柏レイソル 1-2 京都サンガF.C.
日時:2021年7月7日(水)18:00KO
会場:千葉県柏市日立柏サッカー場(1,907人/曇り 25.5℃ 56%)
主審:井上知大
12′-柏/戸嶋祥郎
40′-京都/中野克哉(ヘッド←白井)
89′-京都/荒木大吾(左足)
■柏レイソル(3-1-4-2)
GK17:キム・スンギュ
DF25:大南拓磨
DF50:山下達也(69′-DF3:高橋祐治from京都サンガ)
DF4:古賀太陽
MF22:ドウグラス・モレイラ・ファグンデス “ドッヂ”(69′-MF18:瀬川祐輔)
MF13:北爪健吾(69′-FW35:細谷真大)
MF27:三原雅俊
MF28:戸嶋祥郎(83′-MF8-ヒシャルヂソン・フェルナンデス・ドス・サントス)
MF20:三丸拡
FW9:クリスチアーノ・ダ・シウヴァ “クリスティアーノ”
FW23:ペドロ・ハウール・ガライ・ダ・シウヴァ “ペドロ・ハウル”
■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK21:清水圭介
DF41:白井康介
DF15:長井一真
DF6:本多勇喜
DF5:黒木恭平
MF46:森脇良太(74′-MF33:三沢直人)
MF31:福岡慎平
MF29:中野克哉
FW14:中川寛斗(90′-MF11:曽根田穣)
FW20:李忠成
FW32:上月壮一郎(65′-MF8:荒木大吾)
因縁断切の夜
この日は柏に“密航”。
メインスタジアム左側(=アウェイ側)から観戦&感動した!
京都のスタメンは完全にターンオーバー。
しかし、そのメンバーでもJ1相手に遜色ない戦いを見せ、そして勝ちあがることができたのだから。
キックオフから、押し気味に試合を進めたのは柏。
守備時はリトリートして前にスペースを与えておいて、ボールを奪ったら外国人2トップを走らせ、ロングボールを送る。
で、その2トップ、クリスティアーノとペドロ・ハウルはともにフィジカル強めなんだな、これが。
単純な攻め方ながらも、京都の守備陣はかなり手を焼いていた。
失点シーンもキム・スンギュが素早くロングキックを右サイドに蹴り込み、抜け出したペドロ・ハウルがシンプルにクロス。
まだ守備が整っていなかった京都をあざ笑うように、戸島のダイレクトシュートが決まった。
ホントにあっさりと失点してしまって、このときは「13失点」の悪夢が蘇ったよね(苦笑)。
対する京都は、最終ラインから丁寧にボールをつなごうとするんだけど、守備陣形を固くセットしてくる柏に苦戦。
最終ラインのパス回しを試みるも…結構危なかったり。
また、サイドで三角形を作って突破を図ろうにも相手に潰されてしまう。
正直、ボールを持たされてるって印象。
アンカーに入った森脇がよくボールを引き出していたものの、得点の予感はほとんどなかった。
しかし、前半終了間際のいい時間で京都に同点ゴールが生まれる。
センターライン付近で黒木かな?、スッと縦パス。
受けた李忠成は、ゴールを背にしながらちょっとタメを作る。
柏の守備陣が真ん中に意識が集まったところに、いい感じで抜け出した上月にスルーパス。
上月の左足クロスが逆サイドまで抜けてしまったんだけど、駆け上がった白井がもう一回クロス。
このとき3トップに加えて森脇までボックスに入ってくる。
その圧力がきいたのか、中野がタイミングよくヘディングでファーに流してくれた。
中野は前半終了間際にも、左足でいいミドルシュートがあった。
今季なかなか結果が出せてない中で、いい仕事をしてくれたね〜。
後半は、「縦に早い柏」vs「バックパスも交えながら、繋いでくる京都」の構図がよりはっきりしてくる。
そんな中で、京都には運もあった。
GKからのパスを奪われクリスティアーノが抜け出してシュート→清水の股間を抜けるも、ボールはポストに跳ね返って決まらず。
あと、クリスティアーノのミドルがバーを叩いたシーンも。
69分、柏は瀬川、細谷と攻撃的な選手を投入、最終ラインにおひさしぶり!高橋祐治が入って4バックにして、勝ち越し点を狙いにきた。
ただ、全体的に前がかりになったことに加え運動量の低下もあって、ボールを奪われたあとの帰陣が遅くなってきたように思う。
上月に代わって入っていた荒木の前にスペースがあくようになり、京都の左サイド起点で得点の匂いがするようになる。
決勝点は荒木の単独突破からのネット天井ズドンスーパーゴールだったけど、その前にもカットインからの右足シュートもあった。
先制されてからの逆転勝ちは今シーズンはじめて。
それをJ1チーム相手に成し遂げたのは、ホントにすばらしい。
荒木のゴールの直後、そしてタイムアップの瞬間の、京都ベンチの雰囲気も最高だったな!
2019年11月――13失点で柏の地に残された“怨念”も、これで霧散したことだろう。
七夕の夜に、願いごとが叶ったね。