京都サンガ 3-4 川崎フロンターレ
◇日時:2010年11月6日(土)17.04キックオフ
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(晴 15.3℃ 58%/1万1927人)
◇主審:松尾一
16分【川F】小宮山尊信
30分【京都】セルジオ・ドゥトラ・ジュニオール(右足←ヂエゴ)
76分【川F】黒津勝
85分【京都】中村充孝 “Jリーグ初ゴール”(右足←クァク)
87分【川F】中村憲剛
89分【川F】カルロス・アウベルト・カルヴァーリョ・ドス・アンジョス・ジュニオール “ジュニーニョ”
90分+2【京都】キム・ソンヨン(右足←ドゥトラ)
■京都サンガF.C.(4-2-2-2)
GK29:守田達弥
DF22:渡邉大剛
DF5:クァク・テフィ
DF4:水本裕貴
DF19:森下俊(79分-MF17:中村太亮)
MF6:染谷悠太
MF16:安藤淳(79分-FW28:キム・ソンヨン)
MF15:中山博貴
MF9:セルジオ・ドゥトラ・ジュニオール
FW10:ヂエゴ・ヂ・ソウザ・ガマ・シウヴァ
FW2:西野泰正(63分-FW23:中村充孝)
■川崎フロンターレ(4-4-2-2)
GK21:相澤貴志
DF19:森勇介
DF17:菊地光将
DF2:伊藤宏樹
DF8:小宮山尊信
MF20:稲本潤一(76分-MF18:横山知伸)
MF14:中村憲剛
MF6:田坂祐介(56分-FW7:黒津勝)
MF11:ヴィトール・シウヴァ・アシス・ヂ・オリヴェイラ・ジュニオール(83分-MF29:谷口博之)
FW10:カルロス・アウベルト・カルヴァーリョ・ドス・アンジョス・ジュニオール “ジュニーニョ”
FW15:矢島卓郎
秋田豊コーチ(京都)
「指揮を取ってから、攻守においてバランスよく戦うことを目指してきた。
それはできるようにはなってきたと思う。
後半、セカンドボールを奪えるようになったのは、運動量で勝っていたから。
運動量が落ちなかったのは、トレーニングの結果だ。
ただ、メンタリティがうちの課題。
点を取ったあと簡単にゴールを取られてしまう…。
メンタルの弱さ、集中力のなさは、改善していかないといけない」
高畠勉コーチ(川F)
「勝ったことはよかったが、3失点した守備は修正しなくてはいけません。
京都は、前回のホーム、ガンバ戦のように前線からアグレッシブに来るかと予想していました。
しかしそうではなく、リトリートした状況からロングボールを蹴ってきたため、戸惑ってしまった部分があります。
そして先制はできたが、長い間京都の時間帯を作らせてしまったのは反省材料。
黒津をサイドに使った?
彼の突破力を生かしたかったからです。
ゴールを決めてくれて、狙い通りになった」
問題はメンタリティ?
小宮山の前に、大剛と中山博貴がいた。
しかし、シュートにたいして避けてしまうとは…。
こういうところで、体を張れないのが今の選手たち。
あっさり先制ゴールを許してしまった。
和田りっちゃんのレポートによれば、博貴は
「こういう苦しい状況こそ、サッカーを楽しむプレーが必要」
と言っていたそうだけど、そういうプレイを求めているサポーターは今、いないだろうからなぁ。
なんとも歯がゆくなる、1失点目だった。
これで、あれよあれよとゴールを奪われる、いつもの川崎戦の展開か?
そう思ってたら、意外や京都も反抗を見せる。
とはいえラスト10分、クァク・テフィを上げて攻撃にいった裏返しで、失点も重ねた。
ホームで、またも、黒星。
早ければ、次節での降格が決まってしまうことになった。
足りない、精度
川崎、京都の戦い方を比べると、大きな差はやはり「精度」だ。
ビッグチャンスで、アンジュンのスルーパスは長い。
中山博貴のダイレクトでの浮き球のパスは、アバウトすぎる。
ミドルシュートが、ほとんど枠を外れる。
単純なパス交換で、味方同士の息が合わない。
見ていて、ため息しか出てこなくなる。
昔のおれだったら、テレビを何十回も蹴ってたな(笑)。
シンプルなダイレクトプレイから、縦へ早く展開する川崎とは大違いだった。
京都はシュートに行くまでに手数と時間がかかりすぎ、その間にミスをくり返している、という感想。
これは、戦術というよりも、むしろ選手の能力差としかいいようがない。
状況を悪化させる選手交代
一方で、戦術・采配面で首をかしげたくなることもあった。
西野から中村充孝への選手交代がそれだ。
パス回しでミスが多い中、前半同点ゴールが決まったのは、水本のロングボールから。
柳沢の出場停止により先発起用された西野が落として、最後はドゥトラがゴールを決めた。
この場面同様、ディフェンスラインから中盤でパスの受け手がいないため、西野めがけたロングボールが多かった、きょうの京都。
これが意外と、効いていたのだ。
川崎Fの最終ラインは、そこまでごつごつ体をぶつけてこなかったため、西野は適度に基準点になっていた。
しかし、63分、高さの西野から巧さの充孝へ。
これで、攻撃の手詰まり感が出てしまった。
ボールをキープできていたが、危険な攻撃が繰り出せなくなった。
サイドバックとサイドハーフがボールを持てても、そこから前に進めないというか。
結局は、ドゥトラのドリブルしかなくなったように見えた。
絶対に勝ち点3が必要なんだから、西野さげるより、ボランチ削るとか最終ライン削るとか。
も、ちょっと、意図のある選手交代ができなかったものか。
選手交代が有効に使えないのが、秋田コーチの若さかな。
Qさんとの差はここ。
次節にも、J2降格
繰り返しになるが、次節浦和戦にも降格が決定する。
いや、次節を持ちこたえても、降格はほぼ確定した、と言ったほうがいいのかな。
降格が決まったあとに鹿島くんだりまで行くのは、正直厳しいので…。
在京ファン的には次節が最終生観戦ゲームかな。
じゃあ、来週日曜日は埼スタにお見送りに行ってきますね。ノシ
(以上、テレビ生観戦)