【J2第1節】水戸ホーリーホック2-3京都パープルサンガ

水戸ホーリーホック2-3京都パープルサンガ
◇3月5日14時6分KO
◇会場:茨城県・笠松運動公園陸上競技場
◇観客:4138人
◇主審:前田拓哉
前半13分【水戸】デルリス→金子
前半36分【水戸】関→デルリス
後半20分【京都】渡邉(右サイドからクロス)→パウリーニョ(左足で合わす)
後半25分【京都】パウリーニョ(左サイドから浮き球パス)→田原(右足ボレー)
後半34分【京都】アレモン(相手パスが流れたところを右足振りぬく)

■水戸ホーリーホック(4-4-2)
GK1:本間幸司
DF24:吉瀬広志
DF5:森直樹
DF20:深津康太
DF25:吉田智尚
MF14:栗田泰次郎(ボランチ)
MF6:小椋祥平(ボランチ)
MF8:関隆倫(右SH)
(83分-MF7:秦賢二)
MF22:伊藤仁(左SH)
FW9:デルリス・ハヴィエル・フロレンティン・ノゲラ
FW15:金子剛
(70分-MF17:秋田政輝)

■京都パープルサンガ(4-4-2)
GK1:平井直人
DF22:渡邉大剛
DF5:手島和希
DF20:鷲田雅一
DF13:三上卓哉
MF16:斉藤大介
MF18:米田兼一郎
(57分-FW31:田原豊)
MF11:星大輔
Mf14:中払大介
(79分-MF8:美尾敦)
FW10:パウロ・アントニオ・デ・オリベイラ”パウリーニョ”
FW9:カルロス・アドリアーノ・デ・ジョス・ソアレス”アレモン”
(89分-DF4:鈴木和裕)

以下京都のみ
未出場
GK21:橋田聡司
MF27:加藤大志
警告
アレモン(1)
手島(1)

■柱谷幸一監督のコメント意訳まとめ(公式ほか)
「前半は少し苦しんだんですが、後半”牛”を放牧することによって、前線にポイントができて、前がかりに攻められるようになりました。
結果的に2点のビハインドをひっくり返して勝ち点3を取ったんですから、選手たちには大きな自信につながりますね。
何より、いい状態で次の西京極ホームゲームが迎えられます。

とはいえ、当然修正するところも多いので、1週間で練習していきたい。
具体的には攻撃面。
相手が中盤で網を張っているところにわざわざボールを入れて、そこで奪われてカウンターをくらってしまった。
ボールが奪ったら、もっとサイドに起点をつくる必要があります」

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ということで、行ってまいりました水戸まで。
いや、最初東海駅に降り立ったときはどんな田舎に来たのかと…。
グラウンドには雪、残ってるし。

それはさておき…。

前半2点を先制されるも、柱谷監督には余裕があるようだった。
「今シーズンは始動も早くて、フィジカルトレーニングもしてきた。後半には絶対の自信を持っていた」という鷲田選手のコメントからも伺えるように、まだ残り45分で”闘える”と信じていたからだろうか。

前半から激しいブレスでボールを奪うと、中盤から次々と選手が飛び出してきてフリーランニングを繰り返してきた水戸。
だが、後半15分あたりから目に見えて運動量が落ちてくる。
そこに、満を持して柱谷監督が田原を投入、「練習でもやってきた」(鷲田)3トップにシステムを変更する。

馬力があり、ボールをキープできる田原。そこに、ウラを狙うアレモン、ドリブル突破を図るパウリーニョが波状的に攻撃に加わることで、水戸ディフェンスは一気に混乱に陥ってしまった。

そして、1失点後は水戸の「集中力が途切れて」(水戸・吉田)、京都の3トップが揃い踏みの3得点。試合終了まで運動量が落ちなかった京都は、劇的な逆転勝利で開幕戦を勝利で飾った。

今季のJ1昇格が”至上命題”の京都にとって勝利は喜ぶべき結果だが、しかし前半のデキはいただけないもの。攻撃では水戸のプレスにボールの出しどころがなく、守備でも一発のパスでディフェンスラインの裏を取られる癖は去年同様だった。

特に新加入、期待されていた鷲田はマーキングが甘く、アジリティも足りず精彩を欠いた。次節には、リカルドが復帰する予定だが、経験豊富なセンターバックが入ることで、守備面がどう改善するか? 期待したいところだ。

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最後に選手採点。

GK1:平井直人(5)
 1失点目はカラダのバランスを先に崩した結果。
 CKの処理も不安。
 今日はピライでした。

DF22:渡邉大剛(6)
 パウリーニョへのクロスはうまくカーブをかけたもの。
 最後まで上下動を繰り返す。
 攻撃面では及第点だが、守備は…。
 終了間際、右からのクロスをかぶってクリアできなかったときはひやひや。
 結局相手がドフリーを外してくれたからよかったのですが。

DF5:手島和希(5)
 ラインを統率できず、下がりすぎた。
 コンディション不良のせいか。

DF20:鷲田雅一(4.5)
 2失点の責任者。
 相手のフェイントに簡単に重心を崩してしまう。
 マークも甘い。
 セットプレーの攻撃参加では迫力見せたが…。

DF13:三上卓哉(5.5)
 右の渡邉が上がりすぎだったせいか、守備的だった。
 中払が中に入ったときにオーバーラップを繰り返すも、
 ボールが来ないせいもあったが、いいクロスも上げられず

MF16:斉藤大介(6)
 後半に、中払に糸を引くようなロングパスを1本通したのが印象的。
 システム変更後はワンボランチで奮闘。

MF18:米田兼一郎(5)
 中盤の底でボールを受けるも、判断遅く攻撃を停滞させる原因に。
 得意のロングパスも不発で、途中交代。

MF11:星大輔(6.5)
 再三、右サイドを突破。
 アシストはなかったが、相手の脅威でありつづけた。
 CKのキッカーとしてはイマイチでしたが…。
 そういえば京都は後半からキッカーを入れ替えましたね。
 (左コーナーは前半パウ、後半星。右コーナーは逆に)

Mf14:中払大介(6)
 ダイナモ的役割を十分に果たす。
 2トップと連動して、ゴール前にも何度か進出。

FW10:パウロ・アントニオ・デ・オリベイラ”パウリーニョ”(6)
 ドリブル上手い。
 あと、貴重な逆襲のゴールを決めた。
 FWよりもう少し低い位置の方がテクニックが生きるか。

FW9:カルロス・アドリアーノ・デ・ジョス・ソアレス”アレモン”(6)
 背は高いがポストプレイヤーではないことが発覚。
 前半は最悪だったが、後半少しだけ本領発揮。
 たまに見せる、相手を背にしながら頭の上にポーンとボールを上げて
 身体を入れ替えて突破を図ろうとプレーが…絶対無理だって、それ!
 ゴール後のパフォーマンスはオモロ。

FW31:田原豊(7.5)
 後半投入で抜群のポストワーク見せる。
 同点ゴールもビューティフル。
 ことしこそ爆発の予感?

MF8:美尾敦
DF4:鈴木和裕
 ともにプレイ時間短く採点なし。

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