【J1第13節】京都サンガF.C. 0-0 清水エスパルス

京都サンガF.C. 0-0 清水エスパルス
日時:2022年5月14日(土)14:03KO
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(1万2,398人/晴 21.1℃ 59%)
主審:池内明彦

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK21:上福元直人
DF14:白井康介(82′-DF15:長井一真)
DF5:アピアタウィア久
DF3:麻田将吾
DF8:荒木大吾(61′-DF6:本多勇喜)
MF24:川﨑颯太(61′-DF31:井上黎生人)
MF16:武田将平
MF18:松田天馬
FW13:宮吉拓実(82′-FW11:山﨑凌吾)
FW9:ピーター・マドゥアブチ・ウタカ
FW7:武富孝介(73′-MF27:山田楓喜)

■清水エスパルス(4-2-2-2)
GK21:権田修一
DF7:片山瑛一
DF2:立田悠悟
DF50:鈴木義宜
DF29:山原怜音(77′-DF26:滝裕太)
MF13:宮本航汰
MF3:ホナウド・ダ・シウヴァ・ソウザ(69′-MF8:松岡大起)
MF10:カルロス・アントニオ・ヂ・ソウザ・ジュニオール(69′-MF17:神谷優太)
MF18:白崎凌兵
MF23:鈴木唯人(MF32:ベンジャミン・コロリ)
FW9:チアゴ・サントス・サンタナ(69′-FW20:オ:セフン)

永遠の0(ゼロ)

どーにも、得点力不足。

荒木を左サイドバックの位置で、今季リーグ戦初めて先発起用。
怪我から戻ってきた川﨑も存在感を見せて、チーム全体としてはボックス付近まで攻め込む圧力は見せていたと思う。

ただ、持ち前の前からのハイプレスを清水にうまく回避されていたせいもあって、なかなか縦に早い攻撃を見せることができない。

一方、遅攻ではシュートに至るまでの場面で、ことごとく味方同士の息が合わないというか……。
パスが届かなかったり、出し手と受け手の意思がずれていたり。
ここらへんの精度を上げることが、今の京都にとっての〝壁〟なんだろうな。

そして、負傷者が多いせいで選手交代をすることで、攻守に一段階ギアを上げられないのも悩みどころ。
特にサイドバックは、本ちゃん、長井両選手とも、縦にぐいぐいいけるタイプじゃないので、シャドーに入った山田、山﨑とノッキングを起こしてたりした。

来週以降、リーグ戦は上位との対戦が続くだけに、ここでどんな結果を残すことができるか?
チームの今後を占う試金石となりそうだ。

【J1第12節】北海道コンサドーレ札幌 1-0 京都サンガF.C.

北海道コンサドーレ札幌 1-0 京都サンガF.C.
日時:2022年5月7日(土)16:03KO
会場:北海道札幌市札幌ドーム(9,527人/屋内 23.7℃ 40%)
主審:木村博之
52′-札幌/高嶺朋樹

■北海道コンサドーレ札幌(3-4-2-1)
GK1:菅野孝憲
DF2:田中駿汰
DF50:岡村大八
DF5:福森晃斗
MF7:ルーカス・フェルナンデス
MF8:深井一希(85′-DF24:中村桐耶)
MF6:高嶺朋樹(71′-FW45:中島大嘉)
MF4:菅大輝(85′-DF20:西大伍)
MF9:金子拓郎(66′-FW32:ミラン・トゥチッチ)
MF14:駒井善成
FW11:青木亮太(85′-FW18:ガブリエウ・アウグスト・シャビエル)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK21:上福元直人
DF14:白井康介(80′-DF15:長井一真)
DF5:アピアタウィア久
DF4:ホルネイケル・メンデス・マレイロス(62′-FW11:山﨑凌吾)
DF3:麻田将吾
MF31:井上黎生人(62′-MF8:荒木大吾)
MF19:金子大毅
MF16:武田将平
FW13:宮吉拓実(53′-MF27:山田楓喜)
FW9:ピーター・マドゥアブチ・ウタカ
FW18:松田天馬(80′-FW50:大前元紀)

crunch time

両チーム、対照的な戦い方だったなというのが最大の印象。
京都としては高い位置でボールを奪うことができず、終盤までは自分たちのリズムで戦えなかった。

札幌の攻撃、組み立てで目立ったのは「擬似カウンター」。
すなわち、ボールをいったん最終ラインまで下げて、
 →京都のラインをプッシュアップさせてから、
 →逆サイドのライン側、深い位置にロングボールを送る
というもの。

これが面白いように効いており、なおかつ、京都のプレッシングを回避することにも繋がっていた。
特に、ルーカスが張った(京都にとっての)左サイドは麻田が中に絞る傾向にあったため、武田or松田が戻っての対応を強いられることに。
結果的に、空間的&時間的余裕を与えすぎていたようにも感じたな〜。

ただ、曺さんの試合後コメントでは以下のように言及されていたので、織り込み済みのことだったのか。

たとえそれでサイドにつながれたとしても、しっかり真ん中を押さえて次のボールを奪いにいこうという意思統一ができていました。
あのサイドチェンジを怖がって後ろの枚数を同数にしてしまうとレベルアップにつながらないので、そこはリスクを負ってやったつもりです。

https://www.sanga-fc.jp/game/2022050704/comment.php

ウイングバックをライン側までワイドに開かせて、攻撃を仕掛けようとする札幌。
対する京都は、攻撃時3トップが中央に固まって構えていることが多かった。
画像のシーンなんかは典型的だ。

サイドバックの白井がボールを持って、攻撃を展開しようとしいる状況。
……ちょっと間延びすぎてるけど(苦笑)。
ここでは、アンカーの井上と右FWの宮吉がボールを受けに行く動きをする一方、インサイドハーフの金子は相手ディフェンスラインの裏を狙う動きをした。

それ以外でも京都の3トップは相手の中間ポジション(DFラインとMFラインの間)に位置し、縦パスを受けることを試みていた。
そして、パスが来たらダイレクトでフリックをするなどで、相手ディフェンスの背後を狙う。
ま、いかんせん、そのダイレクトパスが味方同士で息が合わなかったり、相手に読まれたりしていて、あまりシュートにはいけなかったわけだけど。

そのほか、クロスを上げてもピッタリとはいかなかったり、全体的に精度が低かったのが得点に繋がらなかった要因ではあるだろう。
もちろん中3日で疲れがあったのかもしれないし、レギュラーメンバーが何人か負傷で出ていない影響もあるのかもしれない。

公式戦は直近5戦で負け→負け→負け→引き分け→負け。
(※最初の2敗はカップ戦)
結果が出ていない時期だからこそ、あえてなのか、指揮官&選手のコメントは強気なものだった。
次戦までは1週空くので、ここでもう一度立て直したいところだね。

【J1第11節】名古屋グランパスエイト 1-1 京都サンガF.C.

名古屋グランパスエイト 1-1 京都サンガF.C.
日時:2022年5月3日(火)14:03KO
会場:愛知県豊田市豊田スタジアム(3万7,068人)
主審:世界の西村雄一
36′-名古屋/マテウス・ドス・サントス・カストロ(FK直接)
40′-京都/ピーター・マドゥアブチ・ウタカ(ヘッド←白井)

■名古屋グランパスエイト(3-1-4-2)
GK1:”ミッチ” ミッチェル・ジェイムズ・ランゲラック
DF4:中谷進之介
DF13:藤井陽也
DF3:丸山祐市
MF16:ウーゴ・レオナルド・シウバ・セレージョ “レオ・シルバ”
MF17:森下龍矢
MF14:仙頭啓矢(76′-FW44:金崎夢生)
MF15:稲垣祥
MF11:相馬勇紀
FW10:マテウス・ドス・サントス・カストロ
FW8:柿谷曜一朗(60′-FW9:酒井宣福)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK21:上福元直人
DF14:白井康介(88′-DF6:本多勇喜)
DF5:アピアタウィア久
DF4:ホルネイケル・メンデス・マレイロス
DF3:麻田将吾
MF19:金子大毅
MF10:福岡慎平(71′-DF15:長井一真)
MF16:武田将平
FW11:山﨑凌吾(55′-MF27:山田楓喜)(88′-FW50:大前元紀)
FW9:ピーター・マドゥアブチ・ウタカ
FW18:松田天馬

ピーター・マドゥアブチ・ウタカ選手(京都)
「ゴールの後、頭を指していた?
ヘアバンドを変えたからね(笑)。
それから、去年はヘディングでのゴールがなかったので2年ぶりだ!とアピールしたかったこともあったんだ。
ピーター・ウタカと書いてあるのは、自分のブランドだからだよ。
欲しい人がいたら連絡がほしい(笑)。
(ーー38歳でチームを引っ張っていることについて)
もちろん健康面には気をつかっている。
ただ、年齢がどういうよりは気にしてないんだ。
チームのためにハードワークを欠かさないように心がけているだけだよ」

曺貴裁コーチ(京都)
「前半から悪くない流れだったんですけど、名古屋さんのフリーキックの質の高さにやられてしまった。
すぐ1点を返して、後半はどちらもチャンスがある展開でした。
勝ち点1は悪くない結果、連敗をしていたのでここから上昇気流に乗りたいと思います。
(ーーウタカ選手のゴールについて)
彼のゴール前での落ち着き、点を取る力、周りを生かす力はわれわれの武器になっています
ただ、彼に頼るだけではなく、全員がパスコースを作ったり、次のプレイに向けて準備をする、それが自分たちの目指すところ。
彼が得点を取れているのは素晴らしいことですけども、チーム全体で取った得点だと思っています。
(ーー前半から麻田選手と会話をする場面が多かった)
ロングボールの処理を相手にプレゼントをして、相手の攻撃にきっかけになってしまってい他ので、どこにボールを運ぶのかという共有をしていました。
(ーー後半の狙いについて)
カウンターでうちのバックラインが押し下げられられる場面もあったので、システムを変えて修正したつもりです。
けれど、うまくいったかどうかはわからないところです」

健太の大冒険

名古屋のパワーある攻めに押し込まれる時間帯が長かった京都。
なんとか守り切り、アウェイで勝ち点1ゲットできた。
公式戦で敗戦が続いていただけに、悪い流れを断ち切れたということでポジティブに考えて良いのかな?
順位は変わらず7位(暫定)。

というか、きょうはボールを保持できても、決定的なチャンスを創出するまでには至らなかった。
ゴール以外では、
・試合開始早々にウタカがランゲラックを交わしてシュートを打ったシーン
・後半開始すぐ、ウタカが入れた縦パスから山﨑がダイレクトでフリック、抜け出した武田がシュートを打ったシーン
ぐらいだろうか。

その要因としては、ゲーム全体として前からいい感じにボールを奪うことが難しく、リズムを掴めなかったことが挙げられる。
名古屋は、ボールを奪ったら、前線のマテウスにロングボールを送る攻撃が有効的だった。
ロングボールへの対応を繰り返すうち、京都の最終ラインと前線に間延びが発生。
そのせいで、前線からのプレスも2人、3人と襲いかかるような、連動するようなものにはならなかった。
ボール支配率は52%で名古屋を上回ったけれど、〝空間支配〟率で分が悪かったのだ。

ちなみに、パス数でも名古屋の349本(成功率68%)に対して、京都は404本(成功率70%)。
しかし、シュート数は名古屋18(枠内6)、京都8(枠内5)。
数字が、ゲーム内容を物語っている。
名古屋のほうは、長谷川健太氏の指揮するチームらしいデータというか…………。

絶対的戦力でJ2ガンバを指揮していた健太コーチに対して、開幕戦・京都がゲームを圧倒したよね。
何もかも懐かしい。

【J1第10節】京都サンガF.C. 0-1 アビスパ福岡

京都サンガF.C. 0-1 アビスパ福岡
日時:2022年4月29日(金)15:03KO
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(1万403人/雨 15.4℃ 71%)
主審:谷本涼
12′-福岡/山岸祐也

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK21:上福元直人
DF14:白井康介
DF31:井上黎生人(46′-DF5:アピアタウィア久)
DF3:麻田将吾
DF15:長井一真(73′-MF8:荒木大吾)
MF19:金子大毅(73′-DF4:ホルネイケル・メンデス・マレイロス)
MF10:福岡慎平
MF16:武田将平
FW39:オリグバッジョ・イスマイラ(46′-MF27:山田楓喜)
FW9:ピーター・マドゥアブチ・ウタカ
FW18:松田天馬(63′-FW11:山﨑凌吾)

■アビスパ福岡(4-2-2-2)
GK31:村上昌謙
DF29:前嶋洋太(81′-DF2:湯澤聖人)
DF3:奈良竜樹
DF33:ドウグラス・ヒカルド・グローリ
DF13:志知孝明
MF40:中村駿
MF6:前寛之
MF14:ジョルディ・クルークス(63′-MF39:田中達也)
MF25:北島祐二(71′-MF7:金森1万円健志)
FW11:山岸祐也(81′-FW17:ルキアン・アラウージョ・ヂ・アウメイダ)
FW9:ファン・マヌエル・デルガド・ジョリア “フアンマ”

亀岡はレイニーブルー

典型的な「0-1」の敗けパターン。
試合開始から押し込みながらも、福岡が誇る得点パターンーークルークスが右サイドから巻いて落とすクロスで、先制点を許す。
そして、堅守を最後まで崩せなかった。

総じて言えば、両チームとも決定的な場面はなかなか創出できず、攻撃よりは守備に見応えがあった90分。
いや、前半後半ともにアディショナルタイム7分だったから、合計104分か!
で、14分のうち、8分ぐらいはフアンマの治療タイムかな……🤔
競り合いで相手の足を蹴った後、なぜか自分が痛がって倒れたのは謎。
試合後に曺さんが苦言を呈していたけれど、あの〝コロコロ芸〟は中払選手を思い出させたよね(苦笑)。

さて、なぜゴールを奪えなかったか?にフォーカスしてゲームを見直してみた。

お互いフィジカルコンタクトが強いチームであるけど、中盤でのデュエルにおいては互角だった。
しかし、なかなかいい形でボールを奪うことはできず、速攻でウタカが抜け出せるようなパスが出たのは2、3度ぐらい。

一方、遅攻では福岡の特徴ある守り方をなかなか突破できなかった。
その福岡の守備とは、エリア中央ではパスコースを切りながら、相手をサイドに追い込み、そこにサイドバックやボランチの選手も加わってボールを奪おうとするもの。
京都はサイドで時間も空間も与えてもらえなかった。

そのせいもあって、この日、右ウイング(曺さん用語でいうところの〝右スイッチ〟)に起用されたイスマイラへのロングボールを多用。
ただ、彼にボールを粘り強くキープしたり、味方選手をうまく使うようなパスを求めるのは厳しかった。
プレイごとにムラがあるというか……。
前半で交代させられたのもやむをえなかったと思う。

そして、後半は選手を代え、システムを変えるも、ゲームの流れを奪うほどまでには至らず。
もちろん、川﨑、荻原というキーパーソンが欠けていたこともあるだろうが、オフェンス面では精度や前へ出るパワーが欠けていた印象だったかな。
これで、カップ戦含めると、公式戦3連敗。
5月は試合数も多いし、よくない流れのままずるずるいってしまう可能性もある。
成長のために乗り越えるべき〝壁〟がやってきたね。

【Jリーグカップグループステージ第5節】サガン鳥栖 3-0 京都サンガF.C.

サガン鳥栖 3-0 京都サンガF.C.
日時:2022年4月23日(土)15:03KO
会場:佐賀県鳥栖市鳥栖スタジアム “駅スタ”(3,945人/雨のち曇 19℃ 69%)
主審:山本雄大
5′-鳥栖/福田晃斗
50′-鳥栖/岩崎悠人
90+5′-鳥栖/藤原悠汰

■サガン鳥栖(3-4-2-1)
GK40:パク・イルギュ
DF20:ファン・ソッコ
DF30:田代雅也
DF42:原田亘(82′-DF13:中野伸哉)
MF23:菊地泰智(64′-MF14:藤田直之)
MF6:福田晃斗
MF37:小泉慶
MF29:岩崎悠人(71′-MF7:中野嘉大)
MF44:堀米勇輝(82′-FW25:藤原悠汰)
MF8:本田風智
FW10:小野裕二(71′-FW19:垣田裕暉)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK21:上福元直人
DF15:長井一真(74′-DF6:本多勇喜)
DF5:アピアタウィア久(74′-DF31:井上黎生人)
DF3:麻田将吾
DF8:荒木大吾
MF19:金子大毅
MF10:福岡慎平(74′-FW11:山﨑凌吾)
MF16:武田将平
FW27:山田楓喜(46′-FW39:オリグバッジョ・イスマイラ)
FW50:大前元紀(60′-FW20:クエンテン・ジョーディ・フェリックス・マルティノス)
FW18:松田天馬

川井健太コーチ(鳥栖)
「丁寧なプレイができるようになってきた、思いやりが出てきたと思います。
先制点、ボランチの選手がゴールに関わるようにするのはトレーニングでやってきた形です」

曺貴裁コーチ(京都)
「鳥栖さんはこれまでの対戦から選手と並びとを変えてきて、われわれに2度やられていることを回避しようとしてきました。
その圧力にわれわれは前半すこし怯んでしまって、いつものようにボールを動かしたり、奪いに行くことができませんでした。
勇気をもって戦うようハーフタイムに伝えて、追加点を取られたものの、後半に関してはわれわれらしい試合ができたと思います
きょうのゲームを通してチームの層は厚くなってきていると思いますので、それをリーグ戦で生かしていきたいです」

自分の敵は自分

ミッドウィークの札幌戦、リアルタイムで観戦することができず、カップ戦2試合を立て続けに見た格好。
完敗を連続で目の当たりにするのは、悲しいよね。
  ∧__∧
( ´・ω・`)  (○)
,( ヽ∩∩ノ. ),、ヽ|〃,,,
“““ ““ ““ ““ ““ ““ ““ ““““ ““

さて、アウェイ鳥栖戦。
後半、選手交代を終えた直後に、マルちゃんが負傷でピッチを退かざるをえず、10人での戦いを強いられた。
ちょうど京都が押す時間帯になっていただけに残念だった。
しかし、ひとり少なくとも運動量を上げて、ハイテンポに戦う姿を見られたのはよかったのではないだろうか。

とはいえ、90分全体として振り返れば、やはり鳥栖のゲームだったと思う。
曺さんが言っていたように、鳥栖はやり方をちょっと変えてきた。
3バック+GKでボールを回して攻撃の糸口を探るようなシーンは少なめ。
それよりは、京都のサイドバック裏に長めのボールを使って、セカンドボールを奪って起点をつくろうとする姿勢が見られた。
また、守備時は京都のGK、DFにスライディングをしてまでハイプレッシャーをかけてきた。

そう、いままで京都がやってきたような戦い方ーー。
それを鳥栖が展開していたのだな。
京都にとってはまるで自分自身と戦うような、ある意味〝ミラーゲーム〟。
そして攻撃時のパス回し、連動性、オートマティズムに関しては、鳥栖の方に一日の長がある。
ミッドウィークの試合を戦っており、少しメンバーを落とした京都にとって、〝新鳥栖〟は難しい相手だったというわけだ。

カップ戦決勝トーナメント進出は最終節の結果次第となった。
5月18日(水)、アウェイ柏戦。
前の土曜日も後の土曜日も試合がある、バリバリの連戦……。
リーグ戦を優先するのか、カップ戦にもある程度主力を投入するのか。
さて、どうなるのだろう。