【J2第16節】京都サンガ 1-0 ギラヴァンツ北九州

京都サンガ 1-0 ギラヴァンツ北九州
◇日時:2012年5月26日(土) 13:04キックオフ
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(晴 26.6℃ 28%/6540人)
◇主審:世界の西村雄一
37分【京都】中村充孝(左足)

■京都サンガF.C.(4-1-3-2)
GK1:水谷雄一
DF8:安藤淳
DF4:秋本倫孝
DF20:ミロシュ・バヤリッツァ
DF16:福村貴幸
MF7:チョン・ウヨン
MF10:工藤浩平
MF15:中山博貴(86分-警告*2=退場)
MF23:中村充孝(78分-MF22:駒井善成)
FW13:宮吉拓実(87分-MF18:倉貫一毅)
FW32:ウィルフリード “ヴィリー”・サヌー(82分-FW11:原一樹)

■ギラヴァンツ北九州(3-4-1-2)
GK1:佐藤優也
DF2:宮本亨(46分-MF20:レオナルド・アウグスト・ヴィエイラ・モレイラ)
DF3:小森田友明
DF4:長野聡
MF13:関光博
MF7:木村祐志
MF5:キム・ジョンピル(84分-DF22:キローラン木鈴)
MF16:多田高行
MF10:安田晃大
FW11:池元友樹
FW24:渡大生(46分-FW19:林祐征)

▼安定の守備、閉塞の攻撃
夏が来たな、西京極の夏が。
そんな感想をもったゲーム。
後半、これまでにはなかったぐらい、京都の運動量が落ちた。

一方、北九州は後半途中から2人を入れ替え、ペースアップを。
京都は、前線からのプレスが効かなくなり、中盤真ん中がぽっかり空いてしまった。
ま、とはいえ、後半最後のレオナルドのカットインからのシュート以外は、ほぼ無難に守りきったのも事実。
中山博貴の退場という”犠牲”は払ったものの、前節にようなヒヤヒヤ感はなかった。

安定感があった守備にたいして、攻撃はやや閉塞感があった。
試合後、大木コーチが

最後4分の3に入ったときに、止まってしまう。
何回か走っている選手がいたが、そこにうまく出せなかったですね。
相手を押し込むチャンスに押し込めない、逆に押し込まれる。
もう少し相手に驚きや脅威を与える状況を作らなければならなかったと思います。
最新試合情報|京都サンガF.C.オフィシャルサイト 

と言ってましたが、たしかにそんな印象。
福ちゃんがピッチ中央でドリブル突破したシーンがあったけど、ああいった意外性のあるプレイが少ないのがなー。
でも、前節よりはミスが少なかったし、いい意味でも悪い意味でも
「ポゼッションが安定してきた」
と言えるのかもしれない。
(以上、テレビ録画観戦)

【J2第15節】ファジアーノ岡山 1-2 京都サンガ

ファジアーノ岡山 1-2 京都サンガ
◇日時:2012年5月20日(日) 16.03キックオフ
◇会場:岡山県総合グラウンド陸上競技場 “ももスタ”(曇 22.0℃ 52%/1万1088人!)
◇主審:大西弘幸
18分【岡山】田所諒
31分【京都】ウィルフリード “ヴィリー”・サヌー(右足←宮吉)
69分【京都】工藤浩平(福村のヘッドが弾かれたところを左足プッシュ)

■ファジアーノ岡山(3-4-2-1)
GK1:中林洋次
DF3:後藤圭太
DF18:竹田忠嗣
DF5:植田龍仁朗
MF2:澤口雅彦
MF8:千明聖典
MF14:仙石廉
MF25:田所諒(77分-FW10:チアゴ・ジョルジェ・オノーリオ)
FW7:キム・ミンキュン
FW36:関戸健二(77分-MF11:桑田慎一朗)
FW20:川又堅碁(67分-MF13:石原崇兆)

■京都サンガF.C.(4-1-3-2)
GK1:水谷雄一
DF8:安藤淳
DF4:秋本倫孝
DF20:ミロシュ・バヤリッツァ
DF16:福村貴幸
MF7:チョン・ウヨン
MF10:工藤浩平
MF15:中山博貴(90+4分-FW11:原一樹)
MF23:中村充孝(75分-MF22:駒井善成)
FW13:宮吉拓実
FW32:ウィルフリード “ヴィリー”・サヌー(82分-MF18:倉貫一毅)

▼2万の瞳が目撃した謎采配
82分、京都が選手交代。
「サヌーに代えて倉貫」

えーーーーーーーー!!
早朝のCLファイナル「ミュラーに代えてファンブイテン」的な消極的交代とか!
テレビの前で、
「原出せよ、原一樹!」(←カップ酒片手に)
とヤカラを飛ばしたくなりましたよ。
そして、駒井が前線へとポジションを移すが、まぁボールが収まらない(涙)。
必然的に相手に押されまくる展開になるも、なんとかなんとか逃げ切れた。
これで、連勝は「4」に伸びたのだった。

しっかし、ももスタに集まった観客は1万人超!
この盛り上がりはすばらしい。
ゲーム全体として、ミスは多かったものの締まった展開になったのは、大観衆のサポートがいい方に影響したハズ。
専スタじゃなくても、陸スタでも、これだけ人は入る!
ひるがって、京都・西京極もだな…。

▼韻踏合選手組合
さて、試合展開を振り返ると、失点はまさに京都相手にこれしかないという “パーフェクトカウンター” 。
ボール奪われてすぐのプレスをかわされーの。
そのあと、逆サイドにボールを振られれーの。
そして完璧なワンツーでディフェンスラインを破れられーの、ゴール奪われーの。

このイヤ〜な流れのなかで、博貴の意表をつく縦パスからサヌーの力強いシュート!
そして後半、「株式会社アン・ドゥー」の声援を受けた(!?)アンドゥーのクロスにクドゥーのゴール!!
「サヌー」!「アンドゥー」!「クドゥー」!
ラーメンズのネタか、あるいは韻踏合組合な感じで、逆転勝利となった。

全体としても、前半からボールは回せていたし、まずまずの出来。
ただ「最後のパス」のアバウトっぷりは相変わらず。
そこに走ってないし!
そっち、人いないし!
といったシーン頻発は、見ていてちょっと悲しいものがある。

失点シーンなどは、岡山の「パスを出した選手」が足を止めず走りだしていたからこそ完璧にやられた。
それを反面教師として、パスを出すことだけでなく、出したあとのランニングなどにもっとこだわってほしいものだなぁと。
バキ無双で守備もだいぶ安定しているだけに、あとは攻撃陣の精度UPが課題。
とまとめておいて、おしまいです。
(以上、テレビ生観戦)

【J2第14節】京都サンガ 2-1 徳島ヴォルティス

京都サンガ 2-1 徳島ヴォルティス
◇日時:2012年5月13日(日) 16.05キックオフ
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(晴 23.1℃ 26%/5881人)
◇主審:吉田寿光
56分【京都】中村充孝(右足←中山)
71分【京都】秋本倫孝(ヘッド←CK:ウヨン)
77分【徳島】ダイアンフレス・ドウグラス・シャーガス・マトス(ヘッド←太田)

■京都サンガF.C.(4-1-3-2)
GK1:水谷雄一
DF8:安藤淳
DF4:秋本倫孝
DF20:ミロシュ・バヤリッツァ
DF16:福村貴幸
MF7:チョン・ウヨン
MF10:工藤浩平
MF15:中山博貴
MF23:中村充孝(68分-MF22:駒井善成)
FW13:宮吉拓実
FW31:久保裕也(73分-FW14:長沢駿)

■徳島ヴォルティス(4-2-2-2)
GK21:オ・スンフン
DF6:西嶋弘之
DF3:橋内優也
DF2:三木隆司
DF24:那須川将大
MF27:花井聖(62分-MF20:上里一将)
MF14:濱田武
MF18:宮崎光平
MF7:徳重隆明(68分-MF15:太田圭輔)
FW9:ダイアンフレス・ドウグラス・シャーガス・マトス
FW11:津田知宏(76分-FW19:キム・ジョンミン)

大木武コーチ(京都)
「失点して、全体が下がってしまいましたね。
下がらないで、しっかりもう一度点を取る姿勢が足りなかったし、その技術も足りなかったと思います。
なかなか相手をブレイクできない、点を取れないのは、仕掛けるところの問題。
攻撃に関わる選手が少ないし、そのタイミングも遅いですよね。
前半で、中山博貴が長い距離を走って出ていった場面があったと思うんですけど。ああいう場面をつくらないといけない。
パス交換をしている、その『静』の場面で動き出す選手がいなかった、それでは相手を崩せません」

▼相手シュート0からの〜
相手の初シュートがゴールだぜぇ~?
ワイルドだろ~?

と、スギちゃんなら思わず言ってしまいそうな、不思議な一戦。
ゴールを決められるまでは楽勝ペース。
ところが、相手のファーストシュートがネットに突き刺さってからは、一転大苦戦。
なんだか、よくわからないけど、なんとか「勝ち点3」ゲットだぜぇ、と。

▼博貴のチャビ的な活躍
4バックに戻して、博貴と充孝のポジションを入れ替えた、きょうのサンガ。
なんだか、博貴はこのポジションのほうがいい気がするな。
相手のマーカーを食いつかせつつ、ビシッと縦パスが入れられる。
バルサでいうところのチャビを彷彿とさせる、ナイスな活躍。
守備も献身的だし、前線へのフリーランもよかった。

そのおかげか、パス交換がかなりつながっていた。
いつもだったら、センターエリアのサイドでうだうた回しているだけだったけど、それがよりボックス近くまでいけた。
まぁ、とはいえ、ラストの局面でシュートが打てるまでには至らないのは相変わらずなんですけどね…。

特に久保氏は、リターンパスを受けて強引にシュートまで行こうとするも、阻まれることが多かった。
宮吉よりも前にいることが多く「1トップ」状態の局面が多かったとはいえ、ポストにもなかなかなれず。
何本かシュートを打てていたので、良化の兆しはあるのかもしれないけれど…
サヌーが帰ってきたら、スタメンを明け渡すのは間違いない。
壁を乗り越えるまで、あともうちょっとという感じ。

▼あとはパス交換から得点を
サンガのゴールは、宮吉の倒れ込みながらのキープからのカウンター、そしてセットプレイ。
セットプレイからあんなにきれいにマーカー外して、ヘッドが決まったのは今季初かな。
これは、うれしい。

あとは、本当にパス交換からポンポンと相手を崩してゴールが決まるといいんだけれど。
まぁ、なかなか相手の中央を崩すのはね…。
(以上、テレビ生観戦)

【J2第13節】ヴァンフォーレ甲府 0-3 京都サンガ

ヴァンフォーレ甲府 0-3 京都サンガ
◇日時:2012年5月6日(日) 13.04キックオフ
◇会場:山梨県小瀬スポーツ公園陸上競技場(9563人/曇 19.9℃ 43%)
◇主審:木村博之
4分【京都】ウィルフリード “ヴィリー”・サヌー(左足ダイレクト←宮吉)
50分【京都】中山博貴(左足ボレー←テソン)
68分【京都】宮吉拓実(右足←安藤)

■ヴァンフォーレ甲府(4-2-2-2)
GK1:荻晃太
DF2:福田健介
DF5:ドウグラス・マルケス・ドス・サントス
DF4:山本英臣
DF6:佐々木翔
MF27:伊東輝悦(62分-MF24:堀米勇輝)
MF10:井澤惇
MF18:柏好文
MF20:ガブリエル・リマ・オリヴェイラ “ピンバ”(57分-FW9:高崎寛之)
FW15:青木孝太(46分-FW14:永里源気)
FW11:ダヴィ・ジョゼ・シウヴァ・ド・ナシメント

■京都サンガ(3-1-4-2)
GK1:水谷雄一
DF8:安藤淳
DF20:ミロシュ・バヤリッツァ
DF16:福村貴幸
MF7:チョン・ウヨン
MF23:中村充孝(46分-DF6:ファン・テソン)
MF15:中山博貴
MF10:工藤浩平
MF22:駒井善成
FW13:宮吉拓実
FW32:ウィルフリード “ヴィリー”・サヌー(51分-FW11:原一樹)

▼突然圧勝
サヌーの宙返りの瞬間カメラを切り替えた、スカパー!のスイッチャーさんは万死に値する(´・ω・`)
しかし、あの先制点の直前の加速力は、さすがサヌー。
ディフェンダーの1.5倍速ぐらいだったもんなぁ。

ということで、あの先制点で勢いがついて、3-0での快勝。
甲府にほとんど決定機を作らせない圧勝。
いや、びっくりしたー。

その要因はなんだろうかと考えるに、まず甲府のサッカーが「非カウンター型」だったことがあるだろう。
去年天皇杯でJ1相手に快進撃をしたように、相手がボールを持ってくれると、プレスがハマるんだよな。
逆に、カウンター型の相手のほうがうまくいかないという…。

加えて、大きいのは3バックへの布陣変更。
今まで攻守ともによくなかったとはいえ、まさか中2日で代えてくるとは…。
さすが名将・大木はんやで(ゴクリ)。

▼3バックへの「変更」と試合途中の「修正」
そして、試合途中での「修正」もハマっていた。
前半途中でウヨン&博貴のダブルボランチから、ウヨン単独アンカーへのシフトチェンジ。
さらに、後半開始早々から、テソンを左サイドへ。

整理すると、
・前半は、駒井、工藤、充孝に博貴がボールサイドに寄る「中盤が流動的なサッカー」
・後半は、駒井、テソンをウイングバックに固定した「ベーシックに近い3バック」
という印象だった。

ま、前半から左サイドでの甲府・柏の単独突破だけが危険だったので、そこで失点しなかったのがでかかった。
で、後半アタマから左サイドを駒井から守備的なテソンで「蓋」をしたという感じ。

でも、3バックよかったなー。
ですよね??
中盤の枚数が1枚増えたことで、攻撃ではボールがいつもより回っていた。
とはいえ、ボール回しで決定機を作れたかというと、決してそうではないんだが…。
ゴールは2点目以外はカウンターと縦一本だし。

また、中盤の枚数増によって、守備がいつも以上に「前から」いけていたのも大きい。
効率的にプレスがかかっていたので、最後まで運動量も落ちなかったし。
対戦相手にもよるけど、3バックは今後大きなオプションになりそう。

最後に余談ですが、試合終了後、工藤ちゃんと甲府の山本選手が感慨深そうに握手してた。
そうか、2人も市原ユース出身、山本選手のほうが先輩なんだなー。
(以上、テレビ録画観戦)

【J2第12節】京都サンガ 1-0 栃木SC

京都サンガ 1-0 栃木SC
◇日時:2012年5月3日(木・祝日) 13.04キックオフ
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(曇時々晴 22.5℃ 64%/6403人)
◇主審:吉田哲朗
89分【京都】伊藤優汰(左足←原)

■京都サンガF.C.(4-1-3-2)
GK1:水谷雄一
DF8:安藤淳
DF4:秋本倫孝
DF20:ミロシュ・バヤリッツァ
DF16:福村貴幸
MF18:倉貫一毅
MF10:工藤浩平(73分-MF25:伊藤優汰)
MF15:中山博貴
MF22:駒井善成
FW32:ウィルフリード・サヌー(76分-FW11:原一樹)
FW31:久保裕也(69分-FW13:宮吉拓実)

■栃木SC(4-2-2-2)
GK21:武田博行
DF17:山形辰徳
DF26:宇佐美宏和
DF29:チャ・ヨンファン
DF24:ユ・デヒョン(74分-DF15:荒堀謙次)
MF7:パウロ・ホベルト・ゴンサガ “パウリーニョ別人”(84分-FW38:久木野聡)
MF25:小野寺達也
MF16:杉本真
MF28:菊岡拓朗(68分-MF10:高木和正)
FW9:ヴィルマール・ダ・クーニャ・ホドリゲス “サビア”
FW22:棗佑喜

伊藤優汰選手(京都)
「その前縦行って止められてたので、中行こうかなと思って。
ちょうどディフェンダーといい距離があったんで、打ってみたら入りました。
得意な角度?
そうじゃなかったんですが、入ってよかったです(笑)。
守備がゼロで抑えてくれているので、これからも攻撃陣が点を取っていこうと思います」

▼勝負は左足一閃
いやー。
京都の「キープ率」と、栃木の選手の「日サロ率」が高い一戦でした!

で、終わりたいぐらい、なかなか語るべきことが薄いな。
前半は栃木のサビアが、後半は京都の宮吉が1対1を外したのが、決定機。
「0-0感」が漂う中、伊藤のありえへんミドルが決まって、京都の勝利。
あの角度から伊藤が打ったら、絶対宇宙開発と思ったんですけどね(笑)。

そして、宮吉と伊藤のシュートチャンスは、どっちもショートカウンターという事実。
勝てたけど、「いいサッカー」ができたかというと、必ずしも肯定できない。
ただ、前節よりはだいぶ「躍動感」が出てきた。

▼サヌー、駒井の「個の力」
躍動感の理由は、前節から5人の選手が入れ替わったこと。
チョン・ウヨン、充孝と、負傷の染谷がベンチ外。
FWの宮吉、原がベンチスタート。

で、博貴が低めの位置でボールを落ち着かせ、駒井、サヌーが個人技でディフェンダーを「剥がす」動きをしてくれた。
そう、前節はサイドでボールを回しつつ、充孝の単独突破がないと、相手守備陣を混乱させられなかった。
「個の力」で相手のプレスを突破できる選手が増えたことで、「おもしろさ」があった。

とはいえ、守りを固めたあとでは、なかなかシュートまで行けない。
相手が疲れたところで、選手交代策を打って、ゴールをこじあけたという結果。
このプラン、先制点を奪われるとマズいから、ちょっと怖いんだけどね…。

で、この次は中2日で甲府戦。
守備でも走り回っていたサヌは先発確定かな。
逆に、安易なボールロストが目立った久保はちょっと厳しい。
中盤は、ウヨンいないとセットプレイが無力だし、倉貫とウヨン入れ替えて、あと工藤を休ませるかどうかといったところか。
とにかく、きょうの勝利は戦術的には見所が薄かったけど、サブメンバーもそれぞれレギュラーとは違う持ち味を持っていることが確認できた。
それが収穫。
(以上テレビ生観戦)