【J2第26節】町田ゼルビア 1-2 京都サンガ

町田ゼルビア 1-2 京都サンガ
◇日時:2012年7月29日(日) 18.04キックオフ
◇会場:東京都町田市立陸上競技場(2822人/晴 28.6℃ 74%)
45分【京都】宮吉拓実(右足←工藤)
53分【京都】中村充孝(右足←駒井)

■町田ゼルビア(3-1-4-2)
GK1:修行智仁
DF14:薗田淳
DF5:田代真一
DF3:藤田泰成(56分-MF19:北井佑季)
MF6:太田康介
MF18:三鬼海
MF27:加藤恒平
MF26:コリン・マーシャル(65分-MF16:庄司悦大)
MF17:鈴木崇文
FW25:平本一樹
FW10:ドラガン・ディミッチ(64分-FW7:勝又慶典)

■京都サンガF.C.(4-2-2-2)
GK1:水谷雄一
DF8:安藤淳
DF3:染谷悠太
DF20:ミロシュ・バヤリッツァ
DF6:ファン・テソン
MF18:倉貫一毅
MF15:中山博貴(75分-MF19:内藤洋平)
MF10:工藤浩平
MF23:中村充孝
FW13:宮吉拓実(70分-MF27:原川力)
FW31:久保裕也(46分-MF22:駒井善成)

75分以前は、ほぼ京都が支配していたゲーム。
町田は順位的に下位に沈んでいるだけあって、プレスの連動性も少ないし、奪ってからのスピードもない。
そのため、京都がいつもよりポゼッションできていた。
とはいえ、シュートまで行けていたかというとそうではなく、中盤から先に「アタッキングサード」のところでは何もできていなかった。
2トップがくさびのボールを受けられず、基点になれなかったのが痛かった。
終了間際、工藤のボールカットから宮吉へのタテ一本が決まって、本当によかったねという前半だった。

前半ほとんど有効なプレイができなかった久保を諦め、後半開始から駒井を投入。
宮吉ワントップに、充孝トップ下にした「4-2-3-1」に変更したことで、少し変化が生まれた。
左サイドに仕掛けられる駒井、トップ下でキープできる充孝。
追加点はこの2人で取ったもの。

結局は、中村充孝の変態的プレイで勝ったといえる一戦だったなぁ。
懐深いキープで時間を作り、ダブルタッチで相手を交わしていく。
タメと突破の両方ができて、特に後半、相手のプレスが弱くなると一気に目立ちはじめる。
ゴールという結果を残している今、2トップの一角なのか、トップ下なのかわからないけれど、充孝をいちばん生かせる戦術が勝利に近い戦術なのかもしれない。
(以上テレビ録画観戦)

【J2第25節】京都サンガ 2-1 愛媛FC

京都サンガ 2-1 愛媛FC
◇日時:2012年7月22日(日) 19.04キックオフ
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(5434人/晴のち雨 27.1℃ 78%)
◇主審:佐藤隆治 “天敵”
25分【京都】中山博貴(ヘッド←中村充孝)
53分【愛媛】石井謙伍
90+4分【京都】秋本倫孝(ヘッド←FK:福村)

■京都サンガF.C.(4-1-3-2)
GK1:水谷雄一
MF8:安藤淳
DF3:染谷悠太
DF20:ミロシュ・バヤリッツァ
DF16:福村貴幸
MF4:秋本倫孝
MF10:工藤浩平
MF7:チョン・ウヨン(78分-MF27:原川力)
MF15:中山博貴
FW23:中村充孝
FW13:宮吉拓実(60分-FW31:久保裕也)

■愛媛FC(4-2-2-2)
GK37:秋元陽太
DF28:高杉亮太
DF5:アライール・ヂ・ソウザ・カマルゴ・ジュニオール(34分-DF2:浦田延尚)
DF22:園田拓也(77分-MF4:渡邊一仁)
DF8:内田健太
MF6:田森大己
MF26:村上巧
MF16:赤井秀一
MF14:東浩史(46分-FW9:有田光希)
MF7:前野貴徳
FW11:石井謙伍

試合終了まぎわ、まさにラストワンプレイ。
福村のわりとフツウに放り込んだFKに、うまくマークを外した秋本がヘッド!
キーパーまったく動かず、外れたのか…と思ってたら、入っていたという(笑)。

とはいえ、試合全体としてはタテに早い愛媛に圧倒されていた。
勝利はしたけれども、よくないゲームだったと言わざるをえない。
トップに起用された充孝も、下がりすぎて、中盤に人が渋滞していた。
そこらへんの整理が必要だと感じた一戦だった。
(以上テレビ録画観戦)

【J2第24節】ロアッソ熊本 0-1 京都サンガ

ロアッソ熊本 0-1 京都サンガ
◇日時:2012年7月15日(日) 19.05キックオフ
◇会場:熊本県民総合運動公園陸上競技場(7620人/晴 29.5℃ 76%)
◇主審:村上伸次
81分【京都】中山博貴(バーのはね返りをプッシュ)

■ロアッソ熊本(3-4-2-1)
GK18:南雄太
DF5:矢野大輔
DF22:吉井孝輔
DF24:筑城和人
MF15:市村篤司(83分-MF30:仲間隼斗)
MF10:養父雄仁
MF8:原田拓
MF7:片山奨典
FW25:西森正明(75分-MF11:藤本主税)
FW14:武富孝介(63分-DF38:藏川洋平)
FW17:齊藤和樹

■京都サンガF.C.(4-1-3-2)
GK1:水谷雄一
DF8:安藤淳
DF3:染谷悠太
DF20:ミロシュ・バヤリッツァ
DF16:福村貴幸
MF4:秋本倫孝
MF10:工藤浩平
MF23:中村充孝
MF15:中山博貴
FW22:駒井善成(64分-MF7:チョン・ウヨン)
FW13:宮吉拓実(87分-FW11:原一樹)

▼名将高木氏のサッカー教室
高木コーチ、今季の対戦終わった京都の対処法語りすぎwww
【J2:第24節 熊本 vs 京都】高木琢也監督(熊本)記者会見コメント

……京都の特徴で、ほぼ1/4コートでプレーをしているということ。
そこで我々が取ったのは、ワイドのプレーヤーを3枚のDFの横に下げるのではなく、内側へ入れることによって中盤を厚くできるということ。
もう1つは、サイドバックが上がっているんですけど、チェンジサイドは今日1回か2回で、大きなチェンジサイドは怖いんですけど、こういう(中央を)経由しながらなので怖くない。
そこに対しては対応できるということで、そういうポジショニングで中盤を厚くした。
そこに対してはほぼ完璧にできた。
ただ、疲れと、京都のクオリティの高さによって少しずつズレが生じてしまった。

この話にもあるように、さいきんの対戦チームは
・大きなサイドチェンジは皆無だから、京都のボールサイドに選手を集める
・京都が詰まってパスを回しているとき、特にアンカーのところを狙って、ボール奪取からのカウンターを図る
という戦い方が多い。
で、それを打破できずにいたのが、7試合勝ちなしという結果だったのかなと。

▼ウヨン+充孝のセンターライン
きょうも前半はその狙いにハマって、まったくボールが動かない。
また、前線の宮吉、駒井のちびっ子2トップにまったくボールが収まらない。
そんな状態なのに、2トップに向けてハイクロスを送るとか、もうね…(涙)。
熊本の寄せも激しくて、ろくにゲームになっていなかった。

ただ後半、ウヨンをトップ下に入れて、中村充孝を前線に入れたことで、かなり事態は好転する。
その理由は第一に、ウヨンのところでボールが収まるようになったこと。
第二に、充孝の変態的ドリブルが相手DFと一対一の局面で「効いていた」こと。
もちろん、疲れから熊本のプレッシャーが緩くなったのもあるんだけど…。
きょうの後半の布陣が、今後のベースになっていきそうかな?

そうそう、やっぱりFWには駒井よりも充孝!ってよくわかったゲームでもあった。
駒井のドリブルは、スペースがあるときに生きるタイプ。
充孝のドリブルは、密集でもヌルヌル抜いていったり、あるいは時間が稼げたりするタイプ。
で、今の京都の対戦相手は守備を固めてくるから、前線に使うとしたら充孝のほうが効果的なんだよなー。

ウヨン+充孝のセンターラインでボールを保持しつつ、工藤+博貴が脇を固めたり、前線に飛び出したり。
うーん、なんだか今までより可能性を感じる(笑)。
駒井は前よりは、工藤や博貴とオルタナティブな存在なのかなと思ったり。
まぁ、久しぶりに勝つといろいろ妄想も広がるということで!
(以上、テレビ録画観戦)

【J2第23節】ジェフユナイテッド市原・千葉 3-2 京都サンガ

ジェフユナイテッド市原・千葉 3-2 京都サンガ
◇日時:2012年7月8日(日) 19.03キックオフ
◇会場:千葉県千葉市蘇我球技場 “フクアリ”(晴 21.6℃ 77%/8657人)
◇主審:木村博之
57分【市・千】大塚翔平
69分【市・千】藤田祥史
78分【市・千】山口智
80分【京都】安藤淳(ヘッド←CK:チョン・ウヨン)
90分+5【京都】中村充孝(ボレー)

■ジェフユナイテッド市原・千葉(4-2-2-2)
GK1:岡本昌弘
DF23:武田英二郎
DF3:竹内彬
DF5:山口智
DF29:大岩一貴
MF7:佐藤勇人 “標的”
MF16:佐藤健太郎
MF19:田中佑昌(45分-FW32:大塚翔平)
MF15:兵働昭弘
FW9:深井正樹(80分-MF11:米倉恒貴)
FW18:藤田祥史(89分-MF13:山口慶)

■京都サンガF.C.(4-2-2-2)
GK1:水谷雄一
DF8:安藤淳
DF4:秋本倫孝
DF20:ミロシュ・バヤリッツァ
DF16:福村貴幸
MF7:チョン・ウヨン
MF15:中山博貴
MF10:工藤浩平 “標的”(73分-MF25:伊藤優汰)
MF23:中村充孝
FW32:ウィルフリード “ヴィリー”・サヌー(46分-MF22:駒井善成)
FW13:宮吉拓実(73分-FW11:原一樹)

▼繰り返すこの…
1,、3失点目。
中盤低めで、パスミス or 無理めのキープを奪われる→ショートカウンター。
2失点目。
セットプレイから虚を突かれる。
またまたまたまた、どこかで見たような失点であれよあれよとゴールを奪われ…。
最後2点を返すも、軽率な3失点が痛すぎた。

しっかし、久しぶりに現地観戦に赴いたのですが、まぁ守備が軽い!
まず、中盤サイドの選手が最終ラインまであんまり帰ってこないので、サイドバックがすぐ1対1の局面に陥ってしまう。
さらに、1対1の状態で相対しているのに、一度パスを動かされただけであっさりマークを外してしまう。
まぁ、これじゃ、最近の失点グセは納得できる。
こんなに、ライト級なディフェンスじゃな…。
まさに、繰り返すこの大木イズム。

俯瞰で見ることで改めてよくわかったのですが、まずは守備の立て直しからだなぁ。
バイタルはダブルボランチで締めているものの、サイドが空きすぎる。
ここをもう少しケアしなくては!!
でもって、なんとか1点を取って逃げ切るやり方。
つまり、昨シーズン後半戦のような戦い方に回帰するしかない。

とはいえ、その1点を取るのが楽ではないんだけど!
まず前線にパスが通らないし、基準点も作れない。
だから、中盤深めでのつなぎになるわけだけど、それがゴールにまでは至らない。
バイタルエリアまでに、潰されるか、あるいは自分たちがミスするか。
いわゆる「ゴールまでの”絵”」は、きょう見ている限り、まったく描けていなかった。
去年と比較すると、前線で無理目のゴリドリによって時間を作ってくれたドゥトラの不在は大きいか。

とりあえず、理想はワンタッチでのパス交換からのシュートだというのはよくわかる。
ただ、今の選手たちの能力と対戦相手の守備力を勘案すると…。
そうとう運がよくないと、ゴールは無理っぽい。
とはいえ、そこで自分たちが致命的なミスをしないかぎり、ボールはキープできているわけで。
守備をもう少し堅くして、あとはラッキーが訪れるのを待つのが、いま勝ち点を得るための現実的な「解」だと思う。

いや、それでも、2位以内のストレート昇格はけっこう厳しそう――。
そんな思いを強くした、きょうのフクアリ観戦でした。
取り急ぎ、京葉線の中からなんでこのあたりで。
(以上、現地生観戦)

【J2第22節】京都サンガ 1-1 ファジアーノ岡山

京都サンガ 1-1 ファジアーノ岡山
◇日時:2012年7月1日(日)19.04キックオフ
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(4930人/曇24.1℃90%)
◇主審:世界の西村雄一
74分【京都】中村充孝(左足←原)
80分【岡山】川又堅碁

■京都サンガF.C.(4-1-3-2)
GK1:水谷雄一
DF8:安藤淳
DF4:秋本倫孝(91分-DF6:ファン・テソン)
DF3:染谷悠太
DF16:福村貴幸
MF7:チョン・ウヨン
MF10:工藤浩平
MF15:中山博貴
MF23:中村充孝
MF22:駒井善成(86分-FW28:三根和起)
FW31:久保裕也(62分-FW11:原一樹)

■ファジアーノ岡山(3-4-2-1)
GK1:中林洋次
DF30:一柳夢吾
DF2:澤口雅彦
DF5:植田龍仁朗
MF13:石原崇兆
MF8:千明聖典(68分-MF11:桑田慎一朗)
MF14:仙石廉
MF25:田所諒
FW36:関戸健二
FW7:キム・ミンキュン(87分-FW19:中野裕太)
FW20:川又堅碁(92分-MF17:服部公太)

▼前線の迫力不足
久しぶりに前からのプレスが機能していた前半。
が、後半はグダグダ。
単純に、1対1の仕掛けの部分で岡山にけっこうやられて、ペースを握られてしまった。
また、中盤のプレス弱く博貴が奔走するハメになるし、岡山の川又を潰せなかった。

そういった守備のことはあるけど、きょうは攻撃力、得点力があれば問題なく勝ち点3を取れたと思う。
久保、駒井の2トップだと機動力はあるものの、キープ力と「怖さ」に欠ける。
シュートの可能性という意味では、いちばん「臭っていた」のは中村充孝。
2トップのセレクトはさておき、駒井使うなら充孝の前線で使ったほうがいいのになぁ。
守備の負担も減るしね。

最悪の6月を抜けてちょっと光明は見えたものの、全体的にまだもう少し…。
「クローズ密集サッカー」が完全に読まれている今、リーグ後半戦はけっこう苦戦が続きそうなのは間違いない。
(以上テレビ録画観戦)