京都サンガF.C. 2-0 ヴィッセル神戸
日時:2022年9月3日(土)19:04KO
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(1万7,936人※公式戦最多入場者数/曇 25.3℃ 84%)
主審:今村義朗
1′-京都/松田天馬(左足)
9′-京都/豊川雄太(右足)
■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK21:上福元直人
DF15:長井一真(46′-DF6:本多勇喜)
DF31:井上黎生人
DF3:麻田将吾
DF14:白井康介
MF24:川﨑颯太(80′-MF10:福岡慎平)
MF7:武富孝介
MF16:武田将平
FW23:豊川雄太(83′-FW9:ピーター・マドゥアブチ・ウタカ)
FW11:山﨑凌吾(75′-FW40:木村勇大)
FW18:松田天馬
■ヴィッセル神戸(4-1-2-3)
GK1:前川黛也
DF23:山川哲史
DF15:マテウス・ソアレス・トゥーレル
DF3:小林友希
DF24:酒井高徳
MF25:大﨑玲央
MF7:郷家友太(46′-MF22:佐々木大樹)
MF5:山口蛍
FW2:飯野七聖
FW11:武藤嘉紀(85′-FW21:藤本憲明)
FW16:汰木康也(72′-FW41:小田裕太郎)
曺貴裁コーチ(京都)
「稲盛和夫名誉会長がお亡くなりになられました。
京都サンガにはたくさんの愛をもって接していただき、僕自身、尊敬していた方です。
喪章をつけたきょうの試合は、ただ戦うだけではなく
『サンガはこれだけのことができるようになったんだ』
『このサッカーでチャレンジして世界へ出ていくんだ』
というメッセージを選手といっしょに発信しよう、と期して挑みました。
この勝利は、サポーターのかたにとって、京都の人にとって、忘れられないものになったと思います。
稲盛和夫名誉会長のご冥福をこころからお祈りするとともに、また次もいい試合を見せて天国で喜んでもらえるように、準備をしていきたいと思います。
ここ何試合かは、よい戦いをしながら僅差で勝ち点3が取れませんでした。
しかし、負けようが勝とうが、自分たちのサッカーをブレないでやっていこうとしてきたつもりです。
昇格チームの立場で偉そうなことは言えないですけど、守りに入らず、強豪に向かっていって相手を凌駕してくということに挑戦しています。
そういう意味で、努力が実って、きょうの勝ち点3は本当にうれしいです。
監督として選手たちを誇りに思います。
(ーー残留争いに向けて気の抜けない試合が続くが)
経験が少ない選手も多い中、J1に来年も残るんだということでクラブを挙げて臨んでいるところ。
まだまだ無骨でミスも多いチームですけど、そういうチームを応援していただけたら」
成功への情熱―PASSION
残留を争う神戸との〝6ポイントマッチ〟を制することに成功。
13位浮上した!
開始早々先制し、すぐ追加点。
少し安心した気持ちでゲームを見られたのは、いつぶりだろうか……🤔
ということで、7月2日コンサドーレ戦以来のリーグ戦勝利を見届けられた。
合わせて、3週間ゲームがなかった期間をへて、京都の攻撃スタイルが確かに〝バージョンアップ〟していることも確認できたのだった。
変化のポイントは、フォワード。
山﨑、豊川という前線で身体を張れる、ハイボールを競ることのできる選手を、前節から先発で使っているのだ。
そして、
【1】ロングボールをヘッドで裏へ流して(フリック)、そこに選手を走り込ませる
【2】楔のボールを受けた選手(相手ゴールから背を向けた状態)が、斜め前方または斜め後方にボールを落として、そこに選手が走り込ませる
という2つを、継続してやっていたように思う。
このうち【2】は、ドイツ語でいうところの「シュタイル・クラッチュ」ってやつ。
きょうの試合での先制点(松田)も、スローインから始まったとはいえ、豊川がヘッドでフリックして山﨑にボールが渡り、山﨑がDFを背負いながら斜め後方にボールを送ったことで、武富が前方に進出してゴールにつながった。
コンディションに問題があるのかもしれないけれどウタカを先発で使ってないのは、こうした攻撃をやりたいのではないだろうか。
ウタカだとボールをもらうためにサイドに流れたり、低い位置まで降りてくる傾向があるからね。
シーズン序盤、最終ラインから丁寧にボールを繋いで、前で詰まったら戻してやり直して……みたいなシーンが多く見られたけれど、今節は縦に行けるときは長いボールを使ってでも縦へ。
一方で、相手ボールが続いてリズムを失っているときなどは、ボールを回して相手の勢いを削ぎつつ、体力を蓄える。
そんなメリハリがあるサッカーを、きょうの京都は展開していたように感じた。
いずれにせよ、稲盛和夫名誉会長の〝追悼ゲーム〟に勝ててよかった。
スーペル名誉会長といえば……。
2006年アウェイ福岡戦、を博多のもまで見に行ったら、アウェイサポーター席まで挨拶に来られていた思い出。
4-5の乱打戦だったんだよな。
福岡ベンチには布部氏らに加え、まだ現役の城後選手もいるというのがすごい。