【J2第19節】京都サンガ 4-1 愛媛FC

京都サンガ 4-1 愛媛FC
◇日時:2013年6月15日(土)19.04キックオフ
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(1万0643人/曇時々雨 23.6℃ 91%)
◇主審:三上正一郎
3分【京都】ミロシュ・バヤリッツァ(左足←横谷のヘッドをキーパーが弾いたところを←FK)
33分【愛媛】河原和寿
78分【京都】三平和司(右足←横谷)
90+2分【京都】駒井善成(右足←三平)
90+4分【京都】三平和司(右足←横谷)

■京都サンガF.C.(4-2-2-2)
GK21:オ・スンフン
DF8:安藤淳
DF3:染谷悠太(46分-DF2:酒井隆介)
DF20:ミロシュ・バヤリッツァ
DF16:福村貴幸
MF4:秋本倫孝
MF19:田森大己(87分-DF22:カン・ソンホ)
MF7:駒井善成
MF14:山瀬功治
FW17:横谷繁
FW31:久保裕也(76分-FW9:三平和司)

■愛媛FC(3-4-2-1)
GK37:秋元陽太
DF3:代健司
DF15:小原章吾
DF2:浦田延尚
MF11:石井謙伍
MF7:村上巧
MF8:吉村圭司(83分-FW33:高橋泰)
MF6:三原向平
MF16:赤井秀一(65分-MF14:東浩史)
MF18:加藤大(79分-FW9:重松健太郎)
FW20:河原和寿

▼沈黙の75分間
「小銭稼ぎのサッカー選手と言われたので、辞めさせていただきます」(水道橋博士氏ふうに)
と宣言したような、どうにも元気も破棄もない京都のサッカーだった。

なんてったって、FKからの先制点からはずーっと愛媛のターン。
ズタズタに崩され、簡単にゴール前まで運ばれ。
丸さん、半年でこんな好チームをつくり上げるとは、あっぱれです。
いやぁ、元出身のチームのサッカーが絶不調でしてね(チラッ チラッ

石丸=愛媛のサッカーは、「サンフレッチェ広島」+「ゲルト時代の京都サンガ」って感じだった。
たとえば、
【1】前線の選手が「クサビ」となるためボールを受けに降りてきたら、必ずそのスペースに人が走る。
→【2】クサビの選手からパスが出たら、ダイレクトで走りこんだ選手のところにパスが入る。
みたいなのは、いかにもサンフレッチェ風味。
でも、2シャドーが中にも絞るし、サイドにも流れ、時にはサイドのスペースを突破するのは「ゲルトサンガ」っぽい。
選手の距離間、連動性、運動量、そして中盤でのプレスの強度…すべて愛媛が上だった。
愛媛の同点弾も、完璧な崩し。

対して、京都は特に攻撃面で何もできない時間が続いた。
ボランチのところでパス出しが詰まる。
でもって、サイドにボールを送っても、相手もがっちり人をかけて守ってくるからまた手詰まり。
結局、後半30分過ぎ、愛媛の運動量が落ちてくるまで、ほとんど何もできなかったと言っていいと思う。
さらに付け加えるなら、2点目のゴールは、相手にドリブルをカットされながら、ちょうど自軍の選手にボールが転がってきたから生まれたもの。
ロスタイムの2点は、相手が前がかりになっていたからこそ。
4-1でありながら、素直に喜べないのは誰もが認めるところだろう。

いつの間にか「おしんサッカー」になってしまった京都の、あしたはどっちだ?というところで。
そういえば、このゲームは録画観戦で、夜は新宿・歌舞伎町にいたんですが、突然栃木のユニを来た数人に出くわしてびっくり仰天(笑)。
難敵・神戸と引き分けた後、栃木から祝杯を上げにきたのかな。

【J2第18節】ロアッソ熊本 1-3 京都サンガ

ロアッソ熊本 1-3 京都サンガ
◇日時:2013年6月9日(日) 19.04キックオフ
◇会場: 熊本県民総合運動公園陸上競技場 “うまスタ”(5460人/曇 22.4℃ 64%)
◇主審:前田拓哉
49分【京都】久保裕也(キーパーのファンブルをヘッドで押しこむ)
64分【京都】久保裕也(右足←安藤のロングボールを胸トラップから)
72分【京都】久保裕也(右足←横谷)
88分【熊本】オウンゴール(染谷)

■ロアッソ熊本(4-2-2)
GK18:南雄太
DF24:筑城和人(78分-DF23:藏川洋平)
DF22:吉井孝輔
DF5:矢野大輔
DF7:片山奨典
MF38:橋本拳人
MF8:原田拓(66分-MF11:藤本主税)
MF28:堀米勇輝(71分-FW39:北嶋秀朗)
MF30:仲間隼斗
FW9:ファビオ・エンリケ・ペナ
FW17:齊藤和樹

■京都サンガF.C.(4-2-2)
GK21:オ・スンフン
DF8:安藤淳
DF3:染谷悠太
DF2:酒井隆介
DF16:福村貴幸
MF7:駒井善成
MF4:秋本倫孝
MF19:田森大己
MF14:山瀬功治
FW17:横谷繁
FW31:久保裕也(83分-FW11:原一樹)

▼南くんの恋人
前半、相手がゴールを決められなかったこと。
そして後半、南がミス(FKをファンブル)してくれて先制できたこと。
この2つが重なって、ラッキーにも勝利という結果につながったのかな。

しかし、久保のハットトリックも児玉へのゆりかごダンスも素直に喜べない、前半のひどさ。
前節の逆転負けから、選手たちでミーティングを開いておいて、これかよ!という印象でした。
ボール回しのテンポ、サイドでの起点の作り方、サイドチェンジのタイミング…。
熊本のほうが、はるかにいいサッカーを展開していて、シュートも打たれまくりで。

正直、いま現在、京都がやってるサッカーはまったく機能してない。
相手のほとんどのチームが「対策可能」なものになってしまっている。
で、いまのサッカーの「精度」がまったく高まらないのも問題。
センターハーフ付近でしかボールをキープできないし、パスの出し手と受け手の息が合わない、クロスが明後日の方向とかもしょっちゅう。

この状態から突如として、いいサッカーができるようになるとはとても思えないわけで。
指揮官交代がないとすると、何人か選手補強がないと、今後も不安定な戦いを強いられそうですね。
あんまり書くべきこともないので、きょうはこんなところで。

【J2第17節】京都サンガ 1-2 ギラヴァンツ北九州

京都サンガ 1-2 ギラヴァンツ北九州
◇日時:2013年6月3日 19.04キックオフ
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(5297人/晴 23.6℃ 36%)
◇主審:吉田寿光
38分【京都】横谷繁
58分【北九州】大島秀夫
89分【北九州】小手川宏基

■京都サンガF.C.(4-2-2-2)
GK21:オ・スンフン
DF8:安藤淳
DF3:染谷悠太
DF20:ミロシュ・バヤリッツァ
DF16:福村貴幸
MF4:秋本倫孝
MF22:カン・ソンホ
MF14:山瀬功治
MF10:工藤浩平(80分-FW31:久保裕也)
FW17:横谷繁
FW9:三平和司(54分-MF7:駒井善成)

■ギラヴァンツ北九州(4-2-2-2)
DF2:宮本亨
DF3:渡邉将基
DF5:前田和哉
DF7:冨士祐樹
MF8:八角剛史
MF20:アン・ヨンギュ
MF10:小手川宏基
MF6:森村昂太(69分-MF18:内藤洋平)
FW11:池元友樹(88分-FW15:キム・ドンフィ)
FW9:大島秀夫(79分-FW25:柿本健太)

▼愚者と愚者
――失敗を恐れるな。 だが、同じ失敗を繰り返すな。
誰が言ったか、そういう言葉があるそうですが、きょうのサンガはまさにそれ。
いつかどこかで見たような、下位チームとの戦い方。
そして試合終了間際にカウンターで逆転を許すという、愚かな結果に終わった。

とにかく、同じ過ちを繰り返しすぎる。
なぜ、こういうことになるのか?
単純に運がないからか?
いや、逆に考えるんだ…(AA略)。
みずから「運を手放す」ようなサッカーをしているからではないか。

というのも、大木コーチの采配に「胆力」がなくなっちゃっている。
前節、攻撃面でまったく機能しなかった先発陣をそのまま起用。
怪我人が多いとはいえ、2試合目の確変を期待したのだろうか?
前節同様のサッカーで「1-0」を期待するなんて、横着すぎるだろう。

そして戦術面でも、大木体制1年目、2年目とくらべて、今のサッカーは明らかに「劣化」している。
ボールサイドに密集する人数も減り、ボールを奪われた瞬間からの激しいプレスもやらなくなった。
意味のないダイレクトパスの交換と、アタッキングサードでの運任せのようなドリブル&クロス。
確かにリスクは減ったし、現実路線といえばそれまでだけど、あまりに退屈な、退屈なサッカー。
実際、仕事が終わって家に帰って録画で見たんですが、正直早送りを多用してしまったほどだ。

3月から3か月、サンガの状況は回復する兆しが見えない。
そして指揮官は采配面でも戦術面でも、現状が分からなくなってしまっているようだ。
そういう意味で、フロントには指揮官交代を考えてほしいところ。
いや、もう考えているか。
改革の決断、待ったなし。
アベノミクスならぬ、ウバガイノミクスに期待してます。

【J2第16節】モンテディオ山形 1-2 京都サンガ

モンテディオ山形 1-2 京都サンガ
◇日時:2013年5月26日(日) 13.04キックオフ
◇会場:山形県天童市・山形県総合運動公園陸上競技場(晴 25.9℃ 36%/6811人)
◇主審:野田祐樹
44分【山形】中島裕希
87分【京都】久保裕也
90+4分【京都】工藤浩平(←駒井)

■モンテディオ山形(4-2-2-2)
GK21:常澤聡
DF6:山田拓巳
DF4:西河翔吾
DF23:イ・ジュヨン(73分-FW18:萬代宏樹)
DF7:中村太亮
MF24:ロメロ・ベロカル・フランク・ラーク
MF5:”きょうも吉原” 堀之内聖
MF30:山崎雅人(68分-DF3:石井秀典)
MF10:伊東俊(77分-MF22:キム・ボムヨン)
FW9:中島裕希
FW8:林陵平

■京都サンガF.C.(4-2-2-2)
GK21:オ・スンフン
DF8:安藤淳
DF3:染谷悠太
DF20:ミロシュ・バヤリッツァ
DF16:福村貴幸
MF22:カン・ソンホ
MF4:秋本倫孝(84分-MF27:原川力)
MF14:山瀬功治
MF10:工藤浩平
FW17:横谷繁(75分-FW31:久保裕也)
FW9:三平和司(64分-MF7:駒井善成)

久保裕也選手(京都)
「ゴールの場面は、その前に1本シュートミスしていたので、枠には飛ばそうと打った。
迷いなく蹴れた、イメージどおりです」

工藤浩平選手(京都)
「ことしまだ点が取れてなかった中で、決勝ゴールが決められてうれしい。
きょうも、そこまでスペクタクルなゲームではなかった。
ただ泥臭くやっていた結果が、最後あそこにボールがこぼれてきたことに繋がったんじゃないかと思います。
3連勝?
僕らはまだ下の順位なので、勝ちつづけて上にプレッシャーをかけていきたい」

▼謎めきときめき3連勝
前半の京都は、センターハーフ付近からバイタルエリアをバンバン大開放。
林に制空権を握られ、中島にフィジカルで圧倒され、前線でかんたんにクサビを作られる。
そしてそこから早い攻めを許しているうちに、中島の個人技で先制点を許してしまった。

にしても、なんであんなに前線と最終ラインの間が空く「ドーナッツ化現象」が起きたのか?
きょうは秋本、カン・ソンホ――守備的な選手を2枚を守備的な中盤に使っていたのにもかかわらず、だ。
カン・ソンホは今季初登場ということもあって単純なコミュニケーション不足か、あるいは2人のバランスが悪かったという意味で用兵のミスか。
さらに、前半開始から「ドーナッツ化現象」が続きながら、それへの対応が特に見られないまま時間が過ぎていったのも気になる。
確かに、大木さんは試合途中での戦術変更に長けたタイプじゃないとはいえね…。

そんな中で、久保のスーパーゴールと、相手のミス+駒井の頑張りで逆転。
工藤ちゃんも言ってましたが、内容がまったくよくない中で3連勝というのは、まぁラッキー以外の何ものでもない。
しっかし、試合終了直前での同点→逆転ってのは、おととしのアウェイ横浜FC戦以来か。
現地で見てたんですけど、あのときも工藤の決勝ゴールだったな。
そのときは中村太亮が起点になったんですが、きょうは相手チームっていうのも、不思議な因縁です。

【J2第15節】V・ファーレン長崎 0-1 京都サンガ

V・ファーレン長崎 0-1 京都サンガ
◇日時:2013年5月19日(日) 13.03キックオフ
◇会場:長崎市総合運動公園かきどまり陸上競技場(曇 20.4℃ 94%/3940人)
◇主審:吉田哲朗
17分【京都】オウンゴール(←FK:福村)

■V・ファーレン長崎(3-4-2-1)
GK21:金山隼樹
DF27:チョ・ミヌ
DF2:山口貴弘
DF4:高杉亮太
MF26:金久保彩
MF22:井上裕大(81分-FW13:有光亮太)
MF16:岩間雄大
MF33:山田晃平
MF11:神崎大輔(58分-MF17:古部健太)
MF19:小笠原侑生(66分-FW18:佐藤洸一)
FW15:水永翔馬

■京都サンガF.C.(4-2-2-2)
GK21:オ・スンフン
DF8:安藤淳
DF3:染谷悠太
DF20:ミロシュ・バヤリッツァ
DF16:福村貴幸
MF19:田森大己(87分-DF2:酒井隆介)
MF10:工藤浩平
MF14:山瀬功治
MF7:駒井善成(61分-MF4:秋本倫孝)
MF17:横谷繁(80分-FW11:原一樹)
FW9:三平和司

▼完敗、今…
シュシュシュシュート3!(←「KE KE KE KEI-SHU(圭・修)5」のリズムで)
得点もオウンゴールだし、自軍で打った枠内シュートは秋本の1本だけとか、ないわー。
霧の長崎かきどまりで行き止まり、行き詰まり。
何もできないまま90分が終わった試合だった。

なんてったって、最終ラインからパスを回そうにも、長崎の1トップ2シャドーのパスコースを切られる。
サイドで基点を作ろうにも、相手のウイングとCBに加えて、ボランチもプレスされる。
3-4-1-2の相手に苦戦する傾向にあるサンガですが、きょうもそれに対して特段の策もなく、まったくボールが繋げない。

また相手の攻撃は中盤を飛ばして早めにロングボールを水永に当ててきたけど、単純ながらもこれで振り回された。
京都の最終ラインはバヤリッツァ以外はハイボールへの予測も競り合いもあまりうまくないため、制空権を握られまくり。
そこからセカンドボールを拾われまくり。

そういう意味で後半途中から秋本を入れたのはよかったかなと。
中盤で高さが加わったのと、工藤がサイドハーフに回ったことで、左サイドの守備が安定した。
そう、今季ずっと問題となっている左サイドの守備は今節も改善しないままで、相手の狙いどころになっていた。
左サイドの守備とは、具体的には福ちゃんと駒井の守備連携がうまくいってないこと。
きょうも駒井がカバーに行ってないのに、福ちゃんが相手ボールホルダーにアタックにいって、かわされてサイドぽっかり大ピンチという場面があった。
バヤリッツァのスライディングカバーで事なきを得たが、どうもここが穴のままだなー。

とにかく、90分守ってばかりで、これだけ何もできなかった試合も珍しい。
横谷のトップ起用も効果が薄れてきたし、選手起用や戦術面で今のやり方だとやや”頭打ち”にある感じですね。