【J2第6節※順延分】京都サンガ 4-0 コンサドーレ札幌

京都サンガ 4-0 コンサドーレ札幌
◇日時:2011年10月19日(水)19.04キックオフ
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(3601人/晴 17.6℃ 62%)
◇主審:今村義朗

■京都サンガF.C.(4-1-3-2)
GK1:水谷雄一
DF2:酒井隆介
DF32:内野貴志
DF3:森下俊(52分-MF18:加藤弘堅)
DF16:福村貴幸
MF7:チョン・ウヨン
MF20:工藤浩平
MF23:中村充孝(72分-MF22:駒井善成)
MF15:中山博貴
FW13:宮吉拓実(81分-FW28:キム・ソンヨン)
FW31:久保裕也

■コンサドーレ札幌(4-2-2-2)
GK16:イ・ホスン
DF7:高木純平
DF23:山下達也
DF25:櫛引一紀
DF2:日高拓磨(67分-MF17:岡本賢明)
MF10:宮澤裕樹
MF6:岩沼俊介
MF15:古田寛幸
MF8:砂川誠(77分-MF27:荒野拓馬)
FW13:内村圭宏
FW32:近藤祐介(68分-FW26:上原慎也)

▼4バックで135分無失点という事実
祝!4バック無失点記録更新。
135分無失点、これはすごいデス(苦笑)。

つっても、開始から30分ずーっとコンサドーレがオラオラオーレ状態。
中盤でまったくボールが繋げず〜。
からの、最終ラインもフクちゃん中心に不安定、という…。
ゴールを奪われるのは、時間の問題と思われたんですけどねぇ。
なんとか耐えたというか、相手が外してくれたというか。

そんな「魔の30分間」を経てからは、だいぶ改善。
中盤のボール出しのところで、相手に引っかからなくなって、ボール保持率上がってきました。
そして、いつのまにか4点が入っていた(笑)。

で、特筆すべきは、CKからの流れによる久保のゴール以外は、いい縦のパスが入ったことから始まっている件。
4バックになって、いつもより選手の「密集度」が弱まって、選手間がいい感じだったからかな。

あと、相手バイタルエリアでの、ムダな横パスが少なかったのもよかった。
得点以外のシーンでも、サイドバック&中盤の選手でワンタッチのパス交換でリズムを作りつつ、ズバッと縦パスなり、スルーパスなりを通していて、攻撃の「有効性」が高かったと思う。

▼守備←→攻撃、バランス問題
試合後のインタビューで、中村充孝が
「フォーメーションは関係ない
って言ってますけど、とはいえ快勝の原因は何かっていったら…。
やっぱりフォーメーション変更は大きいことは間違いない。

まぁ、
「いいプレスが掛けられたか?」
「いいパス交換ができていたか?」
「いいドリブル突破ができていたか?」
と問われるならば、きょうよりいい試合がいくつもあったのだろうけど。

だけど、最終ラインが1人増えたことで、相手カウンターが発動しにくくなり、守備のリスクが減った。
その裏返しで、攻撃に好影響を与えてくれたのが、きょうの試合ということかな。

ボクシングでたとえると、いままでのサンガは
「腕をダラーンと下ろした、ノーガード戦法」
っていうか。
守備の穴をある程度覚悟しながら、その代わりにずっと攻撃してれば大丈夫でしょ!っていうスタイルだった。
でも、きょうはガードやクリンチをまともにやっていた…って感じ!?

だけど、無失点を支えていた森下が負傷退場という不安ごとも発生。
センターバック、内野しかいないし…。
え、久保もU-19アジア選手権予選(タイ・バンコクで31日から開幕)の合宿にあしたから参加…?
いい流れになってきただけに、次節・大分戦での選手起用が気になるな。

【J2第31節】京都サンガ 1-2 徳島ヴォルティス

京都サンガ 1-2 徳島ヴォルティス
◇日時:2011年10月16日(日)13.04キックオフ
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(晴 24.0℃ 33%/5690人)
◇主審:福島孝一郎 “ブラマヨ小杉”
3分【徳島】佐藤晃大
31分【徳島】佐藤晃大
52分【京都】宮吉拓実

■京都サンガF.C.(3-1-4-2)
GK1:水谷雄一
DF2:酒井隆介
DF5:アライール・ヂ・ソウザ・カマルゴ・ジュニオール(46分-DF32:内野貴志)
DF3:森下俊
MF7:チョン・ウヨン
MF25:伊藤優汰(79分-FW9:セルジオ・ドゥトラ・ジュニオール)
MF23:中村充孝
MF19:内藤洋平(63分-MF17:中村太亮)
MF16:福村貴幸
FW13:宮吉拓実
FW31:久保裕也

■徳島ヴォルティス(4-2-3-1)
GK23:榎本達也
DF26:橋内優也(28分-DF20:ペ・スンジン)
DF2:三木隆司
DF4:エリゼウ(69分-MF27:デイヴィッドソン・ジュン・マーカス “ディビッドソン純マーカス”)
DF6:西嶋弘之
MF8:倉貫一毅
MF16:斉藤大介
MF17:衛藤裕
MF10:島田裕介(66分-MF14:濱田武)
MF13:柿谷曜一朗
FW18:佐藤晃大

▼長ーーーーーい90分(京都銀行ふう)
決定機が多くて
「あっという間の90分」
という表現をよくするけれど、きょうは逆に
「あれ? まだこんな時間あるの?」
っていう90分間だった。
徳島の選手が多く痛んでいたので、ゲームがけっこう止まっていたせいか、全体としてまったりした時間が過ぎていった。
しかし、橋内ほかの治療時間をあれだけ取っておきながら、前半ロスタイム2分ってのはない気がするけどな…。

それはさておき、イージーなディフェンス対応から2点を取られた京都は、後半4バックにチェンジ。
これが、きょういちばんの見所だったかもしれない。
解説・秋田豊さんも大興奮(笑)。
水谷雄一以下こんな並びの、4-1-3-2だった。

DF2:酒井隆介
DF32:内野貴志
DF3:森下俊
DF16:福村貴幸
MF7:チョン・ウヨン
MF25:伊藤優汰
MF23:中村充孝
MF19:内藤洋平
FW13:宮吉拓実
FW31:久保裕也

劇的に代わったのは守備局面。
相手のワントップ・佐藤にたいして、前半は3バックがケアしていたせいで、ワイドのスペースが空きがちだった。
4バックにして単純にスペースが埋まって、徳島が攻撃で何もできなくなった。

逆に、攻撃面では特に変化なし。
相手のバイタルエリアの前で横パスは繋げるんだけど、最後のスルーパスやサイドからのクロスは、出し手と受け手のタイミングがまったく合わず(苦笑)。
ロングパスに抜けだした宮吉が1点取ったのがやっとだった。

博貴のケガで先発出場となった中村充孝は、まぁ悪くない出来。
スモールフィールドで、ダブルタッチのドリブルで一気に守備をかいくぐったり、センスは見せてくれた。
しかし、博貴と比べて運動量が少なく、ボールを持っていない時間帯で立ち止まっていることも多く、チーム全体の流動性を失わせてしまった…のかもしれない。
これは、ちょっと大木さんの感想を聞いてみたい。

▼2トップで、プレスのやりかたは…?
きょうの内容で、今後3バックで行くのか4バックで行くのか、ちょっと気になるところだ。
ただ、もうひとつ、おれが個人的に気になっているのが、2トップか3トップかということ。

シーズン前半は、3トップで高い位置からプレスを掛け、相手をサイドに追い込んで3トップと3センターでボールを奪う…こういう戦術を志向していたように思う。
ただ、最近久保&宮吉の2トップに変えたことで、前線からの「いいプレス」がかかっていない。
高い位置でボールを奪うシーンが、確実に減ってきているのだ。
もちろん、逆に宮吉の「裏への抜けだし」が目立つようになって、攻撃面ではプラスの部分があるだけに、「善し悪し」はあるとは思うんだけど。
でも、前線からのあの「鬼プレス」が少なくなって、ちょっと寂しい気持ちもあるなぁ。

【全日本サッカー選手権大会2回戦】京都サンガ 3-0 佐川印刷SC

京都サンガ 3-0 佐川印刷SC
◇日時:2011年10月10日(月)13.00キックオフ
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(1960人/晴 31.2℃ 34%)
◇主審:野田祐樹
38分【京都】中村充孝
58分【京都】宮吉拓実
72分【京都】久保裕也

■京都サンガF.C.
GK1:水谷雄一
DF2:酒井隆介
DF8:安藤淳(22分-DF32:内野貴志)
DF3:森下俊
MF7:チョン・ウヨン
MF16:福村貴幸
MF19:内藤洋平(61分-MF20:工藤浩平)
MF23:中村充孝
MF25:伊藤優汰
FW13:宮吉拓実(77分-FW9:セルジオ・ドゥトラ・ジュニオール)
FW31:久保裕也

■佐川印刷S.C.
GK1:小林庸尚
DF2:志摩竜弥
DF15:及川準
DF26:日野竜一
MF7:中野大輔(66分-FW20:中筋誠)
MF8:大槻紘士(80分-DF5:瀧原直彬)
MF10:吉木健一
MF13:金井龍生
MF18:カン・ヒョンス(80分-MF14:葛島崇繕)
FW9:平井晋太郎
FW19:桜井正人

フォメとかよくわらかんが、博貴と駒井が一気にベンチ外に。
そのほかは、だいたいベストメンバー…って「だいたいベスト」っていうのも変な言葉だな。
そして、「やらかす」ことなく、順当に勝利。
アンジュンの負傷が心配ですが…。
次は、11月16日(水)、ミッドウィークにモンテディオ山形とのアウェイマッチです。
山形が残留争いの真っ最中だけに、メンバー落としてくるかな?

【J2第30節】京都サンガ 0-2 水戸ホーリーホック

京都サンガ 0-2 水戸ホーリーホック
◇日時:2011年10月2日(日) 13.04キックオフ
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(曇のち晴 23.0℃ 40%)
◇主審:中村太
48分【水戸】吉原宏太
55分【水戸】鈴木隆行

■京都サンガF.C.(3-1-4-2)
GK1:水谷雄一
DF2:酒井隆介
DF3:森下俊
DF32:内野貴志
MF7:チョン・ウヨン
MF25:伊藤優汰(84分-FW14:ハウバート・ダン)
MF19:内藤洋平
MF15:中山博貴
MF22:駒井善成(57分-MF16:福村貴幸)
FW13:宮吉拓実(60分-MF23:中村充孝)
FW31:久保裕也

■水戸ホーリーホック(4-2-2-2)
GK1:本間幸司
DF6:西岡謙太
DF5:加藤広樹
DF20:塩谷司
DF4:尾本敬
MF8:村田翔(46分-MF18:鶴野太貴)
MF24:ロメロ・ベロカル・フランク・ラーク(73分-MF16:鈴木将也)
MF7:小池純輝(81分-FW10:遠藤敬佑)
MF28:小澤司
FW9:吉原宏太
FW30:鈴木隆行

▼まるで、完敗
試合開始からうまくボールが繋げず、サイドを突かれて2失点。
水戸と開幕戦で戦ったときは試合を支配しながら負けたけど、きょうはいいところなしの完敗だった。
ホームでこれは、まずい。

敗北の理由としてまず挙げたいのが、チーム全体が重かったこと。
ミッドウィークに試合があった。
そして、そのゲームが後半押されまくった「消耗戦」だった。
そうした影響もあったのだろう。
試合開始から、いつものような「鬼キープ」ができなかった。
パスミスが多く、セカンドボールへの寄せも遅かった。
しかし、両軍の中でいちばん運動量が際だっていたのが大ベテランの鈴木隆行だったってのは…。
ベテランならではのコンディション調整術があるんだろうな。
(※追記:そうか、前節は温存だったのか)

第二の敗因として挙げたいのが、新しい「3-5-2」のフォーメーション
富山戦のときにも書いたけど、
・ウイングが守備に追われて、攻撃開始の位置が低い
・中山、内藤の役割が被っている(きょうも中山ばかりば目立っていた)
っていう問題がある。
そしてきょう、さらに顕在化したのが、両サイドのディフェンス。
ウイングと両センターバックでサイドを守る仕組みなんだけど、伊藤、駒井の守備力が低いもんで、やっぱりちょっと怖いよね。
あと、2人が守備に奔走されて体力を消費し、攻撃にかかるときのエナジーが減っている。
そんでもって、「遅攻」になると、チョン・ウヨンにミドルしか選択肢がないのもつらいところ。
※参考
【J2第29節】カターレ富山 1-1 京都サンガ – Sex & Books & Football

そういえば結果的には左サイド、内野のところで2失点しちゃったんだけど、攻撃でも左サイドが機能していなかった。
これは裏返すと、今までいかに森下がいいパフォーマンスをしていたかという証明にもなるな。
カバーリング、パス出しで、いかに森下の貢献度が高かったかということ。
という意味で、敗因の3つめとして指摘しておきたいのが、森下をセンターに使った選手起用の「失敗」か。
無難にアライールか、あるいは内野真ん中でもよかったか。
これは、ちょっと結果論でもあるけれど。

最後にまとめると…。
「疲労」と「安藤出場停止による影響」は、次の試合では解消されるから問題ないだろう。
ただ、「3-5-2問題」はまだ今後も続く。
このフォーメーションで行くならば、特に守備面でいかに熟成させていくかが問題になりそうだなぁ。

【J2第5節※順延分】ジェフユナイテッド市原・千葉 0-1 京都サンガ

ジェフユナイテッド市原・千葉 0-1 京都サンガ
◇日時:2011年9月28日(水)19.03キックオフ
◇会場:千葉市蘇我球技場 “フクアリ”(6955人/晴時々曇/19.3℃ 75%)
◇主審:吉田寿光
35分【京都】久保裕也(右足←宮吉)

■ジェフユナイテッド市原・千葉(4-2-3-1)
GK1:岡本昌弘
DF13:山口慶
DF3:竹内彬
DF4:青木良太(56分-FW18:青木孝太)
DF2:坂本將貴(56分-DF27:渡邊圭二)
MF5:マーク・ダニエル・ミリガン
MF7:佐藤勇人
MF14:太田圭輔(80分-FW22:久保裕一)
MF9:深井正樹
MF11:米倉恒貴
FW31:大島秀夫

■京都サンガF.C.(3-1-4-2)
GK1:水谷雄一
DF32:内野貴志
DF8:安藤淳
DF3:森下俊
MF7:チョン・ウヨン(66分-DF2:酒井隆介)
MF25:伊藤優汰(46分-MF16:福村貴幸)
MF19:内藤洋平
MF15:中山博貴
MF22:駒井善成
FW13:宮吉拓実
FW31:久保裕也(81分-FW14:ハウバート・ダン)

▼守りきって勝ちきる
貴重な関東アウェイが順延になってしまって、ミッドウィーク開催。
きょうは見に行けず、録画したものを先ほど見終わりました。
もちろん、結果に耳をふさいだ状態でね。
で、思ったのが…

ジェフの放り込み、怖ぇーーーー!

後半40分ぐらいで、いったん録画を止めて、コーヒーを湧かしましたよ(笑)。
気分を落ち着けて、もう一度再生を始めて。
ロスタイム3分なのに、「ファギータイム発動」にハラハラしながら、無事完封勝利。
きっと現地にいても、後半落ち着かなくて仕方なかっただろうな。

相手のクリアミスから奪った虎の子の1点を、守りきった一戦でした。

▼冴えた交代策
試合全体としては、いつもと同じ。
試合開始からボール支配率で上回ってワンタッチパス交換でリズムを作る。
しかし、シュートまではいかない。
後半途中から、足が止まりはじめて、相手にスペースを蹂躙される。
3-4-3からフォーメーションを3-5-2に変えても、結局この「流れ」です。

そんな中で、きょうは選手交代が効果的だったと思います。
ドリブルの切れ味が悪く、切り返しに自分の身体がついていかず、イマイチだった伊藤を前半で交代。
また、球出しの遅れが目立って、何度か後ろから来た相手選手にボールをかっさらわれていたチョン・ウヨンを、早めに下げる。
いつもだと後半に点を取られるパターンだけど、早めにより守備的な布陣にしたせいか、守りきれたのかな、と。

しかし、その守りでいちばん光っていたのがアンジュンですね。
危険察知能力高杉くんで、クリアやパスカットをくり返してました。
攻めては正確なパスの起点にも。
ハイボールの競り合いはさすがに押されてましたが、スウィーパーとして出色の出来。
いや、こんな才能があったとはな。

でも、そのアンジュンが次節出場停止、だと…!?
アライールを入れるのか、あるいは復帰間近という秋本を投入するのか。
次は開幕で惨敗した水戸相手。
勝って、雪辱をはらしたいところです。

※追伸
スカパー!解説の川本治さんは、京都褒めすぎだと思う(笑)。