【JサテライトリーグCグループ第5節】川崎フロンターレ2-1京都パープルサンガ

川崎フロンターレ2-1京都パープルサンガ
◇日時:6月12日14時01分KO
◇会場:等々力陸上競技場(1615人)(30.2℃)
◇主審:佐藤隆冶
前半22分【京都】渡邉大剛
後半20分【川崎】ジバルド・ヴィエラ・デ・ソウザ “フッキ”
後半35分【川崎】飯尾一慶

■京都パープルサンガ(4-2-2-2)
GK26:西村弘司
(後半15分-GK21:橋田聡司)
DF23:大久保裕樹(後半44分-警告*2=退場)
DF20:鷲田雅一
DF2:鈴木悟
(後半30分-DF19:辻本茂輝)
DF28:池松秀明
MF17:石井俊也
MF6:石丸清隆
MF22:渡邉大剛
MF25:六車拓也
FW24;小原昇
(後半23分-FW29:田中康啓)
FW30:松田正俊
(前半27分-MF7:冨田晋矢)

久しぶりの生観戦レポ
梅雨入りした関東地方ですが、久しぶりの好天に恵まれたせいか、等々力緑地に来たついでに入場したであろう親子連れを含めて、観客数は1615人の盛況です。

等々力名物、バックスタンド裏のミニ食堂でも飛ぶような売れ行き。
売り子のオバサンたちが、客からのビールの注文に対して缶を逆さにして最後の1滴まで紙コップに移すパフォーマンス、そして、その間にも次に待つ客に軽口を叩きながら笑顔で注文を聞く動きに、
「このチームの選手たちの組織化された献身プレイは本物だな・・。実効的なフリートーキンクがよく組織化されている」
と、唸ってしまった湯浅なのでした(誰?)。

さてゲーム内容ですが、結果は敗れましたが、京都サンガのサテライトチーム、いいデキでしたヨ。

相手ボールになってもサイドに追い込んで、そこでサイドMFとDFがサンドして(挟み込んで)ボールを奪っていきます。トップチームと同じように、いかなる局面でもディフェンスタスク(守備での役割)は守られています。

一方、攻撃時に関しては、トップチーム以上のコンテンツを見せてくれました。
マイボールになると
 ・まずはボランチに預けて、
 ・ハーフウェイライン手前くらいまで上がったサイドバックにパス、
 ・そこからトップの選手に当てて
 ・サイドMFに展開、サイドバックが追い越す動き
という、ホントに基本に忠実なプレーが何度も何度も決まってました。

その成功ファクターは、FWの選手が相手DFにマークされながらもしっかりボールを失わなかったこと。特に、小原はボールをもらいにいく動き、そしてDFを背にしながら足元にボールを収め、上がってきた選手にボールを渡したら猛ダッシュで前線に駆け出していく・・。後半はやや疲労から動きが鈍りましたが、本当にいいプレイをしていました。

そして、渡邉大剛! 川崎が3バックの布陣で前にスペースがあったという理由もあるでしょうが、常に縦に勝負をしかける攻撃マインドは、トップチームの開幕戦でサイドバックをやらされていたときとはまったくの別人のようです。爆発的に駆け上がってくる大久保とのシンクロも巧みで、京都のチャンスメイクプロセスのほとんどが右サイドからでした。

左サイドのほうですが、こちらはMFの六車がコンダクター(指揮者)としてサイドで起点を作って、そこにサイドバックの池松がオーバーラップするという形。その池松はフェイントを織り交ぜながら(三上にはない動き!)、相手DFを振り切り、中に切れ込んで勝負する・・いやはや、コイツはいつの間にこんなに成長していたんだ、と思ってしまったものです。

というように、ボールも人もよく動いて実にいい試合を見せていた京都。ディフレクションぎみに入った渡邉大剛の先制点の後は、
「これで川崎が得点するとしたら、再三ドリブルで勝負をしかけてくるフッキと飯尾に個人技でやられるくらいだろうな・・。元来、京都のDFはドリブルでの仕掛けに対してディフェンスイメージができない傾向にあるからな」
と思っていたのですが・・本当にそうなってしましたネ。そして、最後はレフェリーのナーバスな判定で大久保がレッドカードを受けるというおまけもついてしまいました・・フーゥ!

しかし、前線の個人技勝負だった川崎に比べてもゲームコンテンツの充実振りには目を見張らされるものがあった京都サンガ。前述した若手だけでなく、カラダを張ったスライディングでスピリットを見せてくれた石井らベテラン陣も奮闘してくれました。こうしたバックアップ選手のパフォーマンスは健全なチーム内緊張感という心理環境(健全なライバル環境)を活性化してれます。まだまだ続くJ2の戦いにおいて、なかなか良い傾向じゃありませんか。

※追記
・人が少ないせいか、GK西村の声がよく通ってた。いいセービングもいくつか。
・悟のFKは不発。
・深い位置でパスの出しどころに迷って囲まれる石丸。昨シーズンによく見たなぁ…。
・途中出場の冨田は1.5列っぽい位置からいい仕掛けを見せてた。個人的には冨田左サイドで、六車トップ下がいいなぁ。
・トップチームに比べて、守備ではよりタイトに、身体を付けて守っていたのが好印象(ハート)。
・「超ロングスロー男」大久保(川崎)が途中出場すると、スタジアム大騒ぎ。子供が「大久保最強!」と走りはじめた。なんだなんだ(笑)。
・ふろん太くん萌え。

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