サガン鳥栖 0-1 京都サンガF.C.
日時:2022年10月1日(土)15:03KO
会場:佐賀県鳥栖市鳥栖スタジアム “駅スタ”(8,953人/晴 28.9℃ 47%)
主審:池内明彦
17′-京都/豊川雄太(左足)
■サガン鳥栖(3-4-2-1)
GK40:朴一圭
DF42:原田亘
DF4:島川俊郎
DF13:中野伸哉
MF24:長沼洋一
MF6:福田晃斗(81′-MF14:藤田直之)
MF7:手塚康平(68′-MF10:小野裕二)
MF29:岩崎悠人(56′-DF5:ヂエゴ・ジャラ・ホドリゲス)
MF18:西川潤(81′-FW19:垣田裕暉)
MF23:菊地泰智(56′-MF8:本田風智)
FW11:宮代大聖
■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK21:上福元直人
DF14:白井康介
DF31:井上黎生人
DF3:麻田将吾
DF6:本多勇喜(62′-DF4:ホルネイケル・メンデス・マレイロス)
MF24:川﨑颯太(79′-MF19:金子大毅)
MF10:福岡慎平
MF16:武田将平
FW23:豊川雄太(79′-FW13:宮吉拓実)
FW11:山﨑凌吾(54′-MF7:武富孝介)
MF18:松田天馬(62′-MF44:佐藤響)
曺貴裁コーチ(京都)
「きょうの勝利はサポーターのために捧げたいです。
自分は小さいころから京都で育ちました。
そして京都のチームを率い、いまたくさんの人に応援に来てもらっています。
応援の歌を聞いたのは、監督としてきょうがはじめて。
非常に感慨深いものがありましたね。
言い訳になるかもしれないですけど、ここ最近、選手の成長を感じながら、勝ち点3を取れない試合が続いていました。
しかしどんな相手に対しても、自分たちは自分たちを磨いていくんだというスタンスでやってきた。
それがこうやって、勝利につながったことをうれしく思います。
(ーー前半から守備もはまり、狙いどおりの試合ができたか?)
鳥栖さんは力があるチームだとわかっていました。
彼らの良さを出させてしまえば、われわれにとって不利になる。
逆にわれわれの良さを出すことが、彼らの良さを封じられる唯一の方法。
残留争いをする中で、あれだけリスクを冒していくことには賛否両論あると思います。
ただ、僕は選手たちを信じています。
きょうのサッカーを積み上げて、リーグ戦残り4試合プラス天皇杯を戦いたいと思います。
(ーーゲーム中、負傷者が出たことでシステム変更を含めてうまく対応していたが?)
怪我はないほうがいいですけども、そうしたことがあっても、たとえ10人になっても、変わらないサッカーをやっていくのが自分たちのスタイルです。
しっかり治療をして、次の試合に向かっていきます」
川井健太コーチ(鳥栖)
「3年ぶりの声出し応援試合。
ファン・サポーターに勝利を届けることができず申し訳ないです。
ゲームは典型的なものでしたね。
先制点を取られ、相手に守備を固められ、フィニッシュまでいけるけれども、最後ゴールをこじ開けられなかった。
フィニッシュまで、もう少しいいパスが通れば結果は違っていたかもしれません。
ただ、京都さんの執念に比べて、われわれに執念がなかったとはこれっぽっちも思いません」
リスクとリアル
残留に向けて、勝ち点3 (σ’∀’)σゲッツ!and⊂(‘∀’ )⊃))ターン!
筋肉系のトラブルでピッチを退くことを強いられた選手が続いた中、後半途中3バックへシステム変更。
固く守り切って勝ち切ることができた。
さて試合後、曺さんが〝リスク〟という言葉を出していたので、それに関して少し触れておこう。
たしかに守備は、真夏のころに比べて、積極的・主体的になってきていると感じた。
機動力のある3トップが、前線からの全力で相手ボールホルダーを追い回す。
最終ラインは高い位置をとって、相手FWにパスが入ってきたらカットを狙う。
プレスをいなされ、ひっくり返されたら、一気にピンチを招く守り方だけど、これを貫き通すことができた。
後半運動量とプレッシングの強度が落ち、相手にボールを保持されるようになっても、危ないシーンは少なかった。
手塚選手からサイドライン側に長いパスを出されて、スライドが間に合わず、ボールを回され……というシーンが目立っていたけれど、真ん中はがっちり固めていたしね。
一方で、攻撃に関しては〝リスク〟はヘッジされていた。
シーズン開幕時はGK上福元から繋ぐシーンも多く見られたけれど、きょうはほぼロングキック。
グラウンダーでの楔のパスもあまり入れず、浮いたボールで山﨑選手に向けてボールを出すか、あるいはサイドへ起点を形成。
無理に急いで縦パスを入れて、カットされてカウンター、といった事態をなるべく避けたかったのかもしれない。
そういう意味では、狙いどおりの「1-0」だったと言えるだろうか。
きょうの時点で順位は13位までアップ。
はやく、安心して試合が見たいな……。