大分トリニータ 1-0 京都サンガ
◇日時:2008年8月28日(木)19時05分キックオフ
◇会場:大分県大分スポーツ公園総合競技場(屋内/25.1℃/2万1245人)
◇主審:東城穣 “ミノル”
前半22分【大分】森島康仁(ヘッド←FK)
■大分トリニータ(3-4-1-2)
GK1:西川周作
DF4:深谷友基
DF6:森重真人
DF22:上本大海
MF20:高橋大輔
MF3:ホベルト・ジュリオ・デ・フィゲイレド
MF33:藤田義明
MF11:鈴木慎吾
MF8:金崎夢生
(後半34分-DF25:小林宏之)
FW10:ウェズレイ・ハイムンド・ペレイラ・ダ・シウバ “ピチブー”
(後半40分-FW13:高松大樹)
FW9:森島康仁
(後半28分-MF7:西山哲平)
■京都サンガF.C.(4-1-3-2)
GK21:水谷雄一
DF5:手島和希
(前半33分-FW9:田原豊)
DF24:増嶋竜也
DF8:水本裕貴
DF4:中谷勇介
MF3:シヂクレイ・デ・ソウザ
MF22:渡邉大剛
MF14:佐藤勇人
MF18:安藤淳
(後半0分-FW7:徳重隆明)
FW10:エルヂス・フェルナンド・ダマショ “フェルナンジーニョ”
FW13:柳沢敦
(後半35分-MF26:角田誠)
キックオフから、うまくボールを運べない両チーム。
ディフェンスラインでパス交換する時間が長かったのは、そのあらわれだった。
京都の失点は、セットプレイから。
それまでは失点する気配が皆無だっただけに…。
その後、手島の負傷退場からQさんは田原をはやばや投入する。
さらに後半頭からは徳重を入れて、田原、徳重、柳沢の3トップに、トップ下がフェルナンジーニョ!
過去に例を見ないような、超攻撃的布陣で1点を狙いに行きますが、ゴールは遠かった。
京都のシュート数は相手を大きく上回る15本。
ただ、本当に惜しかったというのは…。
前半の相手ミスから柳沢がキーパーと一対一になった場面。
そして、後半の中谷のクロスから田原の(カラダを後ろに戻しながらの)ヘッド。
その2つぐらいだろうか。
ラストパス、クロスはあげていたものの、最後でうまくシュートできなかったり、大分の守備に守られたりといった感じだった。
1点が入らない現状——これが、今の京都の「壁」のような気がする。
あんだけ攻めて、攻めきれない。
くさびのパスがうまく入らない、シュートが枠にいかないなど。
ここらへんの「精度」を上げていくことが、今後の課題かな?
最後に2つほど。
中谷は、毎回書いてはいないけど、ここ数試合とてもよい、よすぎる。
あの前への推進力は、J1の左サイドバックとしては屈指じゃないだろうか。
反対サイドのDAIGOが、足下でボールをもらってからドリブルで勝負に行くため、時間がかかるのとは好対照。
クロスもスピードが速いしね。
徳重は前線への飛び出しなど、ここさいきんの不調を吹き飛ばすようなアグレッシブさを見せてくれた。
でも、徳重が入って柳沢がやや消えてしまったのが残念。
お互いムービングタイプで似たところがあるだけに、併用は難しいのかもしれない。
ただ、田原と柳沢にトップ下がフェルナンジーニョってのは、とても可能性を感じる布陣だった。
今季の京都の攻撃スタイルは、
●第1形態:田原へのロングボール中心、スローインは全部まっすぅロングスローの古き良き英国スタイル
●第2形態:フェル&柳沢に大剛が絡み、ディフェンスは4センターバックの前後分断型スタイル
と激しく移り変わってるのですが、その折衷案つーかなんというかで
●第3形態:田原&柳沢の2トップにフェルが絡む
ってのも見てみたい気がする。
前線の3枚から逆算すると、サイドバックに大剛、中谷。
中盤はシヂクレイ、勇人、角田の3ボランチでガツガツとプレス。
まぁ、あくまで机上の空論だけど。
何にしろ、対戦相手とその試合内での状況に応じて、これからもいろんな布陣・戦術が見られそう。
それがよくもわるくもQさんの戦い方、って感じですかね。