京都パープルサンガ0-0コンサドーレ札幌
◇日時:4月16日14時4分KO
◇会場:鹿児島県立鴨池陸上競技場(7437人)
◇主審:牧野明久
■京都パープルサンガ(4-2-2-2)
GK1:平井直人
DF22:渡邉大剛
(後半13分-MF27:加藤大志)
DF3:リカルド・カヴァルカンテ・リベイロ”リカルド”
DF20:鷲田雅一
DF13:三上卓哉
MF16:斉藤大介
MF18:米田兼一郎
(後半13分-FW31:田原豊)
MF11:星大輔
(後半33分-MF8:美尾敦)
MF14:中払大介
FW10:パウロ・アントニオ・デ・オリベイラ”パウリーニョ”
FW9:カルロス・アドリアーノ・デ・ジョス・ソアレス”アレモン”
■コンサドーレ札幌(3-2-3-2)
GK28:高原寿康
DF15:加賀健一
DF4:曽田雄志
DF6:西嶋弘之
MF2:岡田佑樹
(後半30分-MF23:ジョ・ギョウヒ)
MF14:田畑昭宏
MF8:砂川誠
MF10:三原廣樹
(後半8分-MF19:上里一将)
MF7:和波智広
FW9:堀井岳也
(後半6分-FW11:相川進也)
FW13:中山元気
「決定機をしっかり決めると勝ちをもってこれる。決めれないとこういう結果になってしまう」と、柱谷監督が試合後に語ったように、京都はいくつかあったチャンスをゴールに結び付けられず、札幌と引き分け。ついに開幕からの連勝がストップしてしまった。
前半は、終始京都がペースを握っていた。2トップのアレモン、パウリーニョがサイドに流れてボールを受け、そこからサイドアタックを仕掛けようという意志が、チームとして徹底されていた。そしてときおり見せる、「中盤から一気に裏にロングボール一発、パウリーニョのスピード勝負」戦術も有効だった。前半9分には、ディフェンス2人の間を抜けそうになったパウリーニョが、肘打ちをくらって流血する場面も。
後半開始からは、一転して札幌がリズムを掴む。京都も、ボランチの米田を下げFWの田原、右サイドバックの渡邉をさげ本来はMFの加藤を入れ、攻撃的なシフトにチェンジして対抗した。だが、このあとは両チームとも何度も決定的チャンスを迎えるが、得点は入らず(後半40分近くの田原がフリーでヘッドも…!)。結局スコアレスドローに終わった。
後半、札幌にゴール前に攻め込まれたのは、1点を取りにいくために攻めたリスクであって、ある程度はやむを得ないといえよう。とはいえ、なぜ1点が取れなかったのか? 相手チームがアレモン&パウリーニョを研究してきているということはあると思う。ただ、それ以上に指摘したいのが、開幕以来サイド攻撃がまだうまく機能していない、ということだ。具体的にいうと、
●相手ボール保持者をサイドに追い込み、ボランチやサイドの選手がサンドしてボールを奪う
●奪ったあと、サイドMF(星、中払)がボールをもつ
●サイドバック(大久保、三上)がMFを追い抜いてライン際をオーバーラップする
ところまではいいのだが、もちろんオーバーラップの動きは相手もわかっているから対応してくる。そうなると、攻撃が手詰まりになって、いったんボランチや最終ラインにボールを返すか、あるいは2トップに向けてアーリークロスを上げてしまってはね返されるシーンが多いのだ。
解決策は”第3者の動き”だ。星や中払がボールをもったとき、2トップが一度引いてきてボールをもらいに来るのもそうだし、あるいは、ボランチの斉藤、米田が前線に飛び出す動きをもっとしないといけない。そうすれば、もう少し「えぐってセンタリング」の場面が増えてくるに違いない。
GK1:平井直人(5.5)
前に飛び出して失敗、頭を越そうとしたクロスをキャッチミスなど、危ないシーンが何度かあった。特に後者のときに目に見えて動揺していたのが、キーパーとして致命的?
DF22:渡邉大剛(6)
負傷欠場の大久保に代わって、開幕以来の登場。平井が前に出て中山元気にゴールを狙われたシーンもゴールライン際でクリア。
DF3:リカルド・カヴァルカンテ・リベイロ”リカルド”(6.5)
守備は非常に安定していた。攻撃参加も頻繁に。
DF20:鷲田雅一(6)
今日はミス少なく。
DF13:三上卓哉(6)
相手に簡単にクロスを上げさせるのは、そろそろなんとかしたい。
MF16:斉藤大介(5.5)
MF18:米田兼一郎(5.5)
両ボランチは、相手が中盤でボールをもった際に引きすぎだったような。
ひとりはもう少し高い位置でチェックにいってもよいのでは?
MF11:星大輔(6.5)
ドリブル、クロス、だんだん精度が上がってきた。本領発揮。
MF14:中払大介(6)
いつもどおり攻守に活躍。
FW10:パウロ・アントニオ・デ・オリベイラ”パウリーニョ”(6.5)
田原が入って、位置が低くなりすぎたか。
FW9:カルロス・アドリアーノ・デ・ジョス・ソアレス”アレモン”(5.5)
焦ってシュートに精度を欠いていた。それだけチャンスに絡んでいたともいえるが…。
MF27:加藤大志(6)
超攻撃的サイドバックとしても使えることがわかった。今後、いいオプションに。
FW31:田原豊(5.5)
神通力は故郷・鹿児島では通用せず?
MF8:美尾敦(6)
田原への柔らかいクロスはカンペキだったのに…。