンガF.C. 2-1 FC琉球
日時:2021年9月11日(土)18:34KO
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(4,405人/晴 25.5℃ 75%)
主審:岡部拓人
16′-琉球/阿部拓馬
※23-琉球/阿部拓馬PK失敗(GKストップ)
41′-京都/ピーター・マドゥアブチ・ウタカ(pen.)
90+3′-京都/オリグバッジョ・イスマイラ(ヘッド←白井)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK34:若原智哉
DF2:飯田貴敬
DF23:ヨルディ・バイス
DF19:麻田将吾
DF17:荻原拓也
MF24:川﨑颯太
MF31:福岡慎平(84′-DF41:白井康介)
MF4:松田天馬
FW13:宮吉拓実(69′-FW39:オリグバッジョ・イスマイラ)
FW9:ピーター・マドゥアブチ・ウタカ
FW8:荒木大吾(60′-MF33:三沢直人)

■FC琉球(4-2-3-1)
GK26:田口潤人
DF35:金井貢史
DF4:岡﨑亮平
DF9:リ・ヨンジ(63′-DF3:福井諒司)
DF14:沼田圭悟
MF10:富所悠
MF20:上里一将(77′-MF6:風間宏希)
MF8:風間宏矢(77′-FW21:上原慎也)
MF37:武田英寿(58′-FW18:清水慎太郎)
MF23:池田廉
FW16:阿部拓馬

オリグバッジョ・イスマイラ選手(京都)
「ゴールを取る――自分の仕事をやっただけだよ。
押し込む形でも、どんな形であれ、とにかく得点が欲しかったんだ。
そしてその結果、チームが勝てたことが本当にうれしい。
この醍醐味こそがサッカーさ。
GKがPKを止めて、ウタカさんがPKを決め、そして自分が得点を取った。
きょうは京都サンガにとって完璧な勝利だったと思うね」

曺貴裁コーチ(京都)
「アウェイ2連戦。
甲府戦に完敗してから、松本戦でなんとか勝ち点1を持って帰って……。
京都に戻ってからのミーティングでは、去年リヴァプールがアストン・ヴィラに負けた後どうやって持ち直したか、映像とともに選手たちに説明しました。
(※プレミアリーグ2020-21年シーズン、リヴァプールは第4節のアウェイ、ヴィラ・パークで2-7と歴史的大敗。第5節もアウェイ、エヴァートン戦でも2-2のドロー。ホーム・アンフィールドに戻った第6節で、シェフィールド・ユナイテッド戦で2-1で勝利した)
負けたからこそ、自分たちの立ち位置にもう一度戻ってくることができる、みんなでプレイすることを思い出せる。
それが強いチームの秘訣だと思います。
では、京都サンガの“立ち位置”とは何か?
それは、見ている人にとってもプレイする選手にとっても、スリリングでアグレッシブなサッカーをやることです。
きょう、アンフィールドに近いような雰囲気なスタジアムで、選手たちがやったプレイを誇りに思います。
きょうピッチに立った選手も立てなかった選手も、みんながヒーローです。
非常にいいゲームができました。
もちろん、反省しなければならない点はまだまだたくさんあります。
われわれは鏡に向かって自分たちを見つめ直しながら、1日1日、1試合1試合、エネルギーをより出せるようにしていきたい。
(――イスマイラ選手の決勝ゴールについて)
(白井)康介のシュートなのかクロスなのかよくわからないですが(苦笑)、あのボールに反応できるというのが彼の一番の良さ。
本当にいい仕事をしてくれたと思います」

樋口靖洋コーチ(琉球)
「残念! 非常に残念!
チャンスが少ない中で先制して、後半にワンチャンス、ツーチャンスつくることができれば……。
耐えるゲームになったしまったが、選手たちが『我慢をする』ということを共有しながら戦ったというのは評価したい。
最後は我慢がしきれなかったのは、まぁ京都のパワーが優っていたのかなと。
僕らがPKで2点目を決めていれば、また違った結果になったかもしれない。
ただ、サッカーというのはえてしてこういうもんだ、と思います」

ロスタイム劇的決勝弾

なんてことないアーリークロスから失点し、押し込みながらもPKを与えてしまった。
これはマズい展開だなぁ……と思っていたけど、PKストップで流れが変わったね。
その後は、ほぼ京都ペースで試合を進めることができた。
試合後に、曺さんが感極まりながらインタビューに答えていたけれど、本当にいいゲーム。
川崎のPK獲得は、シミュレーションぽいけれど(笑)。

あのPKのときも含め、きょうは中央突破を狙うシーンが結構いい感じだった。
中盤の選手(福岡、松田)がペナルティーエリアに潜り込んでポストになって、パスをダイレクトで叩いてシュートを狙うというもの。
ちょっと、コンテ監督のパターンプレーに似たものを感じた。
あんな形でゴールが決まる場面も、早く見たいものだ。