【J1第6節】京都サンガ 0-2 名古屋グランパス

京都サンガ 0-2 名古屋グランパス
◇日時:2010年4月10日(土)13.04キックオフ
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(晴 22.3℃ 42%/1万0094人)
◇主審:奥谷彰男
8分【名古屋】マルクス・トゥーリオ・ユウジ・ムルザニ・タナカ “田中マルクス闘莉王”
55分【名古屋】ジョシュア・ブレイク・ケネディ

■京都サンガF.C.(4-2-3-1)
GK21:水谷雄一
DF3:ウィリアム・チエゴ・ヂ・ジェズス(46分-DF24:増嶋竜也)
DF5:クァク・テフィ
DF4:水本裕貴
DF19:森下俊
MF7:片岡洋介
MF26:角田誠
MF22:渡邉大剛(23分-MF18:加藤弘堅)
MF10:ヂエゴ・ヂ・ソウザ・ガマ・シウヴァ
MF15:中山博貴
FW13:柳沢敦(75分-FW31:宮吉拓実)

■名古屋グランパス(4-1-2-3)
GK1:楢崎正剛
DF32:田中隼磨
DF4:マルクス・トゥーリオ・ユウジ・ムルザニ・タナカ “田中マルクス闘莉王”
DF5:増川隆洋
DF38:アレッサンドロ・ドス・サントス “三都主アレサンドロ”
MF14:吉村圭司(70分-MF7:中村直志)
MF9:イゴール・ブルザノヴィッチ(74分-MF20:ルイス・ダニルソン・コルドバ・ロドリゲス)
MF8:マギヌン・ラファエウ・ファリアス・タヴァレス “マグナム”
FW10:小川佳純
FW16:ジョシュア・ブレイク・ケネディ
FW25:金崎夢生(88分-FW19:杉本恵太)

加藤久コーチ(京都)
「名古屋に勝負のツボ、急所を抑えられたゲームだったと思います。
後半立ち上がり、ポストに当たったシュートが入っていたりしていたら、もう少し展開も違っていたんじゃないかと。
選手個々のパフォーマンスに関しては、ハードワークしてたし、パス回しもできていた。
欲をいえば、最後のクロスのところでもう少し精度が欲しかったですが…。
そこが改善されれば、また違った結果になってくるのかと思います。
キャンプから自分たちがゲームを支配できるようなトレーニングをしてきましたが、ただ支配すること自体が目的ではないですから。
勝ち紐を逃さない、守備でスキを見せないことが大事。
しかし、きょうはふっとスキを見せてしまったことが敗戦に繋がってしまいました」

ドラガン・ストイコヴィッチ “ピクシー” コーチ
「天候もよく、京都の桜もすばらしかったね。
こんな日に勝てるなんてすばらしい結果だ。
勝因は、いい時間帯にトゥーリオのゴールが決まったこと。
それに、後半相手に押されたときに組織的に対応できたことも大きかった。
われわれは前線から中盤まで個人技をもった選手が揃っているし、攻撃的にも守備的にもバランスよく戦えるチームなんだ」

ローテンションな敗戦
名古屋戦は9試合勝利なし、と。

気温25度ということもあってか、両チームともスローで運動量少なめ、テンションが低いゲームでした。
そんな中で、名古屋はコーナーキックとカウンターから効率よく2得点。

一方の京都はシュートは多かったものの、決定的なものは、
●25分 ペナに侵入した中山のクロスからファーでフリーだった森下のシュート
●41分 柳沢が中盤ドリブルからシュート
●47分 混戦からヂエゴのシュート(ポストに弾かれる)
の3つぐらいかな。
全体的には、得点の “匂い” が薄かったことは否めません。

その背景には、名古屋の3トップ+2攻撃的MFにたいして、陣形を変えて守備的に戦ったことがあります。
ウィリアム・チエゴを右サイドバックにして、片岡と角田で2ボランチ。
おそらく
「サイドとバイタルを空けない」
という意図なんだろうけど、確かに守備の面では名古屋に攻めの形を作らせなかった一方で、攻撃は停滞してました。

ミスも多いながら「散らし」の役目を帯びていたチエゴがサイドバックに移ったおかげで、開幕戦のような
「ヂエゴがディフェンスラインまで下がってくる
 →前で選手がいなくなる」
という悪循環が発生。

悪循環と言えば、ピッチ全体にディフェンシブな選手が多いおかげで、単純なパス回しの局面で
「トラップが大きい
 →相手にプレスに来られて、あわてて浮き球のパス
 →トラップが大きい or 受け手が感じてなくてミスパスに」
っていうシーンばっかり、目につきました。
というか、前半にかんしては、狂ったようにミスパスをくり返していた印象。
対する名古屋が、サイドに突破できる選手を置いて、ワントップに身体を張れる選手を置いて、シンプルなアタックを見せていたのとは好対照でした。

そう、今季の京都はその「シンプルさ」を失ってる気がするんですよね。
柳沢は、ワントップではなかなか前線でボールを収められない。
ヂエゴはワンタッチの飛び出しを狙うも、それに合わせられるセンスをもった選手がピッチ上に少ない。
スピードやドリブルで仕掛けられる選手がピッチ上にいない。
多数の守備的な選手たちでパスサッカーをしようとしてる、とでも言いましょうか…。
パスサッカーをしたいならもっとパスセンスのある選手を起用すべきだし。
カウンターに徹するなら、ワントップは屈強で「時間を作れる選手」にすべきだろうし。
ま、もちろん、スピード自慢の選手、キープができるポストプレイヤーの人材が薄いっていうのもあるんすけどね。
(以上テレビ生観戦)

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