栃木SC 2-2 京都サンガ
◇日時:2013年6月29日(土) 18.03キックオフ
◇会場:栃木県グリーンスタジアム(4784人/雨 21.9℃ 81%)
◇主審:廣瀬格
25分【栃木】アレッサンドロ・ドス・サントス “三都主アレサンドロ”
65分【京都】工藤浩平(右足ループ←山瀬)
70分【京都】福村貴幸(FK:左足) “Jリーグ初ゴール”
90+1分【栃木】廣瀬浩二
■栃木SC(4-2-2-2)
GK37:榎本達也
DF17:山形辰徳
DF4:大和田真史
DF6:當間建文
DF14:菅和範(48分-DF3:西岡大輝)
MF5:チャ・ヨンファン
MF44:アレッサンドロ・ドス・サントス “三都主アレサンドロ”
MF11:クリスチアーノ・ダ・シウヴァ “クリスティアーノ”
MF16:杉本真(68分-FW32:近藤祐介)
FW8:廣瀬浩二
FW38:久木野聡(79分-MF20:湯澤洋介)
■京都サンガF.C.(4-1-2-3)
GK21:オ・スンフン
DF8:安藤淳
DF2:酒井隆介
DF19:田森大己
DF16:福村貴幸
MF4:秋本倫孝
MF17:横谷繁
MF10:工藤浩平
FW7:駒井善成
FW9:三平和司
FW14:山瀬功治(87分-FW31:久保裕也 “スイス移籍前最終戦”)
▼特効薬は4-3-3
今季初の4-3-3。
この布陣にしたことで、攻撃のオートマティズムが一気に整理された。
トップの三平がサイドに流れて、基点を作る。
そこにウイングとサイドバック、中盤の選手が絡む。
ボールに多くの選手が関わることで、パスの方向に「奥行き」が出る。
前節までは、横パス&横パス&横パス――選手同士が「直線の関係」に陥っていた。
今節は、斜めのパスが入り、選手同士が「多角形」になった。
攻撃の「糞詰まり感」がだいぶ解消された。
「サッカーはフォーメーションでは決まらない」とはよく言うけど、こんなに変わるとは…。
ただパスが繋がるようになった一方で、中盤が「3」になったことで守備が薄くなったのも事実。
アレックスの先制点も、バイタルがゆるくなったことも要因だろうし。
また、きょうの廣瀬主審のジャッジを見てると、横谷、工藤はボールホルダーにもっとガツガツ行ってもよかった。
▼采配ミスの一面も
ゲーム全体では改善の方向が見えたが、勝負弱さは相変わらず。
特に、逆転してからのゲーム運びには大きな問題がある。
ひとつは、栃木の布陣変更(中盤ダイヤモンド)に対応しきれなかったこと。
また、それを対応するための選手交代を怠ったことだ。
特に、後者をうまくやれば勝ち点3を拾えた可能性は高い。
秋本が運動量を落としていた中で、アンカーをフレッシュな人材に変えるという手はなかったか。
また、中盤の「3」をひとり守備的な選手に変えるという手はなかったか。
サブとしてカン・ソンホ、倉貫一毅を栃木まで呼んでいるのに、なぜ「交代枠2」を残したか。
大木さんはすぐれた戦術指導者ではある。
でも「勝負師」という評価が薄いのは、きょうのような采配があるからじゃないかなぁ。
厳しいことを言って恐縮だが、そんなことを痛感した一戦だった。