【J1第14節】北海道コンサドーレ札幌 2-1 京都サンガF.C.

北海道コンサドーレ札幌 2-1 京都サンガF.C.
日時:2023年5月19日(金)19:34KO
会場:北海道札幌市札幌ドーム(1万289人/屋内 24.2℃ 48%)
主審:福島孝一郎
7′-札幌/金子拓郎(pen.)
41′-京都/アンデルソン・パトリッキ・アギアール・オリヴェイラ “パトリック”(左足←山田)
72′-札幌/浅野雄也

■北海道コンサドーレ札幌(3-4-2-1)
GK1:菅野孝憲
DF2:田中駿汰(61′-DF3:馬場晴也)(85′-FW32:ミラン・トゥチッチ)
DF50:岡村大八
DF5:福森晃斗(69′-MF7:ルーカス・フェルナンデス)
MF9:金子拓郎
MF27:荒野拓馬
MF10:宮澤裕樹(46′-DF6:中村桐耶)
MF4:菅大輝(69′-MF49:スパチョーク・サラチャート)
MF18:浅野雄也
MF14:駒井善成
FW19:小柏剛

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK1:若原智哉
DF14:白井康介(73′-DF20:福田心之助)
DF4:井上黎生人
DF3:麻田将吾
DF44:佐藤響
MF7:川﨑颯太
MF10:福岡慎平(73′-MF25:谷内田哲平)
MF18:松田天馬(65′-MF19:金子大毅)
FW27:山田楓喜(77′-FW23:豊川雄太)
FW9:アンデルソン・パトリッキ・アギアール・オリヴェイラ “パトリック”(77′-FW22:一美和成)
FW15:木村勇大

曺貴裁コーチ(京都)
「アウェイの難しい地で、選手たちは足を止めないで最後まで勇敢に戦ったと思います。
札幌さんはリーグいちの攻撃力を持っていますし、必然的に点を取る形をたくさん持っています。
彼らの良さを出させないようにできた部分もあった一方で、2点を取られてしまいました。
なんでもないところでPKを与えてしまったり、ゴール前でひとつマークが外れてやられてしまったのは、自分たちの力がまだ足りないということ。
ですが、下を向くことなくやっていきたいです。
(ーー木村選手を先発で起用した理由は?)
試合に出られない中、紆余曲折を繰り返しながらも前向きで、ここ最近のトレーニングでよくやってくれていたので起用しました。
彼のスピードある突破はきょうも非常に効いていたと思います。
それが得点やアシストにつながってくると、チームとしても彼自身にも自信に繋がるはずです。
(ーー4連敗となったが、次に試合に向けてどんなところを改善するか?)
J1というのはそういう舞台。
強くなっていくために、4連敗でめげてはいられません。
われわれの志向しているサッカーに対して〝温度〟を下げてしまえば、試合をやる前から負けているのと同じことだからです。
次はルヴァンカップのガンバ戦、次は浦和戦と続きますけど、相手に対して向かっていく気持ちをもって、選手といっしょに課題を解決したいと思います」

〝金J〟を認めない市民の会

そうだこれはテストマッチなんだ。
ぼくは今、テストマッチを見ているんだ。
週末になれば、公式戦が開かれるんだ……。

ということで、〝金J〟。
週末の夜に試合を組まれても、リアルタイムで見られないし、負けたら週末を思い気持ちで迎えることになるよね(´・ω・`)
仕方なく、情報を封鎖して深夜DAZN観戦したわけですが。
うーん……。

いや、最近のゲームの中ではわりと良い内容だったけれど。
ゴールも相手を完全に崩した形。
川﨑のアウトサイドのパス、白井の裏へ出したパス、山田楓喜のフリーラン、すべて質が高かった。

ただ、試合結果は敗北。
札幌は、京都のハイプレス対策として、両サイドバック裏へ早い段階でロングボールを入れることを徹底してきた。
そして起点をつくられ、ボールを支配される時間帯が続いてしまった。
思えば、前節セレッソも同じような戦い方。
となれば、京都側もなんらかの策を講じなければ、今後も厳しい戦い方が続いてしまうだろう。

ひとつ感じたのは、GKの守備範囲。
昨シーズンは、サイドバック裏のスペースにも上福元が飛び出し、クリアをすることが多かった。
ときに危ないシーンになることもあったけど、高い守備ラインを担保することができていたのだ。
翻って、今季のGK陣は縦への飛び出し、横への飛び出しともに、昨季よりは控えめな印象。
となれば、サイドバックが攻め上がった裏のスペースのケアをどうするかーーたとえばアンカーを下げて3バック化するなど、なんらか明確なプランが必要なのかな、と思ったりした。

また、札幌に主導権に握られたもうひとつの原因が、中盤。
フィジカルの部分で札幌の中盤と比べ劣勢で、ルーズボールをいい形で回収できていなかった。
また、〝1レーン飛ばし〟のロングパスを出せないから、パスが短距離、短距離でどうしても展開が遅くなってしまう。
これらは武田不在の影響も大きいのかな。
中盤に関しては、パウリーニョが今夏退団の可能性ありそうなので、外国籍選手補強に期待したいところ。

一方でポジティブな印象だったのが、〝スイッチ〟(3トップの両ワイド)のポジションである程度ボールを収められたこと。
相手DFに身体を寄せられても簡単にボールを失わず、サイドバックとの関係性もよかった。
今季は、3トップの組み合わせを試合ごとに模索している感じだけど、山田、木村がファーストチョイスでいいんじゃないかと感じたほどだ。

まとめるなら、4連敗とはいえマリノス戦以外は完敗ではないし、曺さんの言うように「下を向くような」内容ではないと思う。
ただ、現状のチーム力ではJ1の中で上位・中位レベルには達してないように見え、いまの順位がそれを表わしているのかなって。
試合後、観客席で泣いているサポーターの人もいて、京都を推している人にとってはなかなかツラい時期が続く。
どこかでスコーンと快勝してくれればなぁ〜。

【J1第13節】京都サンガF.C. 0-1 セレッソ大阪

京都サンガF.C. 0-1 セレッソ大阪
日時:2023年5月14日(日)13:34KO
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(1万2,917人/雨のち曇 18.9℃ 60%)
主審:岡部拓人
26′-京都/オウンゴール

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK1:若原智哉
DF14:白井康介(80′-DF20:福田心之助)
DF4:井上黎生人
DF3:麻田将吾
DF44:佐藤響
MF7:川﨑颯太
MF10:福岡慎平(66′-MF19:金子大毅)
MF18:松田天馬(46′-MF25:谷内田哲平)
FW23:豊川雄太
FW11:山﨑凌吾(62′-FW9:アンデルソン・パトリッキ・アギアール・オリヴェイラ “パトリック”)
FW17:木下康介(46′-FW22:一美和成)

■セレッソ大阪(4-2-2-2)
GK21:キム・ジンヒョン
DF16:毎熊晟矢
DF3:進藤亮佑
DF24:鳥海晃司
DF6:山中亮輔
MF8:香川真司(86′-MF17:鈴木徳真)
MF25:奥埜博亮
MF11:ジョルディ・クルークス(86′-MF41:中原輝)
MF19:為田大貴(72′-FW27:ジョアン・ヴィクトル・ダ・ヴィトーリア・フェルナンデス “カピシャーバ”)
FW20:加藤陸次樹(78′-DF33:西尾隆矢)
FW9:レオナルド・ヂ・ソウザ・ペレイラ “レオ・セアラ”

曺貴裁コーチ(京都)
「セレッソさんがロングボールを多用してくることは、想定していました。
その相手に対してハイプレスがかからなかったとはまったく思っていないですし、また、ハイプレスをかけることが自分たちの目的ではありません。
むしろ問題は、相手に合わせたサッカーをしてしまったことだと思います。
結果は残酷です。
きょう来てもらったサポーターには感謝と同時に、申し訳ない気持ちでいます。
ただ、Fマリノス戦の敗戦後、選手は必死で立ち上がってきたことだけは理解してもらいたいです。
最後の最後までゴールに向かいましたし、ディフェンスでも体を張って守れていたことに、進歩は見られました。
一方で、監督としてどういうやらせ方をすればよかったのか、自分としては向き合わなければならないと思っています。
(ーー後半、相手より先に選手交代をして流れを掴もうとした)
前半から、自分たちから仕掛けることはできていました。
後半カードを切ったことで、選手の特徴がより生かされるようになり、相手がマークを捕まえ切れない状況になったのは狙い通りです。
得点が取れればよかったのですが、ゴールが遠かったなと思いました。
(ーーこれで3連敗となったが)
負けるのが怖いのなら、試合をしなければいいわけです。
J1に上がって、今季は少しでも上の順位に行くということでみんなで協力してやっています。
連勝したとか連敗したとかに関わらず、次の試合で自分たちの力を全部出すということにフォーカスできるように準備をしたいと思います」

フーダニットな自殺点

あんなピンボールみたいなオウンゴール、オモシロすぎるやん(白目)。
両軍とも決定機が少ない試合で、アンラッキーな失点が明暗を分けてしまった。
これで、あえなく3連敗。
サンガスタジアム、ホームゲームで計算しても3連敗。

振り返って、きょう最大のトピックはセレッソが京都側に主導権を渡す戦い方をしてきたこと。
つまり、ある程度引いた陣形を取って、攻撃は両サイドの〝角〟を狙ったロングボールが主体。
であれば、京都はある程度ボールが持てた。
そしてミドルゾーンまでボールを運ぶことはできども、シュートまでの「絵」を描くことができなかった。
いわゆる〝ファイナルサード〟での崩しに、アイデアも精度も足りていなかったのだ。

細かく言及するなら、まず右サイド。
サイドバック・白井の攻め上がりがストロングポイントなのに、京都側の選手が渋滞してスペースがナッシング。
豊川、山﨑ふたりとも頻繁に右サイドに流れてきちゃうんだもんな。

となれば、逆の左サイドはスペース空いてくるやん。
……なんだけど、左サイドには縦に独力で仕掛けられる選手、左足でいいクロスを上げられる選手がいないんで、崩しに時間がかかる。
結果、相手ボックスの周りを右から、左からパスをぐるぐる回して、シュートまで行くチャンスが作れない。
後半、谷内田が入っていくつか縦へのキーパス、金子が入って長いサイドチェンジのボールが入って、攻撃の閉塞感は多少改善されたけど、決定機創出までは至らず。

昨年後半のような〝得点力不足〟再び到来、という感が強くなってきた。
次の試合は金曜日で準備期間がいつもより短い。
とはいえ、中盤より前、オフェンシブな選手はだいぶ入れ替わりそうだね。

【J1第12節】 横浜F・マリノス 4-1 京都サンガF.C.

横浜F・マリノス 4-1 京都サンガF.C.
日時:2023年5月7日(日)14:03KO
会場:神奈川県横浜市横浜国際総合競技場(2万2,160人/雨 17.8℃ 86%)
主審:上田益也
10′-横M/西村拓真
40′-京都/福田心之助(右足)※Jリーグ初ゴール
49′-横M/オウンゴール(麻田)
64′-横M/ヤン・マテウス・サントス・ソウザ
86′-横M/水沼宏太

■横浜F・マリノス横浜(4-2-1-3)
GK1:一森純
DF27:松原健
DF4:畠中槙之輔
DF5:カルロス・エドゥアルド・ベンディニ・ジュスティ
DF2:永戸勝也(85′-DF15:上島拓巳)
MF6:渡辺皓太(72′-FW25:吉尾海夏)
MF16:藤田譲瑠チマ
MF30:西村拓真(72′-FW41:杉本健勇)
FW20:ヤン・マテウス・サントス・ソウザ
FW11:アンデルソン・ジョゼ・ロペス・ヂ・ソウザ(63′-FW10:マルコス・ジュニオール・リマ・ドス・サントス)
FW7:ジョゼ・エウベル・ピメンテウ・ダ・シウヴァ(63′-FW18:水沼宏太)

■京都サンガF.C.(3-4-3)
GK1:若原智哉
DF4:井上黎生人
DF3:麻田将吾
DF24:イヨハ理ヘンリー
MF20:福田心之助(74′-MF10:福岡慎平)
MF7:川﨑颯太
MF33:三沢直人
MF8:荒木大吾(53′-DF14:白井康介)
FW23:豊川雄太(61′-MF25:谷内田哲平)
FW9:アンデルソン・パトリッキ・アギアール・オリヴェイラ “パトリック”(61′-FW22:一美和成)
FW18:松田天馬(74′-FW47:パウロ・エンリキ・ペレイラ・ダ・シウヴァ “パウリーニョ・ボイア”)

曺貴裁コーチ(京都)
「一瞬の対応で、勝負は分かれてしまいます。
4失点とも相手の選手に崩されたというより、自分たちがボールを持っているときのミスから始まりました。
全部防げるような失点に見えて、その〝壁〟は大きいなと思っています。
ですが、きょう、われわれのプランに対して選手たちは全力で取り組んでくれました。
たくさんチャンスもつくっていましたし、下を向くような内容ではありません。
技量的なものや、経験の少なさから来るミステイクをゼロにするのは難しいので、ここで何を学んでどう進んでいくかが大事になります。
また、最後まで得点を返そうとした意欲も評価してあげたいです。
(ーーきょうはスタートから3バックだったが?)
これまでも試合によってやり方、形は変えてきましたし、きょうは3バックでマリノスさんにぶつかっていったということ。
セットプレイの失点は痛かったですけれど、前半はいい流れで進められたところもありました。
もちろんマリノスさんにとってやりやすかった部分もあったと思いますけど、おおむねゲームプラン通りに進められたと思います。
やはり2点目、3点目の取られ方が痛くて、もうちょっと1−1の時間帯を長くできればチャンスもあったはずです。
そこがマリノスさんとの差じゃないかなと思います。
(ーー試合後サポーターと話す場面もあったが、何を話したのか?)
僕はこのチームの監督で、試合の結果の責任は僕にあります。
サポーターにブーイングをしていただくんであれば、それは選手に対してではなく僕に対してだと思っています。
そういう意味でサポーターと対話をしようとしましたが、あの場で言ったことがよかったかどうか、いまは自省しています。
J2からJ1にあがって、J1でもっといい結果を出してもらいたいとサポーターが思っているのは、僕なりにわかっているつもりです。
『このままで終わるなよ』というメッセージを出してもらったことを胸に、次の試合に向かわなければなりません。
自分としても応援してくれる人を大切にして進んできたつもりなので、こういう議論・討論を前向きに捉えて次に進んでいきたいと思います」

横浜はいつも雨降り、涙雨

4点取られるような内容ではなかった。
実際、横浜FMのゴール期待値は1.2。
しかし、4-1という結果もむべなるかなと言えるぐらい、チーム力に差があった。
そんな感想だ。

確かに、昨シーズンよりは〝成長〟は見られたと思う。
去年の三ツ沢での横浜FM戦は、正確なロングボールで振り回されて、攻守で何もできなかったことを考えれば。
とはいえ、ボールをキープするときの体制だったり、相手選手が周りにいる状態でのパス出しだったり……。
クオリテイの差は今季も歴然とあった。
いや、京都サンガは、そういった技巧に長けた選手に頼らないサッカーをしているのだから、仕方ないのかもしれないけれど。

ただ、実質5バックの3バックでも攻撃である程度見せ場をつくれたことは好材料。
というか、サイドでのボールの繋ぎ、追い越す動きなどは、ここ数戦と比べれば良かったほうだったと思う。
せめて結果が接戦にできていれば、ブーイングも起きなかったのかもね。

【J1第11節】京都サンガF.C. 0-1 川崎フロンターレ

京都サンガF.C. 0-1 川崎フロンターレ
日時:2023年5月3日(水)14:03KO
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(1万5,504人/晴 24.4℃ 38%)
主審:今村義朗
90+4′-川﨑/小林悠

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK1:若原智哉
DF14:白井康介
DF3:麻田将吾
DF4:井上黎生人
DF44:佐藤響
MF7:川﨑颯太
MF39:平戸太貴(46′-MF10:福岡慎平)
MF18:松田天馬(69′-DF24:イヨハ理ヘンリー)
FW23:豊川雄太(69′-FW47:パウロ・エンリキ・ペレイラ・ダ・シウヴァ “パウリーニョ・ボイア”)
FW11:山﨑凌吾(57′-FW9:アンデルソン・パトリッキ・アギアール・オリヴェイラ “パトリック”)
FW17:木下康介(89′-MF33:三沢直人)

■川崎フロンターレ(4-1-2-3)
GK99:上福元直人
DF13:山根視来
DF29:高井幸大
DF7:車屋紳太郎
DF2:登里享平(74′-DF3:大南拓磨)
MF6:ジョアン・フェリピ・シミッチ・ウルバノ
MF16:瀬古樹(67′-MF10:大島僚太)
MF14:脇坂泰斗
FW41:家長昭博(74′-FW20:山田新)
FW33:宮代大聖(80′-FW11:小林悠)
FW17:遠野大弥(67′-FW23:マルシオ・アウグスト・ダ・シウヴァ・バルボーサ “マルシーニョ”)

曺貴裁コーチ(京都)
「悔しいですけど、顔を上げてまた戦っていきたいです。
この試合に向けて準備してきたことの中で、選手たちはピッチで120パーセントの力を出してくれました。
ですから『ここをこうしたらよかった』など、苦言を呈するつもりはありません。
本当に、勝ち点3を取ってもおかしくなかった内容でした。
ですが、最後の最後、フロンターレさんの底力を見せられたということ。
そこにはひょっとしたら僕の〝勝ち運〟といったものが影響したのかもしれません。
ただ、お客さんにとってはエキサイティングでいい試合が見られたんじゃないかなと、当事者ですけど、そんなふうにも思います。
試合後、観客席のサポーターから『自分たちの選手を誇りに思う』『また一緒に戦うぞ』という意味での拍手をもらって、このスタジアムの歴史に残るような思い出になりました。
(ーーパトリック選手を入れ、3バックに変えたことについて)
システムや選手配置をどうするか、どういう選手を使うのが相手にとって嫌なのか、そしてどうやって点を取るか。
ことしだけじゃなく、前もって用意してきていることです。
自分たちの良さを出すという意味でいえば、今季ここ11試合、内容の上積みはできています。
前期の残り6試合と後期に向けて、どんどん勝ち星を重ねて、『サンガはまた強くなったな』と言われるようにならなければ。
そのきっかけになるようなゲームを、次節で見せたいと思います」

抑塞と嘆息と

ゴールデンウィークを利用しての現地観戦、で、ロスタイム敗戦。
また、人生で〝徳〟を積んでしまったな……(꒪꒳꒪ )
というか、今季はホームで2勝4敗と大きく負け越しているのか。

さて、生で見て、またDAZNで見て思ったのは、お互いゴールを脅かすようなシーンが少ないゲームだったということ。
京都として、ビッグチャンスは次の3つぐらいだろうか。
●12分、川﨑が抜け出したところを川崎DF(ややこしいな)に引っ掛けられて止められたシーン。
●16分、駆け上がった川崎が川崎DFライン(ややこしいな)の裏へスルーパスを出して、山﨑のシュートがブロックされたシーン。
●73分、CKから麻田ヘッド→パウの幻のゴール(オフサイド)。

川崎も守備強度は高く、京都としては中盤でのボール保持にアップアップしていた。
ハイボールを京都の最終ラインが跳ね返しても、セカンドボールの回収がなかなかうまくいかず、ボールの〝落ちづかせどころ〟がない。
そこは、インサイドハーフの2人や家長選手ほか技術の高く、ボールが持てる選手が多い川崎に一日の長があったという印象だ。

一方で守備では、川崎にボールを保持される時間が長かったものの、プレスをかけ、ラインをプッシュアップして奮闘。
昨シーズンの川崎戦で見て感じたような「振り回されている」といった印象まではなかったけれど、残念ながら勝ち点には結びつかなかった。

あらためて振り返ってみると、ロスタイムという時間帯はショッキングだったものの、結果は試合内容に応じたものだったなと。
京都としては高い位置からボールを奪い、縦に早い攻撃を仕掛けたいところだけれど、川崎の選手には技術もあり、ミスも少なかった。
得点を取るには、なにかラッキーな要素がなければ難しかった。
とはいえ、川崎のチーム力低下は考慮したとしても、昨シーズンほど両チームに〝大きな差〟は感じなかった。
それは曺さんがいうように、チームとして成長しているからこそ、だろう。

で、次の試合は昨シーズン、最も「敵わないな」と思わされた横浜FMが相手。
どこまで戦えるかで、またチームの成長度合いが測れる試合だ。

【J1第10節】柏レイソル 1-1 京都サンガF.C.

柏レイソル 1-1 京都サンガF.C.
日時:2023年4月29日(土)15:03KO
会場:千葉県柏市日立柏総合グラウンドサッカー場(9,065人/晴 21.5℃ 47%)
主審:笠原寛貴
8′-京都/豊川雄太(右足←平戸)
47′-柏/マテウス・ゴンサウヴェス・サヴィオ

■柏レイソル(4-2-2-2)
GK46:松本健太
DF16:片山瑛一
DF50:立田悠悟
DF4:古賀太陽
DF2:三丸拡
MF28:戸嶋祥郎(69′-DF22:ウェリントン・ダニエル・ブエノ)
MF6:椎橋慧也
MF10:マテウス・ゴンサウヴェス・サヴィオ
MF41:仙頭啓矢(42′-MF14:小屋松知哉)
FW19:細谷真大(77′-FW49:デャンフレス・ドウグラス・シャガス・マトス)
FW9:武藤雄樹(69′-MF5:高嶺朋樹)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK1:若原智哉
DF14:白井康介
DF4:井上黎生人
DF3:麻田将吾
DF44:佐藤響(57′-MF8:荒木大吾)
MF33:三沢直人
MF10:福岡慎平(57′-DF24:イヨハ理ヘンリー)
MF39:平戸太貴(57′-MF7:川﨑颯太)
FW23:豊川雄太(73′-FW47:パウロ・エンリキ・ペレイラ・ダ・シウヴァ “パウリーニョ・ボイア”)
FW11:山﨑凌吾(83′-FW9:アンデルソン・パトリッキ・アギアール・オリヴェイラ “パトリック”)
FW17:木下康介

曺貴裁コーチ(京都)
「前節はわれわれにとって〝らしくない〟内容で、選手もショックを受けるような敗戦でした。
きょうはあらためて、選手全員で、自分たちの距離感を大事にして挑みました。
先制点も取れて、後半少しアンラッキーな形で失点をしてしまったあと崩れなかったというのは、自分たちの成長であると思います。
本当に力のあるチームなら、2点目3点目が取れるんでしょうけど、この暑い中選手たちは頑張ってくれました。
ことしは勝ちか負けかしかなかった中で、粘って勝ち点1を取ったというのは初めて。
次のホーム川崎戦につなげて、勝ち点3をめざしたいと思います。
(ーー途中で3バックにシステム変更をした理由は?)
柏さんのストロングを抑えるということ、自分たちがボールを奪ってカウンターにいくという狙いで、あの時間帯からよくやっていること。
うまく行った部分もありますけど、最後得点を取りきれなかったなという感想です。
(ーー川﨑選手を先発から外したが?)
その試合のベストのメンバーで行くという判断で、それ以上も以下もないです。
川﨑はチームのキャプテンですが、彼ひとりでやっているわけではないので。
なんの躊躇もなく、そうしました。
スタートで出るメンバー、ベンチから行くメンバーが総力を使って勝ち点3を取りに行くのがサッカー。
先発、途中、どっちがいいというわけでもありません。
そのへんの選手起用、采配は、僕も研ぎ澄まさなければならないと思っています」