FC東京 2-1 京都サンガF.C.
日時:2024年5月3日(金)15:03KO
会場:東京都調布市東京スタジアム”味スタ”(2万6,770人/晴 22.6℃ 26%)
主審:岡部拓人
4′-F東/バングーナガンデ佳史扶
21′-F東/ヂエゴ・ケイロス・デ・オリヴェイラ “ディエゴオリヴェイラ”
79′-京都/平賀大空(ヘッド←CK:平戸) ※Jリーグ初ゴール

■FC東京(4-2-1-3)
GK13:波多野豪
DF99:白井康介
DF32:土肥幹太(46′-DF30:岡哲平)
DF3:森重真人
DF49:バングーナガンデ佳史扶
MF37:小泉慶(61′-MF40:原川力)
MF8:高宇洋
MF39:仲川輝人(61′-FW70:ジャンヂ・ブレノ・ソウザ・シウヴァ “ジャジャシルバ”)
FW33:俵積田晃太(72′-FW28:野澤零温)
FW9:ヂエゴ・ケイロス・デ・オリヴェイラ “ディエゴオリヴェイラ”(80′-DF5:長友佑都)
FW38:安斎颯馬

■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK94:ク・ソンユン
DF2:福田心之助(76′-DF24:宮本優太)
DF5:アピアタウィア久
DF4:松田佳大(46′-DF28:鈴木冬一)
DF3:麻田将吾
MF19:金子大毅
MF16:武田将平(46′-MF39:平戸太貴)
MF18:松田天馬(59′-FW31:平賀大空)
FW23:豊川雄太(59′-FW22:一美和成)
FW14:原大智
FW44:佐藤響

苛烈な情熱、あるいは臆病の裏返し

なぜ、前節と同じスタメンを選んでしまったかーー?
あれは大迫、武藤対策だったはずだ。
対して、アジリティに特徴がある一方、高さは神戸ほどではないF東相手に同じ11人、同じ並びで挑もうとするとは。
ゲン担ぎか、あるいは、「われわれのサッカーを突き詰める症候群」が出てしまったか。
なんにしろ、味スタまでの電車の中でスタメンを見て胸騒ぎがした。

その不安は的中して、京都は試合開始から相手ウイングの対応に手を焼き続ける。
2失点目なんて、どれだけ俵積田に時間を与えてしまったのか。
同じ大外レーンには豊川、福田がいて、対峙する数は足りていたのにね。
そのほかにも、真ん中で楔を打たれてからサイドで危ない場面が頻出する。
ハーフタイム、松田佳大を外して麻田を真ん中に、左サイドバックに佐藤を回したのは、むべなるかなと思った。
佳大選手は1失点目、セーフティに蹴り出してコーナーキックにしておけば……と、悔いが残る試合になっただろう。

守備以上にスタンドから見ていてツラかったのが、攻撃だ。
特に、低い位置からのパス回しにおいて〝手詰まり感〟が半端ない。
F東はミドルゾーンに構えてのショートカウンター狙いが基本。
なので、京都の最終ラインはある程度ボールが持てるのだが……出すところがない。
選択肢としては、アンカーの金子に預けるか、サイドバックに斜めのパスを出すか。
ただ、そこにはマークする選手がついている。
で、京都の前線の選手たちは前残りをしている。
いわゆる〝中盤空洞化〟状態。
それならば、原が降りてきてボールを受け、空いたスペースを他の選手が埋めたり、連動して相手を崩すような動きが欲しいんだけど、あまり見られなかったな。
2点目を取られた直後、アピアタウィア久が突然ドリブルして前進したのは、このままではダメだと思ったのか。

後半、まず鈴木冬一を右シャドーの位置に。
カットインの動きを見せることで、この日精彩を欠いていた福田にオーバーラップするスペースをつくろうとする。
昨シーズン、山田楓喜と福田が見せていた関係性に近い形。
多くのサンガファンが「鈴木冬一を前で使うなら、山田楓喜残しとけよ!」とツッコミを入れたことだろう(涙そうそう)。
さらに59分には一美を投入。
ワイドの位置に置いて、彼への斜めのロングボールを送ることで活路を見出そうとした。
70分ごろから、だいぶサイドで起点をつくれるようになったけど、それはF東が選手交代で全体的にレベルダウンしたこともあるだろう。
一気にゴール期待値があがった。
しかし、最終的にはコーナーキックから1点を返しただけで終わってしまう。

スタンドで見ていて、後半最後のほう、曺さんの審判への講義が〝アツかった〟のは印象深い。
オフサイドのときファウルがあったのでは(?)というシーンで、線審に対して。
ロスタイム、PKかどうかをOFRしたあとのボールの扱いで、主審に対して。
うまくいかない中で、もどかしさもあったに違いない。
とはいえ、最後に押しながら同点にできなかったのは、レフェリングではなく自分たちのせいだ。
冷静さを取り戻して、次戦の相手・町田対策を練ってほしい。

で、今季の味スタ(はカップ戦がないかぎり)これで終了かぁ。
貴重な現地観戦のチャンスが、シーズン序盤に固まりすぎなんよ……。

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