チェルシー4-2バイエルン・ミュンヘン
◇日時:4月6日20時45分KO
◇会場:スタンフォード・ブリッジ(ロンドン)
◇主審:レネ・テムリンク (オランダ)
前半4分【チェルシー】ジョー・コール
後半7分【バイエルン】バシュティアン・シュヴァインシュタイガ
後半15分【チェルシー】フランク・ランパード
後半25分【チェルシー】フランク・ランパード
後半36分【チェルシー】ディディエ・ドログバ
後半48分【バイエルン】ミヒャエル・バラック(PK)
■チェルシー
GK1:ペトル・チェヒ
DF2:グレン・ジョンソン
(65分-DF29:ロベルト・フート)
DF6:ヒカルド・アウベルト・シウヴェイラ・デ・カルヴァーリョ
DF26:ジョン・テリー
DF13:ウィリアム・ガラ
MF4:クロード・マケレレ
MF8:フランク・ランパード
MF22:エイドゥル・シマーリ・グジョンセン
FW11:デイミアン・ダフ
FW15:ディディエ・ドログバ
(89分-FW24:ミカエル・フォルッセル)
FW10:ジョー・コール
(82分-MF30:チアーゴ・カルドーソ・メンデス)
■バイエルン・ミュンヘン
GK1:オリヴァー・カーン
DF2:ウィリー・サニョル
DF5:ロベルト・コヴァチ “弟”
DF3:ルシマール・ダ・シウヴァ・フェレイラ “ルシオ”
DF69:ビシェンテ・リザラス
MF23:オーウェン・リー・ハーグリーヴス
MF20:ハッサン・サリハミディッチ
(46分-MF31:バシュティアン・シュヴァインシュタイガ)
MF8:トルシュテン・フリングス
MF13:ミヒャエル・バラック
MF11:ジョゼ・ホベルト・ダ・シウヴァ “ゼ・ホベルト”
(73分-MF7:メフメト・ショル)
FW33:ホセ・パオロ・ゲレーロ
「4-1で終われれば最高だったんだけど…」とチェルシーのランパード。
「4-1だったら終わり。ロスタイムに2点目を決められて首の皮が繋がったよ」とバイエルン、マガト・コーチ。
試合後の両者のコメントから、第1戦「4-2」というスコアの意味がよくわかる。
アウェイ・ゴール方式により、第2戦、バイエルンがチェルシーを「2-0」で下せば、逆転勝利が可能となる――不可能な話ではない。
試合がもし4-1で終わっていれば「3-0」が必要である――少し厳しい。
つまり。
後半ロスタイム、バイエルンが微妙な判定から得たPKによる1点。
この1点のおかげで、勝負の行方はまだまだわからなくなった。
試合は、両チームが好対照な戦い方で臨んだ。
チェルシー――相手ボールになると、素早く帰陣し、インターセプトからカウンターを狙う。
バイエルン――相手ボールになると、前線からのプレスで奪取を狙う。
試合開始早々、コールのシュートがルシオに当たってチェルシーが先制するが、その後、お互いが決定的な形をつくれないまま、「様子見」で前半が終わる。
後半の点数も、シュヴァインシュタイガの同点弾はFKのこぼれ。
ランパードの2得点とドログバの得点は、ロングボール、セットプレーの流れから。
そして、最後のバラック弾もPK。
全6点とも、相手を崩しての得点ではなかったのが、いかにもハイレベルなチーム同士の戦いと思わせた。
(チェルシーの「らしい」攻撃って、後半開始早々、ダフのシュートに至るまでの過程ぐらいじゃなかったか)
そんな中で、チェルシーが勝てた要因は、きっと次の2つ。
・ドログバが完全に制空権を獲得し、ロングボールをことごとくキープしていたこと。
・ランパードのシュート力。
さて、気になる第2戦。
第1戦を見るかぎりチェルシー有利だとは思うが、何しろチェルシーのモウリーニョ・コーチはベンチ入り禁止処分中。
対するバイエルンのマガト・コーチもこう言っている。
「マカーイ、ピサーロ、デミチェリスが帰ってくれば、次の試合では挽回のチャンスがあると自負してます」