マンチェスター・ユナイテッドは、PSVからパク・チソン選手(韓国代表、元京都パープルサンガ)の移籍が決定したと発表した。
移籍金は明らかにされていないが推定600万ユーロ(6億円)、契約期間は4年間。
正式な契約は、パク・チソン選手のメディカルチェック(今週を予定)とワークパーミッション(英国労働許可書)発給のあと。
なお、パク・チソン選手は京都パープルサンガが育てさせていただきました!!
パク・チソン選手@インチョン空港
「ユナイテッドに来たのはアジア市場でTシャツを売るためじゃありません(笑)、僕の実力を証明するためです。
韓国人として、元京都パープルサンガの選手として、ワールドクラスのクラブで活躍できるんだと証明したいし、またそれができると確信しています」
■移籍までの経緯
▼2005年7月2日 デイリー・ミラー紙「ファーガソン、パクに注目」と報道。
サー・アレックス・ファーガソンが、パクの移籍交渉に入る。
▼7月4日 デイリー・ミラー紙「パク、ユナイテッドに興味」と報道。
契約は1年しか残っていないため、移籍金を手に入れるためPSVはパクを売らざるをえないだろう。
▼7月7日 PSVがユナイテッドからのオファーを認める。
PSVの広報いわく「我々はパクを手放したくありませんが、世界のユナイテッド様が公式にオファーを出してきたわけですからね。パクのほうは興味深々だし、も~どうしようもありませんよ、とほほ」。
▼7月9日 サン紙に「Korea stroll in the Park(韓国は公園をぶらぶらする※パクと公園をひっかけて)」との見出し。
パク・チソンが参加した韓国代表がワールドカップ進出を決定。これで、代表からの開放されて、移籍交渉も進むのでは?という意味のダシャレ。
▼7月10日 ユナイテッド公式HPが「パクがユナイテッドのオファーを了承」と伝える。
パクが韓国紙コリア・タイムズの取材にたいして「ユナイテッドでプレイすることになんの問題もありません。フットボールの面だけでなく生活の面でも検討する必要はありましたが、心の準備はできています。大丈夫、世界最高のクラブでも僕はやっていけます」と答えた。
▼7月11日 サン紙「PSVがカリカリしてる」と報じる。
PSVのロブ・ウェステルホフ・チェアマンいわく「ユナイテッドが払う移籍金は相当高いものじゃないといけませんな。考えてもみてください、韓国で大人気のパクを獲得できたら、経済効果は計りしれませんよ。移籍金にはそこんとこも考慮に入れていただかないと」。
▼7月13日 サン紙「モウリーニョ、パク獲得に乗り出す」と報じる。
チェルシーのジョゼ・モウリーニョ・コーチもパクに興味? 400万ユーロ(4億円)での獲得をめざしていたファーガソン・コーチにとって、面倒な敵が現われた。
▼7月13日 ユナイテッド公式HP、ネット調査で84%のサポーターがパク獲得を支持、と発表。
▼7月14日 サン紙「パク問題、まもなく解決」と報道。
PSVのヒディング・コーチが「我々はパクの代理人と再び話し合っています。もう少しで移籍問題は決着するでしょう」と発言。PSVに残留の可能性も?
▼7月16日 ユナイテッド公式HP、「パクがユナイテッドに行きたいとPSVに伝えた」と報じる。
リー・チュルホ代理人が「パクはユナイテッドに行きたがってますよ。PSVとユナイテッドの交渉がうまくいくことを願っています」と発言。
▼7月17日 デイリー・スター紙「ユナイテッド、PSVとの交渉に行き詰る」と報じる。
ユナイテッドが400万ユーロを提示するも、PSVは増額を要求。交渉は難航している。
▼7月19日 サンデー・ミラー紙「パク問題」について報じる。
PSVのロブ・ウェステルホフ・チェアマンいわく「パクを安く手に入れようとしているなら、ユナイテッドは間違ってますよ。ちっぽけな移籍金では、断固として拒否させていただきます」。
▼7月20日 デイリー・ミラー紙「パクの契約、まもなく」と報じる。
パク選手側と契約期間4年間で合意、あとはPSVとの移籍金次第。
▼7月22日 ユナイテッド公式HP、パクの移籍成立を発表。