【J1第14節】サンフレッチェ広島 3-1 京都サンガF.C.

サンフレッチェ広島 3-1 京都サンガF.C.
日時:2022年5月21日(土)13:04KO
会場:広島県広島市広島広域公園陸上競技場 “ビッグアーチ”(7,165人/曇 23.7℃ 42%)
主審:福島孝一郎
5′-広島/満田誠
26′-広島/ジョゼ・アントニオ・ドス・サントス・ジュニオール “ジュニオール・サントス”
42′-京都/武富孝介(左足←ウタカ)
66′-広島/ナッシム・ベン・カリファ

■サンフレッチェ広島(3-1-4-2)
GK38:大迫敬介
DF3:塩谷司
DF4:荒木隼人
DF19:佐々木翔
MF7:野津田岳人(88′-MF41:長沼洋一)
MF15:藤井智也
MF10:森島司
MF39:満田誠(84′-MF17:松本泰志)
MF18:柏好文(78′-MF24:東俊希)
FW13:ナッシム・ベン・カリファ(78′-MF30:柴﨑晃誠)
FW37:ジョゼ・アントニオ・ドス・サントス・ジュニオール “ジュニオール・サントス”(84′-FW20:永井龍)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK21:上福元直人
DF14:白井康介
DF5:アピアタウィア久
DF3:麻田将吾
DF8:荒木大吾
MF24:川﨑颯太(68′-MF10:福岡慎平)
MF16:武田将平(46′-MF19:金子大毅)
MF18:松田天馬(46′-DF31:井上黎生人)
FW13:宮吉拓実(46′-FW23:豊川雄太)
FW9:ピーター・マドゥアブチ・ウタカ
MF7:武富孝介(68′-FW50:大前元紀)

ミヒャエル・スキッベ コーチ(広島)
「きょうのチームのパフォーマンスには満足、勝利に値するゲームだった。
京都ディフェンスラインの裏へのボールが多かった?
相手にとってやりづらい攻撃をするという、われわれの作戦のひとつだ。
すごく上手くいったと思うね」

曺貴裁コーチ(京都)
「試合内容としては完敗だったと思っています。
広島さんのやりたいことーー奪ったボールを2トップにめがけて縦に早く入れて、インサイドハーフが追い越していくという形は警戒していて、トレーニングもしていたんですけど、やられてしまいました。
こっち(京都)が前に行こう、人数をかけようとしたときに、ボールロストがあったりしたことで、彼ら(広島)のショートカウンターを引き出してしまった。
試合後選手たちにも言いましたれど、きょうは言い訳を探すんじゃなくて、自分たちの力が足りなかったという1日です。
別にネガティブな意味じゃなくて、戦う舞台がJ1になったらこういう試合も当然あると思います。
広島さんのスタイルを、われわれはある意味学びながらというか、次に進むための材料にしなければなりません。
こういったストロングポイントがたくさんあるチームに、僕自身も〝追いつき追い越せ〟という気持ち、選手と一緒に頑張っていこうという気持ちになりました。
あしたから、どう進むかが非常に大事だと思います。
(ーー後半は3人の選手を投入して盛り返したが?)
もし後半立ち上がり15分の間にチャンスで得点を取っていれば、自分たちのリズムになったかもしれないですけど……。
交代を含め采配はどうだったか、僕は僕で検証しないといけません。
繰り返しになりますが、きょうの負けは『学ばないといけない』という気持ちを強く持っています。
ただ、われわれがやっているサッカーは間違ってないと思っています。
水曜日、すぐマリノスさんんとの試合がありますので、しっかりメンタルをリカバーして、このサッカーの中でチーム全員が成長できるようにやっていきたいと思います」

すげぇSkibbe Beat

Oh〜腰を絡め すげぇSkibbe Beat, Skibbe Beat…
とKUWATA BANDの名曲を口ずさみたくなるほど!
ピッチの上で〝スキッベ・ビート〟を刻んだ広島に、京都はボールを奪えず、ボールを持てず。
希望の轍が見えない完敗となってしまった。

前へ前へと守りの矢印を向けて、相手ボール保持者に対して猛スピードで寄せ切る。
開幕当初、京都の選手が見せていた〝圧〟を広島の選手から感じた。
対する京都は、寄せても躱(かわ)され、前から守備網を嵌め込むことができず、攻守に渡って迫力をつくり出せなかった。

京都がボールを奪えなかったのは、なぜか?
やはり、広島のパス回し、プレス回避が一枚上手だったというしかないだろう。
広島のCBがボールを持った状態で、京都が前からプレスをかけても、両ウイングとアンカーの野津田との間でパスを回して前方に進出できる。
そして、タイミングを見て入れられる縦の楔パスに対して、 ジュニオール・サントス、ベン・カリファのキープ力が極めて高い。
1失点目、2失点目はカウンターでディフェンスラインの裏を取られた形。
3失点目は、遅攻からディフェンスラインを崩された形。
いずれも、京都側のミスではなく、相手側に狙い通り攻められての〝帰結〟だった。

一方、攻撃面では単純なミスが多かった。
相手にプレッシャーをかけられると、慌ててパスを出して受け手との呼吸が合わなかったり。
パスを出すタイミングが遅かったり。
相手のプレスをいなすことができるのは、途中から入った大前選手ぐらいか。
松田、武田というキープレーヤー2人が前半で交代させられたのも、おそらく攻撃時で精彩を欠いていたからではないだろうか。

曺さんがいうように、きょうの戦いで相手から学ぶべきことはなんだろうか?
・もう一度自信をもって、前への守備圧力を高めること
・中央レーンで選手がローリングして、相手守備の狙いを定めさせないこと
・裏への飛び出し、フリーランの精度をあげること
etc…
うーん、探し出したらキリがないよね……。
しかし、この敗戦で自分たち足りないところをあらためて見直すことは、チームの成長にきっとつながるはず。
そして時間はないけれど、横浜、川崎、鹿島という強敵3連戦に自信を取り戻して挑んでほしいものだ。

【Jリーグカップグループステージ第6節】柏レイソル 0-1 京都サンガF.C.

柏レイソル 0-1 京都サンガF.C.
日時:2022年5月18日(水)19:03KO
会場:千葉県柏市日立柏サッカー場(3,289人/晴 19.2℃ 65%)
主審:笠原寛貴
73′-京都/大前元紀(右足←荒木)
※京都サンガF.C.のプレーオフステージ進出(グループステージ1位)が決定

■柏レイソル(3-1-4-2)
GK21:佐々木雅士
DF34:土屋巧(78′-DF25:大南拓磨)
DF15:染谷悠太
DF32:田中隼人
MF30:加藤匠人(46′-MF6:椎橋慧也)
MF13:北爪健吾
MF22:ドウグラス・モレイラ・ファグンデス “ドッヂ”
MF8:中村慶太(74′-MF7:大谷秀和)
MF23:岩下航
FW38:升掛友護(69′-FW37:鵜木郁哉)
FW40:落合陸(46′-FW39:森海渡)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK1:若原智哉
DF2:飯田貴敬
DF15:長井一真(67′-MF8:荒木大吾)
DF4:ホルネイケル・メンデス・マレイロス
DF6:本多勇喜(67′-FW50:大前元紀)
MF31:井上黎生人
MF25:中野桂太(57′-MF10:福岡慎平)
MF19:金子大毅
MF27:山田楓喜
FW11:山﨑凌吾(46′-FW39:オリグバッジョ・イスマイラ)
FW28:田中和樹(67′-FW23:豊川雄太)

大前元紀選手(京都)
「(荒木)大吾からいいボールが来てフリーだったんで、決めるだけでした。
ボールをもらう前にスペースも見えていましたし、GKとの駆け引きもできた結果のゴールです」

曺貴裁コーチ(京都)
「勝ちきれない試合が最近多かった中で、この勝利はチームを前進させるものです。
また、J1昇格1年目でカップ戦で予選を突破できたという結果は、サポーターのみなさん、スポンサーのみなさまに、また違う景色を見ていただけるということなので、喜んでいただけると思います。
選手たちはクリーンにファイトして、よく頑張ってくれました。
(ーー3枚替えの理由は?)
きょうは勝たないと次のステージに進めない……。
本来ならもう少し時間がたってから(カードを)切るんですけど、攻撃的な選手を使って30分ぐらいないと点は取れないと思ったので早めに投入しました。
(ーー試合全体の総括は?)
リヴァプールFCがUEFAチャンピオンズリーグの決勝戦に臨みます。
ユルゲン・クロップ監督のコメントを見たり、彼について書かれた書籍を読んだりして思うのは、『ゲーゲンプレスは、背番号10番のプレーメーカーがパスを出すよりも確率でチャンスをつくれる』ということです。
プレーメーカー不要という意味では、決してありません。
相手がボールを持っているときにどれだけ圧力をかけることができるかを、チームとして大切にしたいということです。
そのことを共有したうえで創造性を出すことができれば、チームも機能しますし、選手の個性も消えることはありません。
選手の年齢が高いとか、若いとかは関係ない。
それが現代フットボールの目指すところだと思います。
今、京都サンガF.C.の認知度は世界的には低いかもしれません。
しかし、目指すところは大きな夢をみたいと思います」

京都サンガF.C.が1位

大事なことなので繰り返しますが、京都サンガF.C.が首位!
……でグループステージを突破!!
いやー、めでたいめでたい。
4月17日の、まさに柏戦で勝って以来、公式戦6試合勝利がなかっただけに、チームのムードを変えてくれる結果だと思う。

ただ、きょう出た選手たちとリーグ戦にレギュラーで出ている選手との差は、確実に感じられた。
ボールを持つ相手に対して襲い掛かるプレッシングの強度だったり、ボールを失った際にすぐ奪い返そうとするメンタルだったり……。
そんな中で、大前選手のテクニックは光っていたね。
ウタカがやっている〝クリエーター〟のポジションを、もし代わりに託すとしたら、山﨑でもなくカカ(イスマイラ)でもなく大前じゃないかと。
そう思わせるぐらいの存在感だったなと。

これで柏戦、公式戦2連勝。
というか、関東アウェイは湘南戦含めて、まだ負けなし。
在京サポーターのワタクシにとって歓喜の年だな。
これは、来週の横浜FM戦も期待できるのか(;・`д・́)…ゴクリ

【J1第13節】京都サンガF.C. 0-0 清水エスパルス

京都サンガF.C. 0-0 清水エスパルス
日時:2022年5月14日(土)14:03KO
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(1万2,398人/晴 21.1℃ 59%)
主審:池内明彦

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK21:上福元直人
DF14:白井康介(82′-DF15:長井一真)
DF5:アピアタウィア久
DF3:麻田将吾
DF8:荒木大吾(61′-DF6:本多勇喜)
MF24:川﨑颯太(61′-DF31:井上黎生人)
MF16:武田将平
MF18:松田天馬
FW13:宮吉拓実(82′-FW11:山﨑凌吾)
FW9:ピーター・マドゥアブチ・ウタカ
FW7:武富孝介(73′-MF27:山田楓喜)

■清水エスパルス(4-2-2-2)
GK21:権田修一
DF7:片山瑛一
DF2:立田悠悟
DF50:鈴木義宜
DF29:山原怜音(77′-DF26:滝裕太)
MF13:宮本航汰
MF3:ホナウド・ダ・シウヴァ・ソウザ(69′-MF8:松岡大起)
MF10:カルロス・アントニオ・ヂ・ソウザ・ジュニオール(69′-MF17:神谷優太)
MF18:白崎凌兵
MF23:鈴木唯人(MF32:ベンジャミン・コロリ)
FW9:チアゴ・サントス・サンタナ(69′-FW20:オ:セフン)

永遠の0(ゼロ)

どーにも、得点力不足。

荒木を左サイドバックの位置で、今季リーグ戦初めて先発起用。
怪我から戻ってきた川﨑も存在感を見せて、チーム全体としてはボックス付近まで攻め込む圧力は見せていたと思う。

ただ、持ち前の前からのハイプレスを清水にうまく回避されていたせいもあって、なかなか縦に早い攻撃を見せることができない。

一方、遅攻ではシュートに至るまでの場面で、ことごとく味方同士の息が合わないというか……。
パスが届かなかったり、出し手と受け手の意思がずれていたり。
ここらへんの精度を上げることが、今の京都にとっての〝壁〟なんだろうな。

そして、負傷者が多いせいで選手交代をすることで、攻守に一段階ギアを上げられないのも悩みどころ。
特にサイドバックは、本ちゃん、長井両選手とも、縦にぐいぐいいけるタイプじゃないので、シャドーに入った山田、山﨑とノッキングを起こしてたりした。

来週以降、リーグ戦は上位との対戦が続くだけに、ここでどんな結果を残すことができるか?
チームの今後を占う試金石となりそうだ。

【J1第12節】北海道コンサドーレ札幌 1-0 京都サンガF.C.

北海道コンサドーレ札幌 1-0 京都サンガF.C.
日時:2022年5月7日(土)16:03KO
会場:北海道札幌市札幌ドーム(9,527人/屋内 23.7℃ 40%)
主審:木村博之
52′-札幌/高嶺朋樹

■北海道コンサドーレ札幌(3-4-2-1)
GK1:菅野孝憲
DF2:田中駿汰
DF50:岡村大八
DF5:福森晃斗
MF7:ルーカス・フェルナンデス
MF8:深井一希(85′-DF24:中村桐耶)
MF6:高嶺朋樹(71′-FW45:中島大嘉)
MF4:菅大輝(85′-DF20:西大伍)
MF9:金子拓郎(66′-FW32:ミラン・トゥチッチ)
MF14:駒井善成
FW11:青木亮太(85′-FW18:ガブリエウ・アウグスト・シャビエル)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK21:上福元直人
DF14:白井康介(80′-DF15:長井一真)
DF5:アピアタウィア久
DF4:ホルネイケル・メンデス・マレイロス(62′-FW11:山﨑凌吾)
DF3:麻田将吾
MF31:井上黎生人(62′-MF8:荒木大吾)
MF19:金子大毅
MF16:武田将平
FW13:宮吉拓実(53′-MF27:山田楓喜)
FW9:ピーター・マドゥアブチ・ウタカ
FW18:松田天馬(80′-FW50:大前元紀)

crunch time

両チーム、対照的な戦い方だったなというのが最大の印象。
京都としては高い位置でボールを奪うことができず、終盤までは自分たちのリズムで戦えなかった。

札幌の攻撃、組み立てで目立ったのは「擬似カウンター」。
すなわち、ボールをいったん最終ラインまで下げて、
 →京都のラインをプッシュアップさせてから、
 →逆サイドのライン側、深い位置にロングボールを送る
というもの。

これが面白いように効いており、なおかつ、京都のプレッシングを回避することにも繋がっていた。
特に、ルーカスが張った(京都にとっての)左サイドは麻田が中に絞る傾向にあったため、武田or松田が戻っての対応を強いられることに。
結果的に、空間的&時間的余裕を与えすぎていたようにも感じたな〜。

ただ、曺さんの試合後コメントでは以下のように言及されていたので、織り込み済みのことだったのか。

たとえそれでサイドにつながれたとしても、しっかり真ん中を押さえて次のボールを奪いにいこうという意思統一ができていました。
あのサイドチェンジを怖がって後ろの枚数を同数にしてしまうとレベルアップにつながらないので、そこはリスクを負ってやったつもりです。

https://www.sanga-fc.jp/game/2022050704/comment.php

ウイングバックをライン側までワイドに開かせて、攻撃を仕掛けようとする札幌。
対する京都は、攻撃時3トップが中央に固まって構えていることが多かった。
画像のシーンなんかは典型的だ。

サイドバックの白井がボールを持って、攻撃を展開しようとしいる状況。
……ちょっと間延びすぎてるけど(苦笑)。
ここでは、アンカーの井上と右FWの宮吉がボールを受けに行く動きをする一方、インサイドハーフの金子は相手ディフェンスラインの裏を狙う動きをした。

それ以外でも京都の3トップは相手の中間ポジション(DFラインとMFラインの間)に位置し、縦パスを受けることを試みていた。
そして、パスが来たらダイレクトでフリックをするなどで、相手ディフェンスの背後を狙う。
ま、いかんせん、そのダイレクトパスが味方同士で息が合わなかったり、相手に読まれたりしていて、あまりシュートにはいけなかったわけだけど。

そのほか、クロスを上げてもピッタリとはいかなかったり、全体的に精度が低かったのが得点に繋がらなかった要因ではあるだろう。
もちろん中3日で疲れがあったのかもしれないし、レギュラーメンバーが何人か負傷で出ていない影響もあるのかもしれない。

公式戦は直近5戦で負け→負け→負け→引き分け→負け。
(※最初の2敗はカップ戦)
結果が出ていない時期だからこそ、あえてなのか、指揮官&選手のコメントは強気なものだった。
次戦までは1週空くので、ここでもう一度立て直したいところだね。

【J1第11節】名古屋グランパスエイト 1-1 京都サンガF.C.

名古屋グランパスエイト 1-1 京都サンガF.C.
日時:2022年5月3日(火)14:03KO
会場:愛知県豊田市豊田スタジアム(3万7,068人)
主審:世界の西村雄一
36′-名古屋/マテウス・ドス・サントス・カストロ(FK直接)
40′-京都/ピーター・マドゥアブチ・ウタカ(ヘッド←白井)

■名古屋グランパスエイト(3-1-4-2)
GK1:”ミッチ” ミッチェル・ジェイムズ・ランゲラック
DF4:中谷進之介
DF13:藤井陽也
DF3:丸山祐市
MF16:ウーゴ・レオナルド・シウバ・セレージョ “レオ・シルバ”
MF17:森下龍矢
MF14:仙頭啓矢(76′-FW44:金崎夢生)
MF15:稲垣祥
MF11:相馬勇紀
FW10:マテウス・ドス・サントス・カストロ
FW8:柿谷曜一朗(60′-FW9:酒井宣福)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK21:上福元直人
DF14:白井康介(88′-DF6:本多勇喜)
DF5:アピアタウィア久
DF4:ホルネイケル・メンデス・マレイロス
DF3:麻田将吾
MF19:金子大毅
MF10:福岡慎平(71′-DF15:長井一真)
MF16:武田将平
FW11:山﨑凌吾(55′-MF27:山田楓喜)(88′-FW50:大前元紀)
FW9:ピーター・マドゥアブチ・ウタカ
FW18:松田天馬

ピーター・マドゥアブチ・ウタカ選手(京都)
「ゴールの後、頭を指していた?
ヘアバンドを変えたからね(笑)。
それから、去年はヘディングでのゴールがなかったので2年ぶりだ!とアピールしたかったこともあったんだ。
ピーター・ウタカと書いてあるのは、自分のブランドだからだよ。
欲しい人がいたら連絡がほしい(笑)。
(ーー38歳でチームを引っ張っていることについて)
もちろん健康面には気をつかっている。
ただ、年齢がどういうよりは気にしてないんだ。
チームのためにハードワークを欠かさないように心がけているだけだよ」

曺貴裁コーチ(京都)
「前半から悪くない流れだったんですけど、名古屋さんのフリーキックの質の高さにやられてしまった。
すぐ1点を返して、後半はどちらもチャンスがある展開でした。
勝ち点1は悪くない結果、連敗をしていたのでここから上昇気流に乗りたいと思います。
(ーーウタカ選手のゴールについて)
彼のゴール前での落ち着き、点を取る力、周りを生かす力はわれわれの武器になっています
ただ、彼に頼るだけではなく、全員がパスコースを作ったり、次のプレイに向けて準備をする、それが自分たちの目指すところ。
彼が得点を取れているのは素晴らしいことですけども、チーム全体で取った得点だと思っています。
(ーー前半から麻田選手と会話をする場面が多かった)
ロングボールの処理を相手にプレゼントをして、相手の攻撃にきっかけになってしまってい他ので、どこにボールを運ぶのかという共有をしていました。
(ーー後半の狙いについて)
カウンターでうちのバックラインが押し下げられられる場面もあったので、システムを変えて修正したつもりです。
けれど、うまくいったかどうかはわからないところです」

健太の大冒険

名古屋のパワーある攻めに押し込まれる時間帯が長かった京都。
なんとか守り切り、アウェイで勝ち点1ゲットできた。
公式戦で敗戦が続いていただけに、悪い流れを断ち切れたということでポジティブに考えて良いのかな?
順位は変わらず7位(暫定)。

というか、きょうはボールを保持できても、決定的なチャンスを創出するまでには至らなかった。
ゴール以外では、
・試合開始早々にウタカがランゲラックを交わしてシュートを打ったシーン
・後半開始すぐ、ウタカが入れた縦パスから山﨑がダイレクトでフリック、抜け出した武田がシュートを打ったシーン
ぐらいだろうか。

その要因としては、ゲーム全体として前からいい感じにボールを奪うことが難しく、リズムを掴めなかったことが挙げられる。
名古屋は、ボールを奪ったら、前線のマテウスにロングボールを送る攻撃が有効的だった。
ロングボールへの対応を繰り返すうち、京都の最終ラインと前線に間延びが発生。
そのせいで、前線からのプレスも2人、3人と襲いかかるような、連動するようなものにはならなかった。
ボール支配率は52%で名古屋を上回ったけれど、〝空間支配〟率で分が悪かったのだ。

ちなみに、パス数でも名古屋の349本(成功率68%)に対して、京都は404本(成功率70%)。
しかし、シュート数は名古屋18(枠内6)、京都8(枠内5)。
数字が、ゲーム内容を物語っている。
名古屋のほうは、長谷川健太氏の指揮するチームらしいデータというか…………。

絶対的戦力でJ2ガンバを指揮していた健太コーチに対して、開幕戦・京都がゲームを圧倒したよね。
何もかも懐かしい。