【JFA第102回全日本サッカー選手権大会準決勝】京都サンガF.C. 1-2 サンフレッチェ広島

天皇杯JFA第102回全日本サッカー選手権準決勝【match86】
京都サンガF.C. 1-2 サンフレッチェ広島
日時:2022年10月5日(水)19:33KO
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(6,787人/晴れ 17.3℃ 60%)
主審:松尾一
40′-広島/ドウグラス・ダ・シウヴァ・ヴィエイラ(pen.)
79′-京都/オリグバッジョ・イスマイラ(右足)
95′-広島/ナッシム・ベン・カリファ

■京都サンガF.C.
GK32:マイケル・コーネリス・ウッド
DF8:荒木大吾
DF15:長井一真
DF4:ホルネイケル・メンデス・マレイロス
DF28:田中和樹(72′-DF37:植田悠太)(101′-DF3:麻田将吾)
MF19:金子大毅
MF33:三沢直人
MF27:山田楓喜(66′-DF31:井上黎生人)
FW9:ピーター・マドゥアブチ・ウタカ(76′-MF24:川﨑颯太)
FW13:宮吉拓実(72′-MF25:中野桂太)
FW47:パウロ・エンリケ・ペレイラ・ダ・シウヴァ “パウリーニョ・ボイア”(66′-FW39:オリグバッジョ・イスマイラ)

■サンフレッチェ広島
GK38:大迫敬介
DF2:野上結貴
DF4:荒木隼人
DF19:佐々木翔
MF25:茶島雄介(80′-DF21:住吉ジェラニレショーン)
MF27:川村拓夢
MF7:野津田岳人
MF18:柏好文
MF39:満田誠(119′-MF17:松本泰志)
MF10:森島司(80′-MF14:エゼキエウ・サントス・ダ・シウヴァ)(120+2′-FW20:ピエロス・ソティリウ)
FW9:ドウグラス・ダ・シウヴァ・ヴィエイラ(58′-FW13:ナッシム・ベン・カリファ)

【J1第31節】サガン鳥栖 0-1 京都サンガF.C.

サガン鳥栖 0-1 京都サンガF.C.
日時:2022年10月1日(土)15:03KO
会場:佐賀県鳥栖市鳥栖スタジアム “駅スタ”(8,953人/晴 28.9℃ 47%)
主審:池内明彦
17′-京都/豊川雄太(左足)

■サガン鳥栖(3-4-2-1)
GK40:朴一圭
DF42:原田亘
DF4:島川俊郎
DF13:中野伸哉
MF24:長沼洋一
MF6:福田晃斗(81′-MF14:藤田直之)
MF7:手塚康平(68′-MF10:小野裕二)
MF29:岩崎悠人(56′-DF5:ヂエゴ・ジャラ・ホドリゲス)
MF18:西川潤(81′-FW19:垣田裕暉)
MF23:菊地泰智(56′-MF8:本田風智)
FW11:宮代大聖

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK21:上福元直人
DF14:白井康介
DF31:井上黎生人
DF3:麻田将吾
DF6:本多勇喜(62′-DF4:ホルネイケル・メンデス・マレイロス)
MF24:川﨑颯太(79′-MF19:金子大毅)
MF10:福岡慎平
MF16:武田将平
FW23:豊川雄太(79′-FW13:宮吉拓実)
FW11:山﨑凌吾(54′-MF7:武富孝介)
MF18:松田天馬(62′-MF44:佐藤響)

曺貴裁コーチ(京都)
「きょうの勝利はサポーターのために捧げたいです。
自分は小さいころから京都で育ちました。
そして京都のチームを率い、いまたくさんの人に応援に来てもらっています。
応援の歌を聞いたのは、監督としてきょうがはじめて。
非常に感慨深いものがありましたね。
言い訳になるかもしれないですけど、ここ最近、選手の成長を感じながら、勝ち点3を取れない試合が続いていました。
しかしどんな相手に対しても、自分たちは自分たちを磨いていくんだというスタンスでやってきた。
それがこうやって、勝利につながったことをうれしく思います。
(ーー前半から守備もはまり、狙いどおりの試合ができたか?)
鳥栖さんは力があるチームだとわかっていました。
彼らの良さを出させてしまえば、われわれにとって不利になる。
逆にわれわれの良さを出すことが、彼らの良さを封じられる唯一の方法。
残留争いをする中で、あれだけリスクを冒していくことには賛否両論あると思います。
ただ、僕は選手たちを信じています。
きょうのサッカーを積み上げて、リーグ戦残り4試合プラス天皇杯を戦いたいと思います。
(ーーゲーム中、負傷者が出たことでシステム変更を含めてうまく対応していたが?)
怪我はないほうがいいですけども、そうしたことがあっても、たとえ10人になっても、変わらないサッカーをやっていくのが自分たちのスタイルです。
しっかり治療をして、次の試合に向かっていきます」

川井健太コーチ(鳥栖)
「3年ぶりの声出し応援試合。
ファン・サポーターに勝利を届けることができず申し訳ないです。
ゲームは典型的なものでしたね。
先制点を取られ、相手に守備を固められ、フィニッシュまでいけるけれども、最後ゴールをこじ開けられなかった。
フィニッシュまで、もう少しいいパスが通れば結果は違っていたかもしれません。
ただ、京都さんの執念に比べて、われわれに執念がなかったとはこれっぽっちも思いません」

リスクとリアル

残留に向けて、勝ち点3 (σ’∀’)σゲッツ!and⊂(‘∀’ )⊃))ターン!
筋肉系のトラブルでピッチを退くことを強いられた選手が続いた中、後半途中3バックへシステム変更。
固く守り切って勝ち切ることができた。

さて試合後、曺さんが〝リスク〟という言葉を出していたので、それに関して少し触れておこう。

たしかに守備は、真夏のころに比べて、積極的・主体的になってきていると感じた。
機動力のある3トップが、前線からの全力で相手ボールホルダーを追い回す。
最終ラインは高い位置をとって、相手FWにパスが入ってきたらカットを狙う。
プレスをいなされ、ひっくり返されたら、一気にピンチを招く守り方だけど、これを貫き通すことができた。

後半運動量とプレッシングの強度が落ち、相手にボールを保持されるようになっても、危ないシーンは少なかった。
手塚選手からサイドライン側に長いパスを出されて、スライドが間に合わず、ボールを回され……というシーンが目立っていたけれど、真ん中はがっちり固めていたしね。

一方で、攻撃に関しては〝リスク〟はヘッジされていた。
シーズン開幕時はGK上福元から繋ぐシーンも多く見られたけれど、きょうはほぼロングキック。
グラウンダーでの楔のパスもあまり入れず、浮いたボールで山﨑選手に向けてボールを出すか、あるいはサイドへ起点を形成。
無理に急いで縦パスを入れて、カットされてカウンター、といった事態をなるべく避けたかったのかもしれない。

そういう意味では、狙いどおりの「1-0」だったと言えるだろうか。
きょうの時点で順位は13位までアップ。
はやく、安心して試合が見たいな……。

【J1第30節】FC東京 2-0 京都サンガF.C.

FC東京 2-0 京都サンガF.C.
日時:2022年9月18日(日)19:03KO
会場:国立競技場(5万994人/曇のち雨 26.4℃ 90%)
主審:山下良美
28′-F東/ウェヴェルソン・レアンドロ・オリヴェイラ・モウラ
78′-F東/アダイウトン・ドス・サントス・ダ・シウヴァ

■FC東京(4-1-2-3)
GK24:ヤクブ・スウォビィク
DF5:長友佑都
DF30:木本恭生
DF3:森重真人
DF49:バングーナガンデ佳史扶(75′-DF37:中村帆高)
MF10:東慶悟
MF35:塚川孝輝(75′-MF7:三田啓貴)
MF44:松木玖生
FW23:渡邊凌磨(90+3′-FW19:山下敬大)
FW9:ヂエゴ・ケイロス・デ・オリヴェイラ “ディエゴオリヴェイラ”(69′-FW22:ルイス・フェリピ・ルシアーノ・シウヴァ)
FW20:ウェヴェルソン・レアンドロ・オリヴェイラ・モウラ(69′-FW15:アダイウトン・ドス・サントス・ダ・シウヴァ)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK21:上福元直人
DF14:白井康介
DF31:井上黎生人
DF3:麻田将吾
DF44:佐藤響
MF24:川﨑颯太
MF7:武富孝介(49′-MF10:福岡慎平)
MF16:武田将平(67′-MF19:金子大毅)
FW9:ピーター・マドゥアブチ・ウタカ(46′-FW40:木村勇大)
FW23:豊川雄太(67′-MF41:アラン・リマ・カリウス)
FW18:松田天馬(57′-FW47:パウロ・エンリケ・ペレイラ・ダ・シウヴァ “パウリーニョ・ボイア”)

疑惑の判定

〝負のレガシー〟こと新・国立競技場でサッカー初観戦。
毎年維持費が約25億円とか……(ゴクリ

ビジター席(南サイドスタンド1階席)からの感想としては
・傾斜が緩いためピッチがやや見にくい
・陸上競技のトラック部分がデっカくて邪魔
・座席の前後間隔がキツイ
横浜国際総合競技場、東京スタジアムよりはマシだけど、サッカー専用スタジアムに慣れるとねぇ〜。
自宅から一番近いサッカースタジアムとはいえ、積極的に足を運びたいものではないかな?というのが正直なところ。
一方、朝から試合開始直前で大雨だったけど、ピッチに水溜りがなかったのはさすがだった。
5万人が集まっても、試合後の動線が混乱していなかったものよかった。

で、両チームのサポーター以外の招待客もたくさん来ていた試合で、京都サンガはいいところを見せられず。
未消化試合が1試合あるとはいえ、ついに降格圏(入れ替え戦)の16位に落ちてしまった。

1失点目はゴラッソすぎて、しょうがないという感じ。
そして、2失点目は「PKか?」というシーンから一転カウンターで決められたという、ちょっとアンラッキーなもの。
金子のクロスをF東DF・森重が手でボールの軌道を変えて、川﨑がシュートするタイミングをずらしていたようにも見えたんだけど。
ボールを通りすぎる瞬間、手の平を開いてるのがぁゃιぃ……。
しかし、主審は笛を吹かず、VARも介入せず。
J1初の女性主審、祝賀ムードもあって、ちょっと抗議しづらいよね。

きょうの京都は前線からのプレスをかけ続けていたけれど、なかなか〝ハメ切る〟までにはいたらなかった。
高い位置でボールを奪うことができず、低い位置からのビルドアップではシュートまでいかない。
得点の可能性が90分をとおして、あまり感じられなかった。

山﨑がコンディション不良ということで、ひさしぶりに先発起用されたウタカも不発。
身体を寄せられてボールを失ったり、中盤でアバウトな横パスを出して相手に奪われピンチを招いたり。
相手の攻撃ではブラジル人FWの〝個の力〟が怖かっただけに、比較すると少し残念。
前半だけで代えられたのも、止むを得ない出来だった。

山﨑が欠場だと前線で身体を張って時間を作れるのが、特別指定の木村くんだけというのも現実として厳しい。
空中戦のターゲットとしても使われていた山田楓喜も最近はベンチ外だし。

なんだか不完全燃焼、モヤモヤ感が残ったまま、中断期間を迎えることになった。
次は10月1日、アウェイ鳥栖戦。

【J1第26節】京都サンガF.C. 1-2 横浜F・マリノス

京都サンガF.C. 1-2 横浜F・マリノス
日時:2022年9月14日(水)19:03KO
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(9,129人/晴 26.6℃  82%)
主審:小屋幸栄
25′-横FM/カルロス・エドゥアルド・ベンディニ・ジュスティ
50′-横FM/ジョゼ・エウベル・ピメンテウ・ダ・シウヴァ
88′-京都/金子大毅(右足)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK21:上福元直人
DF14:白井康介
DF31:井上黎生人
DF3:麻田将吾
DF44:佐藤響(66′-DF17:荻原拓也)
MF24:川﨑颯太
MF10:福岡慎平
MF7:武富孝介(62′-FW47:パウロ・エンリケ・ペレイラ・ダ・シウヴァ “パウリーニョ・ボイア”)
FW23:豊川雄太(62′-FW40:木村勇大)
FW11:山﨑凌吾(62′-FW9:ピーター・マドゥアブチ・ウタカ)
FW18:松田天馬(70′-MF19:金子大毅)

■横浜F・マリノス(4-2-1-3)
GK1:高丘陽平
DF27:松原健
DF24:岩田智輝
DF5:カルロス・エドゥアルド・ベンディニ・ジュスティ
DF2:永戸勝也
MF8:喜田拓也
MF16:藤田譲瑠チマ(84′-DF4:畠中槙之輔)
MF10:マルコス・ジュニオール・リマ・ドス・サントス(66′-MF6:渡辺皓太)
FW23:仲川輝人(76′-MF14:吉尾海夏)
FW11:アンデルソン・ジョゼ・ロペス・ヂ・ソウザ(46′-FW9:レオナルド・ヂ・ソウザ・ペレイラ “レオ・セアラ”)
FW7:ジョゼ・エウベル・ピメンテウ・ダ・シウヴァ(66′-FW18:水沼宏太)

曺貴裁コーチ(京都)
「……昨年のいまごろはJ2で戦っていて、昇格できるかどうかというところを乗り越えてきました。
僕は(指揮官)2年目になりますけれど……選手の成長は見違えるようです。
この内容で勝たせられなかった、勝たせてあげられなかった……。
自分の力不足を感じます。
アウェイでは、F・マリノスさんに〝オトナとコドモ〟のような戦いをされました。
しかし信じて続けていれば、きょうのような内容の試合ができる。
そのことを、選手はしっかり示してくれました。
ポジティブな材料を探したほうが簡単な試合でした。
結果としては勝ち点1も取れなかったですけれど……、僕に力がないんだと思います。
だけど、ここ3ヶ月にしても選手たちの成長は僕の予想、想像を超えています。
(京都サポーターではない人は)名前と顔が一致しなかった選手も、きょうの試合を見れば、『颯太が24番』で『麻田が3番』だと誰にでもわかると思います。
監督も長い間やっていますけれど、選手の成長を手助けできない、できる自分でいなければならないーーそういう気持ちでいます」

惜しい、悔しい、残念。

5月25日、三ツ沢での対戦は、完敗だった。
ハイプレスをいなされ、正確なロングボールでサイドに振られ、浅いディフェンスラインの裏を取られまくった。
後半3バックにシフトチェンジして重心を下げたことで少しマシにはなったものの、前半後半1点ずつ取られての2-0。
点差以上の実力差を感じて、三ツ沢からの坂を降りたことを覚えている。

そして約4ヶ月ぶりのリベンジマッチ。
シーズン後半となって連戦が続き、横浜FMの守備強度が落ちていることを鑑みても、5月とは見違えるような善戦をしたと言っていいだろう。

しかし一方で、両チームで明確な実力差があったのも事実。
そのひとつは、技術的なところ。
解説の橋本英郎(おこしやす京都AC選手兼ヘッドコーチ)氏が鋭く指摘していたけれど、佐藤響選手がフリーでボールを受けてるのにトラップを浮かせて相手プレッシャーを招いてしまったり。
中盤のボールキープでは武富選手の〝旋回力〟が効いていたけれど、ほかの選手はプレッシャーを掻い潜ることがなかなかできなかった。

もうひとつは、ファイナルサードでのスピード感。
攻撃時、京都の選手は1タッチ、2タッチ無駄なものが多かったり、ボールを受けてからどうするか考えるようなプレイも多く見られた。
対する横浜FMのほうは、より早く縦をついてくるし、前線のブラジル人選手たちも個人技を持っている。
圧倒的に〝怖さ〟があった。

曺さんが試合後、言葉を絞り出すようにされていたけれど………。
シュート数でも走行距離でもスプリント数でも上回ったし、勝ち点1でも取れていれば大きな自信になっただろうな〜。
9月はリーグ戦の試合数が少ないし、残留争いでヤキモキするのはもう少し続きそうだね。

【J1第29節】京都サンガF.C. 1-1 鹿島アントラーズ

京都サンガF.C. 1-1 鹿島アントラーズ
日時:2022年9月10日(土)19:03KO
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(1万2,946人/雨のち晴 25.7℃ 84%)
主審:中村太
20′-京都/山﨑凌吾(左足←川﨑)
76′-鹿島/ヂエゴ・クリスティアーノ・エヴァリスト “ディエゴ・ピトゥカ”

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK21:上福元直人
DF14:白井康介
DF31:井上黎生人
DF3:麻田将吾
DF44:佐藤響(46′-DF6:本多勇喜)
MF24:川﨑颯太
MF7:武富孝介(85′-MF10:福岡慎平)
MF16:武田将平
FW11:山﨑凌吾(73′-DF4:ホルネイケル・メンデス・マレイロス)
FW23:豊川雄太(58′-FW40:木村勇大)(85′-FW9:ピーター・マドゥアブチ・ウタカ)
FW18:松田天馬

■鹿島アントラーズ(4-3-2-1)
GK31:沖悠哉
DF16:小田逸稀(70′-MF14:樋口雄太)
DF15:ウェリントン・ダニエウ・ブエノ(46′-MF30:名古新太郎)
DF5:関川郁万
DF2:安西幸輝
MF34:舩橋佑
MF6:三竿健斗
MF21:ヂエゴ・クリスティアーノ・エヴァリスト “ディエゴ・ピトゥカ”
FW8:土居聖真(58′-MF17:アルトゥール・カイキ・ド・ナシメント・クルス)
FW10:荒木遼太郎(58′-FW40:鈴木優磨)
FW19:ブレッシング・チブイケ・エレケ(46′-FW9:エヴェラウド・ストゥン)

曺貴裁コーチ(京都)
「後半、相手は選手を交代させて前にパワーをかけてくるのはわかっていました。
失点シーンは、あのポイントにボールを運ばせたくなかったですね。
システムを変えるのが少し早かったかなという反省はありますし、相手の技術の高さにやられたな、という感じです。
ただその後は崩れないでよく守ってくれました。
もちろんカウンターでもう1点取れていれば最高の展開でしたが、それは次への課題とします。
結果を見れば、この勝ち点1は非常に大きい勝ち点1でした。
(ーー前節の豊川に続いて、山﨑のリーグ戦初得点が生まれた攻撃への手応えについて)
攻撃守備の切り分けをせずに、いつなんどきでも得点のチャンスを狙い、そして失点を減らそうというサッカーを、われわれは志向しています。
その狙いにそった試合が、後期になってようやくができるようになってきました。
きょうもなんとか勝ち点3を取りたかったですけれど、鹿島さんの底力をあらためて感じました。
われわれは来年もJ1でやりたいということを。選手たちにも伝えています。
きょうの試合で30ポイントになりました。
あとリーグ戦7試合と、天皇杯、1試合1試合を大事にしていきます。
きょう、京都サンガの選手はもちろん、鹿島の選手もファイティングスピリットを出して、お客さんからたくさんの拍手をもらいました。
残り試合も今まで以上にエキサイティングなゲームを見せて、もっと喜んでもらえるように頑張りたいと思います」

岩政大樹コーチ(鹿島)  
「勝ち切りたかった。
勝ち切らせてあげられなかった。
勝ちきれないゲームが続いているリーグ戦。
こういうゲーム、いかに勝ち切るか。
また1週間、選手たちと準備したい。
ゲームはある程度プラン通り。
用意していた交代を行った」

「勝ち点30」からの挑戦

〝﨑﨑コンビ〟で、見事な先制点!
しかし、後半は相手の圧力に押されてドロー。
最後のほうは、カウンター以外はほぼゲームを支配されていただけに、「勝ち点1を拾えた」というべき結果だろうか。
鹿島がブラジル人選手全員先発で来られたら……と思わざるをえない。
ミッドウィークに試合がある日程で対戦してよかったのかもしれないな〜。

京都のスタメンは、左サイドバックに佐藤が入った以外、前節と同じメンバーだった。
攻撃時3トップ、守備時は松田が左、武富が右のサイドMFの4-4-2で守るような可変システムというのも前節同様。
最終ラインからのゆっくりとしたビルドアップは影を潜めて、山﨑を目掛けてのロングボールからこぼれを狙うのも変わらず。

シーズン前半にやっていたサッカーよりも確実に、スピーディでバーティカルでものになっている。
その分、ボールがこぼれてきたときのトラップや、ダイレクトパスの方向など「プレー精度」が求められる。
で、精度の部分でちょいちょい残念なシーンも目立ったゲームだった。

次戦は、前期に〝チンチン〟にやられた横浜FM戦。
同じくチンチンにされた広島相手に、2巡目ではドローに持ち込めただけに、なんとか……と期待してしまう。
3バックでのスタートかな?