【J2第26節】京都サンガ 2-1 ジェフユナイテッド市原・千葉

京都サンガ 2-1 ジェフユナイテッド市原・千葉
◇日時:2011年8月27日(土)18.04キックオフ
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(8765人/曇 27.3℃ 88%)
◇主審:世界の西村雄一
34分【京都】オウンゴール(ゲッセル←CK:チョン・ウヨン)
62分【市原千葉】村井慎二(右足←佐藤)
73分【京都】宮吉拓実(右足ループ←伊藤)

■京都サンガF.C.(3-1-3-3)
GK1:水谷雄一
DF2:酒井隆介
DF4:秋本倫孝
DF3:森下俊
MF7:チョン・ウヨン
MF22:駒井善成
MF15:中山博貴
MF8:安藤淳
FW25:伊藤優汰(90+2分:DF32:内野貴志)
FW31:久保裕也(78分-FW9:セルジオ・ドゥトラ・ジュニオール)
FW13:宮吉拓実(76分-MF19:内藤洋平)

■ジェフユナイテッド市原・千葉(4-2-2-2)
GK1:岡本昌弘
DF4:青木良太
DF3:竹内彬
DF5:マーク・ダニエル・ミリガン
DF2:坂本將貴(87分-DF15:福元洋平)
MF6:サンダー・ファン・ゲッセル
MF7:佐藤勇人
MF19:村井慎二
MF14:太田圭輔(59分-FW16:林丈統)
FW11:米倉恒貴
FW18:青木孝太(73分-FW22:久保裕一)

▼リトリートした相手を崩せずも…
余談ですが、きょうお台場方面に行ったらジェフ市原・千葉のユニホームを着た男性が歩いていらっしゃいまして。
おいおい、きょうは京都開催なのに…。
まさか、間違えてフクアリ行っちゃう系?
超さげぽよ?
と思ったら、背中に「3 MAI」という文字が。
MAKIの間違いか?
いや、3番じゃねーだろ。
もしかして、「3枚」を意味しているのか…って3枚ってなんだよ!
って、ひとりボケひとり突っ込みしてたんですが、調べまくってわかりました!
この人のことらしいです。
 ↓↓↓
アイドリング3号 遠藤舞 – Wikipedia
ジェフ関係ねー!

そんなわけで、きょうのジェフのほうはキックオフからアイドリングに時間がかかっていた感じ(←うまい!)。
ひたすらリトリートして、ボールを奪ったらロングボール。
佐藤勇人さんがいたころの、加藤久さんサッカーを思い出した次第です。
それがイヤで出戻りしたのに、また同じサッカーをしているというのも因果鉄道999ですな。

たいする京都は、バックラインを中心にボールは回せど、くさびのパスなど効果的なものはほとんどなし。
そこで、大木さんは
「久保をサイドに置いて、対角で長いボールを蹴る」
作戦にシフトチェンジしたようです。
とはいえ、これも効果的な攻撃には繋がらず。
京都が危険な攻めを繰り出しはじめるのは、お互い運動量が落ちた後半途中からでした。

そんな中、京都が勝てたのはズバリ相手のミス。
チョン・ウヨンのすばらしいCKから、ミリガンがオウンゴール。
そして、相手FKが連携ミスで京都に渡って、裏に抜け出た宮吉がループ。
守りを固めた相手をなかなか崩せなかったが、結果的には勝てた。
そう、まとめておきましょう。

「たられば」になりますが、もし前半途中に米倉がドフリーのシュートを決めていたら…。
よくない流れになって、負けていたかも知れません。
そういう意味で、圧倒しながら負けた札幌戦の「裏返し」のような一戦だったのかな。

【J2第25節】コンサドーレ札幌 2-1 京都サンガ

コンサドーレ札幌 2-1 京都サンガ
◇日時:2011年8月21日(日)13.03キックオフ
◇会場:北海道函館市千代台公園陸上競技場(晴 25.3℃ 70%/6310人)
◇主審:塚田智宏
13分【京都】中山博貴
47分【札幌】ヂオゴ・コレア・ヂ・オリヴェイラ
67分【札幌】近藤祐介

■コンサドーレ札幌(4-3-1-2)
GK16:イ・ホスン
DF26:上原慎也
DF23:山下達也
DF25:櫛引一紀
DF2:日高拓磨
MF6:岩沼俊介
MF4:河合竜二
MF8:砂川誠(74分-MF15:古田寛幸)
MF13:内村圭宏(87分-FW22:三上陽輔)
FW32:近藤祐介(83分-FW24:横野純貴)
FW11:ヂオゴ・コレア・ヂ・オリヴェイラ

■京都サンガF.C.(3-1-3-3)
GK1:水谷雄一
DF32:内野貴志
DF4:秋本倫孝
DF3:森下俊
MF7:チョン・ウヨン
MF22:駒井善成
MF15:中山博貴(84分-MF23:中村充孝)
MF8:安藤淳
FW25:伊藤優汰
FW31:久保裕也(74分-FW9:セルジオ・ドゥトラ・ジュニオール)
FW13:宮吉拓実(65分-MF19:内藤洋平)

▼空回りした右サイド
うーん。
試合内容では圧倒してたんですが、負けちゃった。
後半立ち上がりほわっとしたところでミドルを決められて。
あとはテレビゲームみたいなドカンウンターで連続失点。
なんじゃこりゃー!
と、松田優作じゃなくても叫びたくなるゲームでした。
函館まで行った方、お疲れ様でした。

簡単に言っちゃえば、決定力がなかった。
前半に追加点を奪っていれれば問題なかった。
ですが、それが取れなかった、と。

追加点が取れなかった要因としてひとつ指摘しておきたいのが、今日の右サイド。
酒井が体調不良で、内野が久しぶりの先発。
守備では頑張ってましたが、攻撃面ではオーバーラップがほとんどなかった。
で、右ウイングの伊藤が孤立状態に陥る。
対面するディフェンダーにとっては守りやすい状態になっていました。

攻撃の約束事なのか、ウイングハーフの駒井は伊藤の裏をあまり回り込まない。
伊藤の後ろ側を走り込むのが、本来は内野の仕事なわけですが、それがきょうはなかった。
そう考えると、酒井のオーバーラップというのは、伊藤の仕事を上手く助けていたのだなと。
いなくなって分かる、酒井のありがたみという印象でした。

あ。
あと常々思っているんですが、伊藤の後ろに駒井ってのはどうなんでしょうね。
役割被るというか、伊藤がドリブルしたあとに、スペースなくなって駒井が突っ込んで…。
みたいなシーンがずっとあって、はたして2人を並べるのが有効なんだろうか?

ドリブラーの伊藤の後ろにいるべき選手は、シンプルに繋げて、ある程度守備もできて、スペースを埋められる選手であるべき…だと思うんですよね。
そういう意味で、安藤と駒井の位置を入れ替えるってのは、どうかな?
左ウイングに定着しつつある宮吉は、伊藤ほどドリブルで突破するタイプじゃない。
加えて、伊藤よりは守備はうまくて献身的。
そう考えると、(宮吉+安藤)+(伊藤+駒井)の方程式よりも、(宮吉+駒井)+(伊藤+安藤)の方程式のほうがハマりそう。

って、ここまで伊藤、伊藤って言ってますけど…。
それだけ、伊藤の存在感が増しているということですよね。
チームとしていかにうまく伊藤を使える戦術にするかが、京都がさらに強くなるための鍵であることは間違いありません。

【J2第24節】京都サンガ 1-0 ギラヴァンツ北九州

京都サンガ 1-0 ギラヴァンツ北九州
◇日時:2011年8月14日(日) 18.04キックオフ
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(晴 30.6℃ 58%/5185人)
◇主審:池内明彦
13分【京都】伊藤優汰

■京都サンガF.C.(3-1-3-3)
GK1:水谷雄一
DF2:酒井隆介
DF4:秋本倫孝
DF3:森下俊
MF7:チョン・ウヨン
MF22:駒井善成
MF15:中山博貴
MF8:安藤淳
FW25:伊藤優汰
FW31:久保裕也(76分-FW14:ハウバート・ダン)
FW13:宮吉拓実(80分-MF19:内藤洋平)

■ギラヴァンツ北九州(4-1-3-2)
GK31:佐藤優也
DF13:関光博
DF26:宮本亨
DF16:福井諒司
DF6:冨士祐樹
MF5:桑原裕義
MF17:木村祐志(86分-FW19:林祐征)
MF21:安田晃大
MF14:森村昂太(68分-MF22:多田高行)
FW11:池元友樹
FW4:長野聡(46分-FW20:レオナルド・アウグスト・ヴィエイラ・モレイラ)

伊藤優汰選手(京都)
「裕也がシュートモーションに入ったので、キーパーが弾くと思いました。
ちょうどいいところにこぼれてきたので、詰めるだけでした。
でも、決めないといけないところで決められなかったので、まだまだだと思います。
僕たちは上のチームを引きずり下ろしていくしかないので、これからもホームのときはスタジアムに来て、応援よろしくお願いします」

▼決めきれずも、きょうは無失点
VVV会長「伊藤優汰か…メモメモ」

ということで、伊藤くんキレキレの一日でした。
転売ヤー、VVV会長に目を付けられないように、しっかり契約をお願いしますよ!
フロント陣。

さて、前回の対戦のときは、ロスタイムにパワープレイでゴールを許したのですが、きょうは無事無失点。
しかし、北九州はいいサッカーだった。
中盤でパスコース作りながら、アタッキングサードへの走り込みも忠実。
キックオフ直後は、ワンタッチのパス回しで京都のプレスがまったく効かない場面もあったり。
こりゃやばいと思ってたんですが、久保のミドルから伊藤の先制点が決まったことで、ペースが京都に来た。

そのあとは、京都に決定機が山のようにあったものの、決めきれず。
こういうときは、えてして危なくなるんだけど、大丈夫だった。

伊藤くんがキレキレな一方で、逆サイドの宮吉も前節と比べればだいぶよくなった。
スペースへの入り込み方、守備での守り方。
ウイングとしてのプレイが整理されてきた感じ。
強いて言えば、もうちょっとカットインしてシュートできるといいんだけど。
そう考えると、伊藤のシザースからのカットインシュートは素晴らしい。

ただ、また北九州との比較に話を戻すんだけど、京都が学ぶべきところはたくさんある。
パスコースの作り方、グラウンダーでのワンタッチパスの精度、スペースへの人数をかけた走り込みとか。
戦術的には、京都の選手が北九州の戦い方でやると、すんげぇハマりそうなんだよな…(ゴクリ)。

【J2第3節※順延分】東京ヴェルディ 1-1 京都サンガ

東京ヴェルディ 1-1 京都サンガ
◇日時:2011年8月6日(土)18.04キックオフ
◇会場:調布市東京スタジアム “味スタ”(曇 29.4℃ 73%/3007人)
◇主審:岡部拓人
26分【東V】阿部拓馬
66分【京都】安藤淳(ヘッド←CK:内藤)

■東京ヴェルディ(4-2-2-2)
GK26:柴崎貴広
DF2:福田健介
DF20:深津康太
DF23:高橋祥平
DF22:和田拓也
MF5:佐伯直哉
MF21:小林祐希
MF7:河野広貴(85分-DF18:森勇介)
MF16:飯尾一慶(69分-MF10:菊岡拓朗)
FW11:マラニョン(60分-FW25:平本一樹)
FW19:阿部拓馬

■京都サンガF.C.(3-1-3-3)
GK1:水谷雄一
DF2:酒井隆介
DF4:秋本倫孝
DF3:森下俊
MF7:チョン・ウヨン(27分-MF19:内藤洋平)(90分-MF23:中村充孝)
MF22:駒井善成
MF15:中山博貴
MF8:安藤淳
FW25:伊藤優汰
FW31:久保裕也
FW13:宮吉拓実(62分-FW9:セルジオ・ドゥトラ・ジュニオール)

▼真夏の夜の、冴えないゲーム
お盆前の忙しさで肉体労働に励んで、味スタ行けず。
味スタアウェイ行けなかったのは何年ぶりだろう?
まぁ、いいや。
テレビ観戦の感想です。

シブい内容でした。
ひとことでいえば、東Vにサイドの裏のスペースを徹底的に突かれた試合。
失点もそのパターンから。
サイドで基点を作られ、ワンフェイクでディフェンスが振り切られて、ゴールを許した。
ここのところ、京都を相手にしたチームは「3バックの横を突く」ことを重点として戦っている。
フォワードがサイドに流れる、あるいはサイドバックがオーバーラップをかけてくる。

それに対して、京都の守り方が曖昧だ。
3バックの左右がオーバーラップした際に、どうスペースを埋めるか。
中盤のワイドの選手が中に入り込みすぎているので、えてして両ウイングが最終ラインまで戻ってくる。
守備力はそんなにないからあっさりとカワされる(宮吉が尻餅をついたシーンが象徴的だ)。

解決策としては、2つぐらいが考えられる。
まず、中盤のワイドにもう少し守備力が高い選手を入れること。
たとえば、駒井→弘堅とかね。
もちろん、これは攻撃力の低下との兼ね合いとなるが。

もうひとつは、4バックへのチェンジ。
今の3-4-3はアンカーが最終ライン入ることが多く、変則4バックに近いが、これを「進化」させる。
4-3-3にして、もうひとり最終ラインに人を増やす。
でもって、アンカーには、サイドのスペースを埋めることにもっと参加させる。

今の3-4-3ってのは、元チリ代表監督である「戦術の奇人」ビエルサさんのやり方から、大木コーチがインスパイアされて導入しているものらしい。
ただ、ことしからスペインリーグで指揮を執るビエルサさんは、
「クラブチームと代表チームでは、やり方が違う。3バックではなく4バックを使用する」
と言っている。
その真意はわからないけど、リーガ開幕とともに大木さんもやり方を変えてこないかなぁ、と夢想しておこう。

【J2第23節】京都サンガ 1-0 ガイナーレ鳥取

京都サンガ 1-0 ガイナーレ鳥取
◇日時:2011年7月31日(日)18.04キックオフ
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(5204人/曇 28.1℃ 71%)
◇主審:今村義朗
61分【京都】秋本倫孝(右足←CK:チョン・ウヨン)

■京都サンガ(3-1-3-3)
GK1:水谷雄一
DF2:酒井隆介
DF4:秋本倫孝
DF3:森下俊
MF7:チョン・ウヨン
MF22:駒井善成
MF19:内藤洋平(60分-FW13:宮吉拓実)
MF8:安藤淳
FW25:伊藤優汰(81分-FW14:ハウバート・ダン)
FW9:セルジオ・ドゥトラ・ジュニオール(46分-FW31:久保裕也)
FW15:中山博貴

■ガイナーレ鳥取(4-2-2-2)
GK48:小針清允
DF27:ジョン・ドンホ
DF3:加藤秀典
DF4:戸川健太
DF25:奥山泰裕
MF6:服部年宏
MF10:実信憲明
MF7:小井手翔太(90+3分-MF14:吉野智行)
MF17:鶴見聡貴(73分-MF30:岡野雅行)
FW9:コン・アメド “ハメド”
FW11:阿部祐大朗(65分-FW8:梅田直哉)

▼打てども打てども…
シュート数18本対14本。
こりゃ、1-0で終わるゲームじゃなかったな。
お互い、ゴールを決める「精度」に問題があったのは、数字が表しています。
セットプレイ一発がなかったら、引き分けあるいは敗戦も考えられた一戦でした。

京都にかんしていえば、ここ数戦とわりと同じ傾向の入り方でしたね。
最初はダイレクトでポンポンと繋がるんですけど、10分ぐらいでもう詰まってしまう。
そこから足もと足もとのパスワークになって、展開も遅くなってしまう、という。

そんな中で、伊藤くんが「もう強引なんだからぁ〜」という感じな突破を繰り広げてたのがよかったです。
前半は、攻撃はほとんど右から。
伊藤、駒井で回して、酒井がいい感じにオーバーラップしていた。

逆に、左サイドは難あり。
博貴のポジションがトップ下のほうに来たり、いい意味でアバウト。
そして、安藤も中に寄りがち。
で、両選手ともドリブルで相手をぶち抜ける能力はない。
なもんで、森下が上がってきても、そこで孤立するシーンが多かったです。

そして、連携がうまくない状態は守備でも同じで、左サイドの裏を取られまくってました。
3、4回はぶっちぎられてましたね。
いや、鳥取のミスにだいぶ助けられたな。
左サイドは、選手起用含めて、一考の必要があるような気がします。

しっかし。
3バックで両ワイドのスペースが空くとはいえ、ちょっと無手勝流というか、無対応ノーガード戦法というか。
もちろん自分たちがずっとボールを保持できてりゃ、ワイドを付かれることもないんでしょうが…。
これまで18試合戦って、残り20試合ありますが、いつかパンチドランカーにならないか心配です。