【J1第27節】京都サンガ 1-2 ガンバ大阪

京都サンガ 1-2 ガンバ大阪
◇日時:2010年10月24日(日)13.05キックオフ
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(曇 20.7℃ 65%/1万2151人)
◇主審:柏原丈二 “ジョージ”
66分【G大】佐々木勇人
70分【G大】平井将生
79分【京都】安藤淳

■京都サンガF.C.(4-2-2-2)
GK29:守田達弥
DF22:渡邉大剛
DF24:増嶋竜也
DF4:水本裕貴
DF19:森下俊(73分-MF17:中村太亮)
MF16:安藤淳
MF6:染谷悠太
MF15:中山博貴
MF9:セルジオ・ドゥトラ・ジュニオール
FW10:ヂエゴ・ヂ・ソウザ・ガマ・シウヴァ(74分-FW23:中村充孝)
FW13:柳沢敦(68分-FW2:西野泰正)

■ガンバ大阪(4-2-2-2)
GK1:藤ヶ谷陽介
DF21:加地亮
DF4:高木和道
DF5:山口智
DF13:安田理大
MF23:武井択也(46分-MF8:佐々木勇人)
MF27:橋本英郎(46分-MF17:明神智和)
MF7:遠藤保仁
MF33:宇佐美貴史
FW14:平井将生
FW22:イ・グノ

秋田豊コーチ(京都)
「前半の流れはすごくよかったんですが…。
ああいう流れの中でゴールを決めないと、”勝ち紐”はつかめない。
ただ、1点返して、もう1点というところまで戦ってくれた選手には感謝したい。
染谷を入れて、守備のベースはできてきた。
またトレーニングして、次の試合も頑張っていきたいと思う」

西野朗コーチ(G大)
「前半は個人の力だけでやっていた。
後半にアクセントを付けたかったので、思い切って2枚チェンジした。
これで前への推進力、スピードが出せたと思う。
イ・グノを左に回したのは、(宇佐美)貴史が球離れが悪かったから。
とはいえストライカーとして外せなかったので、ポジションを入れ替えた。
名古屋以降のセカンドグループは、混戦だし、負けられない。
きょうのように難しいゲームは続くと思うが、タフに戦っていきたい」

神様もう少しだけ

Qさんが言っていたことを思い出す。
「チームの力は、同じところで足踏みしながら、ポンと一段上るもの」
今の京都サンガは、まさにそんな状態だな。
もう少し、あと少しで殻を破れそうなのに、足踏みしている感じ。

きょうも、G大が不調だったとはいえ、前半は圧倒していたし。
こぼれ球へのアプローチ、相手ボールホルダーへのチェック、ハイボールでの競り合い。
特に、守備面で完璧といっていい内容だった。

とはいえ、なかなか点数が入らない。
攻撃の最後の局面、アタッキングサードのところで、ワンツー、相手をかわしてのシュートなど、難しいプレイが多かったかなぁ。

焦れた後半、連続の失点

で、後半はG大の選手交代もあって、流れが少し相手に向かう。
そんな中で、また最近結果が出てない中で、京都の選手のほうが「焦れて」しまった感じがした。

ディフェンスラインでのパス回しでアウェイ席からブーイング
→そんな中、水本が無謀なグラウンダーの縦パス
→カットされてカウンターで、あっさり先制を許す

先制されて落ち込んでフワフワした状態が続く
→中盤のディフェンスが軽くなって、さっくり追加点

あっさり、さっくりの2失点でゲームは決まってしまった感じ。
もちろん、前半より運動量が落ちたせいもある。
前からのプレッシングが効かなくなり、G大にボールをキープされていたし。
ただ、もうちょっと集中力というか、気持ちをキープできていれば、もしかしたら2失点のうち1失点は…と思ってしまうんだな。

「安心理論」で残りを見守る

降格濃厚とはいえども、来季に繋がる「戦い方のベース」を探っておきたい京都サンガ。
染谷が入ってバイタルが空かなくなったし、相手中盤にも厳しくチェックができるようになってきた。
あとは、攻撃。
どう点を取るか?
この問題が、今シーズンずっと解決できてない。

その問題の背景には、今いる選手層がある。
両翼の「スモールサイド」で勝負できる選手が、ドゥトラしかいないんだな。
あと、やや力が落ちるけど、太亮、大剛ぐらいなもんか。
博貴も右ワイドでボールをさばいて頑張ってるんだが、そこから縦に抜いたり、インサイドに切れ込んでシュートを打てるような選手ではない。
で、ヂエゴがボールサイドに寄ってくるから、ボックス内にいる選手が薄くなるという悪循環。

次戦はドゥトラが出場停止だから、太亮が代わりに入るだろうけど、たとえば4-3-1-2とかはどうか。
西野と柳沢が2トップ。
ヂエゴがトップ下、博貴、染谷、安藤がボランチ。
ヂエゴの役割はだいぶ整理される、というか、昔ヴェルディがやってたスタイルだな。

まぁ、ワタクシの気分的には、
・今季残り試合、白星ゼロ
・来季も秋田コーチが続投
・来季、J1昇格を逃す
のが「十分ありえる」と想定しているので、もし残り試合で勝てたりしたりしたらそれで「感動をありがとう!」と考えたい。

想定ラインを低くすれば、想定以上のことが起これば喜べる——。
誰が言いはじめたか「安心理論」とか言うらしいんですが、この姿勢で残り試合を見守りたいと思います!

巨人ファンでなぜ悪い!―黒鉄ヒロシのプロ野球安心理論

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2件のコメント

  1. 今年のホームで一番見応えのある試合でした。

    一緒に見ていた友人とも話してたのですが、ガンバの攻撃はゴールから逆算して整理された攻撃パターンがたくさんあるから、決まったあと振り返ってみると、ゴールを決めた選手以外の周りの動きも含めて「必然」といえることが多いのだが、うちは個人個人のインスピレーションに任されてる部分が多すぎるから、得点が「偶然」に過ぎない。
    1人で何でもやっちゃう点取り屋がいるならまだしも、チームとして点を取らないといけないのなら大剛のサイド突破、クロス→柳みたいなワンパターンでもいいから、サンガの得点パターンはコレ!というものがないとやはり苦しくなるのは当たり前ですねぇ…。

  2. なるほど、逆算すか。
    京都もチームとしての約束事というか攻撃パターンの練習をしてるんでしょうけど、サイドバックとサイドハーフの連動か、ヂエゴに預けるぐらいしか、見えてこなかったですからねぇ。
    まぁ、ガンバだって正直、昔ほどのパターンがあるかどうかといえば謎なんですが、それでもさくっと点が取れるのが強さの証明、かと思います。

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