京都サンガF.C. 1-1 松本山雅FC
◇日時:2017年4月22日(土)15:03KO
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(7625人/晴 17.2℃ 20%)
◇主審:東城穣 “ミノル”
52’-京都/田中マルクス闘莉王(右足←ハ・ソンミン)
63’-松本/飯田真輝
■京都サンガF.C.(4-2-2-2)
GK1:菅野孝憲
DF30:石櫃洋祐
DF3:高橋祐治
DF15:染谷悠太
DF6:本多勇喜
MF5:吉野恭平
MF8:ハ・ソンミン
MF22:小屋松知哉(90+2′-FW31:大黒将志)
MF13:岩崎悠人
FW4:田中マルクス闘莉王
FW9:ケヴィン・オリス
■松本山雅FC(3-4-2-1)
GK16:村山智彦
DF31:橋内優也
DF4:飯田真輝
DF13:後藤圭太
DF3:田中隼磨
MF20:石原崇兆
MF5:岩間雄大
MF15:宮阪政樹(90+3′-MF7:武井択也)
MF10:工藤浩平
FW8:セルジーニョ(77’-FW19:山本大貴)
FW9:高崎寛之
反町康治コーチ(松本山雅)
「きょうの京都のサッカー? 見てのとおりですよね。何が“チームの武器”になるかというと、選手の持っている力を攻撃面で出せるかどうかだと考えるので、仮に私が京都を率いたとしても同じようなチャレンジをしていくんじゃないかなと思いますね。そこに岩崎(悠人)のように経験不足ですけど非常に将来性のある選手もいますし。こういうギリギリの戦いをするなかで将来の日本サッカーのためになってほしいと思います。昨季とは180度違うようなスタイルですけど、PUFFYじゃないですけど『これが京都の生きる道』じゃないかと思います」(http://www.yamaga-fc.com/match/detail/2017-j2-match9)
風が強かった、この日。
風上からスタートした京都は、カトQさん時代を思い返すような、ハイボールどっかんどっかん作戦。
最終ラインからも手数を掛けずに前へロングボールを放り込む。
それでボールが収まってしまうんだから、闘莉王&オリスの“恐怖のTO砲”は恐ろしい…。
攻めの選択肢のもうひとつは、岩崎&小屋松の前のスペースにボールを送って、サイドライン際で走らせる――というもの。
ってことで、4-4-2というよりは「4-2-4」のような、前後分断型のサッカーが展開された。
ただ、松本も後半からしっかり修正。
菅野いわく「後半は風下になって、ラインが下がり過ぎた感じがする。そこで間延びした時間が増えて、特に僕たちの左サイドで相手に起点を作られて、結果的にそこから失点してしまった」と。
確かに前節もそうでしたが、岩崎が驚異的な運動量で左サイドを上下動するものの、後半はさすがに運動量落ちてきて、サイドバックとのマークの受け渡しもうまくいってない印象があった。
で、結果は得点も1点ずつ、ボール保持率もほぼイーブン。
ホームで勝ちたかったものの、まぁ結果的には妥当な感じかなと思ったり。
心配なのは、今完全に「個」をベースにしたサッカーをしていること。
攻撃では、闘莉王&オリスの2トップにほぼ依存していて。
例えばどちらかが怪我した瞬間に、新しい攻撃スタイルを構築する必要が出てくる。
守備では、相手へのプレスの掛け方が2トップから始めるわけでもなく、中盤でも個人がバラバラに動いているような時間が多いし。
果たして今のこのサッカーで進んでいくことに、どんな意味があるのか――?
勝ち点1は取れたものの、モヤモヤした気持ちが残る一戦だった。