【J2第13節】京都サンガ 0-1 松本山雅FC

京都サンガ 0-1 松本山雅FC
◇日時:2013年5月6日(月・祝日) 18.04キックオフ
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(6424人/晴 20.6℃ 29%)
◇主審:福島孝一郎 “ブラマヨ小杉
90分【松本】オウンゴール(福村←CK)

■京都サンガF.C.(4-2-2-2)
GK21:オ・スンフン
DF19:田森大己
DF3:染谷悠太
DF20:ミロシュ・バヤリッツァ
DF16:福村貴幸
MF10:工藤浩平(88分-FW31:久保裕也)
MF14:山瀬功治
MF8:安藤淳
MF7:駒井善成
MF17:横谷繁(83分-MF30:中村祐哉)
FW9:三平和司

■松本山雅FC(3-4-2-1)
GK25:白井裕人
DF15:川鍋良祐
DF23:多々良敦斗
DF4:飯田真輝
MF14:玉林睦実
MF11:喜山康平
MF6:岩沼俊介
MF16:鐡戸裕史(85分-MF18:楠瀬 “ほっとけないよ” 章仁)
MF24:パク・カンイル(46分-MF17:ユン・ソンヨル)
MF10:船山貴之
FW20:長沢駿(67分-FW19:塩沢勝吾)

▼まるで成長してない…(AA略)
安西先生も怒るで、しかし!(やっさん風)
3年目の真価が問われる大木サッカーでしたが、5月になっても激おこぷんぷん丸→ムカ着火ファイヤーな内容。
特に気になるのが、一昨年、昨年と同じ問題があらわになってることなんですね。

まず第一に、”中2日でのフィジカル問題”。
昨シーズンも顕著だったように、試合間隔が短くなると途端にチームのパフォーマンスが落ちる問題。
きょうも、試合開始から余裕はあれどミスが多かったし、運動量・走行距離で松本を下回っていたように思えた。
工藤のレスポンスが半歩ぐらい遅れ、駒井のドリブルが空転し、試合中に負った打撲の影響はあれど横谷のキープは精彩を欠く。
専任フィジカルコーチがいないせいもあってか、コンディション調整がうまくないのだろうか。
そして、そんな状況にありながら、83分まで選手交代をしなかったという”横着”ぶり。
大木さんがよく話に出す「サッカーの神様」も、最善を尽くさない指揮官には手を貸さないんじゃないかな!?

第二に、”パスサッカーが3年目になっても完成の見通し立たず”という問題。
これは深刻!
ショートパスで相手を崩すという理想は高けども、J2の下位チーム相手にリトリートされただけで崩せないという現実。
まさに戦わなきゃ、現実と。
「センターエリアの両サイドでパス交換はすれど、前には進めない」
っていう状況が多発して、2年前の大木サンガ初年度、水戸戦などを思いだしてしまった。
特に、パス交換をしている中で”3人目”の動きはあるんだけど、単純にそちらにはパスを出さず切り返してしまってばかり。
結局パスの出しどころがなくなる。
で、迷っているうちにプレスにあうという。
オートマチックさがなく、パスをもった選手のアドリブ任せなので、とにかく攻撃がもっさりしすぎていた。

しかし、ゴールデンウィーク期間で、ホームの試合でこういう内容をしてしまっては…。
「一度見たらまた見たくなるサッカー」
を標榜しているが、きょうの試合ははっきり言って
「ストレスが溜まる、正直見に行きたくなくなるサッカー」
だな〜。
きょうは田森と安藤の位置を入れ替えて、攻撃の迫力を減らしてでも、カウンターからサイドを崩されることを恐れたようですが。
こんな結果で終わるなら、まだ3-4ぐらいで負けたほうが、お客さん的にもよかったのではないかと。
ワタクシはことし仕事だったので帰省できず、西京極にも行けなかったんですが、それが”不幸中の幸い”と言えるのかな…。

【J2第12節】コンサドーレ札幌 0-1 京都サンガ

コンサドーレ札幌 0-1 京都サンガ
◇日時:2013年5月3日(金・祝日) 16.03キックオフ
◇会場:北海道札幌市札幌ドーム(屋内 20.4℃ 35%/1万1981人)
◇主審:岡部拓人
66分【京都】安藤淳(左足)

■コンサドーレ札幌(4-2-3-1)
GK1:曵地裕哉
DF14:上原慎也
DF23:奈良竜樹
DF5:チョ・ソンジン
DF27:松本怜大
MF18:深井一希
MF20:上里一将
MF24:荒野拓馬(66分-MF8:砂川誠)
MF7:榊翔太
MF17:岡本賢明(73分-MF32:中原彰吾)
FW11:前田俊介(79分-FW9:横野純貴)

■京都サンガF.C.(4-2-2-2)
GK21:オ・スンフン
DF8:安藤淳
DF3:染谷悠太
DF20:ミロシュ・バヤリッツァ
DF16:福村貴幸
MF19:田森大己
MF15:中山博貴(45分-MF14:山瀬功治)
MF10:工藤浩平(93分-DF5:内野貴志)
MF7:駒井善成
FW17:横谷繁
FW31:久保裕也(60分-FW9:三平和司)

▼余裕があるような、ないような
前半は最悪な出来。
昨シーズンの低迷期のような「変な余裕感」がピッチ全体に漂っていた。
うまく説明できないけど、全体的に躍動感が薄いというか…。

たとえば、こんなシーン。
最終ラインがボール持ったとき、すでに相手の陣形が整っていて、パスの出しどころがない。
博貴がおっちらと動いて、相手の2ラインの間に入ってボールもらう。
だけど、ワンタッチで最終ラインバックパス…みたいな。
相手を剥がすでもない、といって時間を稼いで前線の動きを待つわけでもない感じ。
結局、最終ラインが相手に詰められ、前線に苦し紛れのロングパスというシーンが何度もあった。

対する札幌が球離れのいい、小気味いいプレイをしていたのとは好対照。
そんなムードの中、先に失点してようやく必死さを出すのがいつもの京都なわけですが!
でも、きょうは「ゴールを許さなかった」。
これがすべてでしたね。
前半、前田に2本ほど際どいシュートを打たれたが、オ・スンフンがセーブしてくれた。

0-0で迎えた後半、札幌の運動量が落ちてスペースができたことで、リズムを取り戻せた。
あと、”怪我の功名”だけど、博貴が負傷して山瀬がセンターMFに入ったことで、中盤で時間が作れるようになった。
そういう流れで、アンジュンの個人技でのゴールが生まれた。

てな感じで、内容はよくなかったし、今後に向けて得るものも少なかったけど、勝ち点3は取れた。
北の大地で結果オーライ、という一戦でした。

【J2第11節】京都サンガ 3-3 ジェフユナイテッド市原・千葉

京都サンガ 3-3 ジェフユナイテッド市原・千葉
◇日時:2013年4月28日(日)13.04キックオフ
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(8594人/晴 23.8℃ 21%)
◇主審:スティーブン・マーティン
25分【京都】久保裕也(右足←FKから)
33分【京都】横谷繁(右足)
40分【市・千】米倉恒貴
44分【市・千】エヴェルトン・ケンペス・ドス・サントス・ゴンサウヴェス
81分【市・千】田中佑昌
87分【京都】ミロシュ・バヤリッツァ(右足)

■京都サンガF.C.(4-2-2-2)
GK21:オ・スンフン
DF8:安藤淳
DF3:染谷悠太
DF20:ミロシュ・バヤリッツァ
DF16:福村貴幸
MF19:田森大己
MF15:中山博貴(73分-MF14:山瀬功治)
MF10:工藤浩平
MF7:駒井善成
FW17:横谷繁(89分-FW9:三平和司)
FW31:久保裕也(63分-FW13:宮吉拓実)

■ジェフユナイテッド市原・千葉(4-2-3-1)
GK1:岡本昌弘
DF11:米倉恒貴
DF3:竹内彬
DF5:山口智(89分-DF20:キム・ヒョヌン)
DF15:大岩一貴(65分-DF33:高橋峻希)
MF7:佐藤勇人
MF16:佐藤健太郎
MF6:田中佑昌
MF39:谷澤達也(73分-MF23:ナム・スンウ)
MF10:兵働昭弘
FW37:エヴェルトン・ケンペス・ドス・サントス・ゴンサウヴェス

▼2-0は危険なスコア
市原・千葉の”なんでんかんでん”鈴木淳コーチがおっしゃるとおり
「全体としては京都のゲーム」
だった。

調子が悪かったときよりボールも回るようになったし、ショートカウンターもできるようになった。
ゴールも3つ!
ただ、守備がね…。

きょうもかなり左サイドから崩されていたけど、フクちゃん&駒井の守備の連携がよくないのかな。
というか、ここ数節フクちゃんは1対1を簡単に抜かれたり、オーバーラップしたあとの帰陣が遅かったりして、守備に”穴”をあけちゃってる感じ。
ただ、強い縦パスとかがビシっと入れられるので、アンカーのほうが適任なんじゃないかという気がしてきた。

あと、攻撃ではちょっと裏へのパスが可能性薄すぎたか。
風もあったけど、クロスや長いパスの精度に関しては市原・千葉のほうが上回ってたような感じがした。

そんな感じで、追いついた形とはいえ、ちょっともったいない「勝ち点1」だったという感想です。

【J2第10節】京都サンガ 3-0 ガイナーレ鳥取

京都サンガ 3-0 ガイナーレ鳥取
◇日時:2013年4月21日(日) 14.04キックオフ
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(曇 11.6℃ 49%/4692人)
◇主審:榎本一慶
19分【京都】横谷繁(ヘッド←中央左:福村)
64分【京都】久保裕也(左足ダイレクト←左:駒井)
81分【京都】安藤淳(ヘッド←左:横谷)

■京都サンガF.C.(4-2-2-2)
GK21:オ・スンフン
DF8:安藤淳
DF3:染谷悠太
DF20:ミロシュ・バヤリッツァ
DF16:福村貴幸
MF4:秋本倫孝
MF19:田森大己(83分-MF10:工藤浩平)
MF27:原川力(65分-MF15:中山博貴)
MF7:駒井善成
FW17:横谷繁
FW31:久保裕也(78分-MF30:中村祐哉)

■ガイナーレ鳥取(4-1-4-1)
GK21:杉本拓也
DF23:三浦修
DF3:柳楽智和
DF7:横竹翔
DF16:武田英二郎
MF14:吉野智行
MF25:奥山泰裕(69分-MF24:廣田隆治)
MF10:実信憲明(72分-FW11:岡本達也)
MF15:田中雄大
MF26:永里源気
FW13:久保裕一

▼勝負を分けた、風
なんかずーっとうまくいかなくて、京都サンガのまわりを重い雰囲気が漂っていた昨今。
バス囲みとかね…。
そのヘヴィな空気を、西京極に吹いた強い風が吹き飛ばしてくれた!?
そんな感想をもった一戦でした。

前節で原、宮吉、三平が負傷、特に原&ミヤはベンチにも入らずということで、
・横谷をフォワードに起用
・3バックを辞めて、4バックに戻す
・MFのセンターには、タモさん&秋もっさんという守備的な2人並べる
という布陣でスタート。

そして、結果は…
「横 谷 無 双」
まさにこれ(笑)。
1.5列的な位置でボールを収め、相手DFのマークもワンフェイクではがせる。
ここでボールが収まり、少し時間を作れたことで、後ろからのオーバーラップを促することができた。
本来、原がやっていたようなことを、もう少し低めでこなしていた感じ。
相棒が、生粋のフォワードタイプの久保だったため、補完関係もピッタリ。

そして、全体的にある程度ボールは持てた中で、先制点は横谷。
フクちゃんのロングパスが、強風が味方して、横谷の飛び出しにジャスト合ってゴール。
この1点で気分的に楽になれましたね。

風といえば、鳥取が京都対策としてサイドチェンジのパスを入れようとしてたんですが、強風でうまくいかず。
いちばん嫌な
「ボールを奪ってすぐ逆サイドに展開」
ができなかったのも、京都にとってラッキーだったと思います。

▼右翼から、左翼へ
この先制点を含めて、ゴールは全部左サイドの崩しから。
今までの右サイド一辺倒がなんだったの!と言いたくなるほど。

右サイドMFはボールが持てる選手(原川→中山→工藤)+ガンガン上がる安藤。
左サイドMFは仕掛けられる駒井+タイミングよく上がるフクちゃん。
この組み合わせが、バランスがよかったのかな。
そして、駒井の出来が戻ってきたのも大きかった。

あ、初先発の原川はキープ力あって、昔の中村充孝っぽい感じ。
ボールもらって出しどころを探すところとか、パス出したあと王様っぽく止まっているところとか(笑)。

そして結果は快勝でしたが、手放しで喜べるものではないのは、見ていた人も思ったはず。
後半開始からはずっと鳥取ペースで、同点になっていたらどうなったか…。
特に、最終ラインからボールを繋ごうとしたときに、結構苦労してたのが気になりました。
田森+秋本で守備は安定したものの、展開力に欠けるのは否めない。
ちょうど、次は鳥取よりは自力があるだろう千葉戦だけに、そのあたりが問われる戦いになるのかなと思います。

最後にひとつだけ。
田森がまさかの股抜き突破とはな!

【J2第9節】ファジアーノ岡山 1-1 京都サンガ

ファジアーノ岡山 1-1 京都サンガ
◇日時:2013年4月17日(水)19.03キックオフ
◇会場:岡山市岡山県総合グラウンド陸上競技場(6234人/晴 17.8℃ 74%)
◇主審:窪田陽輔
53分【岡山】 荒田智之
87分【京都】宮吉拓実(←福村)

■ファジアーノ岡山(3-4-2-1)
GK1:中林洋次
DF3:後藤圭太
DF6:竹田忠嗣
DF5:植田龍仁朗
MF26:田中奏一(89分-MF2:澤口雅彦)
MF10:千明聖典
MF7:仙石廉
MF25:田所諒
FW18:関戸健二
FW8:石原崇兆(70分-FW19:久木田紳吾)
FW9:荒田智之(80分-FW14:押谷祐樹)

■京都サンガF.C.(3-1-4-2)
GK21:オ・スンフン
DF8:安藤淳
DF20:ミロシュ・バヤリッツァ
DF16:福村貴幸
DF19:田森大己
MF9:三平和司(77分-MF27:原川力)
MF17:横谷繁
MF15:中山博貴
MF7:駒井善成
FW23:ウィルフリード “ヴィリー”・サヌー(57分-FW13:宮吉拓実)
FW11:原一樹(45+3分-MF30:中村祐哉)

▼京都サンガ、いまだ浮上せず
ここ数試合よりはボールを支配できた。
けど、久木田がドフリーを外してくれたからよかったものの、あそこで決められていれば、いつかどこかで見たような
「支配すれども、ミスやカウンターで2失点敗北」
というゲームで終わっていたハズ。
そういう意味で、去年からひたすら同じ失態を繰り返してる印象はある。

つーか、なかなかゴールの予感が漂わないなぁ〜。
試合中継でホワイトボードを抜かれてたように、後半途中から「4-2-2-2」に戻したみたいなんですが、3バック、4バックともほとんど攻撃は空回り気味。
なぜ、得点が入りそうにないか?
2つほど思ったことをメモしておこうかな。

まず、前線からのプレッシングが機能しないのが、けっこうデカいんじゃないか。
天皇杯に準優勝したときから、基本的には京都の得点パターンはショートカウンター。
細かいパス交換で相手を崩しきったことは…実は、数少ない(みんなには内緒だよ←)。
特に3バックにしてから、選手間の距離もやや広くなりプレスの強度も弱くなり、
「奪われたらすぐ奪い返しに行く」
という、京都の守備のストロングポイントが発揮できなくなっている。

あと攻撃面では、ペナ近辺での崩しのパターンの少なさ。
バイタルエリアの手間で浮き球を使ってワンツーとか、よくガンバの試合などでは見かけるんですが、京都で成功したのをほぼ見たことがない(涙そうそう)。
そういう意味で3年弱やってきて、
 「タッチライン沿いでのパス交換による崩し」
はうまくなったが、サッカーの本質である
 「ゴールを奪うための崩し」
ができているかといえば、正直あまりできてないままだ。
これはいったいチームが成長しているといえるのか…。
最初から岡山のほうが球際に激しくきていて、京都の前線の選手はマークに付かれるとそれを引き剥がせないままだったし。

ちょっと何にしろ、今のサッカーだと去年から大きな上積みもなく、むしろやや退化しているかもしれない。
だが、シーズン途中での指揮官交代はコスト的な意味と、社長のメンツ的にほぼありえないだろうから。
まぁ現状だと、プレーオフ圏内に入れればラッキー的なサッカーですね。