【J2第34節】水戸ホーリーホック 2-1 京都サンガF.C.

水戸ホーリーホック 2-1 京都サンガF.C.
日時:2020年11月15日(日)14:03KO
会場:茨城県水戸市立競技場 “Kスタ”(2,678人/晴 17.7℃ 34%)
主審:中村太
12′-京都/仙頭啓矢(右足)
48′-水戸/深堀隼平
58′-水戸/深堀隼平

■水戸ホーリーホック(4-2-2-2)
GK21:牲川歩見
DF3:前嶋洋太
DF2:住吉ジェラニレショーン
DF4:ンドカ・ボニフェイス
DF23:外山凌
MF25:平塚悠知
MF8:安東輝(68′-DF24:細川淳矢)
MF7:山田康太(76′-MF20:森勇人)
MF10:山口一真(76′-MF27:松崎快)
FW15:奥田晃也(90+3′-FW48:アレフ・シウヴァ・メロ “アレフ・ピットブル”)
FW18:深堀隼平(68′-MF6:平野佑一)

■京都サンガF.C.(4-2-2-2)
GK21:清水圭介
DF2:飯田貴敬
DF23:ヨルディ・バイス
DF16:安藤淳
DF5:黒木恭平(62′-DF6:本多勇喜)
MF31:福岡慎平(81′-FW18:野田隆之介)
MF24:川﨑颯太(62′-MF10:庄司悦大)
MF11:曽根田穣(62′-MF22:谷内田哲平)
MF15:仙頭啓矢
FW13:宮吉拓実(62′-MF8:荒木大吾)
FW9:ピーター・マドゥアブチ・ウタカ

深堀隼平選手(水戸)
「1点目は自分が中に入るタイミングがわかりやすかったですね。
体のどこかに当たれ、と思って飛び込みました。
2点目は、相手ディフェンスの選手が全員ボールウォッチャーになっていたので…。
ぼくの動きに(京都の選手の)目が外れたすきにファーに逃げて、クロスを誘うことができたと思います」

秋葉忠宏コーチ(水戸)
「ホームの皆さん、おまたせしました。
おまたせしすぎたかもしれません。
皆さんとの一体感、これが勝利につながったと思います。
シーズンもこの時期になって、いろんなことを考えて試したい頃です。
ですから京都さんがどういうシステム、戦い方で来ても対応できるように準備をしてきました。
(ハーフタイムで奥田と山口を入れ替えるなど手を打ったが?)
われわれの選手たちはいろんなポジションができて、いろんな武器を持ってます。
ゴールを奪うために、どう武器を組み合わせればいいか、最適解を探した結果です。
(攻守の切り替えも早くなった?)
エスパルスさんの最近の試合を見ていて思ったんですが、ボールへの執着、2度3度追う、どうやってもボールを取るんだということは、身体ひとつとメンタリティでできること。
自分たちでもできるんじゃないかと話していたので、それをホームで選手たちが体現してくれたのはナイスですね」

實好礼忠コーチ(京都)
「入りも良くて、狙い通りボールを動かして、得点ができたので、前半はいいサッカーができたと思います。
ウタカには下がったり流動的にやってくれと言ってました。
後半、得点を取りに行かなければいけないということで、3バックにしましたが、うーん、まぁ……。
システムを変えて、ウタカに前にどっしり構えさせたのですが……。
返す返すも前半は良かったので、後半アタマに締めて入れればなぁ、と思いました。
ゴールに向かう気持ちを常に持ちながら、あしたから……あしたはオフか……あさってからトレーニングをしていけば、いつかゴールをこじ開けることもできると信じています」

「勝点を失っても失っても 生きていくしかないんです どんなに打ちのめされようとも」

2連勝からの〜、3連敗……うーん。
今シーズンは構築してきた戦術が「大凶作」だった、という思いを強くした一戦だった。
特に、守備戦術。
相手にボールを持たれるとディレイ優先、5バック化優先の“癖”がついて、ボールホルダーへの前からのプレッシングが弱弱なんだな、これが。
試合終了間際、水戸の選手が2トップ+中盤の選手で前から追っていたのとは対照的。

きょうは4バックだったものの、プレスが甘いため、後半最初のように相手にボールを握られる時間帯になるとリズムを取り戻せないのは、今シーズン何度も見た光景(白目
そして、ダイレクトでの裏への“浮き玉パス”に翻弄され、しだいにマークを見失っていく。
このへんは、水戸の選手は「相手最終ラインの崩し方」でいくつかパターンを持っているな、と感じさせられた。
2失点はどちらも最終ラインの人数は水戸の選手たちより多かったにも関わらず、グラウンダーのクロスでやられてしまったもの。

後ろに引いたポジショニングを取るのは、攻撃時ウタカの前にスペースを開けておきたいからだろうけど、いかんせんカウンターが発動することはめったにない。
試合後の實好さんのインタビューを聞いていても、「永遠にできないことを、いつかできると信じて、やり続けるしかない」と考えている空気が感じられた。
まるで、サグラダファミリア。

昨シーズンのポジショナルプレー、ボールの位置を起点として、ピッチ上の選手たちが正しいポジショニングを取るサッカーからは、ずいぶん劣化してしまった。
成績でも内容でも昨シーズンを下回させている首脳陣の罪は大きい。
今シーズンのやり方では、昨今のJ2では通用しない。
他のチームは、もっと志の高いサッカーを展開している。
契約期間が未公表のため続投するかはわからないが、もしそうなったとしても、選手編成含めて、今シーズンのサッカーの“否定”から始めてほしい、と思ったのだった。
そのためにも、今から来シーズンの“種まき”を始めておいたほうがよい。
“田植え”(=新シーズン開幕)の前に、田起こし、種籾の選別が大切。
ま、實好さんには「天穂のサクナヒメ」でもやって、気分転換してほしいな!

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