京都サンガ 1-0 横浜FC
◇日時:2016年5月28日(土)14:00キックオフ
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(9903人/曇 26.2℃ 61%)
◇主審:藤田和也
57分-京都/イ・ヨンジェ
京都サンガF.C.(4-2-2-2)
GK1:菅野孝憲
DF30:石櫃洋祐
DF2:菅沼駿哉
DF26:下畠翔吾
DF6:本多勇喜
MF22:佐藤健太郎
MF8:アンドレイ・ジロット
MF14:山瀬功治
MF11:堀米勇輝(72分-FW9:ダニエウ・サントス・シウヴァ “ダニエウ・ロビーニョ”)
FW10:エスクデロ競飛王
FW16:イ・ヨンジェ(78分-FW17:有田光希)
横浜FC(4-2-2-2)
GK1:渋谷飛翔
DF21:大崎玲央
DF15:市村篤司
DF5:西河翔吾
DF3:田所諒
MF6:中里崇宏(85分-DF28:藤井悠太)
MF10:寺田紳一
MF19:小野瀬康介
MF16:野村直輝
FW9:津田知宏(78分-MF13:野崎陽介)
FW14:アブドゥラーヒム・ラーヤブ “イバ”(68分-FW39:大久保哲哉)
▼さ、さ、さ、さ、三連勝
千葉戦の“アレ”がなかったら、と思ったり思わなかったり。
それはおいといて、昨今の京都サンガ。
相手を終始圧倒したとか、ガンガン崩せた…とはないものの、なんとなく決勝点が取れている勝っている。
「ドロー沼」から「白星惑星」へと足を進めつつあります。
なぜか?
まず挙げられるのが、守備の安定。
シーズン序盤にあった、あっさりさっくりと失点をするシーンが減ってきた。
石丸サッカーのキーワード「リスクマネジメント}=攻撃時も守備のことを忘れない、が徹底されている印象です。
攻撃時にサイドバックがあがっても、ボランチ・佐藤が決して上がりすぎず、守備が薄くなることがない。
それは後述のように、攻撃時にかける人数が少ないということにも繋がるんですが…。
そうした堅守の中で、ちょっと気になるのが相手最終ラインからのロングパス一発で裏をとられるシーンが多いこと。
横浜FC戦でいえば、津田につながったシーン。
また、前の北九州戦で原に決められたのも、ロングパスからだった。
原因としては、愛媛戦で石丸コーチが触れていたように
「相手ディフェンスがボールを持ったとき、京都FWのプレスが弱い」
ことがあるでしょうが、これが改善されれば、もっと守備は固くなりそうです。
守備の一方、攻撃は…ぶっちゃけ言うと、全体としてそこまで良くなったという感はないかなって。
攻めのスピードは相変わらずモッサリしてるし、サイドバックが上がってもゴール前にいる京都の選手は大抵少ない。
唯一変わったのが、前線の一角に入ったエスクデロが超絶的なキープ力を見せてくれていること。
この日も相手が寄せてきても倒れず、前へとドリブルする姿は頼もしかった。
そしてエスクデロが“1.5列目”に入ったおかげで、攻撃時にタメを作れるようになった。
中盤からイ・ヨンジェにクサビの縦パスが入るシーンも増えてきた。
ただ、そこからなかなか決定的なシュートシーンまで行けてないのが現実ではありますが…。
でもでも、きょうのゴールのシーンなんかは、堀米の裏に抜ける動きとエスクデロの浮き玉パス、ぴったり息が合って生まれたもの。
サイドMFの堀米、山瀬とも、スピードで相手をちぎれるタイプではないから、きょうのようなパス交換からの相手バイタルの攻略が得点力UPのための“鍵”となりそう。
そんな感じで攻守にそれぞれ課題は残りますが、最近結果が出てきているのはチームが成長している証拠かと。
もうちょいゴリゴリプレスに来るチームに対峙したとき、どういうプレイができるかは見てみたいですが。
あとは、引きこもってカウンターを狙うチームに対しての、“ゴールの奪い方”も気になるところ。
例えば、エスクデロをトップ下にして2トップで、4-3-1-2や3-4-1-2にシフトチェンジするとか。
「どうしても1点が欲しい」ってときにどういう手を持っているかは、シーズン中盤から終盤にかけて絶対必要になるでしょうから。