【Jリーグカップ・予選リーグAグループ第2節】京都サンガ 3-3 浦和レッドダイヤモンズ

※予選リーグAグループ第2節
京都サンガ 3-3 浦和レッドダイヤモンズ
◇日時:2008年3月23日(日)17.00キックオフ
◇会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(曇ときどき雨/18.5℃/1万3332人)
◇主審:村上 “クラッテンバーク” 伸次
前半19分【浦和】エヂミウソン・ドス・サントス・シウヴァ(右足ダイレクト←梅崎のクロス)
前半35分【浦和】エヂミウソン・ドス・サントス・シウヴァ(右足←エリア内:梅崎)
前半36分【京都】徳重隆明(右足ダイレクトボレー←山田クリアミス←ロングスロー:増嶋)
前半39分【浦和】エヂミウソン・ドス・サントス・シウヴァ(ヘッド←シヂクレイのスライディングの跳ね返り←相馬)
後半1分【京都】柳沢敦(右足ダイレクトボレー←徳重ヘッド←平島)
後半9分【京都】渡邉大剛(右足←佐藤)

■京都サンガF.C.(4-1-2-1-2)
GK1:平井直人
DF20:平島崇
DF24:増嶋竜也
DF5:手島和希
DF22:渡邉大剛
MF3:シヂクレイ・デ・ソウザ
MF17:石井俊也 “復讐”
(後半0分-MF2:カルロス・エドゥアルド・ソアレス “アタリバ”)
MF14:佐藤勇人
FW15:中山博貴
(後半0分-FW9:田原豊)
FW7:徳重隆明
(後半36分-FW11:林丈統)
FW13:柳沢敦

■浦和レッドダイヤモンズ(3-4-1-2)
GK23:都築龍太
DF2:坪井慶介
DF20:堀之内聖
DF12:堤俊輔
MF14:平川忠亮
(後半24分-MF27:西澤代志也)
MF6:山田暢久
MF3:細貝萌
MF16:相馬崇人
FW21:梅崎 “グルノーブル” 司
FW9:永井雄一郎
(後半10分-FW11:田中達也)
FW17:エヂミウソン・ドス・サントス・シウヴァ
(後半32分-FW26:高崎寛之)

加藤久コーチ(京都)
「前半、サイドのディフェンスで課題が見えました。
浦和の選手の個人の力はさすがだな、と。
しかし、後半修正して、追いつくことができた。
最後勝ちきれなかったですが、選手たちのファイトはすばらしかったと思う。
選手交代?
中山と石井はそれなりに仕事をしてくれましたが、ハードワークという点では物足りなかった」

ゲルト・ジョセフ・アルツール・エンゲルス・コーチ(浦和)
「公式戦、ポイント、取った、点、取った、よかった。
後半、3-2、になって、ボール、キープ、してほしかった。
誰か、リーダーシップ、とって、ほしかった。
でも、私、楽観的。
ワンステップ、アップ、できた、思います」

まじりの西京極。
試合終了の笛とともに、京都のファンからは拍手が起こった。
代表選手が抜けたとはいえ、強豪・浦和との対戦。
2点差を追いついて勝ち点1を取れたということで、ほぼ満足の内容だったからだろう。
ただ、少し悔しい思いも残ったというのが正直なところ。
前半をうまくしのげば、そして後半の決定機を生かせれば、勝ち点3はじゅうぶんありえた。

前半、後半。
あまりに違ったサンガのプレイを少し振り返ってみたい。

■サイドをえぐられまくった前半
前半は、「守りきれなかった」し、「攻めきれなかった」という印象だった。
とくに、右に流れる永井を捕まえきれず、サイド攻防で京都は守勢に回る。

まず、右サイドから続けて2失点。
梅崎には2人(シヂ、大剛)がついていながら、早いタイミングでクロスをあげられた。
永井には同じく2人(手島、大剛)がついていながら、すり抜けられた。
2人いたことで安心してまったのだろうか。
ただ、Qさんもおっしゃってますが、梅崎&永井が素直にうまかったとも言える2失点だった。
個の力でぶち抜かれた、という感じ。

逆に、3失点目はいただけなかった。
平島が相馬に押されて、これでプレイを止めてしまったら、村上主審の笛鳴らず。
相馬の突進から、エヂミウソンにハットトリックとなるゴールを決められてしまう。
倒れるならば、もう少しオーバーにか、それともボールもろとも…。
得点の匂いがしない中で、まっすぅのロングスローから1点返してただけに、残念なプレイだった。

■システム変更と運動量で浦和を圧倒した後半
さて、後半。
Qさんお得意の、田原、アタリバ2枚投入。
そして、シヂクレイをディフェンスラインに下げる。

システムは
 平井;増嶋、シヂ、手島;平島、アタリバ、勇人、大剛;徳重、柳沢、田原
の3-4-3に。
浦和の速さのある2トップにたいして、シヂクレイを1枚余らせる。
浦和の3バックにたいして、3トップをぶつける。
前半は今シーズンの京都のスタイルで戦ったが、後半は対戦相手に合わせた布陣に変更した、というカタチだ。
これがズバリはまるんだから、も〜うQさんったら!って言いたくなっちゃいますわな。

なにより言いたいのは、3トップがすばらしかったこと。
3人が3人とも、相手DFにつかれてもきっちりボールキープ。
さらに、トップ中央に入った柳沢は、味方の縦パスにダイレクトで適切な場所に返す。
また、徳重のエスプリの効いたパスもよかった。
おかげで、「ため」と「リズム」が生まれて、京都の攻めが息を吹き返したのだった。

で、ご存じのとおり、後半開始早々と9分に相次いで2得点。
このあとも、まっすぅのロングスローからシヂのヘッドがポスト!
大剛が抜け出すも、シュートは都築の体に当ててしまう!

ビッグチャンスが2度もあって、ボール回しや選手たちの出足でも京都が勝っていた。
というわけで、話は最初に戻ってしまうけど、
「勝てたのになぁ」
と…。

■4-4-2、3-5-2の併用がベストか?
ということで、改めてきょう生観戦して思ったこと。
●徳重、柳沢、田原の3トップが、現時点でいちばん魅力的!?
 柳沢の動きだしに、徳重のパス出し&フリーランニング、田原のポスト。
 役割もうまく分担できるしね。
 しかし、パウリーニョもいるし…。

●3バック、4バックともに、J1相手でもうまくこなせることが証明できた。
 相手に合わせてもいいし、今後けが人などが出た場合でも、システム変更は問題なくこなせそう。

●あとは、前半から主導権を握れるようになれば…。

しかし、なんだかんだで、今季まだ無敗。
いやー、できすぎかもしれない。
でも、2008年の京都はイケそう!というムードは、現地でもひしひしと感じることができました。

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