京都サンガF.C. 2-1 ファジアーノ岡山
日時:2020年11月4日(水)19:03KO
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(2,307人/晴 9.6℃ 69%)
主審:田中玲匡“亜土夢兄”
53′-岡山/山本大貴
54′-京都/曽根田穣(左足←仙頭)
56′-京都/ヨルディ・バイス(左足)
■京都サンガF.C.(3-4-2-1)
GK21:清水圭介
DF16:安藤淳
DF23:ヨルディ・バイス
DF6:本多勇喜
MF2:飯田貴敬(62′-MF31:福岡慎平)
MF24:川﨑颯太
MF10:庄司悦大
MF5:黒木恭平
MF11:曽根田穣
MF15:仙頭啓矢
FW9:ピーター・マドゥアブチ・ウタカ(85′-FW18:野田隆之介)
■ファジアーノ岡山(4-2-2-2)
GK22:ポープ・ウィリアム
DF23:松木駿之介(89′-DF8:田中裕介)
DF4:濱田水輝
DF3:後藤圭太
DF41:徳元悠平
MF7:白井永地
MF14:上田康太(66′-MF26:パウロ・ホベルト・ゴンサガ “パウリーニョ”)
MF17:関戸健二(76′-MF6:喜山康平)
MF19:上門知樹
FW18:齊藤和樹(76′-MF34:デューク・カルロス)
FW15:山本大貴(66′-FW9:イ・ヨンジェ)
ヨルディ・バイス選手(京都)
「正直、内容はまったくよくなかったね。
勝利に値するプレイができたかどうか、といえば疑問が残る。
ただ、そうした日でも勝つことができるのがフットボールなんだ。
チームとしてセカンドボールを大事にしている中で、自分のパワーを生かしてゴールできて良かったよ。
半袖でプレイ?
ここはシベリアでも南極でもないじゃないか(笑)。
気温がまだ10度ぐらいあるんだから、寒さなんて気にならないさ」
實好礼忠コーチ(京都)
「我慢のする時間帯が多いゲームでした。
後半は……うーん、前半は自分たちの形がうまく出せなかったので……。
みんなで我慢して戦おうと話して、選手たちを送り出しました。
今後に向けて……うーん……、すべてを高めてはいきたいんですが……。
ただ割り切るところは割り切るしかないし、我慢する部分は我慢もして勝ち点3をとっていきたいです」
有馬 “マッケンジー” 賢二 コーチ(岡山)
「狙い通り、相手の3バックの横を崩して先制点を取ることができた。
クロスの質も、クロスへの入り方も良かったと思う。
しかし、その後の2失点が残念だった。
真ん中の“絞り”の部分でミスが出てしまったし、相手の勢いをそのまま受けてしまったことに反省が残る」
「近道なんてなかった 足掻くしかない」
横パスと手数の京都、縦パスと速攻の岡山――好対照な戦いを見せた両チーム。
前半はお互い決め手を欠いていたが、岡山の先制からゲームが一気に動く。
53分からの4分間で飛び出した3ゴール。
京都、バイスの逆転弾は。今季初めて相手のド真ん中を(強引だけど)崩したものだった。
しかし、試合後バイスと實好さんが振り返っていたように、内容面では岡山に分があったように思った。
支配率は6:4で岡山、パス数は岡山が京都の約1.5倍。
優位にゲームを運ばれてしまった要因として、岡山の前線・齊藤和樹らに入る縦パスを潰せなかったことが挙げられるだろう。
岡山に素早く前線で基準点を作られ、そこから他選手の攻め上がりを許してしまった。
失点シーンも、アバウトなボールを追った齊藤がフィジカルで本多をぶっちぎったところから。
それ以外でも、前からのプレスはハマらず、守備時5バックで相手の中盤に自由にボールを回されたりもして、「3バックいまだ完成に至らず」という印象を持ってしまった。
そんな良くない状況においても…逆転できて、本当によかった。
なにより失点後すぐに追いつき、悪い流れを断ち切れたことがよかった。
仙頭のタイミングよい飛び出しとグラウンダーのクロス、そして曽根田が絶妙なタッチでボールをゴールに流し込む。
まさに岡山が狙っているような攻めを、京都がやり返した格好だった。
ただ、ゴールシーン以外では、ウイングバックがボールを持ったところで相手のプレスにハメられることも多々。
“縦ポン”以外、再現性のない攻撃を繰り返し、いまの布陣で攻撃の“肝”であるウイングバックも有効な突破を見せられず。
守備同様、攻撃にもいまだ課題多し、だ。
實好さんが何度も口にしていたように、本当に「ザ・ガマン」の結果、得られた勝ち点3だった、