【J2第9節】ファジアーノ岡山 1-1 京都サンガ

ファジアーノ岡山 1-1 京都サンガ
◇日時:2013年4月17日(水)19.03キックオフ
◇会場:岡山市岡山県総合グラウンド陸上競技場(6234人/晴 17.8℃ 74%)
◇主審:窪田陽輔
53分【岡山】 荒田智之
87分【京都】宮吉拓実(←福村)

■ファジアーノ岡山(3-4-2-1)
GK1:中林洋次
DF3:後藤圭太
DF6:竹田忠嗣
DF5:植田龍仁朗
MF26:田中奏一(89分-MF2:澤口雅彦)
MF10:千明聖典
MF7:仙石廉
MF25:田所諒
FW18:関戸健二
FW8:石原崇兆(70分-FW19:久木田紳吾)
FW9:荒田智之(80分-FW14:押谷祐樹)

■京都サンガF.C.(3-1-4-2)
GK21:オ・スンフン
DF8:安藤淳
DF20:ミロシュ・バヤリッツァ
DF16:福村貴幸
DF19:田森大己
MF9:三平和司(77分-MF27:原川力)
MF17:横谷繁
MF15:中山博貴
MF7:駒井善成
FW23:ウィルフリード “ヴィリー”・サヌー(57分-FW13:宮吉拓実)
FW11:原一樹(45+3分-MF30:中村祐哉)

▼京都サンガ、いまだ浮上せず
ここ数試合よりはボールを支配できた。
けど、久木田がドフリーを外してくれたからよかったものの、あそこで決められていれば、いつかどこかで見たような
「支配すれども、ミスやカウンターで2失点敗北」
というゲームで終わっていたハズ。
そういう意味で、去年からひたすら同じ失態を繰り返してる印象はある。

つーか、なかなかゴールの予感が漂わないなぁ〜。
試合中継でホワイトボードを抜かれてたように、後半途中から「4-2-2-2」に戻したみたいなんですが、3バック、4バックともほとんど攻撃は空回り気味。
なぜ、得点が入りそうにないか?
2つほど思ったことをメモしておこうかな。

まず、前線からのプレッシングが機能しないのが、けっこうデカいんじゃないか。
天皇杯に準優勝したときから、基本的には京都の得点パターンはショートカウンター。
細かいパス交換で相手を崩しきったことは…実は、数少ない(みんなには内緒だよ←)。
特に3バックにしてから、選手間の距離もやや広くなりプレスの強度も弱くなり、
「奪われたらすぐ奪い返しに行く」
という、京都の守備のストロングポイントが発揮できなくなっている。

あと攻撃面では、ペナ近辺での崩しのパターンの少なさ。
バイタルエリアの手間で浮き球を使ってワンツーとか、よくガンバの試合などでは見かけるんですが、京都で成功したのをほぼ見たことがない(涙そうそう)。
そういう意味で3年弱やってきて、
 「タッチライン沿いでのパス交換による崩し」
はうまくなったが、サッカーの本質である
 「ゴールを奪うための崩し」
ができているかといえば、正直あまりできてないままだ。
これはいったいチームが成長しているといえるのか…。
最初から岡山のほうが球際に激しくきていて、京都の前線の選手はマークに付かれるとそれを引き剥がせないままだったし。

ちょっと何にしろ、今のサッカーだと去年から大きな上積みもなく、むしろやや退化しているかもしれない。
だが、シーズン途中での指揮官交代はコスト的な意味と、社長のメンツ的にほぼありえないだろうから。
まぁ現状だと、プレーオフ圏内に入れればラッキー的なサッカーですね。

【J2第8節】京都サンガ 0-1 横浜FC

京都サンガ 0-1 横浜FC
◇日時:2013年4月14日(日) 16.04キックオフ
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(7860人/曇 20.8℃ 33%)
◇主審:飯田淳平
1分【横F】大久保哲哉

■京都サンガF.C.(3-1-4-2)
GK21:オ・スンフン
DF3:染谷悠太(61分-MF15:中山博貴)
DF20:ミロシュ・バヤリッツァ
DF16:福村貴幸
MF19:田森大己
MF9:三平和司(82分-FW13:宮吉拓実)
MF10:工藤浩平
MF17:横谷繁
MF8:安藤淳
FW23:ウィルフリード “ヴィリー”・サヌー(71分-FW31:久保裕也)
FW11:原一樹

■横浜FC(4-1-4-1)
GK26:柴崎貴広
DF2:野上結貴
DF4:ペ・スンジン
DF3:森下俊
DF5:西嶋弘之
MF36:松下裕樹(68分-MF17:中里崇宏)
MF9:黒津勝
MF40:寺田紳一(85分-FW11:三浦知良 “カズ”)
MF8:佐藤謙介
MF14:武岡優斗
FW39:大久保哲哉(72分-MF19:小野瀬康介)

▼激遅ぷんぷん丸サッカー
強いチームなら、逆転できる。
裏を返せば、逆転できなかったということは強くない…ということで。

前節から3バックにしてますが、全体のバランスが悪くなっちゃった感じですな。
特に守備がダメで、前からうまくプレスがかからないため、ボールを取る位置が低い。
それに、ファーストディフェンスとカバーの関係があんまり整理されてないため、簡単にパニックになってしまう。
でもって最終ラインでボールを奪っても、そこから
「どっこいしょ」
って感じで攻撃を始めるので、手数がかかってしょうがない。

それでも前節よりパスは回るようになりましたが、攻撃に「怖さ」がないのは相変わらず。
バイタルまでいけても、裏への浮き球のパスで「誰かが合わせてくれ」みたいなのばっかり。
もうちょっとミドルとか、サイドからのカットインとかを加えないと、相手も守りやすいでしょうね。

それにこのフォーメーションだと、左右のセンターバックが攻め上がって、中盤の選手の追い越す動きが必須なんですが、それもない。
福ちゃんはパスミスにキープミスを繰り返してたし、染谷も無難な動きに終始。
結局、バキだけが超積極的だったという。
後半、安藤を右センターバックに回してパス&ゴーが活発化してきましたが、時間的に足りなかったか…。

やっぱ安藤は右サイドは安藤を深い位置に置いておいたほうがいいなと痛感。
そして、右サイド偏重にならないように、左サイドバックにも攻撃に威力のある選手を入れると。
そこから「逆算」すると、両サイドの穴をカバーすべく、アンカーはセンターバック型の選手のほうがいいし…。

なんだか、フォーメーション、選手起用を整理すれば、もう少しシンプルに戦えるような気も?
山瀬、中村が負傷したとはいえ、開幕のころの「分かりやすさ」がなくなってしまったのは、やや不可解ではあります。
次はミッドウィークで、難敵・岡山戦だから、修正の時間は少ないけども、なんとかしてほしいですね。
ここで負けたら、今季は早くも厳しい状況に置かれるしなー。

【J2第7節】FC岐阜 0-3 京都サンガ

FC岐阜 0-3 京都サンガ
◇日時:2013年4月7日(日) 13.04キックオフ
◇会場:岐阜市岐阜メモリアルセンター長良川競技場(3264人/曇 12.1℃ 40%)
◇主審:上田益也
61分【京都】三平和司
81分【京都】原一樹(pen.)
90分【京都】原一樹(←サヌー)

■FC岐阜(4-2-3-1)
GK31:時久省吾
DF17:野垣内俊(33分-MF15:山﨑正登)
DF4:田中秀人
DF19:益山司
DF24:尾泉大樹
MF8:李漢宰
MF6:服部年宏
MF2:杉山新(74分-FW9:ファビオ・フェレイラ・マルチンス)(85分-MF22:ダニエウ・ソアレス・ヂ・ソウザ・レモス)
MF10:美尾敦
MF23:森安洋文
FW26:中島康平

■京都サンガF.C.(3-1-4-2)
GK21:オスンフン
DF3:染谷悠太
DF20:ミロシュ・バヤリッツァ
DF16:福村貴幸
MF19:田森大己
MF9:三平和司
MF17:横谷繁(90分-MF15:中山博貴)
MF10:工藤浩平
MF8:安藤淳
FW13:宮吉拓実(65分-FW23:ウィルフリード “ヴィリー”・サヌー)
FW11:原一樹

▼開いた点差、拮抗した内容差
連敗、それも内容的に負けた試合が2試合続いたということで、京都はフォーメーションも先発も変えてきた。
大木さんも気にしてると思われる、”本家ヴィオラ”フィオレンティーナ的3-1-4-2の布陣。
そして、前節よくなかった中盤では、工藤以外は全員先発落ちという荒治療を施す。
(秋本はけが? 単なる遠征メンバー落ち?)

だが…、前半からまったくといって機能しない。
選手間のバランスが悪く、とくに中盤がスッカスカで、簡単に相手にドリブルでボールを運ばれてしまう。
ワントップ中島が両サイドに流れて基点を作られる。
相手の精度が低かったから助かったものの、1、2点打ち込まれてもおかしくない内容だった。

そう、後半に相手のプレスが緩んで3点奪えたものの、岐阜に助けられた部分は大きいかなと。
けが人続出で、両サイドハーフが本職・サイドバックの選手を使わざるをえない状況だったというし。
つまりは、京都がよかったかといえば、必ずしもそうではない。

そんな中で触れておきたいのは、横谷が出色の出来だったこと。
ターンやフェイクの動きで、相手のマークを外して前に進んだり、パスが出せる選手は貴重。
また、両ワイドの安藤、三平のスペースを突く動きもよかった。
前節までの「右サイド偏重」な攻撃も、均等になったし。
そういった新フォーメーションの「強み」を、より活かせるようにトレーニングを重ねれば、3バックも悪くないと思う。
ただ、山瀬、中村といったドリブラーが帰ってきたときに、どう融合させるかは難しいなぁ…。

【J2第6節】京都サンガ 1-2 徳島ヴォルティス

京都サンガ 1-2 徳島ヴォルティス
◇日時:2013年3月31日(日)16.04キックオフ
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(6128人/曇時々晴 14.7℃ 44%)
◇主審:村上伸次
26分【徳島】柴崎晃誠
51分【徳島】津田知宏
90+2分【京都】原一樹(pen.)

■京都サンガF.C.(4-2-2-2)
GK21:オ・スンフン
DF8:安藤淳
DF3:染谷悠太
DF2:酒井隆介(54分-MF17:横谷繁)
DF16:福村貴幸
MF10:工藤浩平
MF4:秋本倫孝
MF15:中山博貴(65分-FW9:三平和司)
MF7:駒井善成
FW11:原一樹
FW13:宮吉拓実(61分-FW31:久保裕也)

■徳島ヴォルティス(3-4-2-1)
GK1:松井謙弥
DF33:福元洋平
DF16:斉藤大介
DF24:那須川将大
MF15:太田圭輔(43分-DF6:大久保裕樹)
MF8:青山隼
MF7:柴崎晃誠
MF23:藤原広太朗
FW20:大崎淳矢
FW11:津田知宏(89分-MF18:宮崎光平)
FW13:高崎寛之(66分-FW19:キム・ジョンミン)

▼前節の繰り返し
とにかく、攻撃が手詰まりだった一戦。
徳島に完全に対策されていて、それを上回れなかった。

その対策とは、京都の「右サイド偏重」を潰すこと。
前線からプレッシングして、相手を右に追い込んで、ボールを取ったらすばやく逆サイドに振る。
プレスの強度も高く、サイドチェンジのパスも精度が高かった。

対する京都は、突破にもかかれないし、リズムも出ないし、終始ダメダメな感じ。
プレスを避けるため中盤の工藤、博貴が下がってきて、ポジションが重なってしまう。
特に博貴は最悪に近い出来で、低い位置で止まった状態なのに、パスミスのオンパレード。
また、パス&ゴーがあまりなく、ほぼ全員が止まった状態でプレイをスタートするので、超スロー。
途中で入ってきた、横谷、三平が動きながらプレイするのとは好対照だった。

まぁとにかく、シーズン序盤にして、早くもチームとしての「底」が来ちゃった感じです。

【J2第5節】カターレ富山 1-0 京都サンガ

カターレ富山1-0京都サンガ
◇日時:2013年3月24日(日)13.04キックオフ
◇会場:富山県総合運動公園陸上競技場(晴12.0℃51%/4353人)
◇主審:井上知大

■カターレ富山(3-1-4-2)
GK1:飯田健巳
DF15:平出涼
DF3:御厨貴文
DF5:舩津徹也
MF6:森泰次郎(67分-FW17:木本敬介)
MF8:大西容平
MF13:キム・ヨングン(76分-MF26:大山俊輔)(89分-DF19:池端陽介)
MF11:ソ・ヨンドク
MF30:木村勝太
FW7:朝日大輔
FW18:西川優大

■京都サンガF.C.(4-2-2-2)
GK21:オ・スンフン
DF8:安藤淳
DF3:染谷悠太
DF2:酒井隆介
DF16:福村貴幸
MF4:秋本倫孝
MF10:工藤浩平(88分-MF17:横谷繁)
MF15:中山博貴
MF7:駒井善成
FW13:宮吉拓実(84分-FW31:久保裕也)
FW11:原一樹(72分-FW9:三平和司)

▼何もかも、去年のまま
昨シーズンに戻った、内容も結果も。
――そういう感想しかない一戦。
ボールは持てど、決められず。
カウンター一発やられて、それまでよ、と。

今季めざしているサッカーを展開しようと思ったら、博貴と工藤の同時起用はダメなんだろうな。
プレイメーカーを中盤に2人置くことで、”ゴールへの方程式”がまた複雑になっちゃってた。
つまりは、去年のやりかた。
ことしのサッカーは、機動力、突破力、旋回力を生かして、ゴールという答えを”簡単に解く”はずだったのに。

今季初先発の中山博貴は、相手中盤と最終ラインの間にポジション取りして、クサビのボールをワンタッチで戻す。
”偽イニエスタ”みたいなプレイをやってたんですが、あまり効果がなかった。
またそのダイレクトの戻しも、ポーンと軽く浮いたものだったりして、受け手がスピードアップできないという始末。
結果、ボールはつながっているように見えど、相手最終ライン手前でのパス交換なので、あまり怖くない。

個人的には、工藤、中山は同じ”攻撃的ボランチ”として併用したほうがいいように思った。
特に、工藤はミッドウィークの試合を挟むと運動量が減る傾向になるので、適宜ターンオーバーでね。
それで、サイドには独力での突破も図れる選手を置いたほうが、対戦相手も怖いんじゃないかと。