【J1第11節】京都サンガF.C. 0-1 川崎フロンターレ

京都サンガF.C. 0-1 川崎フロンターレ
日時:2023年5月3日(水)14:03KO
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(1万5,504人/晴 24.4℃ 38%)
主審:今村義朗
90+4′-川﨑/小林悠

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK1:若原智哉
DF14:白井康介
DF3:麻田将吾
DF4:井上黎生人
DF44:佐藤響
MF7:川﨑颯太
MF39:平戸太貴(46′-MF10:福岡慎平)
MF18:松田天馬(69′-DF24:イヨハ理ヘンリー)
FW23:豊川雄太(69′-FW47:パウロ・エンリキ・ペレイラ・ダ・シウヴァ “パウリーニョ・ボイア”)
FW11:山﨑凌吾(57′-FW9:アンデルソン・パトリッキ・アギアール・オリヴェイラ “パトリック”)
FW17:木下康介(89′-MF33:三沢直人)

■川崎フロンターレ(4-1-2-3)
GK99:上福元直人
DF13:山根視来
DF29:高井幸大
DF7:車屋紳太郎
DF2:登里享平(74′-DF3:大南拓磨)
MF6:ジョアン・フェリピ・シミッチ・ウルバノ
MF16:瀬古樹(67′-MF10:大島僚太)
MF14:脇坂泰斗
FW41:家長昭博(74′-FW20:山田新)
FW33:宮代大聖(80′-FW11:小林悠)
FW17:遠野大弥(67′-FW23:マルシオ・アウグスト・ダ・シウヴァ・バルボーサ “マルシーニョ”)

曺貴裁コーチ(京都)
「悔しいですけど、顔を上げてまた戦っていきたいです。
この試合に向けて準備してきたことの中で、選手たちはピッチで120パーセントの力を出してくれました。
ですから『ここをこうしたらよかった』など、苦言を呈するつもりはありません。
本当に、勝ち点3を取ってもおかしくなかった内容でした。
ですが、最後の最後、フロンターレさんの底力を見せられたということ。
そこにはひょっとしたら僕の〝勝ち運〟といったものが影響したのかもしれません。
ただ、お客さんにとってはエキサイティングでいい試合が見られたんじゃないかなと、当事者ですけど、そんなふうにも思います。
試合後、観客席のサポーターから『自分たちの選手を誇りに思う』『また一緒に戦うぞ』という意味での拍手をもらって、このスタジアムの歴史に残るような思い出になりました。
(ーーパトリック選手を入れ、3バックに変えたことについて)
システムや選手配置をどうするか、どういう選手を使うのが相手にとって嫌なのか、そしてどうやって点を取るか。
ことしだけじゃなく、前もって用意してきていることです。
自分たちの良さを出すという意味でいえば、今季ここ11試合、内容の上積みはできています。
前期の残り6試合と後期に向けて、どんどん勝ち星を重ねて、『サンガはまた強くなったな』と言われるようにならなければ。
そのきっかけになるようなゲームを、次節で見せたいと思います」

抑塞と嘆息と

ゴールデンウィークを利用しての現地観戦、で、ロスタイム敗戦。
また、人生で〝徳〟を積んでしまったな……(꒪꒳꒪ )
というか、今季はホームで2勝4敗と大きく負け越しているのか。

さて、生で見て、またDAZNで見て思ったのは、お互いゴールを脅かすようなシーンが少ないゲームだったということ。
京都として、ビッグチャンスは次の3つぐらいだろうか。
●12分、川﨑が抜け出したところを川崎DF(ややこしいな)に引っ掛けられて止められたシーン。
●16分、駆け上がった川崎が川崎DFライン(ややこしいな)の裏へスルーパスを出して、山﨑のシュートがブロックされたシーン。
●73分、CKから麻田ヘッド→パウの幻のゴール(オフサイド)。

川崎も守備強度は高く、京都としては中盤でのボール保持にアップアップしていた。
ハイボールを京都の最終ラインが跳ね返しても、セカンドボールの回収がなかなかうまくいかず、ボールの〝落ちづかせどころ〟がない。
そこは、インサイドハーフの2人や家長選手ほか技術の高く、ボールが持てる選手が多い川崎に一日の長があったという印象だ。

一方で守備では、川崎にボールを保持される時間が長かったものの、プレスをかけ、ラインをプッシュアップして奮闘。
昨シーズンの川崎戦で見て感じたような「振り回されている」といった印象まではなかったけれど、残念ながら勝ち点には結びつかなかった。

あらためて振り返ってみると、ロスタイムという時間帯はショッキングだったものの、結果は試合内容に応じたものだったなと。
京都としては高い位置からボールを奪い、縦に早い攻撃を仕掛けたいところだけれど、川崎の選手には技術もあり、ミスも少なかった。
得点を取るには、なにかラッキーな要素がなければ難しかった。
とはいえ、川崎のチーム力低下は考慮したとしても、昨シーズンほど両チームに〝大きな差〟は感じなかった。
それは曺さんがいうように、チームとして成長しているからこそ、だろう。

で、次の試合は昨シーズン、最も「敵わないな」と思わされた横浜FMが相手。
どこまで戦えるかで、またチームの成長度合いが測れる試合だ。

【J1第10節】柏レイソル 1-1 京都サンガF.C.

柏レイソル 1-1 京都サンガF.C.
日時:2023年4月29日(土)15:03KO
会場:千葉県柏市日立柏総合グラウンドサッカー場(9,065人/晴 21.5℃ 47%)
主審:笠原寛貴
8′-京都/豊川雄太(右足←平戸)
47′-柏/マテウス・ゴンサウヴェス・サヴィオ

■柏レイソル(4-2-2-2)
GK46:松本健太
DF16:片山瑛一
DF50:立田悠悟
DF4:古賀太陽
DF2:三丸拡
MF28:戸嶋祥郎(69′-DF22:ウェリントン・ダニエル・ブエノ)
MF6:椎橋慧也
MF10:マテウス・ゴンサウヴェス・サヴィオ
MF41:仙頭啓矢(42′-MF14:小屋松知哉)
FW19:細谷真大(77′-FW49:デャンフレス・ドウグラス・シャガス・マトス)
FW9:武藤雄樹(69′-MF5:高嶺朋樹)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK1:若原智哉
DF14:白井康介
DF4:井上黎生人
DF3:麻田将吾
DF44:佐藤響(57′-MF8:荒木大吾)
MF33:三沢直人
MF10:福岡慎平(57′-DF24:イヨハ理ヘンリー)
MF39:平戸太貴(57′-MF7:川﨑颯太)
FW23:豊川雄太(73′-FW47:パウロ・エンリキ・ペレイラ・ダ・シウヴァ “パウリーニョ・ボイア”)
FW11:山﨑凌吾(83′-FW9:アンデルソン・パトリッキ・アギアール・オリヴェイラ “パトリック”)
FW17:木下康介

曺貴裁コーチ(京都)
「前節はわれわれにとって〝らしくない〟内容で、選手もショックを受けるような敗戦でした。
きょうはあらためて、選手全員で、自分たちの距離感を大事にして挑みました。
先制点も取れて、後半少しアンラッキーな形で失点をしてしまったあと崩れなかったというのは、自分たちの成長であると思います。
本当に力のあるチームなら、2点目3点目が取れるんでしょうけど、この暑い中選手たちは頑張ってくれました。
ことしは勝ちか負けかしかなかった中で、粘って勝ち点1を取ったというのは初めて。
次のホーム川崎戦につなげて、勝ち点3をめざしたいと思います。
(ーー途中で3バックにシステム変更をした理由は?)
柏さんのストロングを抑えるということ、自分たちがボールを奪ってカウンターにいくという狙いで、あの時間帯からよくやっていること。
うまく行った部分もありますけど、最後得点を取りきれなかったなという感想です。
(ーー川﨑選手を先発から外したが?)
その試合のベストのメンバーで行くという判断で、それ以上も以下もないです。
川﨑はチームのキャプテンですが、彼ひとりでやっているわけではないので。
なんの躊躇もなく、そうしました。
スタートで出るメンバー、ベンチから行くメンバーが総力を使って勝ち点3を取りに行くのがサッカー。
先発、途中、どっちがいいというわけでもありません。
そのへんの選手起用、采配は、僕も研ぎ澄まさなければならないと思っています」

【J1第9節】京都サンガF.C. 2-3 サガン鳥栖

京都サンガF.C. 2-3 サガン鳥栖
日時:2023年4月23日(日)14:03KO
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(8,138人/晴 20.4℃ 20%)
主審:池内明彦
21′-京都/豊川雄太(右足←佐藤)
22′-鳥栖/小野裕二
32′-鳥栖/オウンゴール
41′-鳥栖/本田風智
90+2′-京都/木下康介(pen.)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK1:若原智哉
DF14:白井康介
DF4:井上黎生人
DF3:麻田将吾
DF44:佐藤響(70′-MF8:荒木大吾)
MF7:川﨑颯太
MF10:福岡慎平(46′-MF39:平戸太貴)
MF18:松田天馬(63′-FW15:木村勇大)
FW23:豊川雄太(46′-FW17:木下康介)
FW11:山﨑凌吾(53′-FW47:パウロ・エンリキ・ペレイラ・ダ・シウヴァ “パウリーニョ・ボイア”)
FW22:一美和成※51′-一発退場

■サガン鳥栖(4-2-3-1)
GK71:朴一圭
DF42:原田亘
DF2:山﨑浩介
DF30:田代雅也
DF23:菊地泰智(85′-FW41:樺山諒乃介)
MF19:森谷賢太郎(80′-MF6:福田晃斗)
MF5:河原創
FW24:長沼洋一
MF8:本田風智(85′-FW18:西川潤)
MF29:岩崎悠人(80′-MF44:堀米勇輝)
FW10:小野裕二(67′-FW9:河田篤秀)

曺貴裁コーチ(京都)
「キックオフから自分たちのリズムでテンポよく進められて、鳥栖さんのやりたいことを出させなかった時間帯が続きました。
しかし、点を取る少し前ぐらいから、われわれのオーガナイズが崩れているところを感じていて。
それを1点取ったあとに修正できればという……あとから言ってもしょうがないんですけれど……プレイに対する心の隙が出てしまったなぁと思っています。
後半は数的不利になっても、選手たちはファイティングスピリットを見せて、よくやってくれました。
『3-3になってよかったな』と思うよりも、2-3でギリギリ負けてこの出来事を自分たちの胸に刻んだほうが、強がりじゃなくて次に進めるようになるーー選手たちにはそう話しました。
シーズン最後の試合で優勝だったり降格だったりが決まるんであれば誰にも伝わらないような話でしょうが、自分たちにはまだ未来があると思っているので、それに対して向き合ってやっていきたいです。
(ーー退場者が出たあと、すぐ選手を交代した意図について)
この前のセレッソ戦でも退場者が出た後の戦い方を共有していましたし、カウンター、あるいは中盤で前を向いた選手が積極的にボールを運んでゴール前まで行くことまではできていました。
鳥栖さんが最後足が止まったところでPKも取って、追いつくチャンスもあり、本音でいえば同数でやれれば……という思いはありますが、妥当な結果かなと思います。
90分を通して自分たちのサッカーを見せることができるように、僕を含めてチームが成長しないといけないと教えられた試合でした。
最後まで応援してくれたサポーターたちには申し訳ない気持ちでいっぱいですが、成長し、変化し、強くなった自分たちを楽しみにしてほしいと思います」

川井健太コーチ(鳥栖)
「京都さんはアグレッシブに守備にきますので、スペースをつくことを考えていた。
コーチングスタッフとコミュニケーションをとって選手に明確に提示ができたと思うし、実行してくれた選手たちに感謝したい。
少し試合間隔が空くので、しっかり休んで、またいい顔でフットボールをしたいなと思います」

スキスキスー

細川ふみえ、またはCYBERJAPAN DANCERS。
どっちが歌うほうもサビしか知らないけれど、あの曲(小西康陽さん作詞作曲!)のサビが思い浮かんだ試合だった。
一瞬の「隙」でゲームが変わってしまったね。
先制点直後、崩されたわけでもない形で同点にされた。
チームとしての勢いが、急に萎んでしまったように感じた。

そうした精神的な課題とは別に、チームとしての課題をあらためて突きつけられたことも言及しておきたい。
それは、相手にリードを許すとなかなか追い付くことができないということ。
京都はショートカウンターが攻撃の主となっている一方で、低い位置からのビルドアップはあまり機能していない。
ボールをもった状態から相手最終ラインを崩したり、ゴールまでつなげることが、なかなかできていないのだ。

特に今季、3トップの重量級の選手を並べてパワー重視にしているせいか、はたまた、中盤で武田選手の離脱が大きいのか。
さらにきょうはパトリック不在で、前線の選手がボールをあまり収めることができず、中盤の押し上げができなかったことも痛かった。
井上選手がおっ!と思わせる楔のパスを入れていたけれど、逆に中盤の選手はどうしたん?といえるほどに、攻撃で存在感を見せれられなかった。
もちろん一美選手の一発退場も、状況を苦しくしてしまった。
左サイドで機能していた木下選手を真ん中に持ってこざるえなくなり、ハイボールを競らせる役割(=本人にとって得意ではない役割)を与えて、前線がよりいっそう機能しなくなったよね。
最終盤は、もうちょっとハイボールの入れ方に工夫がないもんか、と思ったりしたけれど……。

カップ戦では控え中心で快勝、リーグ戦は惨敗。
まさに、一進一退。
次の柏戦は、中盤にロングレンジのパスを出せたり味方を〝動かせる〟選手がほしいところかな。

【Jリーグカップグループステージ第4節】セレッソ大阪 0-2 京都サンガF.C.

セレッソ大阪 0-2 京都サンガF.C.
日時:2023年4月19日(水)19:03KO
会場:大阪府大阪市長居球技場(6,717人/曇 19℃ 85%)
主審:山本雄大
21′-京都/山﨑凌吾
84′-京都/山田楓喜(FK直接)

■セレッソ大阪(4-1-2-3)
GK21:キム・ジンヒョン
DF2:松田陸(82′-DF3:進藤亮佑)
DF22:マテイ・ヨニッチ
DF24:鳥海晃司
DF6:山中亮輔
MF4:原川力(57′-FW20:加藤陸次樹)
MF25:奥埜博亮
FW8:香川真司
FW38:北野颯太※U-21(46′-MF41:中原輝)
FW9:レオナルド・ヂ・ソウザ・ペレイラ “レオ・セアラ”
FW7:上門知樹(46′-MF19:為田大貴)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK26:太田岳志
DF20:福田心之助
DF5:アピアタウィア久
DF3:麻田将吾
DF29:植田悠太※U-21(55′-MF8:荒木大吾)
MF33:三沢直人
MF25:谷内田哲平(72′-DF4:井上黎生人)
MF39:平戸太貴(72′-MF19:金子大毅)
FW15:木村勇大
FW11:山﨑凌吾(46′-MF41:アラン・リマ・カリウス)(81′-MF27:山田楓喜)
FW47:パウロ・エンリキ・ペレイラ・ダ・シウヴァ “パウリーニョ・ボイア”

【J1第8節】京都サンガF.C. 2-1 ガンバ大阪

京都サンガF.C. 2-1 ガンバ大阪
日時:2023年4月15日(土)16:03KO
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(1万3,463人/雨のち曇 15℃ 79%)
主審:清水勇人
22′-京都/豊川雄太(左足←井上)
37′-G大/石毛秀樹
82′-京都/アンデルソン・パトリッキ・アギアール・オリヴェイラ “パトリック”(左足←パウリーニョ)

https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1647141840251146240
https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1647160245792415744

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK1:若原智哉
DF14:白井康介
DF4:井上黎生人
DF3:麻田将吾
DF44:佐藤響(69′-DF24:イヨハ理ヘンリー)
MF7:川﨑颯太
MF33:三沢直人(46′-MF10:福岡慎平)
MF18:松田天馬
FW23:豊川雄太(69′-MF8:荒木大吾)
FW22:一美和成(77′-MF8:パウロ・エンリキ・ペレイラ・ダ・シウヴァ “パウリーニョ・ボイア”)
FW17:木下康介(62′-FW9:アンデルソン・パトリッキ・アギアール・オリヴェイラ “パトリック”)

■ガンバ大阪(4-1-2-3)
GK99:谷晃生
DF3:半田陸
DF5:三浦弦太
DF20:クォン・ギョンウォン※88′-一発退場
DF24:黒川圭介
MF18:ネタ・ラヴィ
MF48:石毛秀樹(66′-FW7:宇佐美貴史)
MF23:ダワァン・フラン・ウラノ・ダ・プリフィカソン・オリヴェイラ “ダワン”(82′-MF6:山本理仁)
FW47:ファン・マテウス・アラーノ・ナシメント
FW11:イッサム・ジェバリ(82′-FW9:鈴木武蔵)
FW14:福田湧矢(75′-MF28:杉山直宏)

パトリック選手(京都)
「きょう、俺はベンチからで。
監督からは、ずっと真ん中にいろ、少し守備をして、チャンスは裏、と。
パウリーニョ、めっちゃいいアシスト。
俺、左足で、素晴らしい(笑)。
京都、選手たち、めちゃいいよ、めちゃいい試合した」

曺貴裁コーチ(京都)
「前の試合、悔しい負けをして、きょうはガンバさんだからとか、相手がどこだからとかではなくて、やはりホームに来てくれるサポーターのためにわれわれらしい試合をしよう、ということで臨みました。
出なかった選手も含めて全員が、自分たちのやっていることを信じて、自分ができることを少しでも増やしてやってくれたと思います。
日本全国や世界でいえば、まだ名前が知られていない選手が多いかもしれません。
ですが、このチームの監督でいられることはこの上ない喜びです。
(感極まった表情で)……まぁ、言葉が出ないですね、はい。
今季は勝ちか負けかしかない中で、一瞬『引き分けでもいいかな』という思いが頭の中をよぎりました。
そこで自分を律して、勝ち点3を狙っていくということを選手に約束しているだけに、リスクがありましたけれど、動かないと勝てないなと思っていたのでカードを先に切りました。
それを結果に繋げてくれた選手たちを誇りに思います。
昨年1mmの差で残留できたことを、ことし生かさなければいけない、堂々とプレイしてこのスタジアムにもっともっとお客さんが来て、サンガが京都の街をもっともっと盛り上げられるように、微力ですけどやっていきたいーーそういう思いがあります。
ガンバさんという素晴らしい相手に対して、堂々としたゲームができた思います。
きょうミーティングで、アンフィールドでのリヴァプールとアーセナルの試合の話をしました。
1-2で負けていたリヴァプールが、サラーがPKを外した後に2-2に追いつきました。
このスタジアムはアンフィールドと同じように、われわれがPKを外したとしても次取りに行くぞという雰囲気にさせてくれるスタジアムです。
きょうPKはなかったですけど、こんなスタジアムでプレイできる選手たちは幸せですし、アンフィールドに負けない雰囲気をつくってくれるサポーターにも感謝したい。
こういう場所が京都にできたことを本当にうれしく思います」

たったひとつの冴えた勝ち方

昨シーズンは、松田式4-4-2ゾーンプレスの守備的サッカー。
今シーズンは、徳島から招聘したダニエル・ポヤトス氏によるポゼッションサッカー。
極端すぎやろ!と突っ込みたくなるが、ガンバ大阪はやり方を全面的に変えているところだ。

そんな相手に対して、京都はいつもどおり前からのハイプレスを敢行。
ただ、ガンバの最終ラインとGKでボールを回され、高い位置でのボール奪取までには至らない時間が続いた。
とはいえ、そこから縦にくさびのパスが入ることはあまりなかったので、見ていて怖さはなかったのも事実だった。
唯一気になったのは、センターバックから両ウイングへの対角のロングパス。
プレスを〝無効化〟され、相手のウイングと京都のサイドバックとの1対1に持ち込まれるのは嫌だったかな。

で、ボールを前で奪えないなぁと思ってた試合で、80分過ぎ、一番守備力が低いと思っていたパウさんがやってくれた!
相手DF三浦のミスもあったけど、うまい具合に突っついて、ボール奪ってパトリックへ。
パトリックのシュートもコース狙ったわけじゃないけど、いい感じにGKの股を抜けてくれた。
「ゲーゲンプレッシングがハマれば、世界中のどんな”10番”(プレーメーカー)も敵わない」(ユルゲン・クロップ)
ーーその通りの、電光石火のゴールだった。

前節、選手交代に「ん?」と思うところがあったけど、きょうは采配ズバリ。
曺さんが感極まっていたのは、そのせいもあったのかな?