浦和レッドダイヤモンズ 2-0 京都サンガ
◇日時:2010年11月14日(日)14.04キックオフ
◇会場:埼玉県さいたま市埼玉スタジアム2002(曇 18.4℃ 53%/3万2398人)
◇主審:廣瀬格
25分【浦和】エヂミウソン・ドス・サントス・シウヴァ
90+1分【浦和】ホブソン・ポンチ
■浦和レッドダイヤモンズ(4-2-2-2)
GK1:山岸範宏
DF31:岡本拓也
DF6:山田暢久
DF2:坪井慶介
DF35:宇賀神友弥
MF13:鈴木啓太
MF8:柏木陽介(90分-MF:26濱田水輝)
MF24:原口元気(82分-DF20:堀之内聖)
MF33:高橋峻希
MF24:ウィルフリイド・サヌー(82分-MF10:ホブソン・ポンチ)
FW17:エヂミウソン・ドス・サントス・シウヴァ
■京都サンガF.C.(4-2-2-2)
GK29:守田達弥
DF22:渡邉大剛
DF5:クァク・テフィ
DF4:水本裕貴
DF19:森下俊(49分-MF17:中村太亮)
MF6:染谷悠太
MF16:安藤淳
MF15:中山博貴
MF9:セルジオ・ドゥトラ・ジュニオール
FW10:ヂエゴ・ヂ・ソウザ・ガマ・シウヴァ(70分-FW28:キム・ソンヨン)
FW13:柳沢敦(58分-FW23:中村充孝)
4度目の降格、決まる
埼スタで「おくりびと」してきました…。
試合終わってから、ファンのみんなが黙って立ち尽くしていた。
選手の挨拶にも、反応がまばらだった。
チームへのエールも、ブーイングもなく。
スタジアムスタッフの人が清掃作業に入る旨をアナウンスするまで、多くの人が帰ろうとしなかった。
浦和のイケ沼な人がトラメガで煽りを入れてたけど、ほとんどが黙殺していた。
喪失感と徒労感、その結果としての沈黙。
寂しい光景だった。
そういえば、出口の近くで、タオマフを顔に被って泣いている人いたな…。
おれは、何度も降格を経験しているので、ちょっと不感症になっていた。
そこは反省したいと思った。
また、再来年このスタジアムに来られるのかな?
簡単ではない気がするな。
そう思いながら、浦和美園までの道を歩いて帰った。
技量で負け、戦術で負け…
たぶん家に帰ってビデオを見直す気もしないので(今は駒込のファミレス)、とりあえずスタジアムで見た感想を。
浦和と比較して、思ったポイントは3つある。
1)選手たちの技量が、相手より劣っていた
単純なパスミスを繰り返す。
判断が遅いために、相手のプレスを招く。
相手にチャージされただけで、かんたんに身体のバランスを崩してしまう。
ドゥトラ以外、ドリブルで「距離」を稼げない。
などなど、ひどいことをいってしまえば、相手より「下手」だったのだ。
後半の途中までは、決定機がほとんどなく、タラタラ攻めている印象だった。
2)戦術面で、相手を抑えるような工夫がなかった
まず、相手ボランチの柏木にたいして、フリーにさせすぎた。
定石なら、ヂエゴか柳沢がチェックに行くハズ。
それが徹底されず、自由にボールを持たせて浦和の攻撃にリズムを与えていた。
秋田コーチは、「フラットな4-4-2」を採用してから、その形をブラッシュアップすることだけに拘泥していたように思う。
自分たちの戦い方を高めていければ、相手を圧倒できる…とでもいうような。
しかし、ことしの京都は完全に「弱者」であったのだから、「弱者の戦い」を展開するべきだったのではないか。
そういう意味で、Qさんのままにしておけばまだ…と思わざるをえない。
3)選手交代がまったく功を奏さなかった
森下が2枚目のイエローをもらいかねかい状況になったため、あわてての中村太亮投入。
決してストライカーではない中村充孝を、柳沢に代えて投入。
万策尽き果てハイボール戦術に移行するためにキムくん投入、しかし交代者は秋田コーチが「信頼している」と公言していたヂエゴ。
と、3枚のカードの切り方に、ことごとく疑問が残った。
特に攻撃の停滞具合を見るに、2枚目は充孝よりキムだったように思う。
浦和が途中で守備的な選手を入れて、最後にポンチでとどめを刺してきたのとは大違い。
もちろん、ポンチぐらい力をもった選手がサブにいないという問題もあるが。
指揮官は代わるのか? フロントは一新されるのか?
そんな感じで、夢も希望もなかった2010年シーズンが、終わろうとしている。
きょうの戦い方を見るに、やっぱ秋田さんで来季を戦うのは厳しい。
指揮官として、経験不足が否めないからだ。
そして、「4度目のJ2降格」という事態にたいして、誰が責任を取るのか?
常識的に考えれば、コーチのトップ(秋田さん)か、チームのトップ(今井ブロガーor梅本工場長)か、強化部(細川取締役)か。
あるいは、全とっかえもあるだろう。
「柳沢戦力外」を含めて、オフシーズンはもう始まっているはず。
祖母井さん招聘が本当なら、早急に契約を結んで、実権を与えてほしい。
もちろん、それは誤報かもしれない。
だとしたら、来季のチームデザインを誰が、どのように行うのか?
降格が決まった今、いちばんの心配どころは来年チームがどうなるか、だ。
(以上、現地生観戦)