【J2第33節】ジェフユナイテッド市原・千葉 1-2 京都サンガ

ジェフユナイテッド市原・千葉 1-2 京都サンガ
◇日時:2013年9月15日(日) 19.03キックオフ
◇会場:千葉県千葉市蘇我球技場 “フクアリ”(1万187人/曇 27.6℃ 86%)
◇主審:扇谷健司
16分【市・千】田中佑昌
66分【京都】安藤淳(左足)
77分【京都】山瀬功治(右足←中村)

■ジェフユナイテッド市原・千葉(4-2-3-1)
GK1:岡本昌弘
DF11:米倉恒貴
DF3:竹内彬
DF5:山口智
DF33:高橋峻希
MF7:佐藤勇人
MF8:伊藤大介
MF6:田中佑昌(72分-MF10:兵働昭弘)
MF28:町田也真人
MF39:谷澤達也(59分-FW14:大塚翔平)
FW37:エヴェルトン・ケンペス・ドス・サントス・ゴンサウヴェス(76分-FW30:森本貴幸)

■京都サンガF.C.(4-2-2-2)
GK21:オ・スンフン
DF8:安藤淳
DF2:酒井隆介
DF20:ミロシュ・バヤリッツァ
DF16:福村貴幸
MF4:秋本倫孝
MF18:倉貫一毅
MF10:工藤浩平
MF7:駒井善成
FW14:山瀬功治(90+4分-DF26:下畠翔吾)
FW9:三平和司(60分-MF30:中村祐哉)

▼千葉対策、生きる
試合開始から、楽しんごが弟子にやるような猛烈プレスにさらされた京都でしたが、結果は勝利!
つか、山瀬様様!!
実質的なアシストに加え、中村祐哉の「お・も・て・な・し」完璧アシストから決勝点。
きょうのMVPであることに、異論ないところでしょう。

で、改めて振り返ると、湿度高い一方で風がほとんどなく、重たい空気だったフクアリ。
そのせいか、前半からハイプレスを仕掛けていた千葉が、後半がくっと運動量が落ちる。
一方で、京都は尻上がりに運動量を上げ、試合終了間際でも全力プレッシャー。
天候も考え、スローペースのスタートが指示されてたんですかね?

その「後半一気」の策とともにハマったのが、フォーメーション変更。
おそらく市原の右サイドバック・米倉の上がりを抑えるべく、4-4-2を採用。
左サイドハーフに駒井、そして前線のやや左側に山瀬を置いて、相手右サイドを牽制した。
そして狙い通り、得点はどちらもそのサイドからだった。

ミスもあったし、最終ラインからのつなぎがけっこう危なっかしかったりしたけど、結果オーライ。
後半マクリの、今後に勢いが付きそうな勝ち点3ゲットでした。

【J2第32節】京都サンガ 2-0 ロアッソ熊本

京都サンガ 2-0 ロアッソ熊本
◇日時:2013年9月1日(日) 19:04キックオフ
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(曇 25.9℃ 81%/4314人)
◇主審:木村博之
21分【京都】横谷繁(右足←山瀬)
83分【京都】宮吉拓実(ヘッド←CK:山瀬)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK21:オ・スンフン
DF26:下畠翔吾
DF3:染谷悠太
DF2:酒井隆介
DF16:福村貴幸
MF4:秋本倫孝
MF17:横谷繁(46分-MF27:原川力)
MF18:倉貫一毅
FW7:駒井善成
FW11:原一樹(72分-FW13:宮吉拓実)
FW14:山瀬功治(85分-FW9:三平和司)

■ロアッソ熊本(3-4-2-1)
GK18:南雄太
DF3:高橋祐太郎
DF4:青木良太
DF5:矢野大輔
MF2:黒木晃平
MF38:橋本拳人
MF8:原田拓(60分-DF24:筑城和人)
MF7:片山奨典
MF14:ドゥグラス・ダヴィ・フェルナンデス(46分-FW17:齊藤和樹)
MF11:藤本主税
FW30:仲間隼斗(42分-MF28:堀米勇輝)

▼勝ち星なしの8月を超えて
勝った。
だが、内容的に今までと劇的に変化したかと問われるなら、否。
勝ち点3の最大の要因は、熊本のクオリティーが、今までの対戦相手より低かったからだろう。

きょうもアタッキングサードでの精度の低さは改善の目処すらない。
スルーパスもワンツーパスも、受け手と出し手の息が合わない場面の連続。
サイドで基点を作ろうにも、パス回しは断続。
選手たちはお互い手を上げて「すまんすまん」という表情で満足?
得点もミドルと、相手のクリアミス的なラッキーゴールだったしなぁ。

また守備でも、センターバックの2人以外は単純な1対1で簡単に相手をかわされたりして。
前からプレスに行く意識はあったが、囲い込みもあまりうまくいかなかったりして。
気になったのはアンカーの秋本で、あんなに1対1で相手を潰せない選手だったかなぁ?と思ったりして。

まぁ、内容はよくなくとも勝ちは勝ち。
きょう負けたりしてたら順位が上のチームに引き離されるところだったので、それが回避できたのはよかったかな。
ただ、PO圏内から落ちる可能性は依然あるだけに、9月は本当に勝負の一か月になりますね。

【J2第31節】徳島ヴォルティス 1-1 京都サンガ

徳島ヴォルティス 1-1 京都サンガ
◇日時:2013年8月25日(日) 18.34キックオフ
◇会場:徳島県鳴門市・徳島県鳴門総合運動公園陸上競技場(5129人/晴 25.1℃ 79%)
◇主審:池内明彦
57分【徳島】津田知宏
90+2分【京都】横谷繁

■徳島ヴォルティス(4-2-2-2)
GK31:長谷川徹
DF23:藤原広太朗
DF33:福元洋平
DF8:青山隼
DF3:アレックス・アントニオ・ヂ・メロ・サントス‎
MF14:濱田武
MF7:柴崎晃誠
MF18:宮崎光平(63分-MF16:斉藤大介)
MF20:大崎淳矢(82分-FW10:鈴木達也)
FW11:津田知宏(80分-FW13:高崎寛之)
FW19:キム・ジョンミン

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK21:オ・スンフン
DF8:安藤淳
DF3:染谷悠太
DF2:酒井隆介
DF6:ファン・テソン(81分-FW14:山瀬功治)
MF4:秋本倫孝
MF17:横谷繁
MF10:工藤浩平
FW9:三平和司
FW13:宮吉拓実(58分-FW7:駒井善成)
FW27:原川力(70分-FW11:原一樹)

▼パワープレイで勝ち点1
ここ数戦の中では比較的まともな出来でしたが、それにしてもゴールが遠い。
アディショナルタイムの同点弾も、結局パワープレイだしなぁ…。

中盤である程度パスは繋けど、ファイナルサードでの精度の低さは相変わらず。
ミドルシュートは枠に行かないし。
ボックス付近のワンツーパスはことごとく息が合わない。
スルーパスを出せど、受け手が「感じてない」。
クロスの精度は低いし、合わせる人数がたいてい1人。
交代で入った駒井のドリブルも、ほとんど不発。
それもこれも、相手が完全に守備の陣形を整えてしまっているからで、そこを崩すだけのチカラは今の京都にはない。

一方、守備でいちばん致命的だったのは、キム・ジョンミンのクサビを許してしまっていたこと。
そこから何度かシンプルに縦に早い攻撃を許していた。
バヤリッツァ不在(2試合出場停止中)で、パワー不足だったのかな。
でもって失点は、ありえないようなカタチ。
パスを出す濱田に誰もプレッシャーをかけてないし、ダイアゴナルに入り込んできたキム・ジョンミンにディフェンスが付ききれなかった。

うーん、こう書き並べてみると、同点にできたのがラッキーとすら思えてくる。

▼めずらしく、ターンオーバー
きょうは福ちゃんに代えてテソン、駒井に代えて三平、山瀬に代えて原川が先発した。

テソンは攻撃面ではスピードがあって、また1対1で仕掛ける動きもあって、よかったと思う。
守備面では失点のシーンに絡んだけど、福ちゃんみたいに無理に前につぶしにいって裏取られるみたいな場面は少なかった。

三平、原川はまずまず。
特に原川は、攻撃時にトップ下的なポジションを取ってボールの収まりどころになっていた。
ただ、守備への貢献度があまりに低すぎるし、あっけないミスがいくつかあったのも事実。
横谷もそんなに激しくプレスにいかないため、工藤の縦横無尽っぷりが目立っていた。
で、その工藤が次節出場停止という…。
加えて、安藤も出停。

原川&横谷だと中盤の守備が怖すぎるから前の人数を削ってボランチを増やすか、あるいはリスク覚悟でそのままいくか。
でもって、不動の右サイドバック安藤の代わりは誰を使うのか。
あるいはフォーメーションを変えるのか。

とにもかくにも、出場停止による新しい選手起用、新しい布陣が、いい結果に繋がることを期待。
補強も指揮官交代もないし、PO圏内キープのためには、「新しい選手の台頭」ぐらいしか今後に向けてのプラス材料がないからね。

【J2第30節】京都サンガ 2-4 ファジアーノ岡山

京都サンガ 2-4 ファジアーノ岡山
◇日時:2013年8月21日(水) 19:34キックオフ
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(6267人/曇28.4℃81%)
◇主審:佐藤隆治”標的”
14分【京都】横谷繁(pen.)
18分【岡山】近藤徹志(←CK)
26分【岡山】清水慎太郎(pen.)
45分【岡山】石原崇兆
68分【京都】原一樹(pen.)
83分【岡山】島田譲

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK21:オ・スンフン
DF8:安藤淳
DF2:酒井隆介
DF20:ミロシュ・バヤリッツァ(72分-警告×2=退場)
DF16:福村貴幸(51分-FW11:原一樹)
MF4:秋本倫孝(63分-FW9:三平和司)
MF10:工藤浩平
MF17:横谷繁
FW7:駒井善成
FW13:宮吉拓実(76分-MF15:中山博貴)
FW14:山瀬功治

■ファジアーノ岡山(3-4-2-1)
GK1:中林洋次
DF4:近藤徹志
DF6:竹田忠嗣
DF5:植田龍仁朗
MF2:澤口雅彦(19分-MF26:田中奏一)
MF10:千明聖典
MF35:島田譲
MF25:田所諒
FW8:石原崇兆
FW11:桑田慎一朗(75分-FW13:キム・ミンキュン)
FW30:清水慎太郎(61分-FW19:久木田紳吾)

▼スコアは倍返し
「サッカーは勝ちたいという気持ちが強いか強くないか!
 岡山の選手のほうが勝ちたい気持ちが強かった!」
「選手のモチベーションを上げるのも監督の仕事だが」
「…ぐぬぬ」

そんなツッコミが入りそうになる、末期的症状に陥ってしまった京都サンガ。
ただ、きょうの大敗が「モチベーションの欠如」だけの問題かと言われたら、否定せざるをえない。
去年同様、ミッドウィークには運動量が落ちる傾向にあるのに、ターンオーバーは宮吉のみ。
3バックのチームに、いつものように裏に走られて失点。
まさに無手勝流で無為無策。
相手のことを考えない、ひとりよがりな、オナニー的なサッカーに終始してしまった。

とにかく、PKでしか点が取れなかったという現実に向き合わないといけない。
後半攻撃の人数を増やして、押して攻めても、流れでゴールが奪えなかったのだ。
あげくの果ての、大量失点。

その原因はいくつかあるだろうが、シンプルにゲームを眺めれば
【1】京都が攻めているときは、岡山の選手は守備の布陣を整えている(京都の攻撃の人数以上に守備の人数がいる)
【2】岡山が攻めているときは、京都のディフェンダーと1対1の局面になってしまっている(局面で攻撃者=守備者が同数)
というのは、誰でも分かること。

攻撃に入ったときの切り替えの遅さ、パススピードの遅さ、パスレンジの狭さ。
今やってる攻撃がすべて「トロい」から、相手が完全に守備の陣形を整えてしまう。
そしてそれをこじ開けるだけの能力は今のサンガにはないということ。
さらに、相手の攻撃を前から前から守って、高い位置でボールを奪うことが、最近ではできていないということだ。

▼とりあえず、守備から考え直す?
今の不調から脱するためには、上を裏返して
【1】いかに相手の守備陣が整わないうちに攻撃するか、あるいは、相手守備陣以上に攻撃の枚数をかけられるか
【2】守備では、いかに高い位置から相手を追い込めるか(数的優位を保てるか)
が鍵ではなかろうか、と思う。

つまり、いかに前からの守備を徹底し、比較的早いタッチと時間でシュートまで持っていけるか。
そう考えると、現状の布陣で、特に左サイド、山瀬に横谷が位置している場合、なかなかいい守備ができていない。
おかげで、福ちゃんが1対1になることを強いられ、そしてサイドを蹂躙されていた。

選手を代えるのか、4-3-3という並びを変えるのか。
なんにしろ、手を打たないと、現状の閉塞感・末期感からは脱せないような雰囲気は感じますね。

【J2第29節】横浜FC 1-0 京都サンガ

横浜FC 1-0 京都サンガ
◇日時:2013年8月18日(日)18:03キックオフ
◇日時:横浜市三ツ沢公園球技場(5309人/晴 28.4℃ 54%)
◇主審:篠藤 “カードマシン” 巧
81【横F】ペ・スンジン

■横浜FC(4-2-3-1)
GK1:シュナイダー潤之介
DF2:野上結貴
DF4:ペ・スンジン
DF30:渡辺匠
DF3:森下俊
MF36:松下裕樹
MF6:高地系治(87分-MF8:佐藤謙介)
MF14:武岡優斗
FW40:寺田紳一
MF13:野崎陽介(85分-MF23:ナ・ソンス)
FW18:永井雄一郎(57分-FW39:大久保哲哉)

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK21:オ・スンフン
DF8:安藤淳
DF2:酒井隆介
DF20:ミロシュ・バヤリッツァ
DF16:福村貴幸
MF4:秋本倫孝
MF10:工藤浩平
MF17:横谷繁(86分-FW9:三平和司)
FW7:駒井善成
FW11:原一樹(61分-FW13:宮吉拓実)
FW14:山瀬功治(76分-MF27:原川力)

▼タケちゃんのプッツン5
ゴール裏の挨拶でひとり残ってた大木さんが、メインスタンド側に戻ってくるとき。
突然、プッツンして何かモノをピッチにモノを叩きつけた。
じぇじぇじぇ(‘jjj’)

しかし、大木さんは頑固ですなー。
夏ばっぱと晴子ぐらい頑固。
前節、前々節と機能しなかったスタメンを維持。
まさに、自分に何かの「縛りプレイ」を強いているような感じだ。

とはいえ、きょうは最近の試合よりはマシだった。
前半、駒井がフリーのチャンスを決めれば、山瀬のシュートはキーパーに弾かれなければ…。
あるいは楽勝だったかもしれない。
しかしこういったチャンスを決められず、そしてつまらない失点をして負けるのが、今季の「定番」だ。
つまりは、運がない。
大木サンガは、自分たちのやり方に固執しすぎて、運の流れをつかめない「インケツ」状態にあるのかもしれない。

ということで、きょうは現地メインスタンドでじっくり見てたので、幾つか気付いたことをメモ。

●攻撃のテンポが遅すぎる。
最終ラインでボールを奪ったら、
L⇔Rと2者の間で意味のないパスの繰り返し。
その間に、相手は帰陣してるし、さらにプレスをかけるために息を整えることができる。
KNOCKIN’ ON YOUR DOORしても、ドアが閉まっちゃってて…。
いったん落ち着かせるのはアリだけど、しょしゅう落ち着けてている印象。

●パス回しに関与する選手は多いのに、ゴール前に詰める選手が少ない。
サイド崩してからクロスをあげても原しかいないとか…。
工藤、横谷のポジションにいる選手が、クロスに競るぐらいでないと。
パス回しのパターンはある程度固まっているので、あとは点を撮るためのパターンを確立してほしいところだ。

●マイボールになっても、ボールを引き出す動き、前線・中盤の選手のポジションチェンジなどが少ない。
そして、きょうに関しては、セカンドボールへの詰め方、寄せの人数とも横Fが上手だった。
勝ってたのはハイボールの競り合いぐらいで。
夏とはいえ、相手の運動量で負けていては、簡単に勝てない。

●左サイドの守備がやばい
中盤の守備の軽さは気になっていたのですが、特に左サイド(相手右サイド)がやばい。
福ちゃん、裏取られすぎ。
バヤリッツァがやや高めのポジションを取るため、中に絞りすぎるせいか。
または、山瀬、横谷の「追い込み」が緩いのか。
にしても、1対1でけっこうやられてたし、福ちゃん自体も調子がよくないのも間違いない。
こういうときに、ファン・テソンが怪我とは。

●効いてる選手を交代させてしまう「謎采配」
きょう一番の「有効打」を打っていたのは、山瀬と横谷。
後半、運動量が落ち、ミスも出てきたとはいえ、相手にとって脅威になる選手から代えていく…。
そんな「交代クセ」が大木さんにはあるよね。