【J1第27節】セレッソ大阪 3-5 京都サンガF.C.

セレッソ大阪 3-5 京都サンガF.C.
日時:2024年8月17日(土)19:03KO
会場:大阪府大阪市長居球技場 “ヨドスタ”(1万9,019人/晴 30.9℃ 58%)
主審:上田益也
12′-京都/ハファエウ・エリアス・ダ・シウヴァ “パパガイオ”(左足)
17′-京都/原大智(右足←ハファエウ・エリアス)
28′-京都/福田心之助(右足←マルコ・トゥーリオ)
45′-C大/ヴィトール・フレザリン・ブエノ
56′-京都/ハファエウ・エリアス・ダ・シウヴァ “パパガイオ”(ヘッド←福田)
64′-京都/ハファエウ・エリアス・ダ・シウヴァ “パパガイオ”(左足←マルコ・トゥーリオ)※ハットトリック
79′-C大/北野颯太
90+6′-C大/レオナルド・ヂ・ソウザ・ペレイラ “レオ・セアラ”(pen.)

■セレッソ大阪(4-2-3-1)
GK21:キム・ジンヒョン
DF16:奥田勇斗
DF24:鳥海晃司
DF14:舩木翔
DF6:登里享平(61′-DF33:西尾隆矢)
MF10:田中駿汰(73′-MF4:平野佑一)
MF25:奥埜博亮(61′-MF48:柴山昌也)
MF77:ルーカス・フェルナンデス(80′-FW29:山﨑凌吾)
MF55:ヴィトール・フレザリン・ブエノ
MF19:為田大貴(73′-FW38:北野颯太)
FW9:レオナルド・ヂ・ソウザ・ペレイラ “レオ・セアラ”

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK94:ク・ソンユン
DF2:福田心之助(69′-MF44:佐藤響)
DF24:宮本優太
DF50:鈴木義宜
DF6:三竿雄斗
MF10:福岡慎平(46′-MF19:金子大毅)
MF37:米本拓司(69′-MF7:川﨑颯太)
MF39:平戸太貴(86′-FW77:ムリロ・ヂ・ソウザ・コスタ)
FW9:マルコ・トゥーリオ・オリヴェイラ・レモス
FW99:ハファエウ・エリアス・ダ・シウヴァ “パパガイオ”(80′-FW31:平賀大空)
FW14:原大智

21年ぶりのハットトリック

5得点ダッテ━━━━━━(; ・`д・´)━━━━━━ッ!!!!!!
シーズン序盤の得点力不足とはなんだったのか、と言いたくなる大量ゴール。
そして、ハファエウ・エリアスが3ゴール。
京都でハットトリックを決めたのは、2003年J1 2ndステージ 第5節セレッソ大阪戦で黒部光昭(現・徳島ヴォルティス強化本部長)以来とか。
https://www.sanga-fc.jp/game/data/2003091306

ハファエウ・エリアスもそうだけど、マルコ・トゥーリオも良かった。
右サイドで巧みにスペースを突きつつ、ボールを収めて起点になりまくり。
走行距離11.220km、スプリント21回と両軍合わせてトップ(※スプリントはC大・奥田と同数)とか。
すっかり京都サンガのウイングに〝魔改造〟されてきたな。
原を加えた3トップの破壊力はかなりのものといえるだろう。

もちろん、快勝に喜んでばかりはいられない。
5点以上取れる決定機が数度あったし、3失点はいただけない。
特に2失点目。
相手最終ラインのボールホルダーにまでチェックに行った川﨑が、相手にかわされて中盤のスペースにボールを運ばれてしまう。
川﨑が全力で戻ればよかったんだけど、守備の枚数は揃っていたからかジョグで帰陣。
そうしているうちに、北野がフリーになってしまった。
金子または平戸が北野のケアまで至らなかったのもあるが、あの場面は全体的に気が抜けてしまったようだった。
3トップに攻撃の長けた選手を使っているので、全体の守備力が落ちるのはやむをえない。
とはいえ、イージーな失点は避けたいところだ。
得失点差が最後にものをいう可能性だってあるのだから。

【J1第26節】アルビレックス新潟 2-0 京都サンガF.C.

アルビレックス新潟 2-0 京都サンガF.C.
日時:2024年8月12日(月)19:03KO
会場:新潟県新潟市新潟スタジアム “ビッグスワン”(2万7,643人/曇 27℃ 89%)
主審:岡部拓人
25′-新潟/小野裕二(pen.)
70′-新潟/谷口海斗

■アルビレックス新潟(4-2-2-2)
GK1:小島亨介
DF25:藤原奏哉
DF5:舞行龍ジェームズ
DF3:トーマス・デン
DF31:堀米悠斗(76′-DF45:稲村隼翔)
MF6:秋山裕紀
MF8:宮本英治
MF17:ダニーロ・ゴメス・マガリャンイス(67′-MF22:松田詠太郎)
MF14:長谷川元希(67′-FW9:鈴木孝司)
FW27:長倉幹樹
FW99:小野裕二(67′-FW7:谷口海斗)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK94:ク・ソンユン(46′-GK26:太田岳志)
DF24:宮本優太
DF5:アピアタウィア久(43′-MF44:佐藤響)
DF50:鈴木義宜
DF6:三竿雄斗(46′-DF28:鈴木冬一)
MF19:金子大毅
MF37:米本拓司(76′-MF10:福岡慎平)
MF39:平戸太貴(67′-MF48:中野瑠馬)
FW9:マルコ・トゥーリオ・オリヴェイラ・レモス
FW14:原大智
FW31:平賀大空(46′-FW99:ハファエウ・エリアス・ダ・シウヴァ “パパガイオ”)

【J1第25節】京都サンガF.C. 3-2 名古屋グランパスエイト

京都サンガF.C. 3-2 名古屋グランパスエイト
日時:2024年8月7日(水)19:03KO
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(1万4,924人/晴 27.9℃ 71%)
主審:福島孝一郎
5′-名古屋/アンデルソン・パトリッキ・アギアール・オリヴェイラ “パトリック”
19′-名古屋/アンデルソン・パトリッキ・アギアール・オリヴェイラ “パトリック”
59′-京都/ハファエウ・エリアス・ダ・シウヴァ “パパガイオ”(ヘッド←原)
71′-京都/原大智(ヘッド←平戸)
79′-京都/マルコ・トゥーリオ・オリヴェイラ・レモス(ヘッド←FK:平戸)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK94:ク・ソンユン
DF24:宮本優太
DF5:アピアタウィア久
DF50:鈴木義宜
DF6:三竿雄斗
MF10:福岡慎平(46′-MF18:松田天馬)
MF39:平戸太貴
MF19:金子大毅
FW9:マルコ・トゥーリオ・オリヴェイラ・レモス(90+8′-MF44:佐藤響)
FW99:ハファエウ・エリアス・ダ・シウヴァ “パパガイオ”(90+1′-FW31:平賀大空)
FW14:原大智

■名古屋グランパスエイト(3-4-2-1)
GK1:”ミッチ” ミッチェル・ジェイムズ・ランゲラック
DF34:内田宅哉(47′-一発退場)
DF20:三國ケネディエブス
DF24:河面旺成
MF27:中山克広(78′-MF66:山中亮輔)
MF8:椎橋慧也
MF15:稲垣祥
MF7:和泉竜司(67′-DF3:ハ・チャンレ)
FW14:森島司(67′-MF19:重廣卓也)
FW11:山岸祐也(78′-FW77:キャスパー・オーランド・ユンカー)
FW10:アンデルソン・パトリッキ・アギアール・オリヴェイラ “パトリック”(52′-DF2:野上結貴)

すべての時間が湧き出た夜

早めのお盆休みをキメて、遅ればせながら今季はじめてサンガスタでの観戦。
真夏の暑さを吹き飛ばす逆転劇を目の当たりにして、大コーフンと大マンゾクだった。
スタジアムの雰囲気も最高of最高。

0-2から逆転できたのは、名古屋・内田選手の退場があったからこそ。
あそこから、一気に京都の時間になった。
そしてその始まりとなる、いやらしくバウンドするボールを出したのは平戸選手だった。

また1点目の直前、右サイドから左への低く速いサイドチェンジのボールを蹴ったのは平戸選手。
2点目、ショートコーナーからのアシストは平戸選手。
3点目、フリーキッカーは平戸選手。
ということで、平戸が実質勝ち点2.5ぐらいを稼いだといっても過言ではなかろう。

もちろん、それぞれがゴールを挙げた3トップもすばらしかった。
やはり前線は決定力ーー。
開幕時のフォワード陣だったら、名古屋に守りを固められて終了間際にようやく1点返すぐらいだったかもしれないよね。

ただ、喜んでばかりはいられなくて、前半の 「◎んでくださーい 予選敗退でーす」(CV:フワちゃん)的な内容はいただけない。
1失点目は……なんなでしょうね。
「最終ラインのボール回しで相手選手を誘いこみ、一気に相手ディフェンスの裏を取る」シュトゥットガルトのやり方に感化されてしまったか。

また2失点目前後においても、相手のサイドチェンジでバイタルエリアをポッカリ空けてしまうシーンが続出。
京都の中盤3枚がポジションチェンジした後の、スペースの管理がだいぶ怪しかったのは間違いない。
前線に攻撃的な3人を置いているということは、特にサイドの守備力がやや欠けてしまうのは〝諸刃の剣〟。
その分、中盤以降の選手たちには守備の献身性が今まで以上に求められることになりそうだ。

追伸……パトリック選手、おめでとうございます。若いころ、顔が違うw

【国際親善試合】京都サンガF.C. 3-5 VfBシュトゥットガルト

京都サンガF.C. 3-5 VfBシュトゥットガルト
日時:2024年7月28日(日)19:00KO
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(8545人/晴 29.7℃ 74%)
主審 :山本雄大
21’-京都/ハファエウ・エリアス・ダ・シウヴァ “パパガイオ”(右足)
34’-京都/マルコ・トゥーリオ・オリヴェイラ・レモス(右足)
46’-京都/原大智(右足)
58’-シュトゥットガルト/ジジャスティン・ディール
68’-シュトゥットガルト/ジェイミー・レヴェリング
73’-シュトゥットガルト/トーマス・カスタナラス
79’-シュトゥットガルト/ムサ・シセ
90’-シュトゥットガルト/ルカ・ライムント

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK94:ク・ソンユン(46′-GK88:圍謙太朗)(74’-GK26:太田岳志)
DF24:宮本優太(46′-MF44:佐藤響)
DF5:アピアタウィア久(46′-DF4:松田佳太)
DF50:鈴木義宜(46′-DF96:ルーカス・ダ・クルス・オリヴェイラ)(74’-MF10:福岡慎平)
DF6:三竿雄斗(46′-DF28:鈴木冬一)
MF37:米本拓司(58’-MF48:中野瑠馬)
MF39:平戸太貴(46′-MF16:武田将平)(74’-MF18:松田天馬)
MF19:金子大毅(67′-DF20:喜多壱也)
FW9:マルコ・トゥーリオ・オリヴェイラ・レモス(46′-MF17:安齋悠人)
FW14:原大智(55’FW31:平賀大空)
FW99:ハファエウ・エリアス・ダ・シウヴァ “パパガイオ” (74’-MF8:塚川孝輝)

■VfBシュトゥットガルト(4-2-3-1)
GK33:アレクサンダー・ニューベル(61′-GK3:シュテファン・ドルリャツァ)
DF15:パスカル・シュテンツェル(61′-MF31:クリストファー・オリヴィエ)
DF29:アントニー・ルオー(61′-DF45:チェイス・アンリ)
DF3:ラモン・ヘンドリクス(45′-DF24:ユリアン・ジェフェリー・ガストン・シャボー “ジェフ・シャボー”)
DF13:フランス・クレツィヒ(61′-DF49:ムサ・シセ)
MF16:アタカン・カラソル (61′-MF46:サムエレ・ディ・ベネデット)
MF5:ヤニク・カイテル(45′-DF30:エメル・ファルク・ベヤズ)(87′-MF34:エフェ・コルクト)
MF10:チョン・ウヨン別人(61′-FW22:トーマス・カスタナラス)
MF11:ニック・ウォルトメイド(45′-FW14:サイラス・カトンパ・ムブンパ)
MF17:ジャスティン・ディール(61′-MF40:ルカ・ライムント)
FW9:エルメディン・デミロヴィッチ(45′-FW18:ジェイミー・レヴェリング)

【J1第24節】ジュビロ磐田 1-2 京都サンガF.C.

ジュビロ磐田 1-2 京都サンガF.C.
日時:2024年7月20日(土)19:03KO
会場:静岡県磐田市ヤマハスタジアム(1万1,831人/曇 28.5℃ 63%)
主審:谷本涼
39′-磐田/ジャーメイン良
79′-京都/オウンゴール(鈴木海音←金子)
82′-京都/ハファエウ・エリアス・ダ・シウヴァ “パパガイオ”(ヘッド←マルコ・トゥーリオ)※Jリーグ初ゴール

■ジュビロ磐田(4-2-2-2)
GK21:三浦龍輝
DF50:植村洋斗
DF6:伊藤槙人
DF15:鈴木海音
DF4:松原后
MF16:レオナルド・ダ・シウヴァ・ゴメス “レオ・ゴメス”(77′-DF26:西久保駿介)
MF7:上原力也(85′-MF23:ジョルディ・クルークス)
MF19:ブルーノ・ジョゼ・ヂ・ソウザ(64′-MF14:松本昌也)
MF40:金子翔太(85′-MF23:MF31:古川陽介)
FW11:ジャーメイン良
FW99:マテウス・ヴィエイラ・カンポス・ペイショット

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK94:ク・ソンユン
DF24:宮本優太
DF5:アピアタウィア久(64′-DF28:鈴木冬一)
DF50:鈴木義宜
DF6:三竿雄斗
MF10:福岡慎平(64′-MF19:金子大毅)
MF37:米本拓司(64′-MF48:中野瑠馬)
MF39:平戸太貴
FW9:マルコ・トゥーリオ・オリヴェイラ・レモス(90′-MF44:佐藤響)
FW14:原大智
FW31:平賀大空(46′-FW99:ハファエウ・エリアス・ダ・シウヴァ “パパガイオ”)

天使降臨

ヤマスタでのスーパーループと言えば、中山博貴(現強化部スカウト担当)のアレを思い出したよね。
https://youtu.be/qWijGKnHj-A?si=hjCJNDp4ZfLgEkSL&t=106
1:46から。
って、2010年、14年前とは……(白目

それはさておき、ここ5戦3勝2分け負けなし。
あしたの鳥栖の結果次第だけど、中断期間前に磐田と入れ替わって暫定で降格圏を抜け出せたのは大きいね。
内容がよくなってきて、結果もつながってきた。
そして、オウンゴールという〝運〟もついてきたのだ。

きょうの試合、シーズン序盤なら0-1で点が入らず、黒星を喫する流れだっただろう。
前半からセカンドボールを拾えて、京都らしくない(!?)中盤で複数人が絡んでサイドを突破するような動きも。
ファイナルサードでのパスが正確性を欠いていたけれど、確実に京都のペースだった。

しかし、こういうときにあっさり先制を許してしまうのが今季の京都。
失点シーンは、鈴木義宜がジャーメインに前に出られてしまったからだけど、あの直前、磐田・金子がビールを持ったところで京都の選手たちが完全にボールウォッチャーになってしまっていた。
人数は揃っているのにペイショットを誰も見ていないし、大外のブルーノ・ジョゼに至ってドフリー。
守備のディテールの部分、詰めの甘さは反省材料だろう。

後半からハファエウ・エリアスを投入して、右からマルコ、ハファエウ、原の攻撃的3トップを形成。
反撃に転じようとするも、磐田も守備的になっており、相手を崩すようなシーンはなかなか作れなかった。
そんな中で、金子のタッチダウンパスが磐田・鈴木海音のオウンゴールを誘発。
さらに、意気消沈した相手に対して一気に逆転まで持っていけたのは、前線の3人のおかげだろう。
原が力強いキープ、右サイドに開いたマルコの早くて正確なクロス、そして鈴木海音の前に入って巧みなヘディングシュートを決めたハファエウ。
3人の特徴が融合したナイスシーンだった。

特にアシストを記録したマルコは、きょうのMVP的な存在ではないだろうか。
右に左に流れてサイドでボールを収め、前線でゲームを作る〝ウタカ・ロール〟を完遂してみせた。
守備も献身的にこなしていたし、いまのチームに欠かせないひとりになりつつあるな。