【J2第29節】カターレ富山 1-1 京都サンガ

カターレ富山 1-1 京都サンガ
◇日時:2011年9月25日(日)16.04キックオフ
◇会場:富山県総合運動公園陸上競技場(晴 22.8℃ 58%/3586人)
◇主審:吉田哲朗
19分【京都】内藤洋平(右足←伊藤)
66分【富山】朝日大輔

■カターレ富山(3-4-2-1)
GK21:飯田健巳
DF27:吉川健太(79分-FW10:苔口卓也)
DF4:江添建次郎
DF5:舩津徹也
MF6:西野誠
MF15:平出涼
MF16:谷田悠介(84分-DF19:池端陽介)
MF14:ソ・ヨンドク
MF8:大西容平
MF7:朝日大輔
FW17:木本敬介(46分-FW13:平野甲斐)

■京都サンガF.C.(3-1-4-2)
GK1:水谷雄一
DF2:酒井隆介(90+2分:MF18:加藤弘堅)
DF8:安藤淳
DF3:森下俊
MF7:チョン・ウヨン
MF25:伊藤優汰(60分-MF16:福村貴幸)
MF19:内藤洋平
MF15:中山博貴
MF22:駒井善成
FW13:宮吉拓実(78分-MF23:中村充孝)
FW31:久保裕也

▼またしても…の後半
試合開始から、前からのプレスで圧倒。
後半だんだん足が止まって、相手に蹂躙される。
この流れはいつも同様だったかな、と。

はっきり言って相手のほうが決定機が多かった。
その中で、ほとんどをシュートミスしてくれたので、同点になったようなものだ。
富山の宇宙開発に助けられた。

前節から使っている2トップは…。
2試合見た結果だと機能していない。

2トップの役割もなんか似通ってる。
2シャドー(博貴、内藤)の役割も被っている。
前線にムダに選手がいる印象があるんだな。

また、何より、2ウイング(伊藤、駒井)が突破できるようなスペースがない。
守備に奔走して、攻撃のときのスタートポジションが低すぎる。
おかげで、中盤低い位置からパス交換を多めにやり過ぎて、相手に守備に変える時間を与えてしまっている。

まぁ、2トップの攻撃力を生かしたいなら、久保か宮吉に変えて、ドゥトラかダンといった持ち味の違った選手を使った方がいいのではないか。
そして個人的には、ウイングの突破力を全面に出してほしいから、3トップに戻してほしい気持ちもある。
単純に、ウヨン&博貴&駒井(or内藤)がセンターハーフに入った4-3-3のほうが、攻守両面で機能しそうなんだが…。

後半押された状況での選手交代の遅さも気になるし、全体的にあんまりいいゲームじゃなかったように思う。
オープンな撃ち合いというのは、裏を返せば、お互いがルーズになっていたというだけだしね。
とりあえず、「美人すぎる」豊田麻衣さんを見られたのがよかった…と、そんなゲーム。

【UEFAチャンピオンズリーグ2011-12 グループステージ第1節】雑感

主要試合を録画で見つつ、残りをダイジェストで。
ベノワ・ペドレッティ(リール)が、なんとなく中山博貴に似てると思った。
笑顔とか。

…ってのはさておき、バルセロナ 2-2 ACミランがおもしろかったかな。
全体的に、ショートカウンターの時代が終わって、
 ・守備では安全にリトリート
 ・攻撃ではパスをつなぐ
という戦い方をするチームが増えてきたと感じた。
ただ、パスをつなぐことに執心して、パス&ゴーというか組織的に崩せているチームは少ない。
そして、インテルはジャン・ピエロ・ガスペリーニ・コーチが解任か…。
ほかとは違う戦術でおもしろかったのだが。
これで、明確に3バックで戦うチームは、ナポリぐらいになったな。

【J2第28節】京都サンガ 3-1 ザスパ草津

京都サンガ 3-1 ザスパ草津
◇日時:2011年9月18日(日)18.04キックオフ
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(曇のち晴 28.8℃ 69%/5787人)
◇主審:佐藤隆治ノーサンキュー
2分【京都】中山博貴(ヘッド←伊藤)
14分【京都】久保裕也(右足)
24分【京都】久保裕也(右足ミドル)
38分【草津】永田拓也(←CK)
※79分【草津】アレックスPK大失敗

■京都サンガ(3-1-4-2)
GK1:水谷雄一
DF32:内野貴志(78分-一発退場)
DF8:安藤淳
DF3:森下俊
MF18:加藤弘堅
MF25:伊藤優汰(80分-DF2:酒井隆介)
MF19:内藤洋平(64分-MF20:工藤浩平)
MF15:中山博貴
MF22:駒井善成
FW13:宮吉拓実
FW31:久保裕也(80分-FW14:ハウバート・ダン)

■ザスパ草津(4-2-2-2)
GK22:北一真
DF24:古林将太
DF27:柳川雅樹(46分-DF5:中村英之)
DF3:御厨貴文
DF23:永田拓也
MF30:松下裕樹
MF2:戸田和幸
MF26:小林竜樹(80分-MF11:前田雅文)
MF14:熊林親吾
FW19:後藤涼
FW18:萬代宏樹(46分-FW8:アレックス・エンリケ・ジョゼ)

▼天使の前半、悪魔の後半
多分に、ラッキーな勝ち点3。
なんとか勝ててよかった。
しかし、アレックスのペナルティが決まっていたら、逆転負けもありえた一戦だったな。

きょうのサンガですが、事前の報道どおり2トップを採用した。
右のワイドに伊藤、左のワイドに駒井が高めにポジショニング。
博貴と内藤がトップ下で、アンカーが弘堅。
そしてセンターバック中央にアンジュン。
後ろにかんしては、だいぶ「怖い」布陣だった。

この布陣を見て思い出したのが、ワールドカップ南ア大会のチリ代表。
そう、大木コーチが信奉しているビエルサさんが率いてたチームです。
あのときは、3-4-3というより、3-5-2のワンアンカーの布陣になる時間帯が多くて、きょうのサンガに似ていたと記憶している。

新しいフォーメーションに面食らったのか、試合当初から草津は京都に中盤でボールを何度も奪われる。
そして、2トップ効果か、京都は早い段階でゴールを連発。
なんつったって、枠内シュート3本で3ゴールですから(笑)。
入るときは、入るもんだ。

だけど、3点後がイケない。
伊藤、駒井が孤立。
本来は、左右センターバックが彼らを追い越す動きをするハズなんだが、きょうはそういった動きがほぼ皆無。
また、時間が経つにつれ、2トップがボールをキープできなくなり、相手にペースを渡してしまった。
で、後半はご存じのとおり、草津の一方的な展開となってしまった。

▼6点取られて、攻撃を直す「心意気」
とはいえ、試合後の大木コーチのコメントが「ぶっている」。
最新試合情報|京都サンガF.C.オフィシャルサイト

6-1だからDFに手を入れてということも、そんなにやりたくなかった。自分たちがやってきたことを続けていくということ、ストロングポイントを出していくことで、今日のゲームを勝ちにつなげたかった。

6点取られたのは、守備が悪かったのではなく、攻撃でよさをだせなかったからだ——。
んがー、すごい人ですな。
つか、安藤センターバックって、怖すぎて並みのサッカーコーチなら採用できないと思う(笑)。

次節はチョン・ウヨンとアライールが帰ってきて、秋本も大丈夫そうかな。
伊藤と駒井もいちばん実力を発揮できそうなポジションになったし。
あとは守備陣の「個人能力」が高まれば、新フォーメーションはなかなか面白くなりそうだな、こりゃ。
そして対戦相手が、「3-4-3」から「3-4-2-1」に変更して好調な富山というのも、すばらしい巡り合わせだ。

※参考
<チリ代表を変えた指揮官> 奇人ビエルサと攻撃絶対主義。(1/4) – Number Web : ナンバー

【J2第27節】FC東京 6-1 京都サンガ

FC東京 6-1 京都サンガ
◇日時:2011年9月10日(土) 18.34キックオフ
◇会場:調布市東京スタジアム “味スタ”(晴 27.4℃ 76%/1万5517人)
◇主審:扇谷健司
11分【京都】宮吉拓実
31分【F東】ルーカス・セヴェリーノ
36分【F東】椋原健太
47分【F東】森重真人(←CK)
57分【F東】ルーカス・セヴェリーノ
85分【F東】ルーカス・セヴェリーノ(FK)
90+3分【F東】坂田大輔

■FC東京(4-2-3-1)
GK1:塩田仁史
DF2:徳永悠平
DF3:森重真人
DF6:今野泰幸
DF33:椋原健太
MF4:高橋秀人
MF10:梶山陽平
MF27:田邉草民(84分-FW38:坂田大輔)
MF22:羽生直剛(71分-MF18:石川直宏)
MF39:谷澤達也
FW49:ルーカス・セヴェリーノ(87分-MF32:上里一将)

■京都サンガF.C.(3-1-3-3)
GK1:水谷雄一
DF2:酒井隆介
MF4:秋本倫孝(78分-DF5:アライール・ヂ・ソウザ・カマルゴ・ジュニオール)(83分-一発退場)
DF3:森下俊
MF7:チョン・ウヨン
MF22:駒井善成(71分-MF19:内藤洋平)
MF15:中山博貴
MF8:安藤淳
FW25:伊藤優汰
FW13:宮吉拓実
FW17:中村太亮(46分-FW9:セルジオ・ドゥトラ・ジュニオール)

▼5点目取られたところで、小さな子供のぐずる鳴き声が聞こえてきた
味スタバック自由席にこだまする鳴き声(´・ω・`)
きっと親御さんが機嫌が悪くなってしまったせいか(´・ω・`)
お子さんにとってトラウマの日にならなければいいけど(´・ω・`)
つか、アーセナルを見習って、きょう味スタに来たお客さんにはホーム無料鑑賞券を配るべき!
そんな、ひどい結果だったなぁ。

とはいえ、試合の入りはここ最近のゲーム同様悪くなかったんだよね。
ワンタッチのパスがテンポよく繋がる。
相手ボールになっても中盤でいいプレスがかかる。
ボールを奪って、再びパス交換で攻める。
…でも、シュートまでいけないのも、最近のゲームと同じ。

きょうは宮吉が先制点を決めたけど、これはカウンターからだった。
それ以外では、パスは繋げども最終局面で、アバウトなワンツーとか浮かせたパスで相手ボールになってしまう。
アタッキングサード攻略に失敗しつづけているうちに、しだいに相手にペースが移っていった。
だんだん、F東がボールを支配しはじめる。

そして、前半の2失点はミスがらみ。
同点を許したのは、直前チョン・ウヨンがボールを奪っておきながら、前へのパスを受け手が感じていなくて相手にかっぱらわれたところから。
このあたりの時間帯は、ボールを奪ったらチーム全体がほっとしてしまって、攻撃の切り替えがまったくできていなかった。
ピッチ上から、いや〜な空気が流れていたときの失点だったから、ダメージも大きかっただろう。
逆転は、なぜかチーム全体が前にかかりすぎていて、後ろに選手がおらず、独走カウンターを許したところから。

んでもって、後半もペースを奪い返せなかった。
ほとんど、FC東京に中盤を支配されていた。

▼相手1トップに3バックは…?
相手に中盤を支配された要因として挙げたいのは、フォーメーションの問題。

相手はルーカスのワントップ。
なのに、京都のディフェンスは3人が最終ラインに残っているんだよね。
数の論理で相手5人、京都4人で、うまくマッチアップできなかった。

そして、比較的3人が中央に絞っていた。
マーカーは1人で、2人は浮いているのに、サイドは空けている。
おかげでサイドのスペースをいいように使われてしまった。

他チームだったらサイドからのクロスや中盤のミドルでミスをしてくれるのだけど、FC東京は「個の力」ではずば抜けているだけに、相手の思うつぼな展開になってしまったと言える。

そして、今日の試合、スタジアムで見ながら思ったこと。
同点弾喰らったあたりから、相手ペースになっていたから、「人の並び」を変えればどうなっただろう?
秋本を1列上げる「2-4-1-3」。
あるいは酒井を右サイドバックに、安藤を左サイドバックにした「4-3-3」。
どちらでもいいから、1トップにたいして3人のディフェンダーを配置する状態を、早い目に修正していれば…。
少なくとも大敗北はなかったんじゃないかな。
いや、そう思わないと寝られないし(笑)。

▼スモールフィールドでのテクニック
とはいえ、大木さんはきっと頑固だ。
「3-4-3」を堅持しつづけるだろう(笑)。
ならば、相手のプレスにかかってもいなせるような、スモールフィールドでのパス回しをもっと「丁寧に正確に」できるようにならなければならない。
でも…。
きょう久しぶりに先発した太亮とかは、ボールを持ってから周りを探してワンタッチツータッチ…それで時間がかかっていた。
伊藤、駒井は、中盤の変なところでドリブルを突っかけて、簡単に相手にボールを奪われていた。
個人のテクニック、状況判断。
まだまだ改善すべき点は多い。
勝利至上主義より今の「ロマン主義」のほうが個人的には楽しいんだけれど、大敗だけは辞めてほしいな!
と、無理目な注文を付けておいて、きょうは終わりです。

行きで山手線が止まるわ、試合はコレだわで、あ〜疲れた。

【J2第4節】京都サンガ 0-0 愛媛FC

京都サンガ 0-0 愛媛FC
◇日時:2011年9月1日(木)19.04キックオフ
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(曇 28.9℃ 73%/2386人)
◇主審:木村博之

■京都サンガF.C.(3-1-3-3)
GK1:水谷雄一
DF2:酒井隆介
DF4:秋本倫孝
DF3:森下俊
MF7:チョン・ウヨン(20分-MF19:内藤洋平)
MF22:駒井善成
MF15:中山博貴
MF8:安藤淳
MF15:中山博貴
FW25:伊藤優汰(87分-MF20:工藤浩平)
FW31:久保裕也(69分-FW9:セルジオ・ドゥトラ・ジュニオール)
FW13:宮吉拓実

■愛媛FC(4-2-2-2)
GK1:川北裕介
DF28:高杉亮太
DF18:池田昇平
DF5:大野和成
DF7:前野貴徳
MF4:渡邊一仁
MF19:越智亮介(78分-MF6:田森大己)
MF17:大山俊輔
MF11:石井謙伍(53分-FW9:ジョジマール・ホドリゲス・ソウザ・ホベルト)
FW27:齋藤学
FW39:キム・シンヨン(53分-FW24:福田健二)

▼「サンガさんには得点力不足のお薬を出しておきますねー」
…と女医さんに言われてみたい!
そんな内容のゲームでした。
つーか、録画したものを帰宅後見てたんですが、あまりにまったりしてたので、途中ボールアウトの時間は全部早送り。
おかげで早く見終わった(苦笑)。

まぁ、伊藤のクロスを久保がポストにぶち当てたシーン。
あれ以外はほぼノーチャンスでした。
相手の愛媛は試合を通してノーチャンスでしたけど。

ここ最近、相手がリトリートしてくるので、それを崩せてないですよね。
基本的に、ワンタッチツータッチで回せるのが中盤センターラインぐらいまで。
それ以降はどうしても手詰まりになってしまいます。
京都のボールの動かし方の「常」として、最終ラインから、ウイングかサイドMFがライン際でボールをキープする…というのがあります。
それにたいして、相手も完全にわかっているので人数を掛けてプレスに来てますね、最近。
本当はその地帯でのパス交換で突破したいんでしょうが、ちょっと人数が足りていないように見えます。
あと、サイドCBのオーバーラップのスペースがないと厳しいので、手詰まりに拍車を掛けているのかな?

何にしろ、相手がリトリートしてきた場合の「打開策」がいまは必要でしょう。
思い切って、2バックにして両CBは前にあげるとか。
あるいは、今夏の「欧州トップモード」である4-2-4にして、ウイング+センターハーフ+サイドバック+センターバックの4人でサイドを崩しにかかるとか。
パス交換のレベルは開幕時よりは上がってきたと思うんで、今度は「崩し」のレベルアップに期待しましょう。

そういえば、試合後大木コーチが
「ボールを持っているだけじゃなく、取ったときの瞬間、
白から黒に、グレーというグラデーションじゃなく、パタッと色が変わるように見えました。
そこは非常によかったです」

とおっしゃってますけど、確かにボールを奪われた後のディフェンスはよかったと思います。
ただ、早く奪っても簡単にパスミスしたり、素早い攻撃に行けてないのも事実。
そこが、きょう勝ちきれなかった一因でしょうね。
ま、そんな感じで来週末は味スタだ。