【J1第12節】横浜F・マリノス 2-2 京都サンガ

横浜F・マリノス 2-2 京都サンガ
◇日時:2010年5月15日(土)15.03キックオフ
◇会場:横浜市三ツ沢公園球技場 “ニッパ球”(晴 17.3℃ 38%/1万3127人)
◇主審:扇谷健司
16分【京都】セルジオ・ドゥトラ・ジュニオール(60mドリブルシュート)
40分【横浜】渡邉 “弟” 千真(pen.)
68分【横浜】兵藤慎剛
80分【京都】宮吉拓実(左足ダイレクトボレー)

■横浜F・マリノス(4-2-2-2)
GK21:飯倉大樹
DF35:天野貴史
DF4:栗原勇蔵
DF22:中澤佑二
DF5:田中裕介
MF30:小椋祥平
MF14:狩野健太(86分-MF18:清水範久)
MF25:中村俊輔
MF7:兵藤慎剛(74分-MF20:水沼宏太)
FW10:山瀬功治(86分-FW11:坂田大輔)
FW9:渡邉 “弟” 千真

■京都サンガF.C.(4-3-3)
GK21:水谷雄一
DF24:増嶋竜也
DF4:水本裕貴
DF19:森下俊
DF17:中村太亮
MF3:ウィリアム・チエゴ・ヂ・ジェズス(76分-MF18:加藤弘堅)
MF16:安藤淳(67分-MF7:片岡洋介)
MF26:角田誠
FW10:ヂエゴ・ヂ・ソウザ・ガマ・シウヴァ
FW13:柳沢敦(76分-FW31:宮吉拓実)
FW9:セルジオ・ドゥトラ・ジュニオール

■SDJの”変態ゴール”

弘堅のシュートが!!!
ほんのあと数十センチ、いや数センチ外れて、サンガの選手全員バタンQ、カルトQ。
ここがいちばんのハイライトでしたね。
勝ち点3欲しかったなぁ。

しかし、今横浜のマックなわけですが、なんか前の女の子が椅子の上で大股開きで膝立てて座ってるのだが…。
ストッキング越しとはいえ、パンツ丸見えなのだが…。
「パンツ見たから5000円」って言われる気がするので、見ないで書くことにする!

きょうの京都は、前節同様ディフェンスラインの前に3人の守備的MFをフラット気味に並べる4-3-3。
3トップは、柳沢が前線に張ることが多いものの、わりと流動的にポジションを変えていく。
極限すると「7人で守って、3人で攻める」スタイルだった。
ところが、試合開始から横浜にボールを回されまくってしまう。
中盤でワンタッチ、ツータッチでパスを回されながら、山瀬にディフェンスライン裏側への飛び出しを許す。
コーナーキック含めてセットプレイも多くて、守勢に回らざるをえない展開だった。
京都は前節同様、ビルドアップの形すら作れないでいた。

そんな中で、自陣深くからドリブルを開始したセルジオ・ドゥトラ・ジュニオール “SDJ”がそのまんまゴール!
いやー、なんすか、これ。
ストライドの広さとボールキープゾーンの大きさがパネェっす。

だが、先制後も横浜ペースは変わらず、そしてまたPKかよ!
なんだよー、京都に恨みでもあるのか扇谷さんよー。
って突っ込みたくなるのは”被害者側”の意見かもしれませんが、それ以外にも言いたいことはあって。
俊輔が倒れたら軽めでもファウル取るのだけは辞めてほしい。
んで、中澤が思いっきり手を使って相手を止めてもノーファウルだし。
日本代表に自信を付けさせるための”何かの力”が働いているのか?と邪推したくなるレフェリングだった。
まーいーや。

■宮吉のゴールが京都を救う

で、後半なんですが、試合が膠着してくる。
横浜が疲れちゃったのか、前半ほどフリーランニングの量、パスの精度がなくなってきた。
とはいえ、京都も同じようにパスミス、クリアミスを頻発。
とくにクリアが相手の足下へ——が多すぎて、なんだがピンボールのようなシーンがいっぱいあった。

そして、後半に生まれたゴールは合わせて2つ。
横浜の勝ち越し点は俊輔のシュートのこぼれを兵藤がプッシュ。
京都の同点彈は”SDJ”のミドルをキーパーがはじいたところを宮吉がダイレクトボレー。
ひいき目はあるとしても、宮吉のほうが難易度が高かったな。
ゴール裏で見てても、わっあれ入るんだ!と思ったよ。
前節同様、また逆転負けか?…っていうムードが高まっていただけに、貴重なすばらしいゴールだった。
その後、京都がわりと攻勢に回って、前述のとおり弘堅の超おしいシュートがあったりしたわけだが、結果はドロー。

■4-3-3からのカウンターが”新路線”か

というわけで、アウェイで勝ち点1。
悲観すべき結果ではないけれど、ピッチ上で繰り広げられていたサッカーについてはちょっと悲観的にならざるをえない。
とにかく攻撃がうまくいかない。
前でなかなかボールが収まらないし、パスを出す相手もいない。
そうした中で、一個だけほめたいのが弘堅のプレイ。
バイタルでボールを持った後、行き詰まって右サイドのまっすぅにパスした後、全力でまっすぅの後ろからサイドライン際を駆け上がった。
その局面でうまく相手を崩せたわけじゃないけど、ああいう献身的な動きをする選手がピッチ上にもう少し欲しいと思う。

守備もう〜ん…。
リトリートしすぎて、ボールホルダーへのチェックがちょっと緩いんじゃないかと思った。
3ボランチががっちりバイタルエリアを埋めているから、横浜FMの攻撃を水際でなんとか防ぎきったけど。
3トップもポジションが流動する分、前線からどう「ボールを追うか」が曖昧で。
ヂエゴが思い出したかのように突然全力プレスにいったりしてたけど、それがチーム全体での連動した動きではないんだな。
単発単発でプレスにいっている感じ。

前節から「4-3-3」になったわけだけど、
●守備は素早くリトリート
●攻撃は早めに前の3人に託す
が基本戦術といっていいかな。
サイドバックの攻め上がりはあるけれど、開幕当初よりは「カウンター志向」が強くなってきたと思う。
現実的に勝ち点を拾っていく方向に、Qさんは変えていっているのだろうか。
残留狙い、の方向にね。

そういうサッカーにするならば、前線に構える3人の「守り方」だけ、もう少しシステマチックになるといいな。
それだけでも、前目でボールが奪えて、ショートカウンターが発動する瞬間が増えるような気がするんだ。
Jリーグは中断するけど、ナビスコ杯でそこいらへんを熟成させてほしいところ。

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