京都サンガF.C. 2-2 松本山雅FC
日時:2020年8月23日(日)18:33KO
会場:京都府立京都スタジアム “サンガS”(3,194人/晴 28.5℃ 65%)
主審:西山貴生
45+3′-京都/ピーター・マドゥアブチ・ウタカ
65′-松本/阪野豊史
77′-松本/セルジオ・ヒカルド・ドス・サントス・ジュニオール “セルジーニョ”(FK直接)
90+2′-京都/中野克哉
■京都サンガF.C.(3-4-2-1)
GK34:若原智哉
DF16:安藤淳
DF23:ヨルディ・バイス
DF19:麻田将吾(81′-DF46:森脇良太)
MF2:飯田貴敬(76′-MF32:上月壮一郎)
MF31:福岡慎平(76′-FW18:野田隆之介)
MF10:庄司悦大
MF8:荒木大吾(60′-MF17:ジュニオール・シウヴァ・フェレイラ “ジュニーニョ”)
MF29:中野克哉
MF41:金久保順(60′-MF11:曽根田穣)
FW9:ピーター・マドゥアブチ・ウタカ
■松本山雅FC(4-2-2-2)
GK1:圍謙太朗
DF33:大野佑哉(60′-MF27:鈴木雄斗)
DF31:橋内優也
DF43:常田克人
DF39:高木利弥(39′-DF5:前貴之)
MF17:塚川孝輝
MF22:米原秀亮(82′-MF24:吉田将也)
MF41:久保田和音
MF8:杉本太郎
FW18:髙木彰人(60′-MF10:セルジオ・ヒカルド・ドス・サントス・ジュニオール “セルジーニョ”)
FW11:阪野豊史(82′-FW9:ジャエウ・フェレイラ・ヴィエイラ)
實好礼忠コーチ(京都)
「いい形で先制点が取れて、後半ボールを持つ時間もあったんですけど…。
逆転されたのは本当に心が折れそうな失点。
ただ、サポーターの拍手で救われました。
ゴールを決めてくれた中野選手は最近落ち着いて、力をつけてきたと思います。
次戦に向けて、リフレッシュして、もっともっとできるというところを見せたいですね」
布啓一郎コーチ(松本)
「前半最後、後半最後、耐えられなかったのがわれわれに足りないところ。
アディショナルタイム、橋内が怪我をしてしまって、最後は4-4-1にしてワンチャンスを狙おうと思いましたが、なかなかうまくはいかなかった。
きょうは4バックにして、もちろん4バックは初めてではないんですが、選手たちはしっかりと対応してくれました」
魍魎戦記MADARA
いや〜、今季のJ2はどのチームもオーガナイズされてるなぁ。
魑魅魍魎が跋扈する、ハイレベルなリーグ。
シーズンのおよそ1/3が終わって、いま京都は足踏みをした状態だけど、決して悲観することはない。
まだまだ厳しい競争は続くだろう。
で、きょうの京都は前節に続いて3-4-2-1を継続。
インサイドハーフの福岡、庄司がウイングバックと連動しながら、ときに大外のレーンにまで入ることで、両サイドでボールをもつことはできた。
また、ウタカが両サイドに流れ、そこに長い浮き球のパスを出すことで、最前線で起点を作ることにもある程度成功。
しかし松本の守備意識がかなり高く、サイドを抜け出してえぐってラストパス!とか、ウタカが空けたスペースをシャドーやインサイドハーフが抜けてシュート!みたいなシーンにまでは至らなかった。
フォーメーションを変えたことで選手の距離感含めバランスはよくなり、グラウンダーのパス周しもできるようになったものの、いわゆるパッキング・レート(※Packing-Rate、ゴールの方向に向かってパスやドリブルで相手選手を“出し抜いた”回数を数値化したもの)が高いプレーが少なかった、といえばよいのか。
唯一おっと思ったシーンが、相手のプレスがかかった状態で縦パスを後ろ向きに受けて、そのままゴール方向へフリック→ボールが前方にいた味方に通って、一気にプレスなしの数的優位に立てたやつ。
それ以外は、ウイングバックが1対1の勝負に勝ってくれないことには決定機がなかなか作れないサッカーだな、と感じてしまった。
2失点のうち、セルジーニョの直接FKは防ぎようがないよね、ありゃ。
事故みたいなもん。
いつぞやのパウリーニョの直接FKを思い出させるスーパーゴールだった。
一方1失点目は、セカンドトップ型の髙木から“エンガンチェ”(司令塔)的なセルジーニョに交代し、プレスにいく選手、マークの受け渡しが整理されていない状況で、決められてしまったもの。
松本の攻撃がほぼ停滞していた中だっただけにもったいない失点だった。
そのまま守りきられて、サンガスタジアム初黒星か?と思ったところで、パワープレイから同点に。
いまのやり方を継続するなら、パスなどのプレイの正確性を高めて、ワンタッチやダイレクトでのプレイを推し進めることで、相手のプレスをかいくぐる回数を増やしていくしかないだろう。
また、ウタカ1トップで空いたスペースを、いかにシャドー、ウイングバックの選手が入り込んでいけるようになるか。
4人のうち、ひとりぐらいある程度背が高くてフィジカルがあって、前にゴリゴリ行ける選手がいればいいのかもしれないけど。
例えばもし重廣がいれば、もう少しペナに侵入できたりするのかな?と思ったりもした。
次戦は1週空くだけに、新潟戦ときょうの松本戦を踏まえて、どんな選手起用、どんな戦い方を選ぶのか、注目だ。
その東京ヴェルディ戦。
Jリーグのプロトコル上、“超厳戒体制”継続のためビジター席はまだ用意されない。
東京在住で県をまたぐ移動がなくて、ビジターチームの応援グッズを持たなければ、観戦OKなんだろうけど、指定席だからホームチームのサポーターに囲まれるのもなぁ…。
チケット販売状況を見て、かなり余裕があるようだったら考えようかな。